ある人(Aさんと呼ぼう)からメールがあった。
マクロビオティックを学んだことがあって、今も玄米ご飯を召し上がっているという。
体調不良で将来にとても不安を感じておられた。
Aさんの体調不良の原因は、一言でいうなら塩分のとりすぎである。
古いマクロビオティックでは、陽性にすることが良いと思われていて、そのままの教えを今も続けておられるようだ。
長い間腎臓に負担をかけて来られたようで、夜中にトイレに起きるそうだ。
これは塩分を強くして陽性になることを推奨したマクロビオティックの弊害である。
昔、栄養失調で陰性な人が多い時代のことだ。
しかし今は違う。
Aさんはマクロビオティックの学校に行って、「あなたは陰性だから陽性な食事を摂るように」と言われたのだろう。
それを何十年と続けてしまったAさんは、「ちょうどよい」時を通り過ぎてしまって、今は精神面まで混乱していた。(これも問題)
陽性の強い食事にしても、陰性の強い食事にしても、極端な方法は一時期はよいとしても、長く続けるべきではない。
調子がよくなったなと思ったら、そこで陰陽バランスの取れた食事に戻すべきなのだ。
しかし、多くの人がこのタイミングを見誤る。
なぜなら、調子がよいからだ。
ここが落とし穴。
「マクロビオティックの陰陽で夜間の頻尿改善を考えてみよう」につづく
(教室の掛け花 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)