決断と諦めをマクロビオティックの陰陽で考えてみる

けさ、塾生さんと電話で話す機会があった。

授業の欠席についてだが、授業を欠席することは諦めであり、陰性だと思っていた。
だから、無理してでも出席したいと考えておられた。

しかし、幼子を2人と、足元がおぼつかないお年寄りを連れての4人旅になる。
その状態で往復しても、食べに来るだけになるだろう。
往復の新幹線代のことを考えても、あまりおすすめではない。

もちろん、食べて味を知るだけでも貴重なことだし、目の前で繰り広げられる「中川式」の作り方を知ることは、本当に重要だ。
だからこそ、むそう塾はオンラインではなく、京都まで通ってもらっている。

*   *   *

子育てを経験したことのある人なら、誰しもあると思うのだが、子連れで外出すると、うっかり忘れ物をすることがある。
それは、子どもの安全確保のために全神経が行っていて、その他のことに注意力が及んでいないからである。

その状態をマクロビオティックでは、「陰性」と判断する。
子どもに関しては氣を集中しているので「陽性」なのだが、他のことには氣が散漫で「陰性」になっているのである。
だから、忘れ物をする。

大抵の場合、子どもを忘れる人はいない。
それほど、子どもには全神経を集中するものだ。

*   *   *

ここで陰陽の考え方を。
確かに諦めることは陰性だが、何が原因で出席を諦めるかである。
たとえば、子どもの運動会で授業を欠席する場合がある。
卒園式で授業を欠席する場合がある。
それは諦めではなく、授業より大事だと思ったから「決断」したのである。

しかし、こういう塾生さんがいた。
運動会には気持ちをいっぱい込めてお弁当を作った。
パパにそれを託して、ママは授業に出席した。
帰ってから話が盛り上がって、運動会に行かなかったことが何も影響しなかった。

月に1回の授業に照準をあてて、残りの日々を準備や根回しに使えているか?
大事な時に居なくても文句が出ないように、人間関係を調整できているか?
ここがポイントだ。

*   *   *

【決断と諦め】

 
決断は諦めとは違う。
決断するには陽性の力がいる。
ズルズルと感情論や、常識と思われているものに惑わされて決断できないのが陰性だ。

だから、もっと陽性なら、子どももお年寄りも誰かに託せる環境を作って、単身で出席する。
すべては準備だ。
準備や根回しがうまくできる人は陽性だ。
土壇場になって右往左往するのが陰性。

準備はお料理でも同じだ。
きちんと準備されていれば、お料理も短時間で美味しくできる。
途中であたふたすることがない。

人生を陽性に生きるということは、時間を無駄にしないということだ。
悩んだり、迷ったりする時間を極力減らせたら、反対に使える時間を生み出せる。

よく人生を川の流れにたとえる人がいるが、それは「淀みがない」ということに尽きる。
その淀みは陰性であり、言葉をかえれば「決断のあやまり」が引き起こしている場合もある。
そんな時は新しい決断をして、さっさとその環境から抜け出ることだ。

陰陽で考えたら問題点が明確になって、解決に至ることが多い。
そんな陰陽人生は案外面白い。
私がむそう塾でお伝えしたいのはこれだ。

 
 

(教室の掛花 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 


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コメント

  1. おたに より:

    美風さんこんにちは。
    記事を読んで、思わずいろんな感情がこみあげてきてしまいました。

    実は、まさに3月の秘伝コースの授業と息子の卒園式が重なってしまいました。
    卒園式の日にちが分かったのが年明けなのですが、そんな予感はしていたのでやっぱりなと思いました。
    息子に「ママ卒園式出られないかもしれない。どうしよう・・?」と聞いてみたら「じゃあパパがくればいいんじゃない?」と言ってくれました。なので、その優しさに甘えて授業に出ようと思っています。

    でも、本当はやはりどちらも出たいし、身体は一つだし…。
    普通は迷わず卒園式を選ぶだろうし、こんな風に迷うことすらしないのだろうなと思うと、あんまり他人には言ってはいけないような気もしていました。

    欠席する塾生さんの気持ちは本当によくわかります。
    わたしも卒園式に出られないのは寂しいし、申し訳ない気持ちもありますが、その分しっかり準備をして出来るだけのことをやってみようと思います。

    • マクロ美風 より:

      おたにちゃん、こんばんは。

      わあ、まさに決断を迫られましたね!
      でも、息子さんの言葉がさすがです。
      それはママが京都に行ってくると、美味しいものが増えるし、ママがいつも一生懸命に頑張っている姿を見ているからです。
      子どもはちゃんと分かっていますね。

      実は、運動会よりむそう塾を優先した塾生さんは、当初授業を欠席するつもりでいました。
      しかし、奥様がいつも熱心に頑張っている姿に共感していたご主人が、「僕が休みを取るから、君はお弁当を作ってくれれば京都に行ってもいいよ。」とみずから言ってくださったのでした。

      こういうことが、あちこちのご家庭で起きていて、普段の姿勢が大事だなあと改めて思っています。

  2. かよ より:

    美風さん

    色々と思い起こさせる記事をありがとうございます。子育て、とは比べられないのですが、友人の誘いやビジネス上のアレコレについて、気が進まない時にどうやって(心象を損なわずに)断ろうかを以前はウジウジとぎりぎりまで悩んでいました。

    どなたかの本か記事で、断る時ほど素早く、という示唆があり、それをできる限り実践したところ心配したような嫌な雰囲気にはならずに相手にも伝わり、自分自身へも腹落ちすることが増えました。

    どんな決断にせよ、仕方ないからではなく、自分が下した決断というのが重要なのだろうと思っています。

    まだまだ迷いの中にいる私がいうのも何ですが…

    • マクロ美風 より:

      かよちゃん、こんばんは。

      気が進まないことは、ついつい後回しになってしまうものですよね。
      でも、後回しにしていても、頭の隅っこではそのことが引っかかっているので、スッキリとしません。
      それって陰性な状態なので、そういうのは早く取り払うのがいいですね。

      そういうところからも「断る時ほど素早く」というのは、陰陽的にみても正解です。
      ウジウジする時間は最小限に。
      それがビジネスにも通じる考え方ですね。

      >どんな決断にせよ、仕方ないからではなく、自分が下した決断というのが重要なのだろうと思っています。

      そうですそうです!
      主体性とスピードある決断。
      これはデキル人の必須条件ですね。

      どこぞの国の政治家にもこれを求めたいです(笑)

  3. 彩生 より:

    美風さん

    ブログで詳しく書いて下さってありがとうございました。
    コメントするまでに時間がかかり、申し訳ありませでした。

    決断と諦めの陰陽のお話を聞けて人生の中で180度かわるくらいの衝撃でした。
    なんとしてでも行く!と無理矢理するのは陽性でもなんでもなく、準備不足だったということですね。今回のことだけでなく、温かい海外暮らしで子どもがこんなに風邪をひくことを知らずに今まで過ごしてきたので、そういうことに対しても準備が必要だということがわかりました。

    マクロビオティックが好きになってから、陰陽で考えることが世界のどこでも暮らしていけるだろうと思いました。
    でも、自分の陰陽の考え方が未熟で間違って体調を壊したり、うまく判断できないことが多くありました。
    むそう塾では中川さんの絶品の心と身体にも優しいお料理だけでなく、美風さんと中川さんからの陰陽の口伝が私は京都に行く度に本当に楽しく思っています。

    そして家族ができ、子どもに恵まれより自分の時間を捻出することが課題でしたが、「人生を陽性に生きるということは時間を無駄にしない」という言葉に、母になってこれから仕事もするとなった私には、より陽性になることが必要だと感じました。

    より陽性に身体だけでなく心も変化できるよう助けて下さってありがとうございます。

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