マクロビオティックレストラン(カフェ)のお料理について

「これからのマクロビオティック料理」に、“はな”さんから寄せられたコメントが考えさせられるものでした。
(はなさんは、マクロビオティックのカフェで働いていらっしゃいます。)

 

<はなさんのコメントを抜粋します>

 

>今日お店で「京都で食べた精進料理はとても美味しかったので、ここのも期待していたのに。こんな味ではリピートしようとは思いません。」とハッキリおっしゃったお客様がいらっしゃいました。(この方は男性で食後に血圧を下げるお薬を出して飲まれていたりしたので、普段の食事とは随分違う内容だったのかも知れません。)
>他の社員の方に伝えた所「そういう食事なんだから味はあまり考えてはいけない。いちいちお客様の言っている事を取り入れていたらやって行けない」との事でした。
*    *    *    *
はなさんが働いていらっしゃるお店が、どのくらいの営業年数で、どのようなお料理をどのような味付けでお出ししているのか分からないまま記事を書くのは無責任になりますが、確実に言えることがあります。
それは、マクロビオティックのお店であってもお料理を提供するお店に変わりはないということです。
ということは、まず最低条件として「美味しさ」は追求しなければならないと思うのです。
なぜなら、他の一般的なお店では、「美味しさ」に凌ぎを削って過当とも思える競争を繰り広げている現実があるからです。
(良し悪しは別として)
その現実がある以上、その中で生き残る覚悟がなければ、安易にお店を出すべきではないと思います。
道楽としてお店を出しているのならいざ知らず、通常はそれで「喰っていくため」に、みんな真剣勝負なのです。
そこに、マクロビオティックのお店だからと言って例外はないと思うのです。
ひとたび飲食店として暖簾を出したからには、経営者の理想は別として、お客様は「美味しい味」・「いい雰囲気」を求めて来るものです。
その時に、お客様の要望に応えられないお店は、容赦なく淘汰されて行くのです。
ですから、「マクロビオティック料理は味を追求するものではない」と割り切ってしまうことに、私は大いに疑問を感じます。
*    *    *    *
よく、マクロビオティック実践者にありがちなのですが、マクロビオティックをしている人とばかり接して、世の中の一部分だけで生きている人がいますね。
あれはハッキリ言ってマクロビオティック音痴、あるいはマクロビオティックオタクだと思います。
やはり人間は、実社会で普通に生きるべきだと、ずーっと思っています。
現実の世の中は、マクロビオティックの目指すものとは程遠くても、現実から離れて同好会的になってしまうことは、大いにマクロビオティック的ではないとも思います。
・普通の社会で、一般の食事をしている人と、同じ土俵で勝負をする。
・そんな日常の中に、自分の付加価値としてマクロビオティックを中心にもっている。
私はそんな姿が理想なのですが、皆さんはいかがお考えでしょうかね?
ですから、はなさんのコメントの後段にある、「いちいちお客様の言っている事を取り入れていたらやって行けない」という姿勢には、私は納得できません。
確かに不特定多数の人を相手にするお店としては、そういう側面があるのは事実です。
しかし、お店は支持してくれるお客様がいて、初めて成り立つものです。
ですから、美味しさはもちろん、お客様の声には真摯に耳を傾けるべきだと私は思います。
*    *    *    *
往々にして、文句を言うお客様は、心のどこかに「残念だなぁ」という思いがあるからキツイことをおっしゃるのです。
本当に「この店は駄目だ」と思ったら、ひと言も言わずに立ち去ります。
ですから、文句を言って下さるお客様のご意見には、きちんと耳を傾ける姿勢やフォローがあってしかるべきだと思うのです。
どんなに精一杯やっても、すべてのお客様に納得していただけるとは限りません。
特に食べ物は、「美味しさ」の感じ方に個人的な好みや体調も手伝って、余計ややこしくなります。
それでも、文句を言ってくれたお客様は、逆に「お得意様にするチャンス」でもあるのですから、しっかりフォローして笑顔でお帰りいただく気持ちが必要ではないでしょうか。
*    *    *    *
とは言っても、中にはどう考えても救いようのない人がいるのも事実です。
(これが結構いるんですよねぇ?泣)
私が飲食店経営に関わっていた頃(昔ですが)、そんな人をいっぱい見ました。
でも、上質のお客様には必ずこちらの営業姿勢はご理解いただけますから、諦めずにコツコツと自分が納得できる経営を続けるべきだと思います。
私はご縁あって、あちこちのマクロビオティック料理のお店にお邪魔する機会があります。
総じて言えることは、長く続いているお店はお味も経営者の姿勢もきちんとしています。
お食事をいただいている途中から癒されます。
そして、いただいた後にホワ?っとした幸せ感に包まれます。
トロンとしたような心地よさです。
そんなお味が出せるようになるには、「氣」の充実が欠かせないので、作り手(and経営者)の「氣のもちかた」も反映していると確信します。
最後に、「氣」のいいお店が増えて、一般の人達からマクロビオティック料理を選択していただけることが、私の究極の夢です。
ですから、つい熱い記事になってしまいました。
ご容赦を。

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コメント

  1. Maple♪ より:

    美風さん、ご無沙汰してます。

    私も、マクロビオティックのお店のことに関して、同じように思ってます。
    マクロを始めたばかりで、いろんなマクロのお店に行っていたころは、「味はさておいても、マクロビオティック料理を食べている」ということに満足してました。
    でも、だんだんとそれもおかしいな~と思うようになりました。
    お店としてやる以上、
    「マクロビオティック料理で体に良いものを出している」というだけではいけないのでは?と思います。
    やっぱり美味しくて、お店の雰囲気も良くて、お店の人も感じが良くないと、また行こう!という気になりません。
    飲食店は、美味しくてナンボです。
    マクロビオティック料理も、他の日本料理やイタリアン、フレンチと肩を並べて、切磋琢磨するべきだと思います。
    家庭で作るものとは、やっぱり別物ですもの。
    マクロビアンでも、マクロのお店に外食しにいくときには、家庭で味わえないものをやっぱり期待していると思います。(別に華美なものでなくても、家庭では作れない素朴だけど繊細な味とか)

    私も文句?いえ意見を言うことがあります。
    でも、相手に聞く耳がなさそうだと、諦めて何もいいません。。。
    そして、そのお店には二度と行きません。
    そういうお店は、だいたい居心地が悪く、押し付けがましい感じがするのは私だけでしょうか?

  2. fanta より:

    私なんか安易に店を開きそうなタイプなんで、とてもよいストップになりました。
    ありがとうございます。

    この記事を読んでいて思い出したのはもと夫のお父さん。肝臓がんだったんですけど、病院の飯はまずいと文句をいい、時には栄養士を呼びつけてどなったりしていました。
    私に試食してみろ、味がないだろうと食べさせてくれたりするんですけど、別にまずくは無いんですよね。味もそれなりにしっかりついているし。
    それでいて、お義母さんが剥いてもっていったキゥイとかはとても美味しく食べてる。私も、なにがというのはわからないけれど、
    「オオゼイに出している食事、時間がたった食べ物」と
    「あなたのことを考えて作った食事。時間がたってない食べ物」の違い・・
    は大きいということなのかなあ。
    また、
    病気やその人の状態によっては、味覚が違って美味しく感じられないということを思いました。

    病気を早く治す為には食事が大切。
    もし私が病院をつくるなら美味しい食事をその人にあわせて、大量につくるのではなくて、
    作ってすぐ出せる病院を作りたいなあと思いました。
    (でもあんまり食事が美味しくて居心地がいいと退院したくなくなっちゃうので困りますけど)

    あと、
    マクロのお店をするってことを通して、
    調理法や、料理が存在することを広めるのか
    それとも

    「美味しい」と、喜んでもらいたいということなのか、だと思うんですよね。

    普段食べてるようなマクロの料理ならべつに外で無理して食べなくても・・。
    かえって自分でつくった方が美味しかったりしますし。

    在る意味外食はハレの日なので、
    美味しいってことを最大限追求していいんじゃないでしょうかねえ。

    ただし、病気治し中の人も美味しく安心して食べられるメニューがあると 嬉しいですよね。(しかもそれでいて美味しければ最高)

    嗜好を追求して食に捕われるような作り方をするのではなくて、食べた人が作った人の心を感じて、元気になる料理ならとてもいいですよね・・

  3. chef より:

    美風さん、お久しぶりです
    今回の記事、わたしも同じように思っていることでした
    マクロビオティックの料理は、ひとつのジャンルではなくて
    料理に対する考え方だと思うのです

    日本料理や精進料理、フランス料理やイタリア料理など
    いろいろなジャンルのレストランがあります
    どこも、料理の味、内装、サービスなど、お客様に来ていただく
    ために努力をしています  
    しかし、商業的に走ってしまっている今のレストラン業界に足りないものがマクロビオティックの中にはあります
    マクロビオティックの考え方を取り入れることで、体にいい料理は勿論のこと、農業や環境、大きく言えば社会とのつながりまで
    食事を通して提案できるレストラン業界でありたいと思うのです
    いい意味で、プロ意識をもったマクロビオティックレストランの
    今後に、期待します

  4. はな より:

    美風さん、こんにちは。
    私の拙いコメントを取り上げて頂いてありがとうございました。
    もし私のコメントで気分を害された方がいらっしゃったら申し訳ありませんでした。

    誤解の無いように申し上げておきますと
    もちろん、私はそんな風には考えてはおらず、むしろ逆です。
    社員さんの言動には私は全く納得いっていません。
    思い切ってそのメニューを外す事も提案しました。
    しかし、上司からコメントで書いた様な内容の事を言われてしまうと、パートの身分の私には、それ以上言うことが出来ませんでした。(情けないです。)

    私としては男性のお客様からのご感想は率直な一意見として大変ありがたい物として受け止め、お客様にもそうお伝え致しました。(私自身はクレームは貴重なご意見として受け入れられますので)

    自信を持って美味しいと思えるものを出すのがお店としては最低限当然の事ですよね・・・。
    ジレンマです。
    出来る限りの努力をして行こうと思いました。

    とりとめの無い文章で失礼致しました。

  5. 中川善博 より:

    美風さん こんにちは。
    いつも楽しく読ませて頂いております。
    料理人かつ経営者として端くれからの意見を書かせて頂きます。 
    コメント数が増えることお許し下さい。

     さて、はなさんのお店の話です。
    はなさんは毎日正食の心を持って接客し、お客様の反応をダイレクトに受け止められています。 そしてその最前線で感じた事を上司である社員さんに報告したときのその社員さんの反応は、はっきりいって「あってはならない」反応です。

    私がもしそのお店の経営者であれば即、教育的強い指導か、効果が無ければ辞して頂くことになるでしょう。
    要するにそんな奴とは1つの夢に向かって一緒に働きたく無いと言うことです。

    想像の域を出ずに申し訳ないのですが、はなさんがもしそのお客様の反応を直接社長様に伝えたとしたらどうだったでしょう? 
    その社長様が創業時の気構えを忘れていなければきっとはなさんが期待しておられた答えを下さったはずですが如何でしょう?

    そうです。「大男総身に知恵は回りかね」の言葉通り、経営規模が大きくなり従業員が増えたり支店が増えたりするとたちまちサービスや味が落ちるのが「飲食店の習い」なのです。 
    大きくなって現場を離れ、中間に居る社員に店を任せるとトップの意思が最前線に伝わらなくなるのです。 
    適当な気持ちで創業する人など一人も居ません。 しかし中間にいる社員が社長と同じ気構えやモチベーションを持ち合わせているとは限らないのです。 否、持ち合わせて居ない事の方が多いのです。

    テレビや雑誌で取り上げられて有名店になって支店ができて味が落ちて潰れていった飲食店が今まで何件あったでしょう。 みなこの状態に陥ってしまうのです。 陰極まって陽になる。という事でしょうね。

    私が思う、店を増やしたり経営規模を大きくしたりする時の最重要条件は、ただ一つ。
    「任するに足るる人」が育った場合のみです。 任せられる人材が育った人数だけ支店を増やしていけば気構えやサービスや味は落ちないのです。 それより、より多くのお客様からのフィードバックを得られ、さらに美味しくて居心地の良い店になっていけると思うのです。

    「絵に描いた餅」だと思いますか?
    決してそんなことはありません。 世の中には経営者より経営の才に長けた社員を沢山そだてて大きくなった企業はたくさんあります。 マクロビオティック食業界だけは特別扱いなんてあるわけはありません。
    同じ飲食店の中でも制限もコストものし掛かり、なおかつお客様の分母も小さい業界で、「いちいちお客様の言っている事を取り入れていたらやって行けない」なんて甘い考えが通じる訳はありません。 
    よりお客様の嗜好を考え、調理法を考え、体調を考え、お出しすべきなのです。 でないとさっさと淘汰されて行くと考えます。

    長々と失礼致しました。

  6. robizo より:

    美風さん、こんばんは。
    ご無沙汰しています。

    以前にお話しましたけれど、私も一度あるマクロカフェに意見を言ったことがありました。
    マクロビオティックを多くの人に知ってもらいたいのに、接客態度が普通のお店以下だったからとても残念で…。
    オーナーの方からは丁寧な謝罪のメールとお電話(留守にしていたので伝言のみ)をいただきましたが、やはりそれから足が遠のきました。

    お店をやるということは、まず「経営戦略」を持つべきだと思っています。
    店として成り立つのか、ニーズやタイミングを読めているかなどなど。
    そういう部分を考えずにやっているお店が最近あまりにも多いような気がしています(マクロに限らずですね)。

    「氣」のいいお店、増えて欲しいものです!

  7. ヴィクトリア より:

    マクロ美風さん

    御無沙汰です。
    お元気ですか?
    <普通の社会で、一般の食事をしている人と、同じ土俵で勝負をする>
    という言葉に共感を覚えました。

    昨年マクロ美風さんから山村先生をご紹介して頂き、食事指導を受け、体調がかなり良くなりました。ありがとうございます。

    仕事に対してのエネルギーも復活し、今年に入ってからはマクロセミナーや交流よりも、ビジネス関連のセミナーに時間を費やすことができるようになりました。

    それでGW中に、かねてから行きたいと考えていた2日間の速読セミナーに参加したのですが、この受講料が高い!約11万円で食事込み。
    もちろん、油、甘味、アルコール抜きの食事指導を受けている私は、主催者にお弁当の中身もしくは食費代削除可能かどうかについて交渉しました。
    しかし結果は、70~80人の参加者がいる中、ひとりだけ特別なお弁当を出すという対処はできない。さらに食事代削除も不可能というお返事でした。

    仕方なく2日間、玄米おにぎりと三年番茶をポットに入れて持っていくことに決めました。

    お弁当の時間、みんなが同じものを食べてる中、私ひとりだけがお握りをカバンから出す。あの瞬間、ほんのちょっと寂しい気がしました。
    でも自分の体だし、山村先生に出会ってから、ずっと続けてきたこと。ちっとも恥ずかしいことじゃない。むしろ、自分の体をずっと大切にしてきている証拠。だから堂々としていいんだ、そう思ってお握りをカバンから出して食べました。
    すると、不思議です。

    周りの人が「何を食べているの?」「どうして玄米なの?」と前向きな好奇心で聞いてきたのです。

    その瞬間、1人ぼっちかもしれない、と思っていた私の立場が変わりました。
    私は元気にマクロビオティックの素晴らしさを、みんなとシェアすることができたのです。
    憂鬱になるかな、と思って心配していたお弁当の時間が、とっても楽しい時間に変わりました。

    2日目。
    席替えをして、別のメンバーとお昼を食べることになりました。
    その日も玄米おにぎりをカバンから出して食べていると、お隣さんが私の腕をつんつんとたたいてきました。
    え? と思い、そちらを見ると、そのお隣さん、なんと、玄米ご飯を持ってきていたのです!
    すっごい偶然でした。
    お弁当が支給される速読セミナーですよ。約80人の参加者の中で、玄米持参者と隣り合わせの席になるなんて…ビックリでした!

    でもそのお隣さん、マクロはご存知ありませんでした。
    玄米は腹持ちが良く、健康的で美味しいので食べているとおっしゃっていました。
    なのでその日も「マクロビオティックってどういうのなんですか?」と質問を受け、私はマクロについて伝えることができたのです。

    長くなりましたが、マクロ美風さんのおっしゃっている
    <普通の社会で、一般の食事をしている人と、同じ土俵で勝負をする>って、こういうことなんじゃないかなあ、と思い、私自身の経験をここに書かせていただきました。

    マクロ美風さん、いつもステキな日記、ありがとうございます。

  8. ひらじゅん より:

    マクロ美風さん、いつも楽しく拝見しています。
    次回の名古屋でお会いできることを楽しみにしています。

    レストランとは異なりますが、私は先月まで食品を扱うお店で働いていました。
    3月までの10年間IT業界などに身を置いた私の転身。

    入ってみると、現実とはかけ離れた世界に驚きました。

    他のお店で扱っているものより安心、安全です。という自慢話はあるものの笑い声のないお店。

    分かっていたものの、取り扱う商品に魅力を感じて働くことにしました。

    友人や家族からは行くと悪い気をもらう、疲れると言われ、楽しく仕事ができないため私も少しずつ笑顔がなくなっていきました。

    農薬や添加物を使わない食材だからではなく、おいしいものだから多くの人に広めたい、そんな気持ちだけでお店をやっていけたらいいのにと思っていたところでお店が火事になり、辞めることにしました。

    <普通の社会で、一般の食事をしている人と、同じ土俵で勝負をする>

    これはレストランに限らずいわゆる自然食品店にも同じことが言えるような気がいたしました。

  9. マクロビ番長 より:

    マクロはおいしいですよね、ちゃんと作ったら。

    ちゃんと作れない人は営業やめてほしいです。

    一般のかたがはじめて口にするマクロ料理が
    もしまずかった場合、
    後からどんなに「マクロはおいしいよ!」
    っていっても信じません。

    マクロを広めようとおもってお店を出したのに
    逆に「絶対食べない」人を増やしてしまったら
    まったくまじめにマクロやってる我々が迷惑です。

    自然食の人は、料理人としての、また職業人としての
    気合がたりないかたが多いと思います。

    陰陽をちゃんと勉強していればわかるはずですが

    「想いに時間しばりはない」

    つまり、陰性の心は時空を超えてどこにでも
    いけるんです。

    だとしたら、自分の料理をこれから食べてくれる人
    全員に、
    料理を作る前から、出会うことができるんです。
    未来にこころを飛ばします。
    未来の人々にシンクロします。

    そうしなければ、本当に、その人が食べたい味なんか
    出せません。

    私が料理を教えるとき、どんな初心者の生徒さんにも
    必ず最初に教えます。

    自分が自我でもって作るのでなく、我を抜くのです。

    料理を食べてくれる人に自らの体を貸して、
    波長をぴったり合わせてその人のために
    料理を作るのです。

    それができればどんな人もおいしい料理が作れます。

    みんな、自分が自分が、というサヌキな気持ちで
    作るから「あんたの料理はまずい」といわれます。

    まず我を捨て、未来のその人にシンクロする、

    決して妥協してほしくない。

    根はひとつ、ミオヤの思想は
    マクロの本質だと思うからです。

    料理を作る人は、絶対にシンクロできるまで訓練してほしい。

    1度できれば、人にシンクロできるということ、これ以上の「快」はこの世にないんだ、ということがわかると思いますよ。

  10. はな より:

    皆さん真摯なご意見を頂きありがとうございました。
    美風さんに取上げて頂いたお陰で皆さんのご意見を伺う事が出来ました。
    どのコメントもウンウンと頷くものばかりでした。

    また、特筆すべきは中川さんからコメントでした。
    コメントを頂いただけでも恐縮ですのに、内容を拝見して驚きました。
    私の拙いコメントの、それも少ない情報から、全てを見られたように察して頂き、それだけで私の胸のモヤモヤは「スッ」っと解消する様でございました。中川さんの大きさを改めて感じました。きっと千里眼の持ち主でいらっしゃるのですね

    内容はほぼ中川さんがお察しの通りです、大きな車に小回りは・・・です。

    今の所、料理の内容は私には変える権限がありませんので、私に出来る事は真心を持ってお客様にお出しする事。雰囲気づくりや笑顔ですね。それなら少しは自信があります。

    「和顔愛言」私が常日頃心がけている言葉です。
    相手が誰であろうと変わらずにこの言葉を実践しております。「誰であろうと」というのはかなり大切です。

    私自身はカテゴライズする事はあまり好まないので、便宜上ですが、マクロビオティックを知って一年程です。なので、「ひよっ子マクロビアン」とでも言いましょうか。
    いえ、それよりも只、自分の中のマゴコロの声に従って生きているのみですので、「マクロビアン」と言っては、真剣に勉強されていらっしゃる方々に失礼かも知れません。

    私も以前にマクロビアンの方々の集まりやお店にもお邪魔した事がありますが、実は正直申しまして頑なな印象を受けた事が少なくありませんでした。・・・と言うよりも、ほぼそういった印象だったかも知れません。マクロビを長くされていらっしゃる方の方がより一層そういったイメージでした。マクロビアン以外の人は受け付けてもらえないのかな?と少し残念な思いもありました。

    私のお店に来て頂くお客様には少なくともそんな気持ちにはなって欲しくないという思いで接客をさせてもらっております。だって、そうですものね、マクロビを知っているから偉い訳ではありませんから。人は皆それぞれに偉大な存在だと信じております。皆一人一人の中に真実があり、神が存在するんですものね。(語弊があったらすみません。誤解なさらないで下さいね。)

    前述しました言葉を言った社員さんの言葉は残念ですが、出来立てホヤホヤのお店で、皆余裕の無い状態なのかも知れません。皆それぞれの立場があってそれぞれに一生懸命なのでしょう。
    でも私の出来る範囲の努力をしていれば、きっといつか事態は良い方向に変わって行く気がしております。

    >一般のかたがはじめて口にするマクロ料理が
    >もしまずかった場合、
    >後からどんなに「マクロはおいしいよ!」
    >っていっても信じません。

    >マクロを広めようとおもってお店を出したのに
    >逆に「絶対食べない」人を増やしてしまったら
    >まったくまじめにマクロやってる我々が迷惑です。

    全く同感で、私も上司にはそういった気持ちを伝えました。
    「初めてお店に来られた方が、『まずい』と思ったら、まず1、2年は来て下さらない・・・、いや下手したら一生来て下さらないでしょう。」という事と
    「せっかくマクロビに興味を持たれても、もうマクロビに興味を示すことは無いでしょう。それでは余りにももったいないです。」と。

    >まず我を捨て、未来のその人にシンクロする、

    本当にこの境地を言葉にする事が出来る美風さんはすごいと思いました。
    こんな境地を感じた時は、例え私が調理に携わっていなくても、いらっしゃる前からその事が判っていて、その方に合ったメニューお勧めできて、お客様もすんなりと「じゃあ、それにするわ。」ニコッ。と決められ、お帰りの際には満足して「美味しかったわ。」と言って下さる。自分が考えて動いたというよりは、自然に動かされた感じ・・・。その時の快感と言ったら無いです。
    そういう時は本当に良い仕事したなぁ~って思えます。
    この感覚は何だろうと不思議に思っていましたが、美風さんの言葉で知る事が出来ました。
    美風の様に表現に長ける方って魅力的ですよね。とっても憧れます。(私はとても拙いので。)

    私も今回改めて本当の料理とはどういったものなのか考えました、今までに食べた事があるのだろうかと考えました。

    別の社員さんに昨日「今度マクロの料理のお店に食べに行きましょ。」とお誘いを受けました。本当なら中川さんのお店に2人でお邪魔したい位です。(距離があるのですぐには行けませんが。)

    私の拙いコメントで気分を悪くされた方がいらっしゃったらごめんなさい。
    でもこの辺でやめておきます。

    長々と読んで下さってありがとうございました。

    料理はマクロを極めた方々が作られたものなので、間違いは無いと思います。

  11. はな より:

    すみません
    最後の一行に関係の無い文章が紛れ込んでしまいました。

  12. shiro より:

    ずっと前、友達と二人でマクロビオティックレストランに初めて行ったときのことです。友達は初マクロビ体験で、お店に入り食事を注文して楽しみだね~と話をしていると、お店にいたもう1組のお客さんの方から話し声が聞こえてきました。ちょっと大きい声で2~3名でお話をしていたようです。するとこのような言葉が聞こえてきました。「マクロビオティックを知らないなんてレベルが低いわね~」と・・・。その部分だけ聞いてしまうと、誤解がでてしまうかもしれません。どんな話でそうなったのか・・・分かりません。でも、悲しい気持ちになりながら食事をしてきたことを思い出しました。
    ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
    はなさんの、
    「以前にマクロビアンの方々の集まりやお店にもお邪魔した事がありますが、実は正直申しまして頑なな印象を受けた事が少なくありませんでした」
    「マクロビアン以外の人は受け付けてもらえないのかな?」
    と悩んでいた時期がありましたので、とても、共感いたしました。
     

    以前、オーガニック関連のお仕事をしていた時期があり、お仕事では、よい部分とそうでない部分を知る、貴重な、経験をさせていただきました。その頃から、マクロビオティックを知りましたので、良い面を取りいれようと思いまして、マクロビオティックを、生活に取り入れてました。

    しかし、この何年間かの、マクロビオティックの商業的な動き、流行的な状況、メニューも、これってほんとにマクロ???というものなど・・・。
    なんだか、何を信じていいのか、分からなくなってしまって、体調も崩してしまい、マクロビオティックから、遠ざかっていました。

    ふと、最近、美風さんのブログを知り、拝見させていただきまして、信念をもって、素晴らしい感覚でお仕事をされている美風さんを知り、マクロビオティックをこれからどうとらえていけばいいか分からなくなっていたので、皆様へのアドバイスが、私自身も、勇気を頂くことができました。

    もう一度、初心にかえり、マクロビオティックを勉強しなおそうと思います。

    実風さんには、お会いしたことはないですが、いつかお会いできるのを楽しみにしています!

    読みにくい文章で失礼しました。

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