マクロビオティックの陰陽で考えてみよう」カテゴリーアーカイブ

発酵食品の陰陽(糠漬け・納豆・塩麹)(夏野菜の塩麹炒め)

昨日、近くの中華料理店に行きました。
すると、メニューが新しくなっていたので、新メニューを頼んでみることに。

 
 

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「夏野菜の塩麹炒め」
おお〜、ここでも発酵食品を意識し始めたのね。
出てきたのはこんな感じ。

 
 

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食べてみると、う〜ん、しまりがない。
味が寝ぼけているの。
ぼよよ〜〜んとした感じで、まさに陰性。

一口に発酵食品といっても、陰性なものから陽性なものまであります。
たとえば皆さんがよく召し上がる納豆は、案外陰性な発酵です。
短期間で発酵しますしね。
それに比べれば鰹節なんて凄い陽性な発酵食品です。
本枯れ節なんて最高に陽性な発酵ですね。
伊達に高くありません。

むそう塾でお伝えしている中川式糠漬けは、糠床も漬け方も冬は陽性仕立てにして、暑くなってきたら陰性仕立てにします。
これは季節に応じた発酵食品が供給できて理想的です。

ところで塩麹ですが、このお店では陰性な使い方をしてしまったので、寝ぼけた味になってしまったのです。
陰陽を知っている人がお料理をしたなら、もっとメリハリのある味になったことでしょう。
でも、こうして発酵食品の重要性が少しずつでも認識してもらえると嬉しいです。
どうか一時期のブームで終わりませんように。

 

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味覚における慣れの恐ろしさ

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(福ZEN iPhone撮影)

写真のお料理は、昨日の愛クラスでお出しした福ZENです。
一度のお食事でこのおかずの量は多いのですが、中川さんのお料理の味を楽しみに来られる方のために、色々なお味を盛り込んであります。
この時にいただいたお料理の美味しさが忘れられずに、幸せコースを目指す人もいらっしゃって人気の福ZENなのです。

ところがこのお料理を味が薄くて水っぽく感じたと感想を述べられている人が昨日いらっしゃいました。
それで納得!
彼女の体調がよく判りました。
かつて私も歩んだ道ですから(笑)
つまり塩分慣れしてしまっているんですね。
私がこのことをハッキリ自覚したのは、初めて中川さんのお料理をいただいた時でした。
それから何回も何回も中川さんのお料理をいただきに京都まで通いました。
そして中川さんの塩分濃度でお料理をしてみました。
するとやっぱり予想した体調の変化があったのです。

古い記事ですが、ここに書かれていることを再認識した出来事でした。
お酒をいただくから濃い味が美味しく感じる。 → 濃い味のお料理が並ぶからお酒がほしくなる。
この循環のなかにいると、いつしか体が本来求めていない味を美味しいと感じてしまいます。
ここが体調のバランスが取れなくなる始まりですね。
つまり塩分は薄い方にも濃い方にも慣れるのです。
この慣れが後々体調不良の原因になったりしますので、ぜひ本当のお味が判別できる体調でいてください。
「生活習慣病」というのはまさに言い得て妙な名前なのです。

濃い味も薄い味も、その結果の体調も経験したマクロビオテッィクの先輩として、後輩に一番伝えたいことです。

 

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「言葉の陰陽」を操れるエネルギーバランス

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自然界ってなんてエネルギーのバランスが良いのでしょう。
陰陽のバランスが取れています。
だからそこには安堵感があります。
それは人の心を潤します。

エネルギーが過剰な人は自分に疲れます。
暴走しがちになるからです。
そしてそれは時には周りをも疲れさせます。

自分の持っているエネルギーの特長をよく把握して、それが適正にコントロールできるようになると、かなり人生が愉しくなります。
マクロビオティックではそんなエネルギーを理論的に考えることが出来ます。

あなたはこんな経験がありませんか?
誰かに言われた言葉を額面どおりに真に受けて失敗した(恥ずかしかった)こと。
大人の世界ではそんなことは笑い話ですが、これはその言葉が陰陽併せ持っているということですね。
これを「言葉の陰陽」と言います。
この言葉の陰陽をうまく潜り抜けられるようになると、あなたは一流です。
エネルギーバランスも安定ゾーンに入っていることでしょう。

もし今エネルギーバランスが崩れていると思われる方は、見えないものを見る練習をされると良いです。
私たちは目に見えるものばかりで判断しがちです。
そのために壁にぶつかったり、煮詰まってしまったりするのです。
心の中を爽やかな風が吹き抜けられるように、ちょっと視点を変えてみましょう。

「マクロ美風の陰陽落とし込み講座」でお手伝いします。

 

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京都 野村別邸の桜を眺めながら陰陽を想う

最近むそう塾生で体調がかなり陽性になっている人がいます。
もともと親からもらった体質は陽性なのですが、精神面は陰性がチョロチョロと顔を出して、その陰性に覆い潰されてしまうこともあるほど不安定な人でした。
でも、むそう塾に通ってくれるうちに段々陽性な部分が多くなって、今や陽性オンパレードな感じです。
そして、行動も陽性なので、今度は陽性の面が多く出てくるようになっています。
この辺で陰性を上手に取り入れておかないと、今度は陽性になりすぎる弊害が出てきます。

陰性を陽性に持って行くのは割りと簡単なのですが、陽性になりすぎたものを陰性に持って行くのは時間がかかるし、場合によっては戻らないこともあります。
ですから自分が「ちょうど良い」と思える体調の時に、中庸をキープするようにしなければなりません。
ここで多くの人が行き過ぎて失敗するのです。
食べ物の陰陽、行動の陰陽、思考の陰陽、いっぱい陰陽があるけれど、まずは食べ物で調整してみましょう。
お手本は自然界です。

自然界は間違いませんね。
春に秋の花は咲かないし、夏に雪は降らないし、四季の順序は順番通りにやってくるし、賢いです。
それに比べて人間は自然界から見たら間違いだらけです。
それは大脳をもらってしまったからでしょうね。
余計な知識と欲がすべてを狂わせるのです。

きのう京都で小一時間ほどお花見をしました。
桜の花は律儀に愛らしく、時には妖艶に咲いていました。
大きめのもの、小さくひっそりと咲くもの、散る花もあればこれから咲く花もあり、それぞれが自分の立ち位置を楽しんでいるかのようでした。
決して隣の花と比較しない。
そんな花を愛でる人達の表情はみんな善人に見えます。

そうです。
本当に純粋なものの前では人間は無垢になれるのです。
その割合が多いほど人間は疲れから遠ざかります。

自分の周りにどれだけエネルギーバランスの取れた人がいるか?
そういう人とどれだけ多く接しているか?
どれだけエネルギーバランスの取れた空間に身を置いているか?
あなたは気づいていないかも知れませんが、それらが心に及ぼす影響は計り知れないほど大きいのです。

 

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マクロビオティックで体調不良にならないために

私がマクロビオティックを始めた頃は病気治しの人が多くて、先生たちは陽性方向で指導されていました。
しかし最近では陰性方向への指導もあちこちで行われています。
これは食の欧米化にともなって日本人の食事内容が変化してきたことを受けてのことですが、まだまだ日本人のDNAがすっかり欧米人と同じになったわけではありません。
ですからこれから先もずっと陰性方向へのマクロビオティックでは、むしろ体調を崩してしまうことになってしまいます。

コツは調子の良い時の体調をしっかり覚えておいて、そこからちょっとでも嗜好や体調の変化を感じたら、すぐ今までの食事内容を見直すことです。
理想的なのは主食はある程度一定に保っておいて、おかずで調整することですが、早く変化させたいときには主食を調整する方が効果的です。
むそう塾ではその主食を「これでもかー!」というほど追究して、塾生さんにオーダーメイドの主食をアドバイスしておりますが、本当に体調はこの主食で変化します。

次は塩分の問題です。
これが各人さまざまで、実に個人差があります。
古いマクロビオティックでは塩分と油が比較的多く、料理方法も陽性にすることが多かったのですが、ずっとそれを続けていると陽性になりすぎる人も多くなりました。
この状態は体調が悪くなるというより気になる程度なのですが、それが案外重く感じるようになって来ます。
お通じや睡眠時間や行動にも影響するからです。
精神的に窮屈な感じがしたり、頑固になったり、他人に厳しくなったりしたら、ちょっと行き過ぎを考えても良いでしょう。
なお、これらの症状は動物性の摂り過ぎでも起こります。
短気になっている時にはその傾向があります。

それから油の問題です。
マクロビオティックでは脂というより油ですが、これは酸化との関係で上手に使わなければ体にとって好ましいものではありません。
しかし油を使って旨味の助っ人にすると、知らず知らずのうちに炒めたり揚げたりする陽性な料理方法が多くなり、結果的には陽性の方向に行ってしまいます。
しかし油は陰性な作用をもつものですから、結果として体が太ってくる場合があります。
だからといって油を極端に控えると、ホルモンの作用に影響が出ます。

とまあ、こんなふうに陽性だ陰性だとややこしいのがマクロビオティックなのですが、重要な鍵を握っているのは塩分です。
塩分はお料理をしていると一目瞭然なのですが、細胞を締めます。
つまり陽性状態ですね。
塩分の力で陽性になると上記のような不都合がおきてきます。
そこで今度は著しく塩分を減らすマクロビオティックが新しい流れとなっているわけですが、これは減らしすぎて問題があります。

塩分はちょうど良いのが理想で、それ以上でもそれ未満でもいけません。
陰性を抜くのは比較的簡単ですが、陽性を抜くのは大変です。
ですから塩分で陽性になり過ぎないようにして、中庸からちょっと陽性よりを心がけるのが最も心身ともに心地よい人生を送れると思います。
ところが、いわゆる塩抜け状態のマクロビオティックをしている人が最近は多すぎます。
こちらはどんどん陰性症状が進んで、場合によっては入院することになります。
入院して生理食塩水の点滴をされては笑い話の世界です。
どうか塩分の摂取を誤らないようにしてください。

なお、塩抜き断食なるものがあります。
これはちゃんと指導してくださる人がいる状態でしなければ危険です。
蛇足とは思いますが、お塩の種類がこの記事では触れていませんが、そんなことは常識として知っている大前提で書いています。
もし知らない人は自然塩を選んでくださいね。
そして塩にも陰陽があることをお忘れなく。

 

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(京都の夕暮れ)

 

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