マクロビオティック京料理教室 むそう塾」カテゴリーアーカイブ

京料理人中川善博が教える粽寿司と塾生さんの再現力が素晴らしい!

4月9日は秘伝コースの授業で「粽寿司」を伝授しました。
最終月にふさわしい正統派の粽寿司です。
巷にはあまり美しくない粽寿司が存在するのですが、むそう塾の粽寿司は本当に綺麗です。

今年の塾生さんはこれから練習に入りますが、すでに卒業された先輩の作品に素晴らしいものがたくさんありますので、ここでもう一度取り上げておきましょう。
なお、秘伝コースの皆さんには、動画を2本iMessageでお送りしましたので、心強く復習していただけると思います。

 
 

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秘伝 八寸の復習  Kaさん(36-6) 2016.4.26(中川ブログ)


(八寸 料理:舞さん マクロビオティック京料理教室 秘伝コース修了生)

 
 

余談ですが、舞さんはこんな記事も投稿してくれたことがあります。
このお弁当には「粽寿司」と一緒に習った「笹寿し」が登場します。

お料理が苦手だったのに、こんなお弁当が作れるようになりました 2016.5.1


(マクロビオティック京料理教室 むそう塾 秘伝コース修了生 舞さんのお弁当 稲荷寿司は玄米ご飯 笹寿司は白米の鯛寿司)

 
 

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全部自分で作ったお料理で端午の節句を祝った塾生さん 2020.5.3
すごい力作が並んでいます。


(料理:マクロビオティック京料理教室 むそう塾 ゆこさん)

 
 

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秘伝コース4月の復習投稿より 感動がいっぱい! 2020.4.26
実際に粽寿司の復習を頑張った先輩たちの素敵なご感想が綴られています。


(八寸 料理:マクロビオティック京料理教室 むそう塾生 さえさん)

 
 

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ちなみに、八寸の前あしらいの部分は、盛り付けが毎年微妙に違うのが面白いです。

【2019年】

(端午の節句の懐石 八寸 粽寿司 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾 2019.4.7)

 
 

【2020年】

 
 

【2021年】
昨年は茗荷竹が入手できず、茗荷で仕上げました。
コロナの影響で飲食店の需要が激減して、八百屋さんやお魚屋さんまで仕入れが変化したためです。
お魚は漁に出ない、お野菜は栽培しないという流れです。


(八寸 粽寿司 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾 2021.4.11
半熟卵 尼子甘露煮 一寸豆塩ゆで 茗荷酢漬け 流れ子松かさ煮 粽寿司)

 
 

【2022年】
今年も授業の日の朝まで流れ子の入手がわからないという綱渡り状態でした💦
もちろん、二重に三重に代替の貝を含めて手配しました。
そうしたら、当日の朝全部購入できて嬉しい悲鳴です(笑)

(八寸 粽寿司 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾 2022.4.9

 
 

さあ、今年の皆さんの投稿をお待ちしています!

 
 
カテゴリー: うれしかったこと, マクロビオティックの指導現場からシリーズ, マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | 2件のコメント

人は 寝ているとき 笑っているとき 食べているときに「素」が出る

お食事にはマナーがつきものだけど
マナーのほかに癖もある

そして 何より その人の「素」が出てくる

人は
寝ているとき
笑っているとき
食べているとき
「素」が出る

だから
その場面を望診するとよい

望診は良い方に役立てるものだが
間違うと人を傷つける

だから
慎重に
言葉をえらんで
誤解なく

 
 

 
 

たこ焼きの授業のために届けられた蛸
絶妙な加減で仕上げてくれた

お魚の世界も望診されている
鮮度
大きさ



弾力

生き物はみんな同じだなと思う

 
 
カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾, からだ | コメントする

「食べたもののようになる」のは本当です そして効果絶大です

塾生さんからのメールに、素敵な文章がありました。

料理は、工芸品とは違って美味しい瞬間、鮮やかな瞬間をずっとそのまま残しておくことはできなくて感動は一瞬。
でもその一瞬が五感と共に記憶に刻まれていくからまた食べたいと思う。
あぁ、和食って料理ってやっぱりいいなぁと心底思います。
そして、誰からでもない中川さんから学べるんだから!と、改めて思っています。

うんうん、と頷きながら読ませていただきました。
お料理というのはどんなに美味しくても、美しく作っても、食べてしまえばお終い。
その儚さを中川さんは、マクロビオティック指導者の久司道夫先生に問うたことがあります。
久司先生の答えにいたく納得して、今も美味しくて美しくて、健康になるためのお料理を作り続けてくれる中川さんがいます。

 
 

ところで、マクロビオティックでは「食べたもののようになる」という言い方をよくします。
これは栄養的には食べたものが血となり筋肉となって、肉体を支えてくれるわけですが、私は精神面への影響も大きいと思っています。

つまり、質が悪くて粗野に作られたものばかり口にしていると、その波動のようになります。
しかし、食材の質を考え、丁寧に作られたお料理からは、荒々しい波動は受けません。
食後感も爽やかです。

ですから、中川さんは外食するのを嫌います。
なかなかお眼鏡にかなうお店が少ないから。
そして、いい加減なお料理を食べて、舌がそれに慣れてしまうことを極力嫌います。

上質の味をキープするために、常に自分の五感を研ぎ澄ませておくということですね。
といいながらも、時々ジャンクなメニューを考案してくれるところが不思議ですが(笑)

 
 

これ、また食べたい(๑´ڡ`๑)
(食べると私も丸くなるかな?^^;)

(抹茶ぼうる 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
カテゴリー: うれしかったこと, マクロビオティック京料理教室 むそう塾, 食べたもののようになる, 料理人 中川善博の陰陽料理 | コメントする

きょうは私の「たこ焼き記念日」 みんなの笑顔がうれしかった

(中川式たこ焼き 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

実は

私は
今までたこ焼きを食べたのは
一度しかありません

その時美味しいと思えなかったから
二度と食べなかっただけです

でも きょう食べた
中川式たこ焼きは
初めて美味しいと思えました

だから
きょうは私の「たこ焼き記念日」です

試作会のときには
まだ不思議な食べ物で
美味しいと思える
ゆとりがなかったのです

きょうのたこ焼きは
間違いなく美味しかったです
いやな味が一切しなかったのです

熱々を頬張るより
ちょっと熱さが落ち着いてからの方が
タコの味も分かることに気がつきました

中川さんのおすすめで
いろいろな味で食べてみました
初めて知る美味しさが楽しかったです

みんなもそんな感じだったのかな?
終始なごやかで
笑い声が絶えず
うれしい一日となりました

1年間コースの最後の日に
全員が揃えたことも嬉しかったです

全員の健康と笑顔のために
このたこ焼きが活躍してくれますように

 
 

(マクロビオティック京料理教室むそう塾 第1期自由人コース2)

 
 

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あの〜

「抹茶ぼうる」がすごく美味しかったのです
授業中に1個だけ味見をしました

もっと食べたい!
って思いました(笑)

実は
これは 試作会では登場しなかったのです
また食べたいな

 
 

(抹茶ぼうる 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
カテゴリー: うれしかったこと, マクロビオティック京料理教室 むそう塾, 料理人 中川善博の陰陽料理 | コメントする

お弁当のおかずに悩んだら、「窓ぎわのトットちゃん」を!

塾生さんのお弁当の記事を書いていて、ふと「窓ぎわのトットちゃん」を想い出した。
お読みになった方も多いだろう。

黒柳徹子さんの自伝的作品だが、私はその中のお弁当の話が好きなのだ。
もう手元に本はないので、ネットで調べてみたら、ちょうどよい記事があったのでお借りする。

 
 

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「窓ぎわのトットちゃん」

       海のものと山のもの

 さて、トットちゃんが待ちに待った『海のものと山のもの』のお弁当の時間が来た。この『海のものと山のもの』って、なにか、といえば、それは、校長先生が考えた、お弁当のおかずのことだった。ふつうなら、お弁当のおかずについて、「子供が好き嫌いをしないように、工夫してください」とか、「栄養が、片寄らないとうにお願いします」とか、いうところだけど、校長先生はひとこと、
 「海のものと、山のものを持たせてください」
 と、子供たちの家の人に、頼んだ、というわけだった。
 山は・・・・例えば、お野菜とか、お肉とか(お肉は山でとれるってわけじゃないけど、大きく分けると、牛とか豚とかニワトリとかは、陸に住んでいるのだから、山の方に入るって考え)、海はお魚とか、佃煮とか。このニ種類を、必ずお弁当のおかずに入れてほしい、というのだった。
 (こんなに簡単に、必要なことを表現できる大人は、校長先生の他には、そういない)とトットちゃんのママは、ひどく感心していた。しかも、ママにとっても、海と山とに、わけてもらっただけで、おかずを考えるのが、とても面倒なことじゃなく思えてきたから、不思議だった。それに校長先生は、海と山といっても、”無理しないこと””ぜいたくしないこと”といってくださったから、山は”キンピラゴボウと玉子焼き”で海は”おかか”という風でよかったし、もっと簡単な海と山を例にすれば”おのりと梅干し”でよかったのだ。
 そして子供たちは、トットちゃんが初めて見た時に、とっても、うらやましく思ったように、お弁当の時間に、校長先生が、自分たちのお弁当箱の中をのぞいて、
 「海のものと、山のものは、あるかい?」
 と、ひとりずつ確かめてくださるのが、うれしかったし、それから、自分たちも、どれが海で、どれが山かを発見するのも、ものすごいスリルだった。
 でも、たまには、母親が忙しかったり、あれこれ手がまわらなくて、山だけだったり、海だけという子もいた。そういうときは、どうなるのか、といえば、その子は心配しないでいいのだった。なぜなら、お弁当の中をのぞいて歩く校長先生の後から、白い、かっぽうまえかけをかけた、校長先生の奥さんが、両手に、おなべをひとつずつ持って、ついて歩いていた。そして先生が、どっちか足りない子の前で、
 「海!」
 というと、奥さんは、海のおなべから、ちくわの煮たのを、ニ個くらい、お弁当箱のふたに、のせてくださったし、先生が、
 「山!」
 といえば、もう片ほうの、山のおなべから、おいもの煮ころがしが、とび出す、というふうだったから。
 こんなわけだったので、どの子供たちも、「ちくわが嫌い」なんて、そんなことは、いわなかったし、(誰のおかずが上等で、誰のおかずが、いつも、みっともない)なんて思わなくて、海と山とが揃った、ということが、うれしくて、お互いに笑いあったり、叫んだりするのだった。
  (後   略)

 
 

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これが黒柳さんが通っていた「トモエ学園」なのである。
なんて素敵なんだろう!
海のものと山のもの。

4月からお弁当を作る方もおられるだろう。
おかずに悩むこともあるだろう。
そんなときには、この魔法の言葉「海のものと山のもの」で乗り切ってほしい。

 
 


(マクロビオティック京料理教室 むそう塾 おたにさんのお弁当)

玄米ごはん210g
じゃこ生姜煮
おから炊いたん
三度豆胡麻和え
出汁巻玉子
モバイル味噌汁
糠漬け

海のものと山のもので出来上がっている。
お味噌汁も糠漬けもついる。
理想的なお弁当だ。

 
 
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