マクロビオティック京料理教室 むそう塾」カテゴリーアーカイブ

マクロビオティックで頻尿になった人 塩分のとりすぎが問題

ある人(Aさんと呼ぼう)からメールがあった。
マクロビオティックを学んだことがあって、今も玄米ご飯を召し上がっているという。
体調不良で将来にとても不安を感じておられた。

Aさんの体調不良の原因は、一言でいうなら塩分のとりすぎである。
古いマクロビオティックでは、陽性にすることが良いと思われていて、そのままの教えを今も続けておられるようだ。

長い間腎臓に負担をかけて来られたようで、夜中にトイレに起きるそうだ。
これは塩分を強くして陽性になることを推奨したマクロビオティックの弊害である。
昔、栄養失調で陰性な人が多い時代のことだ。
しかし今は違う。

Aさんはマクロビオティックの学校に行って、「あなたは陰性だから陽性な食事を摂るように」と言われたのだろう。
それを何十年と続けてしまったAさんは、「ちょうどよい」時を通り過ぎてしまって、今は精神面まで混乱していた。(これも問題)

陽性の強い食事にしても、陰性の強い食事にしても、極端な方法は一時期はよいとしても、長く続けるべきではない。
調子がよくなったなと思ったら、そこで陰陽バランスの取れた食事に戻すべきなのだ。
しかし、多くの人がこのタイミングを見誤る。
なぜなら、調子がよいからだ。

ここが落とし穴。

「マクロビオティックの陰陽で夜間の頻尿改善を考えてみよう」につづく

 
 

(教室の掛け花 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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免疫力や目に見えない暮らしのこと マクロビオティックのこと

赤ちゃんの時から滅多に風邪をひかず、そのまま大きくなる子がいる。
しょっちゅう風邪をひいて、毎月のように病院通いする子がいる。

食事をたくさん食べる子がいる。
食の細い子がいる。

同じ家庭で、同じように育てられても、兄弟でそれぞれ体力も考え方も異なる。

土に種を蒔くと、成長に面白いほどの差が出る。
同じ畑なのに。

 
 

これらはひとえに個体差そのものだと思う。
だから、ワクチンを接種しても感染する人がいるし、再感染する人もいる。
3回接種しても、4回接種しても……

ワクチン未接種でも感染しない人がいる。
同居していても感染する人としない人がいるのは当然だ。
みんなの体が違うから。
免疫力の違いといってもいいかもしれない。

 
 

***

体温計のように免疫計というのがあったら、どんな展開になるのだろう?
やっぱり数字に頼るのかな?

この世の中には、目に見えないけど大事なことがいっぱいある。
いや、見えないものの方が大事なような気がする。
人の心だって、免疫力だって見えない。

見えるものだけを信じて生きてきた人には、暮らしにくい時代だろう。
でも、見えないものを大事にする生き方のほうが、精神的には穏やかでいられるように思う。

私がマクロビオティックを知ってよかったなと思うのは、見えない世界を考える暮らし方だった。
陰陽なんて考え方は目に見えるものではないけれど、それを反映した事象は周りにいっぱいあった。
だから、案外見える確認をしながら暮らしに取り入れられたのがよかった。

見えるものに振り回されないで、見ない視点で暮らすとよいことがいっぱいある。
お料理だって見えないところに急所があったりする。
それが出来る人のお料理は本当に美味しい。

これからも免疫力を高める暮らしを続けて行きたい。

 
 

(かますの幽庵焼き 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾 秘伝コースの授業より)

 
 
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マクロビオティックのこと これからの季節におすすめの2講座

私が習ったマクロビオティックの考え方は、「陰」と「陽」で世の中のあらゆるものを判断していく方法でした。
これがとても面白くて現実的で、生き方や暮らし方、そして健康のためにとても大きな支えになっています。

2年半前に「新型コロナウイルス」が騒がれ始めた時も、ちっとも動揺することなく冷静に対処できたのは、陰陽の考え方があったおかげです。
その後ワクチンが登場しても、どんどん変異しても、不安になることは一度もなく今に至っています。

面白いことに、マクロビオティックを知っている人たちが使っている「陰性」「陽性」という言葉は、PCR検査の陰性・陽性に登場回数ではすっかりお株を奪われてしまいました(笑)
しかし、マクロビオティックの「陰性」「陽性」の視点があるからこそ、数多くの情報から不安材料を取り除いて、真実に近づけたと思っています。

 
 

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マクロビオティックの陰陽は、まず身近な食べ物によって真の健康を実現できる方法を教えてくれます。
その方法は、食材の陰陽を知ることや、料理方法の陰陽を知ること、そして、今の体調にはどんなお料理が合っているのかを知ることです。

それを知らなければ、体調が悪いときには不安でしょうがなくなりますが、陰陽を知っていることによって、今の状態を把握して、次に何をなすべきかが決められるのです。
この指針があるだけでも、混迷状態のときには心の強い支えになってくれます。

むそう塾には陰陽の視点から作られたお料理が700種類以上もあります。
「この季節(この体調)のときには、こんなお料理を食べたらいいですよ〜」という目安があって、それがとても心強い存在になります。

塾生さんからは、まだ習っていない講座の再開催のご希望が寄せられていますが、その中にはないものの、私がイチオシでお薦めしたい講座を載せておきます。
受講されたい方がおられましたら、Twitterやコメント欄にご希望をお寄せください。

 
 

<お弁当のおかずでお悩みの方向け>
「秋から冬の極上お弁当講座」 過去のご案内はこちら
1 ほうれん草菊花浸し
2 棒湯葉のたいたん
3 牡蠣の時雨煮
4 地鶏肉団子甘酢餡
5 蓮根叩き海老挟み揚げ
6 たたき牛蒡(2種)
7 小蕪のグラッセ
8 芽キャベツの胡麻辛子和え
9 サバの黒酢餡
10 塩サバとじゃがいものかき揚げ
11 しめじの伊風炒め

<一口コメント>
貧血改善効果大なり。冬の間は1回でも多く牡蠣の栄養を取り込むべし。

 
 

<オミクロン感染(シェディングを含む)に伴う体調不良の方向け> 過去のご案内はこちら
「中川式小豆玄米ご飯の炊き方秘伝講座」
<内容>
・中川善博による小豆玄米炊飯デモ1回&試食
・各自が実際に炊く練習&試食

<一口コメント>
解毒のために肝臓・腎臓・胃腸の負担が大きいので、それらの応援をするべし。

 
 

(「秋から冬の極上お弁当講座」より「地鶏肉団子甘酢餡」 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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旅行先と陰陽 あなたは海派? 山派?

きょう東京から新幹線に乗るとき、よく晴れて暑かった。
乗り込んですぐパソコンを開き、あれこれチェックしてからメールのお返事を書き始めた。
日差しが暑かったのでブラインドをして。

ハッと気づいてブラインドを上げると、富士山の見える場所を今通過したところ。
残念…
夕日を背景にした富士山を楽しみにしていたのに…

富士山は新幹線の下りより上りの方が撮影しやすいので、写真に収められなくても、久しぶりに眺めたかったなあと思った。

いつもなら富士山を見て満足してしまうのだけど、きょうの私は浜名湖に反応した。
海や山、川や湖。
人それぞれの陰陽で、その人が行きたい場所も変わる。

マクロビオティックを習い始めたとき、旅行先を陰陽で決めるというのがあって、面白いものだなと思った。
どこに行けば自分は落ち着くのか?

一口に自然と言っても、今の自分はどんな自然を求めているのか?
その結果で、自分の陰陽度を知るのも参考になる。

 
 

(夕暮れの浜名湖 2022.8.19)

 
 
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むそう塾の全粒粉パンが美味しすぎてたっぷり癒やされています

今は小麦粉を避ける食べ方もありますが、小麦粉の品質や食べる人の腸内環境によっては、そんなに敬遠しなくてもよいというのが私の実感です。
むそう塾では、塾生さんやご家族の体調も把握してお料理をお伝えしていますので、安心して小麦粉料理も楽しんでもらえたらと思っています。

マクロビオティックの考え方でも、精製したものはあまりお奨めではありません。
お米なら玄米で、小麦なら全粒粉で、というのが健康指針の第一歩です。

むそう塾生は日常的に玄米ご飯を食べていますので、たまにはパンで軽いお食事を楽しんでもOKなのです。
「自由人コース」で教え始めた色々なパンは、お休みの日のみならず、サンドイッチやハンバーガーとして、平日のお弁当にも登場しています。
全粒粉胡桃葡萄パンは2021年7月5日に伝授しました)

 
 

たとえば、好さんのお弁当投稿から、いくつか見てみましょう。
全粒粉胡桃葡萄パンでサンドイッチにしています。

 
 

全粒粉胡桃葡萄パンはこんな断面です。
実に美味しいパンです。

 
 

全粒粉角食パンでのサンドイッチです。
小さな姪御さんと甥御さんのために作りました。
全粒粉角食パンは2021年1月9日に伝授しました)

 
 

バンズも習ったので、後輩のためにハンバーガーの差し入れもしています。
大変喜ばれたそうですよ。

 
 

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ところで、昨夜中川さんのところで、「小豆玄米ご飯」をいただきました。
「15日の小豆逃れはいかんよ〜。一口でも食べてね」と。
第2世代の小豆玄米ご飯は、本当にうっとりするやわらかさで、小豆が入っていることを忘れてしまう炊きあがりです。

帰りに「全粒粉角食パン」をお土産にいただきました。
自由人コースでもすでにお教えしている「全粒粉角食パン」ですが、さらに美味しくなってふわっふわです。
トーストする前に1枚を持ち上げると、とろんと曲がってしまうくらい柔らかいのです。
トーストしてもそのやわらかさは失われず、外のサックリ感と絶妙のバランスになります。

先程、こんなに厚く切ったパンを2枚も食べてしまいました。
バターを塗っただけですが、なんて癒やされることでしょうか。
私はこの食パンを「癒やしのパン」と命名したいくらいです。
よく自然食品店で売っているような全粒粉パンとは、別次元の美味しさです。

 
 

小麦粉すべてが悪いのではなく、お料理の作り方や食べ方で腸内環境は大いに変わることを知って、真の健康体を目指しましょう。
その目安となるのが「陰陽」です。
陰性の良さを取り入れてほっこりと癒やされることが、緊張気味の今の人には必要な気がします。

 
 
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