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外食の良し悪しと家庭料理の大切さ
昨日はお食事と睡眠時間について書いてみました。
きょうは、外食と家庭のお食事について書いてみます。
外で美味しいお料理をいただくのはとても楽しいし、お食事を誰かと一緒にすることによって心が通じ合ったり、相手の知らない一面を発見したり、お食事から得られるものはとても多いですね。
美味しいものを食べると、満足感とともに幸せな感じで心が満たされるので、人は何かのおりに美味しいものを食べようとするのでしょう。
しかし、そういう食べ方が必ずしも体に良いとは限りません。
「美味しい=健康」とはなりにくいのが外食の困ったところです。
一番困るのは量の問題です。
自分のお腹にちょうど良いところでやめると残してしまう場合があります。
でも、そんな時に「残すのは失礼だから」という思いがどこかにあって、全部胃袋に収めてしまう人が少なくありません。
あるいは、その時に食べたいものをチョイスして頼んでいても、全体のバランスが取れていないことも多いです。
それはお店がつけるお値段と採算の関係が優先されるからです。
全体のバランスというのは、動物性と植物性の割合だったり、主食と副食の割合だったり、マクロビオティック的にいうなら陰陽の割合だったりします。
特に質の問題が一番悩ましいところです。
なぜなら、これはお料理をする側でしか知らないことですから、お客の立場では信用出来るお店を選ぶくらいしかできません。
ましてや質と量の双方を求めようなんて思ったら、とてもお店が少なくなったりお高くなります。
そして何よりの問題は、外食ではその都度毒消しがしにくいということです。
この毒消しというのはとても重要なことで、体への負担を最小限にするための食べ方には欠かせないことです。
ですから、外食が多くなると必然的に体への負担が蓄積されて、体調が悪くなる前に睡眠時間が長くなるというわけです。
一方、家庭でのお食事はこの毒消しもしっかりすることができるうえに、食べる人の体調に合わせて加減することができますし、何よりも質を高められますので、体への負担を著しく減らすことができます。
当然睡眠の質も良いものになって、結果として短い睡眠時間でもバリバリ働ける心身状態になるわけです。
ここまで考えたら家庭料理が一番体に良いことはお分かりでしょうが、その家庭料理をなかなか作らない人が増えてきています。
理由は簡単。知らないから作れないんですね。
でも、食べてみて美味しいものだったら自分でも作りたくなる人が結構います。
そんな人がご家庭に1人いると望みはあるのですが、美味しいものは食べても作りたくないタイプの人もいるし、そもそも味に無頓着で満腹になればいいというタイプの人もいます。
あなたの周りはどんなタイプの人ですか?
もしあなたが何らかの理由で食べ物に関心をお持ちなら、ぜひ「健康になるための食べ方」を目指してほしいと思います。
美味しいけれど不健康な食べ方ではなく、美味しくて健康になれる食べ方が一番体にも心にも負担をかけません。
しばらく外食を減らしてご家庭でのお食事を続けていると、体や精神面でのリラックス感が増していることに気づくことでしょう。
そうなんです。外食に比べて家庭でのお食事は心がゆるむのです。
この「ゆるむ」ということはとても大事なことで、現代人はストレスにさらされながら働き続けて、ゆるむことが出来ないまま病気になってしまうケースがとても多いですね。
一日に昼と夜があるように、私たちの体と心も昼と夜が必要なのです。
ご家庭でのお食事はゆったりとした気持ちでいただくことが出来て、まるで砂漠の中のオアシスのように貴重で命の根源を支えてくれるものです。
ぜひ家庭でお料理が出来る人になりましょう。もちろん男女の区別なく。
家庭でお料理が出来るようになったら、次はお弁当に挑戦しましょう。
ということで、次回はお弁当について書こうと思います。

(塩鯖とじゃがいものかき揚げ 料理:京料理人 中川善博/マクロビオティック京料理教室 むそう塾) これがたまらない美味しさなのです。(๑´ڡ`๑)
むそう塾は京料理をベースにして、マクロビオティックの陰陽でさらに絞りをかけ、そのうえプロの技術を素人でも出来るように置き換え、お味は一流料亭を超えるレベルをキープしていますので、それはそれは美味しいお料理が目白押しです。
「美味しい」と「健康」をどちらも手に入れられるほんまもんのマクロビオティックがむそう塾にあります。
むそう塾の願いはただ一つ。
家庭料理を大切にして、誰にも病気になってほしくない。幸せになってほしい。
ただそれだけです。
カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾, からだ
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松茸入り鱧しゃぶしゃぶにも玄米ご飯がよく合います

(鱧雑炊 料理:京料理人 中川善博)
秘伝コースの授業で「松茸入り鱧しゃぶしゃぶ」を2日間いただきました。
お鍋の最後に作るお雑炊は美味しいものですが、1日目はお餅の次におうどんを入れてもうお腹いっぱい。
2日目はおうどんの後にも玄米ご飯までたどり着く人が登場してビックリ!
私はもう食べられないかと思いきや、中川式の鱧雑炊はこれまた絶品なので、スルスルと入ってしまったのでした。
汁へのお味のつけ方が私の作るお雑炊と少し違いました。
お椀によそう前にあることをして、お椀によそってから刻み海苔を載せたのですが、これが結果として食べやすさにつながっているんだなあと感心しました。
(なお、正しい中川式はもみ海苔にするそうですが、昨日はたまたま刻み海苔でした。)
2日間とも1日1食でちょうど良い感じです。
全体としてこの鱧しゃぶしゃぶは、何といっても絶妙に毒消しされているので、食べ進んでもさらりとした食べやすさがありました。
さらにお魚を食べていることを忘れてしまいそうなくらいお魚臭さがないことも驚きでした。
中川さんがご自分のお店でこの鱧しゃぶしゃぶをお出ししていた頃はまだマクロビオティックを知らなかったわけですが、こうして今いただいてみると、実にマクロビオティックの陰陽に適ったお料理だなあと思いました。
最後が玄米ご飯と糠漬けで終わりになるのは、いかにもむそう塾らしいですね。
カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾, 食べ物あれこれ
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腸内細菌と食物繊維の関係は糠漬けにも当てはまります
マクロビオティックでは食べ物が心身に与える影響を細かく判断して行くのですが、とりわけ重要なのが腸との関係です。
人間で一番大事なところはどこ?と質問すると、「心臓!」という答えが返ってくることが多いのですが、東洋医学の考え方をベースにするマクロビオティックでは、腸を一番大切に考えます。
足の裏やふくらはぎを第二の心臓と呼んでツボをマッサージする人が多いのですが、私はまず腸を意識してほしいなと思います。
むそう塾をして多くの塾生さんに接していますと、腸にトラブルのある人とそうでない人は、思考との関係でもつながりのあることが良く分かります。
幸せコースでは食事日記をつけてもらって細かく観察しているのですが、お食事内容や食べ方を変えることによって便の状態が変わり、精神面にも影響することが確認できます。
話は変わってもう15年ほど前のことですが、私が義理の姉に玄米ご飯の炊き方を教えてあげたことがありました。
その炊き方はリマ・クッキングスクールで習った方法だったのですが、その姉が一番最初に発した感想が「うんちの量がすごく多くなってビックリした!」というものでした。
常々お肉が多くて野菜の少ない生活をしていた姉の腸内は、私の想像していたとおりの状態だったので、自身の体調不良もあって私の玄米ご飯に興味を持ったのでした。
昨日、Facebookで内海聡先生が腸のことについて書かれていたのですが、ここに登場する藤田紘一郎先生は私も直接お会いしたことがあって、その考え方に大いに関心をもち、息子を育てるときには「不潔のススメ」をしておりました(笑)
当時は学校給食関係の活動もしていたので、藤田先生にお越しいただいて講演会も開催したのですが、どれほどの人が腸のことを理解してくださったのかな?
私は腸内細菌のことを知ったおかげで、息子のアトピーを治してやれたし、中川式糠漬けの威力も確認できたし、玄米ご飯の食物繊維の働きも確認出来ました。
マクロビオティックを知って玄米ご飯に出会えて本当に良かったです。
この内海先生の記事を読めば、賢いむそう塾生ならハハーン!と来て、糠漬けに関する馬鹿な質問はしなくなることでしょう(笑)
それは「食物繊維は腸内細菌の餌ですから」という部分です。
糠床の中は人間の腸内と同じように考えられるので、糠床(乳酸菌)にも餌が必要になるのです。
このことに気がつかずに、「糠床の調子が悪いんですけど〜」という塾生さんがとても多いですね。
糠床の餌はお野菜だったり米糠だったりするので、それらを定期的に糠床のご機嫌を見ながら補充した結果が糠漬けであることをお忘れなく!
以下に内海先生の記事を転載させていただきます。
* * *
腸内細菌・う〇こ・脳
腸をかわいがれば脳がよくなるというのは、寄生虫博士で有名な藤田紘一郎氏の言葉です。彼は世界各地のう〇こを集めることを長年やっていて、う〇こ集めに訪れた国の数は、発展途上国を中心に70か国近くで、集めたう〇この数は10万個を超えているそうです。そして研究により、世界の人々は実に様々な寄生虫に感染していることが分かったそうで、う〇この大きさが国によって大きく異なることがわかったそうです。
一例をあげるとニューギニアの人々のう〇こはやけに大きいのだそう。一日700gもあるそうで、中南米の人たちのう〇こも大きく、メキシコ人の出したう〇こは巨大だったそうですが、あとで調べるとメキシコ人は世界でも食物繊維を最も多くとっている一つだとか。食物繊維は腸内細菌の餌ですから、食物繊維を多く含む食品をとると、腸内細菌が増えてう〇こが大きくなるのだそうです。
さらにいうとう〇この大きさと自殺率が反比例していることも分かったとか。世界の国々の自殺率を比較すると、う〇この大きい国は自殺が少なく、う〇この小さい国がおしなべて自殺大国だそうです。食物繊維が多い国は自殺率が低いということなのかもしれません。これは腸内細菌が脳内ホルモンの前駆物質を作っているということに、関係していると推測されています。また腸内細菌は栄養にも関係してきます。
腸内細菌は消化を助け、ビタミンBやCを合成し、免疫力の70%を作っているとまで言われています。また、腸内細菌がいるマウスといないマウスの実験では、腸内細菌がいないマウスは非常に攻撃的になることがわかりました。ようするにただ栄養が多い食べ物だけを食べても意味がありません。腸内細菌がよい配分だと吸収率や合成物質も変化し、その相互作用によって健康は作られていくということなのです。
ちなみに、善玉菌、悪玉菌という呼び方はまったく不適なので使わないようにしてくださいね♪。
(画像はネットよりお借り)

カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾, 中川式糠漬け, からだ
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黙々と頑張るむそう塾生 鱧をおろす

今年の夏は鱧と心中したむそう塾生の子象ちゃん。
彼女のすごいところは諦めないことです。
中川さんに指摘されたご自分の欠点を克服すべく、あれこれと工夫しながら練習を続けています。
材料が入手できるかぎり頑張るそうです。
今回はここまで出来るようになりました。
[youtube width=”640″ height=”420″]
この他に子象ちゃんは、定期的に鉄火味噌も作っています。
この鉄火味噌作りは、誰に言われたわけでもないのに、黙々と一人で練習していたのでした。
鉄火味噌の作り方を習っても復習しない人が多い中、彼女は違いました。
鉄火味噌の練習をすることは刻みの練習になることを知ったのです。
でも、そんな彼女もまだ課題がいろいろあります。
中川さんから手の硬さを指摘されています。
この雲をつかむような課題と彼女はどのように取り組んで行くのでしょうか?
今後の彼女の変化を楽しみに待っています。
カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾
4件のコメント
「煮物コース秋冬編」が始まりました
今日からむそう塾で初めての講座である「煮物コース秋冬編 2015」が始まりました。
日程の関係上、今年は平日開催なのですが、月曜と金曜の2クラスでスタートです。
今月は「子持ち鮎の煮浸し」「金時豆の甘煮」「水菜と黒豚のはりはり煮」の三種類をお伝えしました。
それから桂剥きと刻みもしましたよ〜。
煮物にはとても大切な基本なのでね。

(子持ち鮎の煮浸し 料理:京料理人 中川善博)
それにしてもこの子持ち鮎の煮浸しは美味しかったです!
まるでシシャモ感覚で頭からモグモグと食べられて、お酒にもお弁当にも重宝する煮物だと思いました。
お魚のはずなのに食べ進んでもちっともお魚臭くないのが不思議でした。
ま、作り方を知れば納得するのですが。
幸せコースでお教えする煮魚とはまた違った煮方が新鮮でもあり、プロの料理方法の素晴らしさに感心した一日でもありました。
マクロビオティック料理教室なのに煮魚を教えるなんて、と思いながらこのブログを見てくださる方もいらっしゃることでしょう。
しかし、藻を食べて生きている鮎は、マクロビオティックの陰陽でみても敬遠すべき食べ物ではありません。
ましてや写真の鮎は体長14センチとかなり小ぶりです。
鮎にはカルシウムやビタミンB12や鉄が含まれているため、貧血気味の人にも成長期のお子さんにもおすすめしたいお料理です。
煮物だけを毎月習えるコースなんて、いかにもむそう塾らしいですね。
これから受講される方も、期待を裏切らない講座内容なので、どうぞお楽しみに♪
カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾
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