中川式糠漬け」カテゴリーアーカイブ

「糠漬け勉強会」「第6回 炊こう会」を終えて

29日の「糠漬け勉強会」、30日の「第6回 炊こう会」が終わりました。
糠漬けは今年最後の講座です。
中川さん、2ヵ月間の漬物屋のおっちゃん、お疲れ様でした。
毎日糠床をお手入れするお姿がお嬢さんの心をとらえましたね。
素晴らしい教育だと思います。
大きな容器のお蔭で、見事な糠床が出来上がりました。
ありがとうございました。
糠床をお持ち帰りくださった皆様。
どうか糠床の気持ちになって、大事に育ててください。
中川式玄米ご飯と糠漬けで夏を乗り切り、夏バテ知らずで秋を迎えしましょう。
*    *    *    *
一方「炊こう会」は、今回で6回目になりました。
お申し込み者のお名前を拝見した時、うわッ、凄いことになりそう・・・って思いました。
そして案の定、期待どおりに凄いことになりました(笑)
何が凄いかって、それは想像を絶する硬いお米の競演だったからです。
何とかしてその硬い玄米を食べられるようにするため、中川さんは事前にそのお米を送ってもらって、日夜研究をしてくれました。
その結果、超オーダーメイドの炊き方を伝授したのです。
はぁ?、やっとこれで食べられる玄米ご飯になる。
当事者も私も安堵の思いに包まれました。
良かったね?。
やっとこれでパスポートが取れるね。
もう迷わず、悩まず、一直線でパスポートをゲットしてください。
それにしても今回は、中川さんの底力がものを言った指導内容でした。
あらゆる観点から解決方法を探って行くその姿勢に、改めて中川さんの研究心の凄さを感じました。
本当に素晴らしい内容でした。
中川さん、ありがとうございました。
そして、ご参加くださった皆様、、お疲れ様でございました。
美味しく健康な毎日を維持してくださることを願っています。

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育てる=我を捨てる

子供を育てる
植物を育てる
動物を育てる
糠床を育てる
環境を育てる
玄米ご飯を炊く 
  ・
  ・
すべて相手を知ることから始まる
「敵を知る」
これは戦いのイロハだけれど
「育てる」ことも同じだ
自己中心的な生き方は「育てる」から程遠い
己を忘れて相手の身になれること
それが「育てる」には必要だ
そんな気持ちが少しでもあったなら
玄米ご飯がふっくら炊き上がる
糠床も上手に維持できる
               *    *    *    *
先日もこんな話をしてくれた塾生さんがいた。
ご主人が炊く玄米ご飯がなかなかふっくらしない時、「玄米をコントロールしようとしない方が良い」と妻がアドバイスした。
すると見事に玄米がふっくらとした!
玄米ご飯がふっくらしない時、ご主人が赤ちゃんをお風呂に入れようとしたら、赤ちゃんは泣いた。
しかし、玄米ご飯がふっくらしてからは、赤ちゃんは泣かない。
これは見事な例だね。
自分本位の考え方をしている限り、皮肉なようだが物事は自分の思いどおりにはならない。
我を捨てた時に初めてまわりが上手く動き出す。

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糠漬けいろいろ

「中川式糠漬け」を伝授して、糠床のタネを渡し始めてから2ヵ月近くが経ちました。
その間にさまざまなご質問が中川さんに寄せられています。
多くはとても基本的なことです。
それほど皆さんにとって糠漬けなるものが未知の世界なんですね?。
ハンバーグを食べたことはあっても、本物の糠漬けは食べたことがない人が多いですね?。
日本人として悲しいことです。
たとえば天ぷらを自宅で揚げなくても、天ぷら屋さんに行けば食べられます。
しかし、自宅で糠漬けを漬けないからといって和食のお店に行っても、美味しい糠漬けが出て来るのは稀です。
お料理屋さんですら糠漬けをちゃんと管理していないところが多いです。
おかずは沢山並んでいるのに、お漬物が貧相だと何とも悲しくなります。
以前私が横浜に住んでいた時、ある鰻の美味しいお店がありました。
・ご飯は炊きたて
・鰻はもちろん割きたて
・お漬物は食べ頃の糠漬け
このどれかがなくなると営業終了です。
その上、土用の丑の日は営業しないというお店でした。
ここの糠漬けが天下一品でした。
意外な小料理屋さんで、女将さんが漬けている糠漬けが美味しかったりします。
古?い呑み屋さんのおつまみに、美味しい糠漬けがあったりします。
本来糠漬けはポピュラーなものなんですが、だんだん食生活の変化と共にその味を知らない人が増えて来てしまったのですね。
悲しいなあ。。。
*    *    *    *
ちなみに私は高校1年から自炊していたので、高校生の時から一人で漬け物を漬けていました。
しかし、真夏でも30度近くになる日が数えるほどの北海道・十勝だったため、塩漬けがメインでした。
20代になって関東で暮らすようになってからは、糠漬けに挑戦しました。
ところが、茄子だけは難易度が高かったのです。
時間の経過とともに変化する色のために、様々な工夫をしました。
食べ歩きで得た情報も大いに参考にしました。
そんな私が中川式の漬け方を伝授してもらったら、あら不思議!
綺麗な色がずっと持続するではありませんか!
そして何より美味しい!
これはぜひ幸せコースでお伝えしたいと思って、カリキュラムに入れました。
糠漬けに含まれる乳酸菌は、健康のために欠かすことの出来ないものです。
マクロビオティックでも発酵食品の摂取を最重要項目にしています。
発酵食品というとすぐ乳製品を思い浮かべるのではなく、日本人に最も合った発酵食品=糠漬けで摂取してほしいと思います。
そして、その糠床を維持出来る人になってほしい、というのがむそう塾の願いです。
さあ、糠漬けで腸美人になりましょう♪
<昨年の中川式糠漬けの写真をどうぞ>
どぼづけ(2009年7月16日)
迷える糠ドコニストへ(2009年7月22日)
茄子のどぼづけ(2009年7月26日)
Asさんの茄子(2009年8月1日)

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「中川式」について

むそう塾で「中川式玄米ご飯」の炊き方をお伝えし始めてから、多くの方がパスポートを取られました。
反対になかなかパスポートに辿り着けない人もいます。
また、「中川式糠漬け」の漬け方も昨年からお伝えしていますが、パスポートを取るまでに難航した人は、やはり糠漬けでも苦戦しています。
「中川式玄米ご飯」も「中川式糠漬け」も、ある意味高度な作業を要求しています。
高度と言うのは一般的な意味でいう難しさではなく、緻密さにつながる細心の注意が払えるかどうかということです。

 

中川式玄米ご飯の炊き方は、研究に研究を重ねてギリギリの微調整から生み出された方法です。
ですから中川式をマスターしようと思ったら、教わったとおりに忠実に再現することが必要です。
一番大事なところでは、10秒狂えば結果が違います。
そのくらいの限界線を含んだ方法をお伝えしているので、アバウトな炊き方をされているといつまで経っても上達しません。
マスターするまではキッチリと計測して、最大細心の注意を払って玄米に向き合ってください。
一方糠漬けの方は、玄米ご飯と違って時間単位ではなく、長期間に亘って糠床を管理する粘り強さが必要です。
実際には美味しく漬かる糠漬けを食べて嬉しくなるので、楽しさ半分面白さ半分でつき合ってしまいますけどね。
しかし糠漬けは、生き物を相手にしている認識がないと失敗します。
生き物である糠床は、手入れのちょっとした間違いを見事に反映してNGを突きつけてきます。
そこを充分知りぬいたうえで、それを逆手に利用した漬け方が中川式です。
こちらも教わったとおりに実行していただかないと、場合によっては腐らせてしまいます。
このように中川式は、極限まで可能性を追求した結果編み出された方法なので、正しく模倣するところから始めてください。
最初から自己流にアレンジしないでください。
ここが中川式をマスターできるかどうかの分かれ道です。
これは決して中川さんの言うことを聞けと言う意味ではなく、中川さんやむそう塾の先輩が経験した結果、事実として残ったからこのようにお伝えしているのです。
*    *    *    *
ところで、玄米ご飯にも糠漬けにも共通のものがあることにお気づきですか?
別記事のコメントにも書きましたが、大切なことなのでもう一度ここで書きます。
「米糠の保存はお米の保存にもつながり、お米の保存は稲の生育にもつながり、稲の生育は宇宙の秩序そのものです。」
このことをご理解いただけますか?
よく米糠の保存方法やお米の保存方法を質問されます。
この時には具体的な方法をお伝えすることも可能なのですが、むそう塾生ならぜひご自分で答えを出して欲しいですね。
ヒントは上の「 」書きの中にあります。
雲を掴むようでピンと来ませんか?
正解ばかりを性急に求めないで、ご自分の頭で考えましょう。
そうすると、なぜ中川式がこのような方法になったのか、謎が解けます。
中川式はある意味単純です。
それは宇宙の秩序に素直に従った方法だからです。

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糠床の気持ちになる

きょう京都から帰宅しました。
第2期の幸せコースが3クラススタートしました。
やれやれと思ったのも束の間。
どうやら初めての糠床にオロオロしている人が多いようです。
それが証拠に中川さんのところに早くも??のメールが来ているのだとか。。。
ハッキリ言って糠漬けは難しいです。
いくつもクリアしなければいけないことがあるからです。
そのポイントをきちんとお伝えしたにもかかわらず、忘れてしまっている人がいるんですね?。
覚え書きもお渡ししました。
しかし、そこにすべては書いてありません。
口伝だからです。
たくさんメモを取っている人がいました。
でも、肝心なことが抜け落ちています。
何をメモしたのでしょう?
口伝を筆記でメモするのは限界があります。
話した量をすべて書き留めることは無理です。
お料理の習い方を知らない人が多いですね。
お料理は体中を耳にして、体中を目にして、体中を手にして、体で覚えるものです。
しかし、余りにも多すぎます。
頭で覚えようとする人が。
もっと五感を働かせましょう。
              *    *    *    *
さて糠床のことですが、糠床が生き物であることを認識していない人が多いですね?。
そして、発酵とは?
野菜が漬かる原理とは?
はたまた、糠床が育って行く過程が理解出来ていませんね。
すべて中川さんが口頭で説明しています。
ご自分の中でもう一度じっくり反芻してみてください。
なぜ生き物というのか?
なぜ中川さんはこうせよと言ったのか?
中川さんの指示にはすべて意味があります。
玄米投稿の時と同じように、「そうでなければならない」意味があります。
ですから、教わったことを勝手に変えないでください。
合わせる米糠の量、混ぜる時期、捨て漬けする野菜の種類。
すべてが大切なセオリーです。
いい加減では発酵に至りません。
腐敗に向かってしまいます。

乳酸菌を殺さないように、乳酸菌が疲れないように、乳酸菌のご機嫌が斜めにならないように。
糠床の気持ちになって心地よい環境を作ってあげてください。
(お守りは食べてしまわないように)←大事
糠漬け上手は子育て上手。
糠漬け上手は人づき合い上手。
糠漬け上手は料理上手。

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