子育て・野口整体・アトピー」カテゴリーアーカイブ

健康の基本的な考え方(健康でないことこそが人間として当然である)

むそう塾では授業の後に30分間のフリータイムがあります。
中川さんや私に相談する人も多く、それぞれが本音で語り合えて私の好きな時間です。
私がよく相談されるのは体調や人間関係のことなのですが、先日もちょっとした皮膚のトラブルで相談がありました。
その時に思ったことは、「ああ、何も出ないことを良しとする思考なんだな」ということでした。
つまりそれは、体にいらないものが外に出てくる状態を受け止められない思考なんです。
いつもツルッとした皮膚にしておきたいんですね。(それは女性の本心だと思います。)

風邪をひいたら薬を飲む、痛かったら痛み止めを飲む、痒かったら痒み止めを塗る、あるいは薬を飲む、注射を打つ・・・、とにかく体に起こる症状を全部消そうとする生き方をして来たんですね。
そうではなくて、体はいろんな症状をサインとして送ってくれているのだと解釈ができたら、精神的にずっと楽になります。
そうして、すぐ薬に手を出さず、少し様子を見てみようかなと思えるようになります。

不調は不意に襲って来るように思う人が多いのですが、不調になる前には何かしらの原因があると思った方がよいです。
食べ過ぎであったり、食べ物の偏りであったり、極端な冷えであったり、極端な寝不足であったり、強いストレスであったり、極端なお金の心配だったり、枚挙にいとまがありません。
健康のことをなーんにも勉強しないで、自分の体のことを他人任せ(医者任せ)にするのではなく、少しは健康の勉強をして体にあらわれる症状を観察できるようになりたいですね。

その手段はいくらでもありますが、私の場合は20代から始めた野口整体がとても役に立ちました。
今はこの協会の運営方法が様変わりしてしまったようですが、創始者の野口晴哉氏はたくさんの本を書いているので、その本を読むだけでも勉強になります。
「風邪の効用」は名著です。
子育て中の人にはぜひ読んでいただきたい本です。

野口整体では食べ物のことはある程度までなので、私はその後マクロビオティックに出会って、これで車の両輪になると思いました。
体調を食べ物でコントロールできれば鬼に金棒ですが、マクロビオティックとて万能ではありません。
マクロビオティックの考え方が合う人もいれば、合わない人もいるので、そこは人それぞれでご自分に合った考え方を採用されれば良いでしょう。
ただ、野口整体もマクロビオティックも体の自然治癒力を重要視して、その力を高めるための考え方なので、その点で両者は共通しています。
一方は身体から、一方は食べ物から入っていくので、健康という山の登山ルートが違うだけですね。

ちょっと私の前置きが長くなってしまいましたが、内海聡医師の記事で健康に対する基本的な考え方をご紹介します。
そもそも健康って何なのか?ということですね。

*   *   *

【内海聡医師のFacebookの記事より】

(転載はじめ)

<健康でないことこそが人間として当然である>

人間は常に不調を感じ、愚痴をこぼし、その不調と付き合いながら自然に生き死んでいくものである。今の時代は毒だらけの時代でもあり、こんな時代と世界の中でいつも好調であれば、そっちの方が頭も体もおかしいのだと考えられるかどうかが重要だ。セラピストなどでもとにかく症状を消してあげたいという人が多いが、そんな発想は医学者がやっている対症療法となにか違いがあるだろうか?

私自身について考えてもいつも体の不調は感じているものなのだ。何かあればここが痛い、何かあればここが変、何かあれば寝れなかったり途中で起きる、そんなことは日常的なことだ。現代の忙しい社会において、理想的な健康体などというものはどこにもあるはずはない。現代の人々は、「健康じゃなくても、生きてればいいや」とはとても思えないのである。「常に何の不調もない状態が健康」という考え方自体が、「彼ら」に洗脳されているということに気づかない。それが医療化を生み医原病を生み、さらなる不健康をもたらす。

つまり、その症状はあなたのセンサーそのものであり、生きている証明であり、なければいけないものなのだ。

たとえばあなたが下痢をしたとしよう。その時に多くの一般人は下痢を何とかしたい、止めたいと考える。しかしその下痢はばい菌を外に押し出すための防御反応であり、それを止めると病状は長引いたり悪化したりするのだ。そうではなくその症状は必然であり、その症状を大事にしながら脱水やミネラル不足や体力低下に気を付けて、下痢が自然に収まるのを待つことが、実際は最も人体の治癒にとって有効なのだ。

もちろんここでも全ての代替治療を根こそぎ否定する気はない。西洋医学でさえ救急医学や産婦人科学の一部などには大いなる価値がある。しかしどんな治療であってもこの考え方は非常に重要なのである。その症状を安易に治そうと思うからこそ医学の奴隷になる。健康と名ばかりの「症状がない状態」を追い求めるからこそ、いろいろな商法が生まれ詐欺も発生する。本来、治療の目的は病院を卒業することにあり、その不調が自然であると悟ることにこそあるのだ。

(転載おわり)

 
 

風邪の効用 野口晴哉 マクロビオティック

 
 

風邪の効用 野口晴哉著)

 
 
カテゴリー: マクロビオティックが楽しい♪, 子育て・野口整体・アトピー, からだ | 2件のコメント

家事アドバイス講座を受講してのご感想

5月31日で終わった家事アドバイス講座ですが、その後どんな調子ですか?
これから色々と変化をしてきますから、その変化を見逃さないようにして、自分への励みとしてくださいね。
次のメールは6月1日にお送りいただいたMu(86-3)さんのものです。
この時点ですでに次のような変化がありました。
嬉しいですね。
精神的な変化、体の変化、人間関係の変化、色々な変化が受講された人たちに出てきますから、何かあったら教えてくださいね。

 
 

<Muさんからのメール>

美風さん

おはようございます。

この度は家事アドバイス講座を開講して下さりありがとうございました。
まだ細々としたところが少し残っているので引き続き最後まで徹底的にお片づけをしようと思っていますが、家の中の氣の通りが格段に良くなったことを実感しています。

最終日の昨日は家族3人で公園にピクニックに行きました。
ピクニックに行くことは珍しいことではありませんが、今までと何かが違いました。
家族の会話が増え、笑顔も増えました。
愛クラスの時に美風さんにご指摘いただいた通り、子供が生まれてから私が子供に集中しすぎて、主人のことを考える余裕がなくなり、お互いの意思疎通ができなくなっていました。特に子供の食事の面で衝突することが増え、我慢ならなくなり愛クラスを受講したのですが、ここでも意固地な私が突っ走り、玄米を食べてくれない主人とさらに溝ができてしまいました…。このままでは良くないと頭では分かってはいたのですが、主人の言動すべてにイライラしてしまい、家の中の空気は悪くなる一方でした。
それがこの家事アドバイスを受けながら整理整頓を進めていくうちに、私の頭もスッキリしてきたからかイライラが少しずつ減ってきて、今まで言えなかった気持ちをお互い確認することができ、険悪なムードがなくなって、子供の笑顔が増え、家の中の空気がガラッと変わったのです。
昨日公園で、家族っていいなと、本当に久しぶりに心から感じました。

家を整理整頓しておくことがこんなに大切なことだとは知りませんでした。
そして一人でここまでするとなると膨大な時間と精神面での維持が必要ですが、美風さんの丁寧で的確なアドバイスと、ブログから伝わるみなさんの頑張りから三日坊主の私でも最後までやり抜くことができました。
美風さんにはとてもお忙しい中、深夜まで一人一人に丁寧にアドバイスして下さり、そのお姿に感動し、心より感謝しております。

 
 

<マクロ美風より>

Muさん、おはようございます。
Muさんの文章を読んで、我が身に置き換えている人が多いと思います。
むそう塾生にもまさに今、今までのMuさんと同じ状態の人がいます。
でも、家事アドバイス講座を受けていません。
理由は受ける時間が取れないからです。
面白いですね。
あなたは思い切って受講されましたが、その方は受講できなかったのです。
その差は育児への没頭の仕方です。

過去のあなたは、その塾生さんと同じように、育児に没頭していたのでしょう。
でも、思うところがあって一念発起されたあなたは、家事アドバイス講座に真剣に取り組んでくださいました。
あのおっとりしたあなたが、いっぱい頑張ってお片付けされて、よく頑張りましたよね。
その結果が上記のような変化でした。

結婚前にバリバリ働いていた人は、結婚を機に家庭に入ってしまうと、すっかり生き方が変わってしまう人がいます。
それは家事が苦手というより、どうしたら良いのか分からないというのが本当の姿だったりします。
あるいは、家事に価値を見出せず、子育てと相まって閉塞感でいっぱいになってしまうのです。
学校のお勉強はしっかりしてきたけれど、家事に必要なことは何も勉強していなかった人はあまりにも多すぎます。
そのまま結婚して、やがて子供が生まれたら、どんどん現実の生活に流されて、虚しさだけが大きくなってきます。

子育ては何となくしていると、手のかけ方がエンドレスになります。
でもね、長い時間手をかければ良いのではなく、密度が濃くてポイントをはずさなければ時間は短くてもかまいません。
つまりはお子さんの満足度が問題だったりするからです。
あなたは今、ある資格を取るべくお勉強をされているようですね。
そのお仕事は実は重労働です。多くの人が腰を傷めます。
その割にお給料は少ないです。
それでも夢をもってご自分のための時間を作ることは大切なことなので、頑張って挑戦なさってみてください。

家の中の整理整頓が精神面と密接につながっていて、それが素早く自分にも家族にも影響してくることを知った今は、時間を上手に使いながらご自分の夢を現実化できる道も切り開けます。
ご主人様やお子さんとの関係もスムーズに行くようになって、あなたがもっと素敵になって行くのは、あなただけでなくご主人様にとっても嬉しいものです。
家事アドバイスで氣の力を確認されたのですから、これからも氣を意識して24時間を有効に使うように心がけましょう。
もっともっと激変しますよ。
引き続き応援しています。

 
 

あじさい

 
 

(自宅マンションの入口にて)

 
 
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「2015年度幸せコース」の読書感想文を読んで(2)陰陽は相対的な考え方であることを理解しよう

マクロビオティックに出会っても、マクロビオティックの本当に良いところを知らないまま、間違った解釈をして体調不良になる人が多いのですが、むそう塾ではそんな人を出さないために、最初にきちんと本を読んでいただきます。
そして、その本の感想文を提出していただいて、私からお返事をさし上げるのがこの記事になります。
「2015年度幸せコース」の読書感想文を読んで(1)はこちらからご覧ください。

<Sa(64-5)さん> 2015.5.26提出
初めてマクロビオティックと言う言葉に触れたのは、食品の陰陽表でした。様々な健康法に出会った中のひとつで、こう言う考え方もあるのだとは思いましたが、その頃はすでに整体に出会った後で、野口先生が、食べ物に気を付けて健康になろうとしているのは間違いだと言っておられた事もあり、それ以上の興味は持てませんでした。
とても難しく感じましたし、初めて野口先生の著書を読んだ時の魂が震えるような感覚は持てなかったのです。

しかし、今回課題を提出するに当たり、三冊の本を読んで理解しようとしたとき、どうにも進まなくて頭に血が上り、吐き気がする位気持ち悪くなりました。
特殊な事を説いているのではなく、普遍的な真実を説いていることは判るのですが、何故それに陰陽を当てはめなくてはならないかがわからなくて混乱しました
頭で理解しようとしていたからなのだと思います。
疲れ切って、お手上げになって横になっていた時、すぐに理解出来なくても、自分は自分の体験と本に説かれている事を結びつけて行こうと言う考えが降りてきて解放されました。

暫くすると、事象に陰陽を当てはめているのではなく、物事が陰陽で成り立っているのだと自然に理解出来ました。

むそう塾に出会ってまっすぐに歩む若い方を見て、自分にとって整体は何であったのかと言う疑問、そして整体の勉強に費やした年月とエネルギーを残念に思う気持ちがありましたが、今回の課題をきっかけに、野口先生と出会った事も自分の大切な一部と思う事が出来て、胸が熱くなる喜びと感謝が湧いたのは思いがけない事でした。

あなたのお気持ちはとてもよく理解できます。
私もその野口整体を経験しているからです。
そしてマクロビオティックは、あなたと同じく野口整体の後に知りました。
でも私はマクロビオティックって野口整体と同じことを言っているなあと感心したものです。
私は野口先生の本を初めて読んだ時と同じように、桜沢先生の本に感動しました。
そして、瞬時に「野口整体とマクロビオティックの両方で行こう!」と思えました。
受けとめ方って人それぞれで面白いですね。

野口整体の指導室を開いている友人と話しても、目指すところは同じで方法が少し違うという程度の認識でした。
野口先生の本を陰陽で洗い直してみても、逆に野口整体の言わんとしているところが深く理解できる助けにもなりました。
こうしてお互いは「健康」という山の頂上に向かって、登山ルートが違うだけなのだと認識しています。
このことがあなたにご理解いただけたら、マクロビオティックの面白さが楽しめるようになると思います。
そして、野口整体に費やした時間がこれから生きて来ます。
「ああ、野口整体をしていて良かったなあ」と思える日が必ず来ます。
ご安心ください。

<Sa(84-2)さん> 2015.5.26提出
縦書き文書をpdfでお送り下さったので、私の技術ではここに文章を貼り付け出来ないので、あなたが書かれた文章を私が入力してお返事をしますね。
むそう塾に出会うまでの私は間違ったマクロビオティック料理に取り憑かれ、とにかく頭で判断して、あれはいい、これはダメと、周囲のアドバイスにも耳を傾けず、散々迷惑をかけてきた様に思います。特に主人と子供は被害者ですよね。もっと早く気づくべきでした。きっかけはたくさんあったと思いますが、広い視野から物事を捉えることができていませんでした。

あなたのような人が本当に多いですね。
でも、それはあなたが悪いのではなく、伝え方が問題だと思うのです。
そして、桜沢先生の本が問題だと思うのです。
動物性食品を摂ってはいけないとは書いていませんが、摂ったらこんなことになるんだという例が書いてあったり、行間に動物性がダメであるかのような匂いが漂っていて、間接的に動物性は避けるべしということが強烈にインプットされてしまうのだと思います。
そして、その路線でマクロビオティックの本が出版されているので、多くの人達が体調不良になってしまうのです。
肝心なのは陰陽バランスを取ることであるにもかかわらず、動物性排除に傾いてしまうんですよね。
危険なことだと思います。

私が教わったマクロビオティックの大家は、相談者の体調によって動物性の摂取も指導していました。
その代わり、動物性の質は徹底的にこだわっていましたね。
じゃがいもだって登場したし、その他にマクロビオティックでは一応避けられている食材も登場しました。
それは、その人の住んでいる土地や生育歴や食歴や親の体質まで考慮してのことです。
その辺のところがもっと表に出ていれば、マクロビオティックの伝わり方も違っていたのかなあと思います。
でも、その先生は本を書きませんでした。
理由は本に書けないほどケースバイケースで異なるからです。
それを文章で残すことに危険性を感じたからです。
これが真剣に健康(病気)と向き合った先生の真実なのです。

<It(86-2)さん> 2015.5.27提出
情報や物質世界に振り回され、時間に追われ、仕事や生活に忙殺される日々を送っていると、気付かないうちに大切なことを見落としたり、蔑ろにしたりしてしまいがちですが、それらは、善い事も悪い事も総てが魂の中に記憶される、とあったのにハッとし、今一度、生活を見直し、謙虚にならないといけないのだなと改めて感じました。

そうなんですよ。
つい人間は目先のことに追われてしまいがちになるのですが、そのまま受け入れてしまうのではなく、マクロビオティックの陰陽で考えてみると、それらのことも取捨選択できるようになります。
つまりフィルターを持つことができるんですね。
これがとても心強いことだと思います。

職業柄か、私は、どちらかというとストレスを溜めがちな人間なのですが、その原因を改めて探ってみると、意外と取るに足らないことに対してなんだな、つまり私の陰陽バランスが整っていいないからなのだと感じました。
陰陽を意識した生活をすることで、力が抜け楽になり、楽しく生きられるではないかなと思っています。

陰陽が自然に身についてくれば、ストレスが激減するだけでなく、むしろストレスになりそうなことを楽しむ余裕も出てきます。
それは陰陽で先を読めるようになるからですね。
このことは手探りの人生において、とてつもなく大きな支えになりますし、希望を見出した生き方が出来るようになります。
ここが桜沢先生の伝えたかったところでもあるわけです。

食べ方はその導入部分として位置づけられ、いかに人生を生きるべきかが本題になります。

<Ki(85-2)さん> 2015.5.29提出
陰か陽かと二元的に判断をするのを目的にせず、あくまでも原点は調和することだということ、心に留めておきます。
自分は一面だけみて判断することが多く、視野が狭かったことにも気づきました。
視点や目的を変えると陰陽判断も変わるということは目からウロコでした。
一面だけ見て判断せず、多面的に見る癖をつけていきます。

そうですね。私たちは学校教育で二元的に物事をとらえることを学んでしまっていますが、世の中には学校で習った考え方ではないものがたくさんあります。
そしてそれは二元的な考え方で行き詰まった時の解決方法にもなります。
これからはそんな視点を育てて行きましょう。

頭ではわかったつもりでいても、実生活に落とし込むこと、実際に何か起きたときにマクロビオティックの教えをふまえた判断が本当にできるかどうか、まだ自信がありませんが、普段から様々な場面で陰陽を実感しながら理解を深めていきたいです。
あらゆるものと調和して最高の力を発揮できるようになること、これがマクロビオティックだと課題図書を読んで今はそう思っています。

それは2,3冊の本を読んですぐできるものではなく、毎日の生活の中で陰陽を意識することから始まります。
最初は意識して陰陽にあてはめてみるのですが、そのうちに意識しなくても自然に感じられるようになります。

それに慣れると、自然界の陰陽と自分の陰陽が同期できているかどうかをチェックするだけで、無意識に陰陽の視点で行動できるようになります。
それが「あらゆるものと調和する」ということにつながります。

<Ki(78-3)さん> 2015.5.31提出
今回三冊の本を読んで、私はいかにマクロビオティックの思想について知らなかったかということがわかりました。マクロビオティックは食事法だけではないと何度も美風さんがおっしゃっていたのに、やはり私の知識は食事法やお手当のことにとどまっていて、しかもその理解も中途半端なものでした。本の内容を自分のなかに落とし込んで経験として理解するにはまだまだ時間がかかりそうですが、無双原理のなかにものごとの判断材料がすべてあるのだ、と今とても心強く感じています。

多くの方は食事法とお手当で止まっていて、それから先の本丸に行かないのですが、本丸に行かなければマクロビオティックの本当の良さを知らないことになるので勿体ないです。
ご紹介した本の著者たたちは、そのことを嘆いて本を作ろうと思った熱い人たちなので、行間からもその気持ちがほとばしり出ているかと思います。
落とし込みについては、むそう塾で丁寧にサポートしてあげますからご安心ください。

陰陽についても浅い考え方しかできていませんでした。かたちや色や性質などから、これは陰かな、こっちは陽かな、などと考えていた割に、なんのために陰陽を考えるのか、意識したこともなく、「陰」か「陽」かに凝り固まっていました。陰陽を考える目的は、陰陽の背後にある無限宇宙、すなわち太極を感じることであり、陰と陽もその手段のひとつだということを知って、目の前がパッと明るくなった感覚を覚えました。すべてを存在させてくれる太極があるから、陰と陽がそれぞれ活動できるということ。今いるこの場も螺旋状に宇宙とつながっていて、宇宙から絶えずメッセージが送られているということ。身近なところにある陰陽を考えることでそのメッセージを受け取る能力を鍛えていくんだ、と思うとマクロビオティックの思想の壮大さにわくわくしています。

大事なところを正しくとらえられていますねぇ。
若干25歳のあなたがここまで理解出来ることが本当に素晴らしいです。
愛クラスの時に感じたあなたの理解力はやはり本物ですね。

聞いたことはあったのですが、いまいち理解できていなかった無双原理について、『マクロビオティックの陰陽がわかる本』ではとてもわかりやすく書かれていました。この原理を知っていればすべての物事の陰陽判断ができること、学校で習った知識より自分の目で学び感じとること、そしてそれを可能にするシンプルかつダイナミックな定理を使って考えていけることが楽しみです。

『マクロビオティックの陰陽がわかる本』は本当に素晴らしいでしょ?
私のイチオシ本です。
あの本を編集された人たちは、マクロビオティックを大切に思い、マクロビオティックを正しく伝えたいという情熱に溢れた人たちです。
その純粋な想いは最高に良い陽性として本の隅々まで行き渡っていますから、何か気落ちするようなことがあったら、ぜひこの本を手に取って氣の流れを変えてください。
バイブルとしていつも傍らに置いてくださいね。
私はいつもハンドバッグに入れています。

あるものの陰陽の判断をするには、比較対象を見つけること、絶対的ではなく相対的な判断であるということ、とても難しいですが、常に流動的であるからこそ面白く、また比較することによって具体的で自分に引きつけて考えられるなと感じています。

ここはとても重要なことろです。
ここを押さえないままマクロビオティックをしていると、大きく踏み外してしまいますので、ちゃんと押さえたあなたは賢いです。
相対的な見方を楽しみましょう。

東洋では食に関する知識を最高峰に置いているということ、たくさんの食物があふれている現代の日本にいる私にとっては少し意外に感じたのですが、その意外に感じる心が傲慢で、生命をいただくことができるということに対する感謝と敬意が欠けていたなと反省しています。
宗教での禁制食についても食に対する敬意があり、「食べたもののようになる」ことがわかっているからなのかと、納得しています。謙虚な気持ちで今日も美味しくご飯がいただけることに感謝して手を合わせたいと思います。

ちゃんと別枠で感謝の項を設けてくださいました。
うら若きあなたがこのように感謝についても記述してくださることがとても嬉しいです。
もうすでにあなたにはマクロビオティックの下地ができました。
これからはそれを具現化することに時間を使いましょう。
その過程であなたのまだ平面的な理解が立体的になって、スピードを伴ってくるようになります。
そうなればシメたものですね。
きっと大きく花開くあなたになれるでしょう。

*   *   *

これで全員の読書感想文に対する私のお返事が終わりました。
文字だけですと難しく感じますが、これから実際に具体的な場面をとおして陰陽のアドバイスをして行きますので、幸せコース在籍中にもっと陰陽の理解が深まります。
特にむそう塾でお教えするお料理は、陰陽を忠実に反映させた陰陽料理なので、お料理をしながら陰陽を深く理解出来るようになっています。
そして、陰陽を踏まえてお料理をするととても美味しいことも分かっていただけるはずです。
6月は桂むきでしごかれますが、7月からは美味しいお料理の数々が待っています。
どうぞ1か月間「全力疾走」で頑張ってください。
ギュッと陽性になって時間を上手に使ってくださいね。
応援しています。

 
 

マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

(自宅マンションの入口にて)

 
 
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男児誕生!

2月7日の愛クラスを受講された塾生(iiyo)さんの赤ちゃんが産まれました。
iiyoさんは赤ちゃんが生まれる前に愛クラスを受講しておきたいと、京都までご一家で来られたのでした。
その時の嬉しい記事はこちらにあります。
すでにTwitterでは会話していたのですが、ご本人からこうしてお写真とメールをいただいて、いっそう可愛さが増しました。
無事に新しい命が誕生して、一日一日とその命を育んでいくことは、気の遠くなる労力を要するのですが、そうしながら親もまた成長出来ます。
そんな機会に恵まれたiiyoさんご夫妻に、心から祝福をお送りします。
iiyoちゃん、おめでとう! 大仕事をお疲れ様でした。
ご主人様、いつか京都でお会いしましょう。
お待ちしています!

<iiyoさんからのメール>

美風さん、こんにちは。
塾生番号86-1のMです。
4月13日の10時19分に2930gの元気な男の子が産まれて来てくれ、昨日無事に助産院を退院し実家に里帰りして参りました。
一人目の娘は病院での出産、今回は念願の助産院での出産の予定だったのですが、予定日の4月4日を9日過ぎ、提携先の病院に陣痛促進剤を使っての入院の予定を立てに行かねば…という日の明け方に、待ちに待った陣痛が来てくれました。
午前4時ごろに痛みで目が覚め、主人と娘と共に助産院に到着したのが午前5時。

その後午前9時過ぎまでは、痛みはあれど合間におむすびを食べたり、会話をしたりできる程度でゆったりと過ごし、助産師さんが娘をおんぶしてお散歩に出てくれるといきなり痛みの波が強くなりました。
(子供がいるとどうしても気になって、陣痛が進みづらいのを助産師さんが感じ取っての計らいだったそうです。)
そこから「いきんでいいよ」ともう一人の助産師さんに言われるまで、本当に痛いのはものの10分程度、いきむ時も自分でも驚く程冷静で、赤ちゃんが回りながら降りて来るのが分かりました。
(長女の時は病院での出産、陣痛から24時間かかっていたり、初産だったのもあり、いきむ時は興奮気味でそこまでの感覚がありませんでした。)

産まれて来た息子を胸の上に乗せて貰い、2時間ほど家族だけでの静かでとてつもなく幸せな時間を過ごしました。
娘も、息子が産まれた瞬間は驚いて泣きましたが、落ち着くと「赤ちゃんいいこいいこ」と息子を撫でてくれました。
会陰は切れず、出血量も少量。
2時間後の部屋移動の際もすぐにスタスタ歩け、助産師さんたちからも「痛みにも強いしお産に向いてるんじゃない?」と言われる程でした。笑

妊娠中の毎日の散歩や、中川式玄米を毎日食べ、他の食事内容にも自分なりに気を付けたこと、信頼できる助産師さんのサポートでリラックスしてお産に臨めたことが、安産に繋がったのかなと思っています。
母乳も順調に出ており、息子は普通3日程続くと言われた胎便を約1日で出し切りました。笑
妊娠中、急性副鼻腔炎になってしまいご心配お掛けしましたがお陰様でそれもすっかり良くなりました。
医師からも、「やれることはやったし治すのは薬だけではないから、もう薬を飲みたくないと思うならそれで良いですよ。身体を信じてみよう。」と言われました。

2月に思い切って愛クラスを受講してパスポートを頂いてから出産に臨めたことが自信にも繋がりました。
ご指導本当にありがとうございました。
落ち着いたら、家族で4人で京都入りしむそう塾に伺いたいなと楽しみにしています。
この子を中川さんと美風さんに抱っこして頂けたら嬉しいです。
今後とも、ご指導宜しくお願い致します。
中川さんにも、宜しくお伝え下さい。

 
 

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しっかりした男の子らしい顔つきですね。
なにやらすでに哲学的なことを考えている表情に見えますよ(^^)
優しいママのお顔がチラッと見えて嬉しいわ。

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上のお嬢ちゃんがこうして弟さんを受け入れてくれている光景が微笑ましくていいですね。

マクロビオティックのお陰でご縁をいただいて、こうして京都と新潟も玄米ご飯でつながっていると思うと、嬉しくもあり、心強くもあり、マクロビオティックの不思議な力に感謝の気持ちが湧いて来ます。
理系女子のiiyoさんは、いっぱいマクロビオティックの?を解決されたいことでしょう。
これからも体は新潟と京都に離れていても、あなたの?にお答えしますので、いつもむそう塾生であることを忘れず、一緒にマクロビオティックの良さを噛みしめる日々にしましょう。
最後になりましたが、ご出産本当におめでとうございます。
京都で抱っこできる日を待っています。

 
 
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女の子が産まれました

またお一人、新しい命が誕生しました。
Ma(82-4)さんから出産のご報告メールが届きましたのでご紹介します。
Maさんはとても陽性な方なので、それまでの玄米ご飯の炊き方だと食べたくないとおっしゃって愛クラスに来られました。
幸いに中川式の玄米ご飯だと食べられるようになったのですが、妊娠が進むにしたがって陽性さに拍車がかかったようで、メールにはほとんど玄米を食べていないと書かれていました。
まあ、それもいいですね。
玄米だけがマクロビオティックの主食ではありませんので、体質によっては白米の選択もありです。
それでいいんですよ。

ところで、むそう塾生では珍しく女の赤ちゃんですが、これはきっとご主人の陽性さがさらに強いためなんでしょうね。
そんなご夫妻には女の子がピッタリなのかもしれません。
亡くなったお母様の代わりに、この赤ちゃんがやって来てくれたのでしょう。
出産はあの有名な吉村医院でされたそうで、その内容が参考になるかと思いますので、メールの全文を掲載させていただきます。

なお、MaさんはTwitterをされていないので、むそう塾生との交流が少ないのですが、次の講座を受講されています。
ご一緒だった皆様にはもうお判りですね。
2014年6月の愛クラス
2014年11月のモバ味噌講座
2015年1月の愛クラス

 
 

<Maさんからのメール>

美風さん、中川さん、こんにちは。

ご無沙汰しております。
お元気ですか?

私事ですが、予定日より2日早い3月24日の夜に女の子を出産しました。
この日は吉村先生の誕生日でもありました。

赤ちゃんは先生の太鼓判付きの元気満々!私も産前産後とも助産婦さんが驚くほど元気で母乳もバッチリです!

性別は産まれるまでわかりませんでしたが、周りが男の子だ!としきりに言っていましたので、主人と二人で男の子とばかり思ってましたが出てきてビックリ!私が欲しかった女の子でした!母が亡くなる前に女の子を!とずっと言っていたのでとても嬉しいです!

出産日の午前中は陣痛のあるなか古屋でスクワットを100回、その後は吉村医院の毎月行事のピクニックがあったので、これも5分間隔の陣痛がある中、休みながら1時間半歩いてきました。
おかしなもので、陣痛が痛いのにご飯ももりもり食べていました 笑。

助産師さんは2人ついてくださったのですが、主人もマッサージや呼吸のリード(いつ勉強してたかは知らない笑)してくれたり、その他も全てにおいて恵まれた出産で、またすぐ産みたいです笑。
出産中の私達夫婦には過去も未来もなく、今を一所懸命生きていた気がします。
最後は自分で取り上げて、私は真っ裸、主人は上半身裸で家族3人2時間ほどお産の部屋でねっころがっていました。幸せな時間でした。

先生も驚く程の美しく圧倒的な安産と誉めてくださり、周りが心配するなか臨月になってもウォーキングもスクワットも頑張った甲斐があったな、と改めて感じています。お股力、つけといて良かったです笑。

正直、玄米はほとんど食べていません。ただ、中川式玄米を美味しく炊ける!という自信を胸に、縛りもストレスも無く、楽しい妊婦生活をスイスイと過ごせました。
母乳生活もスタートしたので、また心新たに可愛い娘の為にご飯を食べます。

5月の糠漬け講座に参加できず残念ですが、次の機会によろしくお願いします。
お二人に再会できることを楽しみにしております。

赤ちゃんの写真です。
良い声で泣いてくれます!可愛くて仕方ありません。

さて、母ちゃんは今から授乳です!

長文失礼しました。

 
 

まりさん1

(おでこのあたりがMaさん似ですね。綺麗なお肌だこと。)

まりさん2

(おやおや、泣いちゃった。赤ちゃんの本領発揮ですね。)

 
 
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