マクロビオティック京料理教室 むそう塾」カテゴリーアーカイブ

不安な気持ちは姿勢にも影響します ぜひ深呼吸を

「望診」という言葉を聞いたことがあると思います。
東洋医学では「四診」の一つとされていますが、マクロビオティックでも「望診」を基本にしています。

望診にはよく当てはまるものと、そうでもないものがありますが、最近よく当てはまった事例が続きました。
正確には、本人が発している氣のとおりに体がなっているわけです。

 
 

猫背。
これは肺が弱い人の代名詞みたいなもので、現に呼吸器系にトラブルのある人が多いです。
特に心配事があると、途端に姿勢が悪くなるのは、やはり「肺は悲しみの臓器」と言われるゆえんだと思います。

本人は普通のつもりでも、周りから見たら相当心配症の人がいます。
あるいは、なんでも悪い方へ悪い方へマイナス思考をする癖の人がいます。
そういう人はうっかりすると、前かがみの姿勢をしているので要注意です。

お若いのに、あるいは美人なのに、前かがみの姿勢になると、実年齢より老けて見えますし、美人度も下がります。
こういう人が本当に多くなって来ました。
やはり、コ◯ナ騒動に影響されているのでしょうか。

 
 

さらに、陰陽五行説では肺は大腸にも関係していますので、下痢・便秘・アトピーは、呼吸器系の弱い人に症状が出やすいのも納得です。
たかが呼吸と思われるかもしれませんが、吸い込んだ空気は肺で氣となって、全身の臓器に届けられますから、肺の状態は重要なのです。

呼吸法を変えて健康になる人はいっぱいいます。
これらは陰陽五行説でみていくと、どれも関連しているのです。
まずは、深く呼吸をすることから始めましょう。
これで不安が減ってくるように感じたらシメたもの。
まずは一歩前進です。

 
 

(晴れたり曇ったり強い風になったり忙しい京都の空 2022.12.14)

 
 
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偉大な先人の教えであっても、常にアップデートが必要

私がマクロビオティックを教わった大森英櫻という人は、本を出さない人だった。
その師である桜沢如一は、反対にものすごい量の本を出版し、あちこちに文章を寄せ、手紙も大量に書いている。

桜沢如一資料室というのがあって、そこでコツコツと資料を集めたり、データベース化している。
たとえば、書籍はこんなふうに
朗読もしている。
「永遠の少年」

 
 

では、なぜ大森英櫻は本を出さなかったかというと、「世の中の万物は刻々と変化しているのだから、桜沢如一の唱える『無双原理』をそのまま、その時代に当てはめればよい」と考えたからである。

そこには大きな理由がある。
桜沢が本を書いた時代にはうまくいった食事法が、すでに大森の時代には合わない事例がたくさんあったからだ。
桜沢の本のとおりに実践して体調が思わしくない人を、大森はたくさん治すようになってしまい、本を残すことの不都合を知ったのだった。

だからこそ、『無双原理』の解釈に力を注ぎ、その時代に合ったマクロビオティックを実践できるように、あえて本を残さなかったのだ。

 
 

「万物は刻々と変化している」のだから、私たちの体も、食べ物も、環境も変化している。
だから、食べ方も常にアップデートが必要なのだ。
しかし、何年も前に出版された本を参考に、あるいは、古い記事をネットで見つけて実践する人が後を絶たない。

その結果、思ったより体調が良くならなかったり、むしろ体調が悪くなってしまう人が出てきてしまう。
仮にどこかで指導者に習っても、その指導者が古い考えのままだったりする。

医学の世界でもそうであるように、食べ方の世界でも「今」に即した情報をもとにして、健康を守らなければならない。
時代は目まぐるしく変わっている。
嘘も多い。

体内に入れるものは、食べ物だけでなく、薬も空気も注意しよう。
触れる情報も選別しよう。
不自然なことには簡単に納得しない姿勢。
みんなで貫いて行こう。

 
 

(焼きプリン 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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46年ぶりの初心 修業の空間へ 萬亀楼 「自由人コース3」課外授業

2022年11月27日。
この日は京料理人中川善博にとって、忘れられない日になったことでしょう。

18歳で修業に入って、7年間京料理を真剣に学んだお店、「萬亀樓」さん。
そのお店に「第1期 自由人コース3」の皆さんと一緒に、課外授業として訪れることができたのです。
そして、それに同行できた私たちも、特別な想い出を共有できた一日でした。

すでに中川さんのブログで記事になっていますが、私の方でも写真をアップしておきましょう。

 
 

***

11時半過ぎ、萬亀樓さんの前に到着。
空の青さが清々しい日になりました。
まるで、中川さんのお里帰りを祝福しているかのようです。

 
 

左側の板壁の杢目(もくめ)が素敵です。

 
 

 
 

真ん中下部の白い丸印の中には「歴史的意匠建造物」のプレートが。

 
 

 
 

ここで動画を。
全員の到着を待っているときのものです。

 
 

さあ、中に入りましょう。
この日は12名のため、2階のお部屋になります。
1階では結婚式があって、残念ながら素敵なお庭を拝見することはできませんでした。

入り口から見えるお庭の一部です。

 
 

お部屋に入りました。

 
 

 
 

 
 

 
 

着席して感慨深げな中川さん。

 
 

私の席から観た床の間。

 
 

美しい天井。

 
 

さあ、いよいよ始まりです。
まずはシャンパンで乾杯を!
(おいしかった♪)

 
 

その後は各自でお好みの飲み物を。私は梅酒のロック。

 
 

おや? 面白い蓋が。

 
 

 
 

ここで女将さんから説明が入ります。
この紙蓋は「御玄猪(おげんちょ)といって、収穫を祝うところからきていて、イチョウも松も実がなるので採用されているとのこと。
「亥の子」や「亥の子餅」にもついても触れていました。
奉書紙の横縞が落ち着きます。

 
 

紙蓋をとったところ。
むそう塾生にはお馴染みの味です。
(以下、お料理や器の向きは提供されたまま)

 
 

いよいよ煮物椀です。
蓋の高台部分に亀甲模様が。

 
 

湯気もごちそう。

 
 

 
 

 
 

この器は、中川さんがいた頃にもあったそうで、懐かしそうでした。
1枚1枚微妙に模様が違っているのが面白いところ。

 
 

お塩も添えられていました。
(撮影のためにお塩は動かしました)

 
 

金色の焙烙(ほうらく・ほうろく)が登場。
ここで女将さんの説明が。秋は金、春は銀。

 
 

 
 

 
 

 
 

お、鯖寿司が!
大きなからすみ(゚д゚)!

 
 

 
 

イケる口の塾生さん(^o^)

 
 

 
 

 
 

 
 

うっかり斜めに撮影してしまった💦

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

蓋の裏には「萬」の文字が。

 
 

鯛茶漬け。

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

***

【番外編】
実は、中川さんが18歳でこのお店に入ったとき、今の女将さんは中学生だったそうです。
高校、大学と進む女将さんと同じ時期に、中川さんはお料理の勉強に明け暮れる日々を送っていて、昨日は久しぶりの再会でした。

 
 

 
 

若主人さんの小西雄大さんが集合写真を撮って、iPhoneを中川さんへ。

 
 

この集合写真は、「式庖丁」生間(いかま)流を継承する30代家元の小西将清さんが撮影してくれました。

 
 

46年前の中川青年です。
このときには考えもしなかった人生になりましたが、美味しいもので多くの人を喜ばせて、幸せに導いてくれている素敵な現実がここにあります。
女将さんとの再会を、「自由人コース3」の全員で祝福した日でもありました。

 
 

残念だったのは、1名が急用でご一緒できなかったことです。
いつか、一緒に訪れる機会がありますように。

 
 
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京都 「cenci (チェンチ)」さんでの課外授業を終えて 

きょうは「自由人コース1」の課外授業の日でした。
「cenci (チェンチ)」さんは、予約の取りにくいお店なので、7月に直接お店に行って、仮予約をお願いしたほどです。

そしてきょう。
朝から青空が広がって、穏やかで気持ちのよいお天気に恵まれました。

 
 

 
 

 
 

カンパーイ!

 
 

お食事の詳しい内容は、中川さんのブログに載っていますが、毎年伺うたびに美味しくなっていることに驚きです。
丁寧な仕事と、その味を引き出すためにかけた時間を思うと、感謝の気持ちが湧いてくるお料理でした。

そして初めてお邪魔したときからそうだったのですが、スタッフの皆さんのレベルが高くて、お料理とともに、とても満足の行くサービスでした。
このような体制を保つには、裏で相当な努力がされていると思われます。
お料理だけでなく、こういう面もお店としては大切なことなので、人気店である理由がわかる気がします。

 
 

春と秋にはチェンチさんのある東山方面は混みますが、運良く予約が取れたらお薦めのお店です。
ちょうど11月5日(土)から12月4日(日)まで、永観堂のライトアップが始まりました。
「紅葉の永観堂」と言われるだけあって、すでにきょうも夜には永観堂帰りの人たちが多かったです。
チェンチさんと永観堂という組み合わせも良いかもしれません。

 
 
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本人がよければそれでいい 人間は究極は一人なんだもの

先日、久しぶりに講座を受講してくださった塾生さんが、「相談があって…」とのことでしたので、少しの時間でしたがお話しをしました。

どうやら周りにワクチンを接種した人が多くて、その人たちの体調が気になっているとのこと。
その人たちのために、自分でできることをしてあげたいというお話でした。

今回のコロナ問題に関しては、まさに人それぞれの対応が浮き彫りになってきました。
夫婦であっても、親子であっても、兄弟であっても考え方は同じではなく、「自分が信じた」方法を選択しています。

本来人間は誰しも自由なので、このコロナ問題に関しても自由なのです。
ですから、親子でも、夫婦でも、兄弟でも、自分と選択が違ってもそれぞれが受け入れるしかないのです。

人間とは、究極は一人なんだなと感じる場面でもあります。
虚しさを伴うこともあるでしょうが、「本人がよければそれでいい」と納得するしかないのだと思います。

割引に踊らされる人もいるし、それを無視できる人もいるのが世の中なんですよね。

 
 

少しお話をして、それだけでは足りなかったでしょうが時間になってしまいました。
それでも別れ際に、「身近に安心して話せる人がいないので、話せてホッとしました」と笑顔を見せてくれたのがうれしかったです。

そうなんですよね。
人に囲まれていても、今はその人の「考え」を斟酌しながら話す内容を選ばなければ、余計な波風を立てることになってしまいます。

なんともいやな空気ですが、むそう塾にはそんな空気はありません。
みんな気持ちのよい空気を吸って、笑顔が溢れています。
3年前から納得できない選択はしていません。

 
 

気落ちしたら、むそう塾の空気を吸いにいらしてください。
ついでに、美味しいものを召し上がって、気持ちをリセットしましょう。

 
 

(京都の空 2022.11.5)

 
 
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