マクロビオティックを始めるにあたっての質問

先日、高校生の頃ダイエットをして、その後リバウンドを繰り返しているという大学生(Pさん)から、下記のような質問が寄せられました。
同じような悩みの方は、他にもいらっしゃると思うので、記事にしてみました。
(原文のままですが、分かりやすくするため、??などの数字と太字を使用しました)


             *       *
「リバウンドを繰り返し可哀想な身体のため、いつか両親に健康的な食事を作ってあげてみたい、野菜大好きという理由からマクロビオティックに興味をもちはじめました。
しかし
?朝昼晩と料理を作ることがなかったので続くかという不安、
?パン好きで逆に炭水化物を抜くダイエットをよくするためマクロビな食生活に変えたからといって効果があるのか、
?まずマクロビの食事に満足できるか不安なのです。
大学が忙しくなかなか自分にかまってあげれず太りだした自分自身にストレスだけが溜まり困っています。
お忙しいと思いますがもしよろしければこれからマクロビオティックをはじめるためにアドバイスをいただけないでしょうか?」
             *       *
まず、Pさんの文章を拝見して、不安が多いことと、決断力・実行力の不足を感じました。
おそらく、体調が陰性に傾いているのではないかと想像します。
結論からいってしまうと、このような人こそ、マクロビオティックの効果が大きく出るタイプです。
ですから、まず?については問題なくクリアですね。
なぜ、そのような結論なのかというと、おそらくPさんの食事には、パワーがないからです。
炭水化物(特に米などの穀類)抜きの食事では、体にしっかりした柱が出来ません。
だから、精神的に不安定になってくるのです。
本当なら、この説明をもっと書きたいところですが、とても長くなってしまうので、残念ですが省略します。
次に、?についてですが、食生活を変えるというのは、嗜好の問題が絡むので、少し時間がかかります。
でも、意志の強い人や必要に迫られている人は、すぐ変えることが出来るので、個人差があります。
問題は、Pさんが育つ過程で、どのような食生活をして来たかです。
幼児期から和食派だったでしょうか?
それとも、朝からパン・コーヒーに始まる、いわゆるカタカナ食の多い欧米的な食事だったでしょうか?
どんな飲み物が好きだったでしょうか?
などなど、今までの食事が「好み」としてインプットされているので、それを除々にマクロビオティック食に移行する段階で、影を落とします。
でも、「美味しい!」と感じるお料理が必ずありますから、その味覚や体の反応を楽しみながら、無理のない範囲で進めていけば、絶対マクロビオティックのお食事に満足できます。
また、?については、一気に朝昼晩のお食事を作らなくても、1食から始めればいいのではないでしょうか?
Pさんが最も時間がとれそうな時間帯で、何か一つを変えるのです。
あえてここで「変える」と書いたのは、お料理を「作る」だけがマクロビオティックではないからです。
今食べているものを、何か一つやめることでもいいし、調味料をマクロビオティックの基準で見直してみることでもいいし、食材の購入方法を検討することでもいいのです。
その延長線上に、朝昼晩のお食事があるのですから。
もし、今、カタカナ食が多ければ、それを和食に変えるだけでも違います。
さらに、作る事ができるなら、主食を玄米ごはんに変えるだけでもいいから、実行なさると最高ですね。
それだけでも、必ず体に変化が出てきますので、一番効果的ですよ。
もし、一気に100%の玄米ごはんが無理なら、発芽玄米を分づき米に混ぜて炊飯器で炊いてもいいのです。
いつでも、「美味しい」と感じるものを召し上がってください。
ただし、最終的には、玄米100%のごはんが理想的であることと、より効果的であることをお忘れなく。
最後に、ストレスについて。
どんなに理想的なお料理を前にしても、それをいただく時の気持ちによって、効果は半減することがあります。
砂を噛むような思いでお食事をしたら、どんな風になるかお分かりですよね。
漫然と食べ物を口に運ぶのではなく、その食材を生産してくれた人達、お料理を作ってくれた人達、目の前にある食材の「」に感謝して、ありがたくいただきましょう。
感謝できるためにも、ストレスは極力減らしたいものです。
現代社会は、とてもストレスが多いのですが、ちょっと視点を変えるとストレスでなくなることも多々あります。
マクロビオティックは、お料理だけでなく、考え方を変えてくれる人生哲学でもあります。
大学生の時点でマクロビオティックに出会ったPさんは、これからの大いなる人生に、必ずマクロビオティックが役立つはずです。
今はダイエットだけが最大の関心事でしょうが、もっともっとマクロビオティックの奥深さを知って、ダイナミックで真の意味で自由な人生を歩まれることを希望します。
Pさんの人生が、光り輝くものとなりますように、そして、多くのマクロビアン達と励ましあいながら、楽しいマクロビ生活を送れますように、心から願っております。

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コメント

  1. macro_yuu より:

    美風さん、おはようございます。

    この記事、とても興味深く読ませて頂きました。

    Pさんの気持ちとてもよく分かります。

    何故なら私もマクロに出会った時そうだったから。。

    不安だらけでしたから(汗)

    料理なんて出来るの?時間がない!本当に効果があるの?マクロの味で満足できるの?

    そんな不安ばかりでした。

    でも、そんな私でも色々と試行錯誤しながらここまでやってこれました。

    奥津先生も仰っていましたが、

    『ベストよりベター』

    『何か出来ることから少しずつ』

    でいいんですよね♪

    いきなり完璧にしようとすると無理があると思いますし。。

    幸い私は昔から祖母に育てられた為、

    和食党だったので、マクロの食事はすんなり入ってこれたし、パンやチーズ、牛乳等に欲求がでることはなかったのですが。。

    Pさんが、これから少しずつマクロに移行して、

    楽しいマクロライフを送ってくれるといいなと思っています☆

    私より若い人がどんどんマクロに興味を持っているみたいで、何だか私も嬉しいです♪

  2. 内須 諸人 より:

    こんにちは。

    初めて投稿させて頂きます。中年男性です。

    私の場合はあまり体の悩みや心の悩みは殆んどありません。少しありますのは肥満ではないのですが運動不足のため最近ウエストが太り気味です。お酒、煙草のなしの生活。

    成人病予防の事もあり食事のことを考え、まず玄米食から入っております。もともと好き嫌いは子供の頃からなく、何でも美味しく感謝して頂きます。出されたもの、注文したものは全て頂きます。偏りのない食事です。

    自分で制限できて、満腹感を得る、歯科医師のお話を思い出しました。

    玄米ご飯をよく噛むことにより脳の満腹中枢を刺激して、少量でも満腹感が得られ食事を済ませることができるとおもいました。

    それらからマクロビオティックに入りましたが

    奥が深い学問だと感じ、まず料理から体験しようと思い、実践しつつあります。

    そのへんの経緯ですので私はまだ幸せだなと感謝いたしております。ありがとうございました。

  3. pagu より:

    こんにちは。質問主のpaguです。

    早速お返事をいただきありがとうございます。

    つたない文章でしたのに何でこんなに理解してくれていただいているのだろうととても驚きました。

    疑問点が色々解決できました。

    和食派かといえば、そうではありません。イタリアンが大好きで友達と行くのもそういうところです。

    でも野菜を食べる時は和風が多いです。

    一人暮らしをしてからお米を食べる習慣がなくなってしまったのは確かですが・・・

    とりあえず野菜中心の生活にし、菓子パンから玄米に変えることからはじめようと思います。

    決め付けでストレスのせいにして大食いなどしてしまっていたのかもしれません。

    勇気を出して相談してよかったです。ありがとうございました!

  4. マクロ美風 より:

    macro_yuuさん、こんばんは。

    そうですね。

    yuuさんも、ずいぶん試行錯誤しましたよね。

    何だか、駆けずり回っていたように感じます(失礼)

    でも、今は落ち着きも感じますよ。

    良かったですね。

  5. マクロ美風 より:

    内須諸人さん、こんばんは。

    成人病予防には、マクロビオティックはいいですよ~。

    食事に気をつけて、ゴルフで体を動かせば、鬼に金棒ですね。

    ただし、ゴルフカートは運動にならないので、考えものですが・・・。

  6. マクロ美風 より:

    paguさん、こんばんは。

    やはり、お米がほとんど入っていませんでしたね~。

    この時点でマクロビオティックに出会えて、本当に良かったですね~。

    ぜひ、お仲間を作って、楽しくマクロビライフをお送りくださいませ。

  7. pagu より:

    こんにちは。

    マクロビオティックに出会えて本当によかったです。

    今朝お味噌汁と玄米を炊いていて思ったのですが・・・うちにはお味噌汁やご飯用のお茶碗がないことを改めて気がつきました!!

    今度実家から自分の物を持ってこようと思いました。

    実家でも白米より雑穀米が好きだったので玄米は美味しくいただけました。

    関西もホテルランチなどでマクロビオティックがいただけるようなので色々行ってカタカナ食好きな両親もまきこんでしまおうと思います。

    本当にありがとうございました。

    これからもチョコチョココメントや質問などさせていただくかもしれませんが宜しくお願い致します。

  8. マクロ美風 より:

    paguさん、こんばんは。

    良かった。

    玄米ごはんを美味しいと感じたのですね。

    美味しいと思えるときは、身体が求めている時でもありますので、どうぞ、その感覚を大切にして、これからの食べ物を選んでいってください。

    paguさんは関西の方でしたか。

    それなら、美味しいところはたくさんありますよ。

    たとえば、友人のブログ「マクロビという考え方」の中でも、マクロビオティックのお店が紹介されています。

    ◆スルッとKANSAI「遊びマップ」がマクロビオティック特集  (2006/3/14の記事)

    http://blog.goo.ne.jp/macrobiotic/e/340aac97863c8ee8ccaaa9baf4d34c25

    その他にも、個人的に美味しいお店を知っています。

    来月からは、毎月関西に行きますので、paguさんのご都合がよければ、一緒にお食事しましょうね。

  9. ayru より:

    マクロ美風さん、お久しぶりです。いつも為になるような記事に、感心&関心させてもらっています。

    マクロビは、陰陽のバランスとか、マクロビ哲学を考えると、奥の深さにちょっと身動きが取れない気がしちゃう時が私自身にもあります。まだまだ未熟者ですね。

    でもそんな時、マクロ美風さんのいろいろな記事や、皆さんのコメントなどを見ると、リラックスしていこう!と思います。こうやって、感じている事を話す場があったり、マクロビ仲間がいるんだと思うと、がんばろう!という気持ちになります。

  10. pagu より:

    おはようございます!

    ご友人様のブログ、拝見しました。

    一つも行ったことがないので是非行きたいと思います。

    一緒にお食事が出来るなんてなかなかそういった機会がないので行ってみたいです。

    色々ありがとうございました。

  11. マクロ美風 より:

    ayruさん、こんばんは。

    お久しぶりですね~。

    コメント、ありがとうございます。

    ayruさんは、ずいぶんお勉強されていらっしゃるので、私の方こそ、未熟者ですよ~。

    でも、マクロビはとても楽しいので、どんな時でも勉強を続けられるのが不思議です。

    共にマクロビ仲間として、遠く離れていても、心は一つで頑張りましょう!

  12. マクロ美風 より:

    paguさん、こんばんは。

    それじゃ、ぜひ、ご一緒しましょう!

    楽しみにしております。

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