陰陽五行と黒の服

寒い日が続きますね。
今が一年で一番寒い時で、今日は冬の土用入り、21日が大寒、2月4日が立春になります。
立春が近づいて来ると心も開放的になります。
別に暦に支配されているわけではなくても、自然が季節を教えてくれて、その季節に合わせた生き方が一番体が喜ぶので、私は旧暦を大事にしています。
季節の変化を感じることの一つとして光があります。
まだ風が冷たくても、降り注ぐ太陽の陽射しが確実に春近しを感じさせるようになると、もう冬物のコートが重く感じられます。
「春は光から」の言葉どおりですね。
そんな時期は黒いコートより明るい色のコートの方がお洒落に感じませんか?
その点和服の世界は素晴らしいなぁと思います。
着物や帯の柄で季節を楽しみ、小物でセンスを光らせることができるからです。
それは着物の形が同じなため、色で表現するしかないから、色に細かなお洒落が出来るような繊細さが発達したのでしょう。
しかし現代は洋服を着るようになって、形が優先されてしまいました。
そこから色使いの楽しさが変わったと思います。
肌を露出することで自己主張をするのではなく、色使いで自己主張出来たら一流の大人でしょうね。
そしてマクロビオティックをしている者なら、その色が持つエネルギーも考慮出来たらなお望ましいですね。
色はそれぞれに波長を持っています。
自然界でも色々な色が織りなして風景のバランスを保っています。
色は陰陽五行の中でも重要な要素です。
青・赤・黄・白・黒の五色を敏感に読み取りながら生活をすると、物事との関連が理解できて深い生き方が出来るように思います。
むそう塾でお会いする人達には、私が時々色のアドバイスをすることがあります。
本人は気づかないのでしょうが、私から見るととっても損をしている人がいるからです。
でも、ご本人なりの拘りがあって、なかなかアドバイスは受け入れてもらえないこともあります。
それもその人の陰陽なので別に私は構わないのですが、もったいないなぁとは思います。
髪型もそうですが、衣服は誰かから見られることを想定して着ているものですから、どのように見られているかの意見は大事にすべきだと私は思うのです。
遠くから見かけても素敵だなぁと思える人の第一印象は、歩き方とお召し物です。
お顔はそれからかな?
それほど第三者に与える姿勢とファッションはインパクトとして大きいです。
*   *   *
ところで、これからの季節に黒はマイナス要素が大きいです。
黒は陰陽五行でも冬の色なので、その意味がお判りかと思います。
黒を日常に着る習慣は洋服になってからではないでしょうかね。
和服の世界、つまり東洋、それも日本の色の世界では黒は特別な色です。
色の波長や陰陽を知っている人なら、それはなかなか興味深い見方をしてしまう色です。
黒は演出の色でもあります。
ですから、接客業では黒の制服が多いですね。
黒衣に徹する生き方をしたいのならともかく、もっと躍動感のある生き方をしたいのなら、これからの季節は黒でない色の方が生きやすかったりすると思いますよ。
それから自己主張をしたい人も黒を好みますね。
こちらはパッと想像しただけで自己主張する人をたくさん思い浮かべられるでしょう?
黒だけでも書くことがいっぱいあります。
きりがないけれどもう一つ。
黒という色は水に関係します。
水は腎臓や泌尿器・生殖器にも関係します。
ですから賢明な人は黒を上手に着こなしてほしいですね。
黒は女性を美しく見せる色でもありますから、その魅力に勝てない人も多いでしょうが・・・。
あ、そうそう。
もし黒をお召しになるのなら、「黒は質で着る」ものということをお忘れなく。

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コメント

  1. りえ(52-6) より:

    美風さん、色のお話、興味深く読ませていただいています。ついつい、無難で合わせやすいので、黒の服を選んでしまっています。外国の方は歳をとるほど、明るい色を選ばれるようです。かなりのお歳のお婆ちゃんが目が覚めるような赤やピンクのコートなどをお召しになっていらして、帽子をちょこっと被って、それはそれは可愛らしかったりします。日本に冬に帰って驚く事は、東京の地下鉄の車内が真っ黒け感じることです。皆さん一様に黒、グレーのコートなんですよね。半分、外国人感覚の娘には奇異に感じるようです。
    私も立春に向けて明るい洋服を着てみようと思います。何色かしら、美風さんのイメージでアドバイスお願いしまし~す。

  2. poti より:

    美風さんこんにちは。
    私も色の話、とても興味を持って読ませていただいています。
    私も10年ほど前から黒しか着なくなりました。
    それまでは結構パステルカラーの服も着ていたのですが、淡い色=膨張色(笑)だめだめ・・・となってしまったようで・・・

    この1~2週間の間に何故か色々な方から着る物の「色」についてご指摘を受けることが多くなりました。
    以前も美風さんには「ピンク系が似合う」と言っていただいていましたが、やはり「ピンクを取り入れた方が絶対いい!」とほぼ命令のように言われたりしています。
    私もピンクは大好きなのですが、試着してもぼ~っとしか見えない。自分の感覚ではしっくり来ないことがまだ多くて・・・
    ただ、ほんわり柔らかい感じはとても好きなのでピンクの着こなし上手になれるようセンスを磨きたいと思っています。
    これから春ですものね!ピンク上手になって気分も明るくなっていきたいです。

  3. マクロ美風 より:

    りえさん、こんばんは。

    そうそう、外国の方ってカラフルなお洋服が多いですよね。
    私はその色使いがいいな~って昔から思っていました。
    日本の背広姿の男性は悲しくなるくらい黒系統の色が多いですね。
    かつてアドバイスをした時にご本人がおっしゃるには、上司やまわりの同僚を気にして、着たい色も遠慮しているのだとか。
    どんどん男性の背広が安っぽくなってきて寂しい限りです。

    りえさんにお似合いの色ですか?
    それはもう淡いベージュですね。
    オフホワイト系が良いと思います。
    それから薄~い緑。
    うぐいす色ですね。
    春の短いイギリスで、芽吹きのエネルギーを感じるためのカラー選択です。

  4. 夏目 より:

    美風さん、こんにちは。
    お洒落上手憧れます。お洒落になりたいけど、どんな服装が自分に合うのか?全くもってお洒落はわかりません。(汗)
    でも、似合う色は、なんとなくわかると感じています。
    カラー診断をしてもらった事がありました。秋色でした。自分の好きな色、似合うなと思う色は秋色が多かったです。
    反対に、苦手な色は黒を代表として、寒色が多いです。
    でも本当にお洒落上手な方は、何色でも工夫して自分に似合うように着こなされているというのも実感です。

    もともと、物心ついた時から黒という色は、私の洋服ダンスには
    礼服しかなかったです。黒は苦手な色です。自分には
    一番似合わない色だと思っています。自分にとっての黒の代わり
    の色は、紺色か茶色でした。
    そして、わが子達も冠婚葬祭とお習字等以外は、黒を着ません。
    もう少し年頃になってきたら、どうなるのかはわかりませんが、
    服の色が大きく精神に関わるということだけはなんとなく感じて
    いて、黒は避けてきたという感じです。(正しいかどうかはわかりません)
    一口に黒色と言っても、本当に上等な黒はかっこいいと思います。
    そんな上等な黒を手に必要なときに着こなしている方は
    とっても素敵だと感じています。
    そして、美風さんのファッション&色はいつもとっても
    素敵だな~と見ています♪

  5. マクロ美風 より:

    夏目さん、こんばんは。

    お洒落の仕方が分からないという人は多いですよ。
    そんな人に一番良い方法は、お洒落な恋人をつくること(^_-)
    着ているものを片っ端からダメだししてもらうと、何が良くて何が悪いかの感覚が育って来ます。
    そうこうするうちに自分でも組み合わせが出来るようになります。
    それからしょっちゅうスタイルブックで組み合わせの見本を見ておくことも参考になります。

    今の夏目さんはどんどん変身の途中ですから、これからをお楽しみにね♪
    そのためにもつまみ食いは厳禁です。
    つまみ食いの心は高価なお洋服であっても台無しにしてしまいます。
    「心で着る」
    これが出来るようになりましょう。

  6. マクロ美風 より:

    potiさん、こんばんは。

    ピンクは女性の心を知らず知らずのうちに解放して、無意識のうちに柔らかさを内包できる色だと思います。
    穏やかさ、優しさなどの感情が湧き上がってきて、大いに気持ちの変化を感じる色です。
    ピンクのお洋服が膨張色だと感じる場合は、挿し色としてピンクを使うと落ち着きますね。

    でもね、膨張して見える自分を気にするより、体型なんか気にならない個性を醸し出すことも必要です。
    それから、自分が気にするほど他人は気にしていないという事実。
    これは大きいですよ~。
    あんまり自分の感覚にとらわれないで、ポーンと弾けてごらんなさい。
    3日経てば慣れますから。

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