あんかけうどんの器にもマクロビオティックの陰陽があります

上級幸せコースが終わって、塾生さんがご自宅で復習されています。
中川さんに伝えてもらったデモ料理の完全コピーを目指して復習するのですが、人それぞれの個性や性格が混じって面白いことになっています。
まずはお手本の中川さんの盛り付けから見てみましょう。

 
 

あんかけうどん 中川善博

 
 

次は復習された塾生さんの写真です。
じゅん子さん。
あんかけうどん じゅん子

 
 

ばんぶーんさん。
あんかけうどん ばんぶーん

 
 

ペロリさん。
あんかけうどん ペロリ

 
 

陽子さん。
あんかけうどん 陽子

 
 

りんのさん。
餡かけうどん りんの

 
 

いかがですか?
こうして色々な人の復習写真を見ると、性格がにじみ出てくるでしょう?
それぞれに反省点があるかと思いますが、今朝、じゅん子さんから素敵なコメントがこちらの記事につきました。
それを元にこの記事を書いたのですが、じゅん子さんのコメントをご紹介しましょう。

<じゅん子さんのコメント>

美風さん、おはようございます。
お返事ありがとうございます。

我が家の麺鉢は、教室のものより大きくて口が広いです。
そのために、仕上がりを見るとお揚げがたくさん 顔を出して、上に盛る蓮根餅があまり目立たないのに気がつきました。

上のお写真は、とろーっとした餡の感じがすごく伝わってきますし、うっすら透けて見えるお揚げと葱の青、蓮根ボールとチップスの存在感でキリッと締まった仕上がりになっていると思います。

器の陰陽を考えるのも、完全コピーには必要なことだなぁ、、と思いました。

じゅん子さんはとても観察力のあるかたなのですが、中川さんの写真をよーく見て、多くの学びを得ていますね。
そして、それを器の陰陽にまで発展して考えておられます。
ここがじゅん子さんの素晴らしいところですね。
では、器のお話をしましょうね。

じゅん子さんの觀察どおり、器にも陰陽があります。
お料理の目的に適った器を選ぶのは当然ですが、見た目の美しさや個人の好みもあるので、器選びは難しいものです。(お値段もね(^_-)
器選びのポイントの一つは、熱いものは熱く、冷たいものは冷たく「見えるように、キープできるように」があります。
これをマクロビオティックの陰陽に当てはめると、熱いものは陽性な器に、冷たいものは陰性な器にということになります。

中川さんが教室で使った器は「腰高」と呼ばれ、上が広がった形ではありません。
こちらの写真だと全体が見えますね。
(けいとちゃん、失礼^^)

あんかけうどん 器

 
 

比較的皆さんの器が上の方が広がっていて、なおかつ余っています。
つまり陰性なんですね。
器の上まで並々と汁を満たすのは違和感があるかもしれませんが、この場合は冷めにくい利点があるからです。
今の日本人はラーメン慣れしていますので、麺鉢というと大きめのものをお持ちでしょうが、日本の麺(蕎麦・うどん)は小ぶりです。
それは日本の文化には、器を手に持って食べる習慣があるからですね。

そして、その小ぶりさ故に起きてくる違いがじゅん子さんの気づかれたところに出てきます。
最後の一滴まで美味しくいただくため、見た目にもおいしさと美しさを感じるため、中川さんが選んだ器からこのような学びに発展してくれて、とても嬉しく思っています。
じゅん子さん、ありがとうございました。

 

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コメント

  1. じゅん子 より:

    美風さん、記事にして下さってありがとうございます。

    むそう塾で煮麺を習った時に、何か良い麺鉢はないかな?と思い信楽に行きました。そこで「これだったらラーメンにも使えますよ」と言われて買い求めたものなので、やはり大き過ぎるんですね。
    なぜ小ぶりなものを使うのかも良くわかりました。
    中川式のラーメンの時には、あの清涼感を出すためにガラスの器を使っています。
    ほんとに、陰陽ですね。

    こんなふうに、器や盛り付けのこともこだわりたくなったのは、だんだん自分が習ったお料理を美味しく作れるようになって、もっともっと中川さんの「ほんまもん」に近づきたいと思うようになったからだと感じています。
    気がついたらここまで連れて来ていただいていました。
    楽しい世界です。
    ありがとうございます。

    • マクロ美風 より:

      じゅん子さん、さすがです!
      あえて私が記事中で伏せておいたラーメン鉢に言及されるあたりがお見事です。
      そうなんです。
      あのラーメン鉢は中川さんとあちこち探し回りました。
      中川さんの頭の中にある盛り付けの完成形にピッタリの器がなかなか見つからなくて妥協しかけたのですが、最後の最後に「!」と来るものに出会いました。

      「ほんまもん」の追求って楽しいですよね。
      「ほんまもん」はバランスが取れているので、かかわっていても気持ちが良いのです。
      つまり、氣が澄んでいくのが分かりますよね。
      どんどん心地よくなるので、一緒にこの世界を楽しみましょう。

  2. おたに より:

    美風さんこんにちは。
    じゅん子さんの気づき、はっとしました。ちょうど今器を探しているのですが、デザインも値段も様々で選ぶポイントが分からず迷っていたので、とても参考になりました。器にも陰陽ですね。本当に勉強になります!美風さん、じゅん子さんありがとうございます。

    • マクロ美風 より:

      おたにさん、こんにちは。

      ちょうど器を探されていたんですね。
      では、もっと具体的に書きます。
      あの器は、外側での高さが8.5センチ、外径が15センチです。
      内径は14センチなので、5ミリの厚みがあります。
      メジャーを持って買いに行きましょう。

      • おたに より:

        美風さん
        寸法まで教えて頂きありがとうございます!メジャーを持って探しに行ってみます。先月の食事日記のフィードバックでも器の大きさのお話をしていただき、なるほどなぁーととっても参考になりました。
        器だけでなく、最近色や素材などの好みや選ぶものが自然と変わってきました。これもマクロビオティックの影響ですね!

        • マクロ美風 より:

          先のコメントの寸法を訂正追加しておきました。
          径は外径と内径がありますのでご注意ください。
          それから厚みも重要です。

          マクロビオティックの食べ物以外の陰陽も楽しんでくださいな♪

  3. ばんぶーん より:

    美風さん、こんばんは。

    器の陰陽!
    温かいものを冷めないように、そして食べる前から美味しさを想像させる盛り付けは大事ですね。
    塾長デモのお写真からは湯気まで感じられそうな臨場感で、それを支えているのがこの小ぶりな器なのですね。

    それを感じ取る余裕がない私です。
    手早く、も苦手で課題です。
    比較してみると私の復習は残念!な感じ満載です。
    忘れ物はあるし、おねぎは沈んでいるし・・・。
    完全コピーの大切さを再認識しました。

    ほんまもんに触れて自分のものに出来るかは私次第。
    記事にしてくださってありがとうございます。

    • マクロ美風 より:

      ばんぶーんさん、おはようございます。

      今までは恥ずかしいと言って写真を公開されていませんでしたね。
      お気持ちはよく分かるのですが、それでは進歩が少ないです。
      こうして並んでみると、何が課題なのか一目瞭然ですね。
      手早さや盛り付け以前に、復習に対する姿勢から見直しましょう。
      これは幸せコースレベルでも最初の段階で申し上げていることです。
      ばんぶーんさんの恥ずかしいは、むそう塾の恥ずかしいにつながることと、授業料の無駄になることを自覚しましょう。
      辛口のお返事で申し訳ないのですが、あなたの奮起を願った親心であることをご理解くださいますように。

      • ばんぶーん より:

        美風さん、こんにちは。

        「自分は手際が悪いから、これくらいで精一杯なんだ」とどこかで思っていたのだと思います。
        むそう塾の塾生なんだ!と胸を張れるように、努力することを忘れないようにします。
        辛口だなんてとんでもないです。
        気にかけていただいて本当に嬉しいです。
        お丼も心待ちにしております。

        お返事ありがとうございます。

        • マクロ美風 より:

          ばんぶーんさん、こんばんは。

          せっかく京都まで通ってくださっているのに、このままではご主人に申し訳ないと思って辛口になってしまいました。
          今回のことをきっかけにして、しっかりと中川さんに食らいついて行ってください。
          もっと面白味が増えて、もっと美味しくなりますよ!
          復習は孤独に陥らないよう、みんなとのつながりを活かすのがむそう塾スタイルです。

  4. 陽子 より:

    美風さんこんばんは。
    とても勉強になる記事をあげていただきありがとうございます。
    じゅん子さんの観察力、素晴らしいです。

    私の盛り付けた器は白い部分が余り過ぎていて寒々しく、熱々の餡のとろみや、蓮根チップスやボールの存在感もありません。バランスが悪いなと思ってはいましたが、器の陰陽まで考えが至りませんでした。
    薄手で口広の器なので、実際食べていても冷めていくスピードが早いです。

    どういうお料理なのか、どう見せたいのか、陰陽で考えながら器探しに行ってみます。

    • マクロ美風 より:

      陽子さん、おはようございます。

      日本人の繊細性は素晴らしいですよね。
      器のちょっとした角度や大きさに、そこまでの想いを込めて作るのですから。
      だからこそ私たちはそれを使いこなせる美意識も持ち合わせたいものです。

      じゅん子さんの気づきはさすがでしたね。
      オープンで学びを提供してくださって嬉しかったです。

      器探しは、中川さんの一肌が成功することを祈りましょう。

  5. りんの より:

    美風さん、こんばんは。
    我が家には口が広い鉢とせまい鉢の二種類あるのですが、クラスメイトが放課後に鉢の寸法をはかってくれたおかげで迷わず選択することができました。
    私の鉢はお教室のものと全く同じ寸法でした。盛り付けた時に「意外と余裕あるんやな」くらいで美味しく頂き、中川さんにも見て頂いたのですが、その後夫に作った時に、鉢の縁1cm下まで注がれたお出汁を見てようやく「はっ!」としたのでした(^_^;)
    完全コピーできていなかったようです。
    中川さんのお手本だけでなく、他の皆さんの作品と並べてみると、自分のものも客観的にみえますね、気づきがありました。本題の器の陰陽も納得です、ありがとうございます。
    そしてじゅんこさんの色んなことをリンクさせながら自ら重要な点を見出される力、素晴らしいです。
    妥協や甘えなくひたすら真っ直ぐに完全コピーを目指し続けることで見習えるようになりたいです。

    • マクロ美風 より:

      りんのさん、こんばんは。

      >「意外と余裕あるんやな」

      ( ゚∀゚)アハハ
      ご主人に作った時の表情を想像して、一人で笑ってしまいました。
      いつも熱心に復習をして、中川さんにメールを送って来られるりんのさんは本当に頑張っていますね。
      子育てだけでも大変なのに、偉いなーと思います。
      あなたの成長を楽しみにしています。

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