(お菓子の名前:祇園囃子)葛練りの弾力あり
昨日は京都の祇園祭の宵々山でした。
京都の人は「祇園会(ぎおんえ)」と呼び、お菓子屋さんの店先にも祇園会と書かれていました。
一般的なお祭りとは格が違うというところでしょうか。
この祇園祭は1ヵ月間に亘って行われるもので、2〜3日しか行われない地方のお祭りとは格段に違って、京都の文化だけでなく、京都の財力を誇るものなのでしょう。
私が京都に出入りするようになって知ったことの一つに、祇園会の稚児選抜の話があります。
ちょっと引用してみましょう。
<結納を行い養子縁組まで交わされる稚児>より
(引用はじめ)
前年より京の町の年頃の幼子が募集選抜され始まるわけだが、立候補してなれ るものではない。保存会、後援会の役員により選出決定されるもので、最終選考基準は公開されていない。
その基準を推察するに、
土地の人間と呼ばれるのに「 京都十代,東京三代,大阪一代」と言われることや、「男の子が生まれたら祇園祭の稚児に、女の子なら葵祭の斎王代に」と由緒ある家柄の親達が憧れることや、稚児と鉾町との養子縁組の儀を固める迄の大役であることなど、それ相応の難関であり、ともにそれ相当な名誉を得るわけである。候補者そのものが始めから限定されることは容易に想像できる。
(引用終わり)
ここには書かれていませんが、お稚児さんに選ばれてそれにかかる費用は選ばれた家が出すのだそうです。
一説によると2000万円はかかるとか。
でも、名誉のためのお金はこれでは安いのかもしれません。
京都というところは果てしなく気の遠くなるような時間の流れがあり、意識もそのうえで動いており、北海道や関東で生きて来た私にとっては、時としてため息が出るような発想もあります。
京都に何を感じ、これからの自分にどのように反映していけれるのか、未知数であると同時に楽しみでもあります。