プロの試作

マクロビオティック京料理教室 むそう塾 試作

 
 

(マクロビオティック京料理教室 むそう塾 京料理人  中川善博の試作)

昨日は新しいお料理の試作の日でした。
といっても私は食べる役で、中川さんがせっせと作ります。
スタッフの麗可ちゃんは、アレコレ頭と体を使いながらクルクルと動きます。

ところで、私たちは試作というと、調味料の分量をメモしながら進めると思うのですが、中川さんはメモをしないで一気に作ってしまいます。
そして、出来上がったお料理を食べた感じで、たとえば「お醤油をもうちょっとだけ少なめがいいかな」と思うだけです。

そして、全部が終わってから寝る前に、パソコンに向かって調味料の分量を書いて覚書が完成します。
それであの絶品お料理が出来上がるのですから驚きですよね。

ただし、新しく開発する料理技術は、何度も何度も(場合によっては何十回)も実験を繰り返して、素人でも作れるように変換していきます。
ここが一番中川さんが苦労するところです。

プロというのは、外でお食事をしても、何を何cc使っているなと推測がつくそうですが、それだからこそ、試作でメモをしなくても分量を正確にはじき出せるのですね。
そこまでになるのが、実は修業中の「メモをすると殴られるから体で覚えた」結果なのだと思います。

試作が行われる度に中川さんの「凄さ」を感じ、そんな人からお料理を習えるむそう塾生って本当に幸せだなあと心から思います。
今何かを練習中の人は、「今」大変だと思っていても、それが「将来」には「普通」に出来るようになっていると思うので、決して今だけで物事を判断しないで頑張ってほしいです。

写真のお料理は、煮物コースの試作中に、「こんなの作ったら美味しいだろうね」と私が言って、中川さんがそれに応えて作ってくれたものです。
煮物コースには初心者もいるので、こんなふうに出来あがるかどうかは疑問ですが(笑)

 
 
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コメント

  1. かよ より:

    美風さん、いつもお講座の前に試作や、皆がスムーズに実習を進められるよう綿密な準備をありがとうございます。

    幸せコースに通わせて頂いてから、単発のお講座も合わせると沢山のお料理を教えて頂き、その時その時の復習に追われて積み残しも沢山あります。上手じゃないから、初心者だから、と思ってしまうこともありますが、中川さんほどの方でも開発の時には何十回も試作されることを伺うと、改めて重ねてお料理することが足りていないな、と実感します。

    中川さん、美風さん、麗可さんの貴重なお時間から生み出されたお料理を再現できるよう、一歩でも前に進めるよう日々の生活から時間を捻出したいと思います。

    特に、煮物コースで教えて頂くお料理は、まだ見よう見真似ですが、あの美しさ美味しさに近づけるよう慈しんで練習を重ねたいと思います。

    • マクロ美風 より:

      かよちゃん、おはようございます。

      えーっとね、中川さんはあの中川式の玄米炊飯を確立するまでは、何百回も試作されたと聞いています。
      むそう塾を始めてからでも、どんなお鍋でも美味しく炊けるように研究のための試作を繰り返していました。
      それは、皆さんがお持ちのお鍋とお米で何とか美味しく炊けるようにという情熱からでした。
      その到達点が現時点では今の方法とあのお鍋です。

      これから幸せコースではお魚をおろす授業もあります。
      そのときに中川さんがどうやってお魚の扱いを学んだかのお話もありますが、それもやはり回数がものをいいます。
      それらの経験から「練習は嘘をつかない」という名言が出てきました。
      色々な塾生さんを見ていて思うのは、お料理がうまく出来ないのは間違いなく練習不足ですね。
      どんなに回数をこなしてもうまく出来ない場合は、「正しく理解していない」か「練習の方法」が間違ってるかのどちらかです。

      今回、出汁巻き玉子の応援特訓講座を開催したのは、①「正しく理解していない」②「練習の方法が間違ってる」③「練習不足」の3つを感じたからです。
      それでそのうちの①と②を解決するために開催しました。
      ①と②が解決したら、あとは回数をこなすだけです。

      これは他のお料理の復習についても同じことがいえますので、ぜひこのことを頭において練習を重ねてくださいね。
      美味しそうに食べられる特技をおもちのかよちゃんには、盛大な応援をさせていただきます!(笑)

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