圧力鍋の個性はさまざま

「むそう塾」で「愛クラス」や「幸せコース」、それに単発の講座を開催していて、つくづく思うことがあります。
それはお料理のプロセスを写真に残したがる人が相変わらず多いということです。
私も中川さんも写真を撮ってもいい時には声をかけますが、写真を撮るべき時ではないのに、すぐシャッターを押す人が後を絶ちません。
たとえば玄米ご飯を炊くときの火加減について、パシャッとシャッターをきりますが、大事なのは火加減なのではなく、蒸気の出方そのものという時があります。
その蒸気の出方を維持するための火加減を探すことが先なのですが、そこが理解できない人が多いのです。
このくらいの火加減にしたら、このくらいの蒸気になるはず。
こんなふうに思っているのでしょうね。
でも、大きな間違いがあります。
お鍋は全部同じだと思っていませんか?
たとえば「シコマチック Tプラス 2、5リットル」だったらみんな同じとね。
しかし違うんですね。
物にはすべて個性があります。
人間の顔が一人ひとり違うように。
似ているけれど同じじゃない。
こんな認識を持った方がいいです。
「シコマチック Tプラス」シリーズもご多分にもれず個性があります。
代表的なのが圧力表示ピンです。
三角の山がくっきりと見える蓋もあれば、白い2本線がやっとという蓋もあります。
私の持っている「シコマチック Tプラス」も、三角の山は出ません。
しかしこれは、表示ピンだけの問題であって、圧力はかかっているのです。
ですから、三角の山が出る出ないに神経が行っていると、蒸気のコントロールをすることが出来ません。
取り扱い説明書を読むと、三角の山が当然出るように書かれていますが、何十台もの「シコマチック Tプラス」に付き合ってきた中川さんによると、取り扱い説明書のとおりではない蓋がたくさんあるということです。
中のバネの微妙な強弱によるもののようです。
こんなふうに、お鍋にも個性があるので、その個性をよく踏まえながら使いこなすことが大切です。
これは車でも文房具でも、すべての物についていえることです。
ですから、ご自分の持っているお鍋の個性をよく知って、それに合わせたお料理をするようにしましょう。
スイッチ一つをポンと押せばすべてOKな時代に、あえてアナログなことをしなければ極められないお料理って、あなたはお嫌いですか?
だから面白いと思えますか?
面白いと感じたらしめたもの。
あなたは大きく変化できるでしょう。
さあ、デジタル頼りの人生ではなく、その眼で、耳で、鼻で、手で、舌で、しっかり五感を磨きましょう。
この五感を磨くことこそが、真の人生に繋がるのです。
鍋の個性と仲良くなれてこそ、あなたの個性もイキイキとしてきます。
玄米炊きがイマイチのかた、頑張ってね!

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コメント

  1. Ot(25-3) より:

    マクロ美風さん、こんばんは♪
    私もTプラスの圧力表示ピンの三角にこだわった1人です。
    こだわり過ぎて中川さんに呆れられました(^_^;)
    でも、説明書も中川さんのブログの写真も三角が見えているんです!
    となると、自分のはなんで三角が見えないの~? と気になる。
    頑張れば三角の先ぐらいは見えることもあるのですが、
    そんなところで頑張っても意味ないんですよねぇ。
    大事なのはそこじゃないと気づいてからは蒸気の状態を優先させました。
    最終的には私の蓋は2本目の線がやっとなんだと納得しましたが、
    あの見えそうで見えない感じはなんとも魅惑的なのです^^

  2. mineral(Ta 22-10) より:

    美風さん。こんばんは。

    T-プラスで玄米ご飯を炊くようになって2ヶ月半。
    先日、初めての部品交換を終えて、また一つ、自分のお鍋の経験値が上がりました。新米になってさらに美味しい玄米ご飯を頂いています。

    鍋にも個性。その通りですね。
    私の鍋は結構三角が見えます。火から下ろす時も、三角の頂点が見えている位がベストみたいです。(中川さんのデモでは見えていませんでした。)これが見えていないと、最後まで圧を保てません。
    (こんな情報も少しは役立つでしょうか。)
    要は圧と蒸気のコントロール。ですね。
    私は夏炊きでスタートしたので、これから秋冬モードの炊飯に少しずつ切り替えようと、五感を研ぎ澄まして、鍋に向かう毎日です。

    追伸。
    9月に2通メールを差し上げたのですが、届いているでしょうか。同じ頃に出した他のメールが届いていないという事実が発覚したので、心配になりました。(コメント欄で失礼します)

  3. Yu(8-10) より:

    おはようございます
    今朝は玄米を炊いてこれから出勤するところです

    ほんと、火の大きさだけを見ていると
    火力が季節によって異なることに意識が行かなくなってしまいますよね

    何事においても見るべきポイントを誤らないように
    したいと思います。

  4. Na(24-7) より:

    おはようございます。

    私のお鍋は三角の山がくっきり見えます。
    それが見えていれば大丈夫と思っていました。
    蒸気よりも火加減よりも、判断しやすいから。
    蒸気のコントロール、そうですよね!
    理解していたつもりが、いつの間にか別のところに注意を注いでしまっていたと思います。
    今日の炊飯が楽しみになりました。
    ありがとうございました。

  5. Ha(12-10) より:

    美風さんこんにちは。

    私のお鍋は三角は見えません。
    水を入れて火加減のテストをした時に私の鍋は
    三角が出る火加減では蒸気が漏れすぎる事がわかったので三角の事はこだわらない事にしました。

    私は、幸運にも今までに3回中川さんの玄米炊飯の
    講座に参加させてもらっています。
    Tプラスの炊飯は2回見ていますが、その度に新しい
    発見があります。

    まだまだ、納得の行く玄米ご飯は炊けませんが
    五感をフルに使って「飯炊きばばあ」と中川さんに
    言われるようにがんばりたいと思います。

  6. TS(26-4) より:

    美風さん☆
    初めてコメントします。

    Tプラスは車に例えるならオートマ車のようで、炊くのが楽と聞いていました。
    しかしそれに甘えてはいけませんね。
    いつまでたっても美味しい玄米が炊けず、たくさん屍を出してしまい(私の胃腸では処理できないです)さっきまでかなり落ち込んでましたが、また頑張ろうと思いました。

    Tプラスがどのように、生産されてるかは存じないのですが、まるで手作りのように個性が出るお鍋なんですね。
    おそらく私のお鍋は三角の山までいくと、圧がかかりすぎて漏れてしまのでしょう。

    すずめの涙ほどのバイト代で、京都までのバス代、むそう塾、そしてTプラスを買ったので絶対無駄にはできないです。
    なんとか社会人になるまでに心も体も元気になりたいです。

  7. マクロ美風 より:

    Otさん、こんばんは。
    Otさんの蓋は私の蓋と同じですね~。
    私のも2本線までです。
    不思議だったので中川さんにお聞きしましたが、「2本線でも大丈夫」とのお返事。
    そんなこと言っても説明書には三角の山がクッキリなんだけど・・・。
    なんて経験がありますから、Otさんのお気持ちはよ~く解ります。
    しかし、しかしなんですね~。
    まったく鍋っていう奴はクセモノですね~。
    と同時にお国柄というものも感じました。
    日本人の正確さ、几帳面さはやはり凄いことだと改めて思いました。

    これからもお互いに2本線同士で頑張りましょう。

  8. マクロ美風 より:

    mineralさん、こんばんは。
    あら、mineralさんの蓋は三角が見えるのね。

    >こんな情報も少しは役立つでしょうか。

    はいはい、大いに役立ちますよ。
    ありがとうございます。
    皆さんのお鍋が全く同じではないことを知っていただきたくてこの記事を書いたのですから。

    9月に2通のメールは、あちこち調べてみましたが、届いておりませんでした。

  9. マクロ美風 より:

    Yuさん、こんばんは。
    お料理をする時には、弱火・強火などと火力の調節を指導されることが多くて、蒸気のコントロールを指導される習い方をしていないために、どうしても火の調節ばかりに神経が行ってしまうのだと思います。

    道具は一様ではないことを知り抜いていらっしゃる中川さんらしい指導法ですよね。

  10. マクロ美風 より:

    Naさん、こんばんは。
    あらまあ、Naさんのは三角がクッキリですか~。
    それは珍しい。

    >蒸気よりも火加減よりも、判断しやすいから。

    むむむ。
    これは重要な落とし穴ですね。
    ダメよ~ん。
    あくまで蒸気の出具合を目で見て確かめましょう。
    表示に頼らないように。
    ただし、2本線はキープしてね。

  11. マクロ美風 より:

    Haさん、こんばんは。

    >まだまだ、納得の行く玄米ご飯は炊けませんが

    なぬ?
    これは無視できぬお言葉。
    納得が行くまで炊き続けてください。
    そうでないと体調が狂いますよ。

  12. マクロ美風 より:

    Tsさん、コメントをありがとうございました。

    >Tプラスは車に例えるならオートマ車のようで、炊くのが楽と聞いていました。

    はい、そのとおりですよ。
    たった1ヵ所、火加減を調節するだけで良いのです。
    その火加減さえ探してくれたら、あとはオートマです。

  13. ふみよ丸 より:

    美風さん、こんばんは。
    >その蒸気の出方を維持するための火加減を探すことがいかに大切か
    このことについて、私の体験をシャアさせてください。

    私はお弁当講座のシラルガンデモで、今まで言葉で説明してもらったりブログを読んで自分で想像していたのと、デモでそのもの自体を見た時の蒸気の出方・火を弱めるタイミングに、ほんの少し違いがあることを発見しました。
    けれど、そのほんの少しの違いが、炊き上がりには大きく影響することを体験しました。

    パスポート習得後、中川さんの玄米ごはんを何度か頂き、「私のはふうわりはしているけれど、もっちり感が足りない」と思っていた点が見事に改善され、お弁当講座の第1回投稿時に「玄米ご飯がさらにレベルアップしましたね。」というコメントを中川さんからいただきました。

    それは、ほんの少しの蒸気のくゆらせ方の違い・ほんの少しの火を弱めるタイミングの差なので、これを言葉で説明するのは不可能に近い領域だと思います。
    美風さんや中川さんが口伝を大切にされている理由を肌で感じ、説明を何百回聞くより、そのもの自体を見ることに勝るものはないということを実感しました。

  14. Ha(12-10) より:

    美風さんこんばんは。

    >まだまだ、納得の行く玄米ご飯は炊けませんが

    自分では、いけてると思うのですが
    高校生が「いやではないけど・・・。」なのでなんとかしたいと思っています。無理をしない範囲ですが。

    私自身は以前より体調が良くなってきていると実感しています。

  15. robizo より:

    美風さん こんばんは。

    私のT-プラスも三角が見えていますよ。
    三角があんまり出ないようにしていたときは圧が保てませんでした。
    圧を保てるように火加減を調節したら三角が見えるようになりました。

    お弁当講座のデモのときに、私以外の受講生の方も三角が気になって…と話題になっていましたね。

    でも、やっぱり大事なのは蒸気の出方と音です。
    文字で表現するのはなかなか難しいことだと思いますが、しゅーっと出る蒸気の出方・音と、くゆっている状態の蒸気の出方・音の違いを感じ取ることが重要だと思います。

    お鍋ごとの微妙な違いはあると思いますが
    縁あって自分のところに来てくれたお鍋ですから
    その個性を楽しんで可愛がってあげたいと思います。

  16. springarden より:

    美風さん、おはようございます。

    三角に悩みつくして、最近やっと、
    蓋への信頼感、安心感が持てるようになったところです。

    今回の記事に、「私のことだ」とドキッとし、
    ふみよ丸さん、ribozoさんのコメントに深く共感しました。

    蒸気の出方と音、見たままに受け取ること、そして、鍋の個性を受け入れること、ですね。

    どうしても、マニュアルや説明書に頼っていたこと、
    自分以外のところに原因を求めること、
    原因が自分にあっても、
    「気持ちが整ってないから、おいしく炊けないんだ…」
    と諦めてしまうところ。
    実際に見ても、ひとつひとつ言葉に置き換えないと覚えられないところ。

    そんな自分の思考回路を実感しました。

    余計なことを考えずに、素直にそのまま、本質と向き合うことが大切なんですね。
    炊飯も、生きることも。

    ありがとうございます。

  17. springarden より:

    ごめんなさい、二重に投稿してしまいました。
    お手数をおかけしますが、一つ削除をお願いします。

  18. springarden より:

    ごめんなさい、robizoさんのスペル間違ってます。
    お名前を間違えるなんて、大変失礼しました。
    申し訳ありません。

  19. ふみよ丸 より:

    美風さん、おはようございます。
    たびたび失礼します。

    >しゅーっと出る蒸気の出方・音と、くゆっている状態の蒸気の出方・音の違いを感じ取ることが重要
    ribizoさんのコメントを読んで、私が気づいたことを言葉で表現するとしたら、まさに↑この感覚です。

    もう少し補足すると、「シューシューいわせない」「入れた水を全て米に鋳込む」というワードから私が想像した状態は、全く蒸気を出さずに(くゆらせもせずに)24分間圧を保つ火加減を捜すということでした。

    しかし、実際のデモでは、シューシューはいっていませんが、蒸気はくゆっていたのです。
    ですから、以前より少し火を強くして蒸気をくゆらせる状態で炊くようにしたところ、もっちり感が加わりました。

    こんなことを書くと混乱させてしまうのではないかと思い、先のコメントではピンの状態を書き記しませんでしたが、私の場合は、上記のように変更した結果、2本線しか見えていなかった状態→三角が見える状態に変わりました。
    でも、要は美風さんがおっしゃっているとおり、ピンの状態や火加減なのではなく、蒸気の出方そのものだということを実感しています。

  20. ふみよ丸 より:

    申し訳ありません。
    私も、robizoさんのスペルを間違ってしまいました。
    本当に、ごめんなさい。
    気をつけます。

  21. 象園 より:

    皆さん、とっても為になるコメントを残して下さり、ありがとうございます!
    実は最近圧が保てないことが多く、その原因を探っておりました。
    結構強力なおむつをしているのにー!(笑)
    そしてふみよ丸さん同様、ふうわりなのにもっちり度が足りないとも思っていました。

    しゅーっと出る蒸気の出方・音と、くゆっている状態の蒸気の出方・音の違いを感じ取る。
    ピンの状態や火加減なのではなく、蒸気の出方そのもの。
    ↑お二方、何て的を得た表現をして下さったのでしょう!私もこれで解決しました!!
    そうなんです。
    パス取得の際の火加減を維持することが重要だと勘違いしていて、火加減が弱かったのですね。
    そして変更した結果、私のシラル様も2本線しか見えていなかった状態→三角が見える状態に変わりました。
    そういえば私が以前菓子職人だった頃、室温、素材の状態、道具によって温度を微妙に変えていたことを思い出しました。
    (ここで、お菓子を作っていたことが報われるとは(汗)(笑))
    いつも同じ火加減とは限らないのですね。
    大事なのは「くゆる際の蒸気の出方と音がいつも同じ」であること。
    これに気をつけて炊いてみると、、、
    ちゃあんと圧が保ててもっちり感が復活しました♪
    うん、とっても旨いです。

    いや~、それにしても「むそう塾」って本当に凄い寺子屋ですねー。
    今まで玄米の炊き方、しかもシラルガンTプラスという圧力鍋限定でこんなにも意見交換ができる集いがあったでしょうか??
    私はこのことに感動せずにいられません。
    改めて塾生であることの幸せを肌で感じております。

    皆様、どうぞ末永くよろしくお願い致します!

  22. robizo より:

    Springarden さん、 ふみよ丸さん

    スペルは気にしないでくださいね。
    隣のキーだから間違えやすいもの。
    他にribizoさんがいると紛らわしいけどね(笑)

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