美容室

昨日は久しぶりに埼玉に帰って、いつもお世話になっている美容室に行った。
この美容室にはかれこれ30年以上前から通っていて、息子も幼いときからお世話になっている。

当時はお父様ご夫妻の経営だったのだが、途中から息子さんが経営を引き継がれて今に至っている。
お父様はなかなかの事業家なので、いくつもビルを所有していて、その一部分にその美容室がある。

その美容室を知ったきっかけだが、ある時デパ地下で買い物をしていたら、ショートカットの素敵な女性が買い物をしていて、そのヘアスタイルが私のしたいヘアスタイルととても似ていたのだ。

失礼とは思いながらも、ちょっと離れたところで、横から斜めから後ろからとその人を観察していた。
そして、近寄って声をかけた。
とても素敵なヘアスタイルですねと。

もちろん、その女性はビックリされたけど、次の瞬間とても嬉しそうにして、今、美容室の帰りであること、そして、お店の名前や担当者のお名前も教えてくれた。
その人のファッションも素敵だったのは言うまでもない。

 
 

翌日その美容室に行って、教えてもらった担当者を指名させてもらった。
すごい美人さんで、女性でも憧れてしまうほど♡
スタイルも抜群だった。
口数が少なく、浮いた感じもなく、着実に仕事をこなす感じは好印象だった。

晴れて私の希望通りのヘアスタイルが出来上がり、大満足でその美容室に通い始めた。
それから何年もして、そんなに腕のよい美容師さんなのに、色々個人的な事情があって、美容師の世界から離れてしまった。
さらに少し経って、他の場所で美容室を経営されていたオーナーの息子さんが、お父様のお店を引き継いでお父様ご夫妻は引退された。

でも、お父様ご夫妻は同じビルにお住まいなので、私が行くといつものようにお店に顔を出してくださる。
とりとめのない世間話をするだけなのだが、それでも人前に姿を見せるのは、身なりも含めてきちんとした生活をしていなければならないから、負担だと思う。
でも、それをされるところが偉いなぁと感心する。

 
 

ところで、昨日は息子の誕生日だった。
いつも行く近くのレストランでお祝いのお食事をしていたら、お店の方が「〇〇さんからです」といって、大きな花束を届けてくれた。

??
昼間美容室で、「今日は家族3人の誕生日を一緒にするんですよ」と話していたので、美容室がお花屋さんに手配してくれたらしい。
粋なことをなさる。
すごく大きな花束というところが、彼らしい選択だなぁと納得。

 
 

ふと思う。
私は美容室に何を求めているのか?
一つは技術そのものだけど、もう一つは空間だと思っている。
だから私は美容室の雰囲気はとても重要視する。

インテリアはもちろんだが、経営者の経営理念や態度、スタッフのファッションや言葉遣いもポイントになる。
そのうえで、お客に最新情報(や技術)を提供できるか否かも気になる。

そういう意味では、このお店はお父様ご夫妻の経営時代から、これらのポイントをすべてクリアしていた。
おつりが来るほどに。

そんな経営精神を息子さんが引き継いで、地元の人たちに愛されるお店として頑張っているのが素晴らしいと思った。
経営を引き継ぐというのは、なかなか難しいことだから、それを見事に実現されていることも良い氣を放っている。

コロナ禍にも上手に対応しながら、良い氣を放つのはなかなか大変だが、これからもお世話になりたい美容室である。

 
 
カテゴリー: こころ・想い パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です