食事日記を拝見して 食箋の有効期間 見事な食生活に感動!

今年も「幸せコース」の食事日記を拝見しました。
病気克服のために陽性に偏ったお食事をしていた人、アルコールが多めの人もおられました。
どちらの人もこれから中庸を目指して調整されれば、もっともっと体調がよくなって、日々が快適になっていくことと思います。

Aさんは、今は生野菜や果物が必要な状態なのですが、以前はそれらを陰性だからと避けておられました。
そのような食箋をもらっていたからです。
体調によってはそういう時期もあってよいのですが、その後に体調が変化したなら、変化後の体調に陰陽を合わせなければなりません。
そうしないと、今度は違った方向への体調不良に進んで行ってしまいます。

 
 

昔、桜沢先生の食箋を大事に10年以上も実行していた人の話がありました。
成長期なのに陽性にしすぎて大変なことになってしまった例です。
陽性にしすぎた期間が長かったため、身長が伸びなかったのです。
桜沢先生が「バカモノ!」と怒ったそうですよ。

食箋の有効期間は短ければ1日ということもありますが、普通は3週間くらいです。
これ以上続けると偏りが出るため、細かく内容を変える必要があります。
これからはもっと自由なお気持ちで、色々なお食事を楽しんでいただけたらいいなと思っています。

 
 

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本日拝見したBさんの食事日記は、とても素晴らしい内容で驚きました。
マクロビオティックのことは知らなかったBさんですが、健康に関心がおありの方で、ヨガをされたり、ご自分で積極的に工夫をしたお食事をされていました。
それらがすべて陰陽的に合致しているのです。(でも、本人は陰陽を知りません 笑)
そのことに感心しました。

玄米ごはんを習いたいとむそう塾に来られ、ほぼ毎日玄米ごはんを召し上がっておられました。
お味噌汁も発酵食品も毎日摂っておられます。
特に発酵食品は一日に何回も召し上がっていて、素晴らしい内容でした。
水分の量も適切で、その内容も体に悪いようなものは一つもありませんでした。

ちょっと気になるのは、煮物が著しく少ないことです。
今の時代は、うっかりすると煮物がなくても困らないほど食べ物が豊富ですが、煮物の良さはウエットな仕上がりで水分を含んでいることにあります。
この水分が体にとても効果的なのです。
ですから、Bさんにも陰性さを増やしていただきたいなと思いました。

炒め物や揚げ物、さらには焼き物が多いと、どうしてもお料理方法が陽性になってしまいますが、煮物だと中庸な仕上がりにできるので理想的なのです。
むそう塾では「単発煮物講座」がありますので、ぜひ煮物を色々作れるようになって、陰陽コントロールをしてほしいです。
「単発煮物講座全5回」のメニューご案内 2019.9.27

 
 

たとえば、次のお料理はこれからの季節にピッタリの「トマトの煮物」です。
京都では「炊いたん」と表現していますが、グツグツと煮るのではなく、トマトの陰性さを減らしてミネラルを一緒に摂れる料理方法です。
この汁をゴクゴク飲むことによって、熱中症の心配もなくなります。
こういう水分が体には最適なのです。

 
 

(冷やしトマトの炊いたん 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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