インプラントには要注意! 麻酔をしない 歯を抜かない歯科治療 

時代とともに歯の治療方法も変わりますが、インプラントはよくよく考えた方がよいと思います。
最近のインプラントはチタンが採用されて、骨にとても親和性がよいのですが、その分ガッチリと固定されてしまいます。

ですからインプラントは、交通事故や喧嘩などで歯を失った場合で、再生治療の一環として考えたらよいと思います。
再生治療のできない歯科医師にお世話になると、外科主導型の治療になってしまうので、問題のある仕上がりになるでしょう。

また、日常の歯の治療で、気軽にインプラントを採用してしまうと、その後歯周病になったりしたら大変です。
顎の骨にガッチリ固定されているので、手の施しようがない場合もあります。
インプラントが出来る人は、歯周病や糖尿病、高血圧などの病気がない人でなければなりません。

それから、手が不器用な歯科医を選ばないことがとても重要です。
歯医者さんというのは大工仕事でもあるからです。
インプラントはネジを回してしまったら、後で逆回しをして取るなんて簡単なものではありません。
ガッチリくっついてしまうので、どうしても取り除こうとすると、顎の骨が骨折することもあるそうですよ。

また、歯は命とつながる臓器でもあります。
「あれ? なんか変だな?」という違和感は、体からの重要なメッセージでもあるわけです。
これがインプラントになっていたら、メッセージが届きません。

自分の歯を残しておくことは、健康への大事な道でもあります。
インプラントは何かとトラブルの多い方法でもあるので、歯の治療は患者自身がよく勉強してから臨みたいものです。

 
 

このような本もありますよ。

麻酔をしない 歯を抜かない歯科治療 橋本秀樹

 
 

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再び 火傷のときには同種療法としてお湯につける方法

このブログでは何度も登場してもらっている甲野善紀先生ですが、昨日もまたTwitter(X)で先生のTweet(ポスト)を読ませていただきました。
火傷のことが書かれていたので、引用させていただきます。

 
 

甲野善紀先生のポストより>

甲野善紀
固定観念といえば、昨夜は帰宅が12時近くになったが、10時間後には、16日から始まるアースマンシップの合宿のための私の荷物を受け取りに、スタッフの方が来られるので、その荷造りをしなければならない。そこで少しだけ食べておこうと思って火を使った時、思いがけずかなりキツイ火傷をしてしまった。

直前までガスの直火にかざしていたフォークを、考え事をしていて何気なく持とうとしてしまったのである。熱湯がかかったというような熱さではない。おそらく200度か、それ以上はあったと思う衝撃的な熱さだった。

「ウワッ、やってしまった」と思ったが、16日からは山の中での合宿で、さまざまな作業や稽古などもやる予定なので、とにかく早く使えるようにしなければならない。

直ぐに湯を沸かして熱めの風呂ぐらいの温度にした湯を湯呑の中に入れて、火傷した人差し指を漬ける。ひどくジンジンするが「今夜一晩で使えるようにしておかねば…」と思ったので、かなり熱めになるように差し湯して温度が下がらないようにして十数分耐えた。

まあジンジンした痛みも薄らいできたので、湯呑に浸すのは止め、シャワーを浴びて汗を流したついでに、火傷した所にシャワーをかけると、まだ少し痛んだが何とかなりそうな気がしたので、もう湯に浸すのは止めにした。

ただ、この火傷の対処法をした後、念のため打撲や火傷にも効果があるスキンクリームを厚めに塗って大きめのキズ絆創膏を貼っておいた。すると、荷造りをしていて2時間ほど経つと、指の火傷は殆ど気にならなくなり、今朝は押しても擦っても、ほぼ何でもなくなっていた(多少皮膚が白くなっていたが)。

あの熱さでの火傷を、もし水で冷やしていたら、シッカリと水腫が出来、明日からの合宿で道具を使ったり、武術の技をかけるのに、手や衣服を掴んだりするのが大変やりにくいことになったと思う。

あらためて、火傷の対処法を知っておいて良かったと思った。しかし、この「火傷は湯につけて温める」という、世間の常識と真逆の方法は、なかなか普及しない。

まあ、感覚的に「ええーっ」となるからだろう。もう十数年この手当法を行なっている私でさえ、昨夜火傷した時にはあまりの熱さに思わず「冷やしたい」と思ったほどだった。それを思うと、一般の人達が「火傷した、すぐ湯に浸す」という反射が身につくのは、なかなか難しいのだろう。

しかし、その効果は常識的火傷の対処法と天と地ほどの差がある。このことを記した唐の時代の漢方の本『備中千金用方』には「火傷をして冷やすと熱が奥に逃げて治りが遅くなる。これを熱すれば、はなはだ痛むが、その効果は神を見る如しだ」とあるのは嘘ではない。

火傷を温めるのはホメオパシー由来だと思っている医療関係者もいて、実際に試みもしないで頭から否定する者も少なからずいるようだが、そういう人は実際に試さないで否定していることは明白である。実際にやってみれば、そのあまりにも大きな効果の違いが実感出来る。

何しろ、私はこの方法を人に教え、御礼を言われた回数はとても記憶出来ないほどの件数だが、一件のクレームもない。何かと言えば「科学」「科学」という医療関係者なら、何より実際に行なってコメントすべきだろう。

 
 

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マクロビオティックのお手当だけではなく、こういう方法もあることを知っておくと、いざというときに選択肢が広がっていいかもしれません。
むそう塾ではアロエもおすすめしていますが、いくつかの方法を理屈で知っておくと、納得しながら対処できるのでいいですね。
最近では巷でも「湿潤療法」というのが増えて来ました。

火傷の瞬間は気が動転してしまうでしょうが、とにかく速い対応が肝心なので、身近にあるもので急いでお手当しましょう。
陰陽的には陽性に陰性を組み合わせることが多いのですが、陽性に陽性というウルトラバージョンもあります。
さあ、どうしてそうなるのか、よ〜く考えてみましょう。
面白いですよ〜。

むそう塾生なら、お料理における急激な温度変化は、どのような結果につながるかを考えてみると、案外接点が出てきます。
人間の体も同じですね。

 
 

<甲野先生の火傷に関する過去記事>
火傷(やけど)は冷やすより温めた方が治りが早いそうです 2021.8.24
コロナにも通じる「風邪の効用」と甲野善紀先生の考え方  2021.9.30

 
 

(紅葉海老 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

このお料理は、熱湯に海老をくぐらせて冷水にとるのですが、ふと、火傷をして冷やしたらこんなふうになるよねと思いました。

 
 

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楽しむことはエネルギーを生む 悩むことは病気を生む

同じ状況に置かれたとき、その状況を楽しめる人と、悩んでしまう人の差は大きい。

たとえば仕事が大変なとき。
文句をいう人、
職場を去ってしまう人、
黙々とこなす人、
仕事があるだけでも幸せだと思える人では結果が異なる。

たとえば病気になったとき。
病気になったことを嘆いて泣いてばかりの人、
絶望的になる人、
医者に頼る人、
医者任せにしないで自分でも調べてみる人、
医者や薬に頼らないで治そうとする人、
病気を機に生活スタイルを改めて、努めて前向きに笑顔で暮らす人、
病気に感謝して生き方まで変えてしまう人、
実にさまざまだ。

 
 

間違いなく言えることがある。
人にはマイナスのオーラを発する人と、
プラスのオーラを発する人がいる。
案外本人は気づいていない。
しかし、まわりの人にはよく分かる。

このオーラは、本人次第でどんなふうにも変わる。

そりゃあ、生きていればいつも笑顔だけではいられないこともある。
でも、考え方一つでそれは逆転が可能だ。
だから、やわらかい心と、柔軟な発想があれば、克服できる環境もある。
病も同じだ。
何を選択するかはあなた次第。

 
 

(京都 鴨川 御池大橋にて)

 
 

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マクロビオティックの指導現場から 玄米ご飯と保存の陰陽を再び

マクロビオティックに関して調べ物をしていたら、私の過去記事がありました。
懐かしい記事ですが、大事な内容なのでリンクしておきます。

 
 

マクロビオティックの指導現場から(2)目標と環境づくり 2014.1.2
マクロビオティックの指導現場から(3)解放エネルギーの必要性 2014.1.3
マクロビオティックの指導現場から(5)直感力・判断力・行動力 2014.1.16

マクロビオティックの指導現場から(6)間違いだらけの玄米選び 2014.1.22
マクロビオティックの指導現場から(7)お鍋の陰陽と玄米の炊き上がり 2014.1.23

マクロビオティックの指導現場から 玄米ご飯と保存の陰陽 2016.11.2

 
 

(京都市東山区にて)

 
 

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栗は栄養の宝庫 栗を食べて元気をもらおう!

暑い暑いと言いながらも、季節は着実に秋に向かっています。
秋の味覚といえば、女性の好きなものの一つに「栗」があげられます。
しかし、男性は女性ほど栗が好きではないようですね。面白いものです。

 
 

 
 

栗は栄養学的には「種実類」に分類され、「ごま」や「落花生」や「銀杏」の仲間です。
種実類は陰陽で見ると「陽性」に分類され、とても栄養に満ちているので、積極的に摂りたいものです。

でも、他の種実に比べてでんぷん質が多いので、これが男性が栗をあまり好きではない理由になるわけですね。
もちろん、でんぷん質大好きの男性もいますが。

種実は文字どおり「種」になるものですから、次世代を生み出すものです。
次世代を生み出すには陽性の力が必要なので、たっぷりと栄養を蓄えていますから、これを食事としていただくと元気がもらえるわけです。

栗は他のナッツ類より脂質が少ないのが特徴で、たんぱく質、ビタミンA、ビタミンB1、B2、ビタミンC、カリウム、葉酸も含まれて、食物繊維やミネラル類も豊富です。
特に葉酸は血を作ってくれますし、カリウムは高血圧を予防してくれますので、せっせと摂りたいものです。

栗はでんぷん質の美味しさから、お菓子にされることが多いのですが、甘いものは体を緩めてしまうので、日常的には甘い味付けではないお料理でいただきましょう。
下の写真のように「栗ごはん」が代表的なので、むそう塾では幸せコースの段階で栗の皮の剥き方と「栗ごはん」をお教えしています。
もちろん、包丁でむきます。

 
 

(栗ごはん 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

こんな記事もありますよ(笑)
「栗の皮むき」 2012.10.18

 
 

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そういえば、「無双原理コースメニュー講座(2)秋」で、「地鶏手羽肉と丹波栗の甘辛煮」というお料理があります。
このお料理がメチャクチャ美味しいのです。
地鶏の美味しさと相まって、栗の美味しさがたまりません。

この講座は、もともと「無双原理コース」の昼食に提供された主役のお料理を、あえて3回の単発講座にまとめたものですから、一つひとつのお料理の内容がとても濃いのです。
いつか再開催してあげたいと思っています。(って、もうその季節ですが…)
すでにお二人のご希望者がおられます。
再開催ご希望講座一覧

 
 

(地鶏手羽肉と丹波栗の甘辛煮 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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