2022年11月27日。
この日は京料理人中川善博にとって、忘れられない日になったことでしょう。
18歳で修業に入って、7年間京料理を真剣に学んだお店、「萬亀樓」さん。
そのお店に「第1期 自由人コース3」の皆さんと一緒に、課外授業として訪れることができたのです。
そして、それに同行できた私たちも、特別な想い出を共有できた一日でした。
すでに中川さんのブログで記事になっていますが、私の方でも写真をアップしておきましょう。
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11時半過ぎ、萬亀樓さんの前に到着。
空の青さが清々しい日になりました。
まるで、中川さんのお里帰りを祝福しているかのようです。
左側の板壁の杢目(もくめ)が素敵です。
真ん中下部の白い丸印の中には「歴史的意匠建造物」のプレートが。
ここで動画を。
全員の到着を待っているときのものです。
さあ、中に入りましょう。
この日は12名のため、2階のお部屋になります。
1階では結婚式があって、残念ながら素敵なお庭を拝見することはできませんでした。
入り口から見えるお庭の一部です。
お部屋に入りました。
着席して感慨深げな中川さん。
私の席から観た床の間。
美しい天井。
さあ、いよいよ始まりです。
まずはシャンパンで乾杯を!
(おいしかった♪)
その後は各自でお好みの飲み物を。私は梅酒のロック。
おや? 面白い蓋が。
ここで女将さんから説明が入ります。
この紙蓋は「御玄猪(おげんちょ)といって、収穫を祝うところからきていて、イチョウも松も実がなるので採用されているとのこと。
「亥の子」や「亥の子餅」にもついても触れていました。
奉書紙の横縞が落ち着きます。
紙蓋をとったところ。
むそう塾生にはお馴染みの味です。
(以下、お料理や器の向きは提供されたまま)
いよいよ煮物椀です。
蓋の高台部分に亀甲模様が。
湯気もごちそう。
この器は、中川さんがいた頃にもあったそうで、懐かしそうでした。
1枚1枚微妙に模様が違っているのが面白いところ。
お塩も添えられていました。
(撮影のためにお塩は動かしました)
金色の焙烙(ほうらく・ほうろく)が登場。
ここで女将さんの説明が。秋は金、春は銀。
お、鯖寿司が!
大きなからすみ(゚д゚)!
イケる口の塾生さん(^o^)
うっかり斜めに撮影してしまった💦
蓋の裏には「萬」の文字が。
鯛茶漬け。
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【番外編】
実は、中川さんが18歳でこのお店に入ったとき、今の女将さんは中学生だったそうです。
高校、大学と進む女将さんと同じ時期に、中川さんはお料理の勉強に明け暮れる日々を送っていて、昨日は久しぶりの再会でした。
若主人さんの小西雄大さんが集合写真を撮って、iPhoneを中川さんへ。
この集合写真は、「式庖丁」生間(いかま)流を継承する30代家元の小西将清さんが撮影してくれました。
46年前の中川青年です。
このときには考えもしなかった人生になりましたが、美味しいもので多くの人を喜ばせて、幸せに導いてくれている素敵な現実がここにあります。
女将さんとの再会を、「自由人コース3」の全員で祝福した日でもありました。
残念だったのは、1名が急用でご一緒できなかったことです。
いつか、一緒に訪れる機会がありますように。