見捨てられた人々:中流だったアメリカ人が今やテント暮らしに

考えさせられる記事があります。
私たちだってのほほんとはしていられません。
今は政治不在の日本ですから、明日は我が身と思って真剣に日本の将来を考えなければいけない時です。
記事を引用させていただきます。
 
見捨てられた人々:中流だったアメリカ人が今やテント暮らしに


アメリカ人のホームレスが増えている
◆7月14日
 アメリカ経済はどんどん悪化している。中流だった人々が今や車上や路上で生活せざるを得なくなりだしている。まさかと思っていた事態が自分の身の上におきている。
 99週間の失業手当期間が来年初めに切れるというから、そうすると更に多くの貧窮者がホームレスとなるだろう。しかもアメリカの多くの市町村では車上や路上での生活を違法としているという。どこにも生きる場所がなくなりつつあるのだ。
 このまま進めば、アメリカは内乱状態に陥る危険性が高まる。しかもアメリカ国債の評価が下がったりすれば、混乱は更に増すだろう。アメリカが内乱状態になれば、世界的秩序も崩壊し、世界中が混乱状態に投げ込まれるだろう。
 アメリカが復興する最後の砦は、アメリカの建国の精神に立ち帰ることだ。神と共に、先ず教会を建て、道路や病院を建て、最後に自分達の家を建てた。ようするに神と共にある共同体を皆で建設しよう、という意識と意図である。
 そこには隣人に対する思いやりも当然存在する。教会で共に祈る、神の下で同じ兄弟姉妹としての隣人だ。お金よりもその隣人達との助け合いの精神の方がずっと大切なのだ。
 それにアメリカ人が気づき、立ち帰るまでは、アメリカの衰退は継続するだろう。そして世界もそれにつられて落ちていく。そして最後の最後、そのような世界に行くべき道を差し示すことができる内容を持つ国が日本である。ただし、今の政権では無理だろうが。
???????????????????????????????
●見捨てられた人々:中流だったアメリカ人が今やテント暮らしに
http://theeconomiccollapseblog.com/archives/outcasts-tonight-tens-of-thousands-of-formerly-middle-class-americans-will-be-sleeping-in-their-cars-in-tent-cities-or-on-the-streets
【7月13日 The Economic Collapse】
 アメリカ中で経済的絶望感が蔓延しだしている。この記事を読めば、何百万世帯がようやく生きているという現状を知るだろう。多くのアメリカ人にとっては、屋根の下で眠り、少々の食べ物をテーブルに準備することが大変な戦いとなってしまった。悲しいかな、その戦いに敗北する者たちの数が増えている。
 多くの州では非合法となっているのだが、今夜、何万人もの元中流アメリカ人が車の中で寝泊りしている。何万人もの人々がテント村や路上で眠っている。その反面、アメリカ中の市町村ではテント村やホームレスの人々を自分達の地域から追い出す方策を議会で通過させている。ひとたび職を失い自宅を失えば、この国ではいうなれば見捨てられた人々になるのだ。悲しいかな、この「見捨てられた人々」の数はアメリカ経済が崩壊する中、増加し続けている。
 車の中やテント村で寝泊りするようになった殆どのアメリカ人は、自分達がそのような状況に陥るとは夢にも考えた事のなかった人々だ。
 デア・シュピーゲル誌のある記事に、自分達の身に起きたことにすっかりショックを受けたアメリカ人カップルの話が掲載されている。
 シャネル・サベドラは既に路上にいた。彼女と夫はもう3週間車で寝泊りしてきた。「こんな風になるとは思ってもみませんでした。まさかです」とサベドラは言う。彼女は泣き出して、「私はいい大人よ。自分のことはなんとかなります。夫もそれは同じ。しかし子供達にとってはこの状態は過酷過ぎます」と語った。彼女は3人の子供がいる。9歳、5歳、3歳だ。
 「私達はサンベルナルディノ市に家を持っていました」とサベドラは言う。夫が2009年にプレハブ住宅建設の職を失ったら、ガス会社はガスを止めた。「私達はバーベキューの上でお湯を沸かし子供達を風呂に入れました」と語る。家賃を支払うことができなくなり、8月に家から追い出された。
 3歳や5歳の子供を抱えて車の中で寝泊りすることになったらどういう思いになると思いますか?
 残念だが、児童保護課がこの家庭について知ったらこの子供達は両親から引き離され、戻っては来ないだろう。
 アメリカは非常に残酷な場所になりつつある。
 不幸にも、この家庭におきたことは何か特別な孤立した事ではない。失業がアメリカ中に拡大しているので、自宅を失う人々の数はうなぎのぼりに増えている。
 今日、シアトルのほぼ3分の1のホームレスの人々が車で寝泊りしている。私の読者にもいる。JDという読者は前の私の記事に以下のようなコメントを残している。
 「私は2年前に建設業の仕事を一時解雇されてからずっとその状態でしたが、9月に解雇されました。それでアパートを出されました。それから寝る場所を求めて宿を転々としました。今では、時には車の中で寝泊りしています。芝生の手入れの事業をしている友人がいたので、運が良かったのです。ガソリンをもらって自分の車に入れています。言いたくはないが、やがては大都市でもフーバービル(貧民窟)ができるだろうよ。社会保障やフードスタンプ、その他の政府の政策が終了すれば無政府状態が始まるだろう」
 絶望感がアメリカ全土に広がっている。大多数の人々が経済の復活に期待していたのだが、それは起きなかった。
 車で寝泊りしているアメリカ人という現象は有名になったので、タイム誌までも特集を組んだほどだ・・・
 家賃を支払えない人々は、絶望の路上生活に陥る前に清潔さと威厳の最後の段階を保つのが車だ。車輪の上の自宅は幌馬車からRV車まで、伝統的にアメリカ人の生き方の一つだ。かつては上昇気流に乗っていたアメリカ人の中には、経済嵐のために自家用車の後部座席やリアーをベッドルームにせざるを得なくなった人々がいる。
 「12月に警察車両で一晩パトロールしてみたら、6人の人々が車で寝泊りしていたのを発見した」と、ロングビーチ市の市会議員のディー・アンドリューの参謀であるジョン・エドムンドは語る。
 「一人は4ドアセダンに寝泊りしていた未亡人だ。彼女と夫は空軍の退役兵である。彼女は支援できるはずの担当部署について知らなかった。涙がでたよ」とエドムンドは語った。
 残念ながら、合衆国の多くの地域では、車での寝泊りは違法とされている。多くの都市では、警察が乗り込みホームレスが罰金を払えなければ、車は持っていかれてしまうのだ。
 カリフォルニア州ベニス市では、車で寝泊りしていたために人々が逮捕された。ベニス市では人々がRV車に寝泊りしていく町として人気があったが、警察はRV車に寝泊りしている人々を逮捕し始め、車は持っていかれてしまった。
 以下はデイリー・コスのウェブサイトに掲載された記事である。
 車のバッテリーを交換していたエリックを彼らは逮捕した。彼が車で寝泊りしていたからだ。数日後、彼らは3番通りに駐車したあった彼のRV車を索引していった。彼が留置所におり、72時間経っても持ち主が現れなかったからだ。土曜日、彼らは7番通りを捜索しベアーを逮捕、彼のRV車も持ち去った。彼らはエリザベスのRV車も持ち去ったが、エリザベスを逮捕したかどうか分からない。しかし彼女を見つけられなかった。警察は6番通りに行き、白いRV車を持ち去った。この車はいつもブロードウェイの6番通りに駐車しているのだ。毎日、彼らは1台から4台ほどのRV車を持ち去っていく。ちょっとすれば、もう誰もいなくなるだろう。
 アメリカでうまくいかなくなると、あなたは持っているものまで当局が持ち去っていくのをすぐに発見するだろう。
あなたが貧乏ならば、合衆国は非常に残忍な場所になりうる。アメリカ中で、地方自治体はテント村を違法にしているか、テント村の住民を追い払うことをしている。
 多くのアメリカ人が隣で多くのホームレスたちが野宿することを好まないことが分かった。しかし今テント村にいる人々はかつてはあなたや私と同じような人々だったのだ。
 この国のいくつかの地域のテント村でなされた事は、全く嫌悪すべきものだ。例えば、フロリダ州のセントピーターズブルグ市の警察がホームレス達のテントをカッターナイフで切り裂いているビデオを忘れることはないだろう。このような情景を見て、何を思うかだ。こういった人々に対する何がしかの憐れみの情を感じなければ、何かおかしいはずだ。テント村に逃げ込むのは、次はあなたの番かもしれないのだ。
 アメリカの多くの都市では、路上で眠ることも違法となる。もしもあなたがホームレスだったとして、あなたがどうするか、私には分からない。アメリカのある地域では、車でも、テント村でも、路上でも眠ることはできないのだ。
 この経済事情の下、自宅から追い出された人々に対してどうすべきなのか? 彼らを一くくりにして壁をめぐらした刑務所に入れるべきなのか? 笑ってはいけない、日ごとにそのような状況に我々は近づいているのだ。
 
◆我々は非常に恐ろしい時期を生きている
 
 貧困がアメリカで蔓延している。フードパントリーやスープキッチン(食糧無料配給所)に群がるアメリカ人の数は2006年から比べて46%増えた。今や4400万人のアメリカ人がフードスタンプをもらって生きている。もしもこういったものが存在していなければ、アメリカの路上は貧窮した人々で溢れていることだろう。
 事態は深刻であり、更に深刻化しつつある。
 来年の初め、失業者を支援していた失業手当給付の期限が切れる。現在まで、多くのアメリカの失業者は99週間まで失業手当の給付を受けられた。それが終わるのだ。
 ニューヨーク・タイムズ紙によれば、これはやっと生活できていた失業者の財布から370億ドルが引き抜かれることになる、という。経済にどういう影響をもたらすだろうか?
 これは失業率が再び上昇しだす時期に起きようとしている。シスコは1万人のレイオフを発表したばかりだ。その他の大企業はまもなくもっと多いレイオフの発表をすることが予想されている。
 経済が落ち込むというその他の兆しもある。クリスマス商品の事前注文が落ちている。ショッピングモールの空き店舗が再び増えている。殆ど全ての主要な世論調査では、人々が経済面では非常に悲観的になっていることを示している。
 では一体なぜこれらがおきているのか? 我々の職はどこに消えたのか? 我々の何百万もの職は労賃がはるかに安い海外に移転したのであり、そこは我々にどんどん迫ってきている。
 アメリカン・ドリームのサイトで、「グローバリズムが我々の職、ビジネス、国家の冨を破壊させた10のステップ」と題する記事を私は書き終えたばかりだ。これは2500語でグローバライゼーションが完璧に我々の経済を破壊したことを表したエッセイだ。この記事が、どうして多くの良い職がアメリカを去り帰ってこないかということをあなた方が理解する助けになれば、と願っている。
 世界の羨望の的であった多くの我々の偉大な大都市が今では悪い冗談になってしまった。
 以下はイギリスの記者がデトロイトを訪ねたときのものだ・・・
 時々、半分壊れた、あるいは半分焼失した、それでも残っていることで都会だったことを思い出させる。痛ましく点々と残っている住宅が以前の面影を示している。時々化粧直しされているものも見える。多くはなにもなされていない。
 多くが訪問者が近寄らないような警告を張り出している。一つの住宅のドアには、「入るならリスク覚悟で」と書かれた言葉が、怒りの顔の絵と共に掲げられていた。
 近くの荒れて、黒コゲになっていて、ガラクタで一杯の場所に入っていった。誰があるいは何がこれらの住宅の中でうごめいていたのかさっぱり分からない。しかしデトロイトのことを笑ってはならない。デトロイトで起きたことはもうすぐあなた方の地域でも起きるかもしれないからだ。
 アメリカは衰退がずっと進んでいる。多くのアメリカ人が職を失い、自宅を失っているので、「見捨てられた者たち」の数はますます増えている。何百万人ものアメリカ人がこれから車の中で、テント村であるいは路上で寝泊りするようになるだろう。
 アメリカ経済は「ノーマル」に戻ることはもはやない。我々は今、「ニュー・ノーマル」を生きているのであり、これからやってくるものに比べれば素晴らしく裕福な状況なのだ。
 痛ましい状況にある人々に憐れみを示していただきたい。経済の実情があらわになってきているので、次に憐れみを必要とする人があなたになるかもしれないのだから。
???????????????????????????????

 

カテゴリー: マクロビオティックが楽しい♪ パーマリンク

コメント

  1. Ni(17-8) より:

    全く知らなった衝撃の内容でした。
    最近、反貧困―「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書) 」湯浅誠著を読みました。 今まで、フェアトレードの商品など、海外に関心が行っていたこともありましたが、自分が住むこの日本でも、貧困の実情を垣間見て、人が生きていく為の「雇用」の大切さ尊さを思いました。

  2. Fiona より:

    毎時大切な情報を教えていただきありがとう
    ございます。「自分が考えていたことが現実化してきたな」というのが正直な感想です。
    正規雇用ではないひと、そして生活費ぎりぎりの
    お給料しかいただいていないひとが日本でも
    多い(女性の労働者の4割はそれに該当していたように
    思います)わけですから。
    決して他人事とは思えません。そしてそう思うのは
    自分ひとりではないと思います。

    コメントが少ないのでこのサイトに集うかたたちはそこまでの危機感はないかもしれませんが。

    先進国といわれる国の多くは、物質的幸福を
    追求してきました。私もそのひとりです。原発の
    ことについても同様で、福島原発のおかげで便利な
    生活を享受してきてしまいました。

    私たちが価値観の変換をせまられているのを感じ
    ます。

  3. マクロ美風 より:

    Niさん、こんばんは。

    私達は知るべきことを知らされていないから、国内で極楽とんぼで暮らしがちです。
    でも、間違いなく日本はアメリカ型に近づいて行くことでしょう。
    だからこそ今は政治がしっかりして、アメリカ型にならないように舵を切らなければいけない時なのです。
    日本には日本の雇用形態があってしかるべきなんですがねぇ。

  4. マクロ美風 より:

    Fionaさん、お久しぶりです。

    あれれ。
    今はコメント数だけで閲覧状況を判断出来ない時代なのをご存知ありませんでしたか?
    私たちがブログを始めた頃は、コメント数でそのブログの人気を判断したものですが、今はすっかりそのようではないらしいですよ。
    時代は変わるものです。
    特にネットの世界ではね。
    というわけで、この記事の問題を共有してくださる方は、Fionaさんが想像される数よりずっと多いと私は思います。

    私たちマクロビオティックを知っている者なら、福島の問題は何を意味するかすぐ予測できますよね。
    それがマクロビオティックの陰陽と言うものです。
    物質文明はピークを過ぎました。
    ですから当然のことながら精神文明に軸が移るのも予測できますね。
    物質文明をひた走って来たアメリカには出来ないことであったとしても、精神文明の豊かな日本ではアメリカとは異なる解決が出来るはずです。
    しかしそのためには停滞している政治を動かす必要があります。
    私たちが危機感を共有してこの難局を乗り越えられるよう、一人ひとりの意識の覚醒を促したいと思います。
    そしてこんな時こそマクロビオティックの真の素晴らしさをお伝えして、悲壮感からの脱出のためにマクロビオティックの考え方を活かすお手伝いをしたいものだと思います。

    手前味噌ですがむそう塾では、真のマクロビオティックをお伝えしておりますので、皆さんが精神のありようの大切さを充分理解してくださっていると信じております。
    玄米ご飯を炊くときですら、自分の精神と向き合い、あらゆることに感謝しながら日々を大切に過ごしております。
    危機感を抱くことも必要ですが、解決能力を持つことも必要ですね。

  5. Fiona より:

    おはようございます。
    毎時美風さんのお言葉には痛み入り
    ます。
    こちらでは、食事や体重についてのコメントは多くつくけれど、せっかくの美風さんの政治や経済に関するよい情報にはあまり付かず、それが残念だと単純に思った
    だけですが、

    美風さんが塾のかたたちを思い、代弁まですることに大きな愛情を感じます。美風さんは愛情たっぷりで責任感の強いかたなのだと再度感じました^^

    >危機感だけでなく解決策

    価値観の変換、という言葉で解決策を示したつもり
    です。

    美風さんは敏感なかただから私の欠点を促し人間的
    成長をいつも考えてくださっている、から私の言動が
    気になるのかな?これは私個人の問題ではなく美風さん固有の癖だと思うのですが^^

    美風さん、私も毎日がんばって生きていますよ!
    美風さんの理想とは違うかもしれませんが、私なりに。

  6. マクロ美風 より:

    Fionaさん、こんにちは。

    相変わらず毒舌美風で失礼しました(笑)
    この癖は昔からですね^^

    >価値観の変換、という言葉で解決策を示したつもりです。

    これは当然最初のコメントや、Fionaさんの過去のお言葉からもFionaさんの価値観は認識しているつもりです。
    マクロビオティックを知っている人なら普通だと思うのでね。
    私が「危機感を抱くことも必要ですが、解決能力を持つことも必要ですね。」と書いたのは、Fionaさんではない一般の人を想定しての文章でした。
    読み返してみると、Fionaさん宛に書いたと思われるのかなぁと頭をひねっております。
    言葉足らずだったかもしれませんね。

    生き方も価値観も理想もみんな違って当たり前。
    だからこそ人生って楽しいんだと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です