人は土から離れたら肚がすわらなくなる危険性がある

私は、今は土に触れた生活をしていません。
しかし、生まれ育った北海道では、畑作も、稲作も、酪農も経験しています。
当時はそんな暮らしに夢を描けませんでしたし、私の関心は東京にありました。

ところが、それから年月が経って、私は北海道で土と暮らした感覚や経験が、大きく私の精神面を強くしてくれたのです。
それは、マクロビオティックを知って、陰陽五行を知って、その前に知っていた野口整体とが、すべて線でつながりはじめたのです。

それからというもの、私に不安はなくなりました。
人生への足場が出来たからだと思います。

 
 

その足場、それは「」(はら)です。
今はこの文字が常用漢字にはありませんが、「腹」ではなく、あえて「肚」を使います。
「肚がすわる」というのは、すなわち人が「土」を意識して初めて可能だからです。

この「肚」というのは、手で触れるお腹ではありません。
もっと身体の中にあります。
下の図を人間の輪切りだと思ってください。
冬のところが背中で、夏のところがお腹です。

そもそも部首が「にくづき」の場合は、身体に関することなので、土のところが肚になりますよね?
これが本当の肚の意味になります。
つまり、人は土から離れたら肚がすわらなくなる危険性があると、私はとらえています。

 
 

【岡本よりたかさん】

私が尊敬する人に、岡本よりたかさんがいます。
以前から彼の本を読み、生き方からも影響を受けました。
その岡本さんの記事で、「コロナうつ」の人にはぜひこの視点にシフトしてほしいなと思ったので、下記に引用させていただきます。

 
 

「食料生産に関わる」 2021.8.10

僕の著書に「野菜は小さい方を選びなさい」という本がある。

その本を読んだFM軽井沢のパーソナリティの方が、30分番組としてインタビューしたいと「たねのがっこう」を訪れた。

まさかの「たねのがっこう」スタジオ化だったが、この本に興味を持ってくれたのはありがたい。

地味に売れている本ではあるが、内容が本のタイトルを離れて、農業の問題点の根幹に触れているので、初見の人にはある意味衝撃だったのかもしれない。

今のグローバル化した大規模農業は大きな問題を抱えている。本来食料を自給できる国にグローバルな農業が入り込み、農地を搾取し、食料を搾取していく。

種子に特許を与えて採種を禁止し、農薬や化成肥料を売りつける。土壌は使い捨てとなり、食料の安全性も失われ、効率性と換金性だけか注視される。

グローバルな大規模農業に乗っ取られた国は、自給能力が高いはずなのに、貧困になり飢餓が発生していく。※詳細は本を読んで欲しい

食料支配は、エネルギー支配や水源支配と同じく、その国を植民地化していくとことになるのだ。

日本もグローバル化が必要だと叫ぶ人たちによって、国地が売り渡され、食料生産の権利が知らないうちに他国に奪われていっているのが事実である。

今の世の中を見て貰えば分かる。日本のどこに独立性がある?最近のことで言えば、五輪はIOCの言いなり。ワクチンも海外から大量購入。苦しむ中小企業は他国資本に牛耳られている。

この後、間違いなく穀物が高騰する。米以外の穀物のほとんどが他国に支配されている以上、いくら高騰しようが購入せざるを得ない。

穀物が高騰すれば、おそらく全ての食料やエネルギーが高騰するだろう。今の日本の食料生産は、他国の穀物やエネルギーに頼り切っているからだ。

自給と言うキーワードを何度かラジオで話したが、今、我々に求められているのは自給力である。

その定義はもう過去の定義とは違う。豊かになるための自給ではなく、生きていくための自給であり、それは深刻な状況なのだ。

いつも言うのだけど、近くの農家さんと知り合って、今のうちに食料生産に少しでも足を突っ込んでおいた方がいい。

別に栽培方法など学ばなくてもいいと思う。栽培方法など、農に関わっていればそのうち身につく。

それよりも、実際に食料生産に携わる人たちと繋がることだ。そして彼らを支えること。買い支えるのはもちろん、作業の手助けも必要だろう。

そして、農法などはこだわりすぎないこと。大事なのは信頼関係だと思うから。

そんな話をした30分だった。おはよう。

 
 

【肚で決める】

いかがでしたか?
コロナが不安だとか、迷っているだとか、そんなことに時間を費やすべきではなく、「生きていくための自給」を考えた方が、遥かに建設的だと思います。

人は土から離れると、限りなく陰性な方向に行きます。
それが不安や迷いを連れて来るのです。

でもね、終戦直後の日本を想像してください。
人々はまず「食べる」ことに必死でした。
「生きる」ことに必死でした。

必死だと不安はかき消されます。
人は命を優先するからですね。

これからの時代に私たちがまずするべきこと。
それは「肚」で決めることではないかと思うのです。

 
 

都会生活であったり、コンクリートに囲まれていたりする人は、命をつなぐための見極めだけはしておきましょう。
土から離れないために。
それは、頭で考えるのではなく、肚が決めてくれます。

肚で考えたら、新型コロナウイルスはどんな存在になりましたか?

丹田に氣を集注させた生き方。
それを私はおすすめします。

 
 
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