食べ物あれこれ」カテゴリーアーカイブ

天然わらで発酵させた本物の味「吟醸ふくふく納豆」

息子が京都から帰って、冷蔵庫をのぞいたら、あれれ? 封を切った納豆が残っていました。
食べさせてあげれば良かった〜。。。

吟醸ふくふく納豆1 発酵食品

 
 

吟醸ふくふく納豆 株式会社フクダ)

吟醸ふくふく納豆2 発酵食品

 
 

この納豆、本当に美味しいんです。
というより、本物なんです。
一般的にスーパーなどで売られている納豆は、発酵の工程が違うため、本当の納豆の味がしません。
でも、この納豆は、昔から納豆を自宅で作っていた匂いそのままで、糸引き状態も天然そのものなんです。
北海道の十勝で育った私にとっては、納豆は故郷の味であり、母の味でもあります。
皆さんにも本物の発酵食品を召し上がってほしいな。

色々なタイプがありますが、私は「吟醸ふくふく納豆」が好きです。
フクダさんのサイトを読むだけでも、発酵の勉強になりますよ。
きっとむそう塾生なら、「糠床と同じだなあ」と思われることでしょうね。
そうなんです。中川式糠床も納豆も発酵の世界ですから、同じように考えれば良いのです。

ということで、納豆の入っていた藁を捨てるときは、厳重に密閉して糠床の近くには捨てないでくださいね。
それから、納豆を触った手で糠床を混ぜないこと。
中川さんは納豆が大好きだそうですが、糠床のために我慢しているそうです。
皆さんの大切な糠床をお預かりしているのでね。

 
 

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一日に一膳の玄米ご飯は幸せの使者

私は一日に一膳の玄米ご飯は幸せの使者だと思っています。
その理由は身体のお掃除をしてくれるからです。
身体がお掃除されると、心や考え方まで明るくなって来ますから、人間関係も変わってきます。
人によっては決断力がついて、今まで長い間結論が出せないでいた心のモヤモヤに終止符を打ったりします。

お仕事や生活環境にもよりますが、一日2食くらいにして、そのうちの1食を玄米ご飯、もう1食を体質によって白米か麺類で遊ぶのも良いですね。
ただし、身体が玄米を求めている時期は2食とも玄米ご飯でも良いと思います。
マクロビオティックの食事法を始めたばかりですと、身体が玄米ご飯を美味しく感じるので、2食とも玄米ご飯でかまいませんし、その方が体調が早く変化して玄米の効果を実感できるので楽しみにもなります。

しかし体は3か月くらいで変化することが多いので、お食事は3か月くらいで一度見直す方が良いのです。
漫然と食べ物を口に運ぶのではなく、食べ物の陰陽を考えながら毒消しを念頭においてお食事をすると、あなたが本来持っている体力を最大限に発揮することが出来ます。
3月4月は身体が大きく変化する季節でもあるので、主食をはじめとするお食事を見直しましょう。

*   *   *

<ご案内>

「玄米の炊き方秘伝(第95回愛クラス)」は、3月27日(日)に開催予定です。
なお、むそう塾ですでに玄米の炊き方を習った方でも、お鍋が変わったり、季節が変わったりお米の種類が変わったり、お住まいが変わったりすると炊き上がりが変わってしまいます。
心の変化も炊き上がりに大きく影響します。

いつもあなたにピッタリの玄米ご飯が召し上がれるように、教室で実際に炊飯をして最高の炊き上がりを体験することも出来ます。
その場合は使用中のお鍋やお米など一式をご持参ください。
徹底的に問題点を洗い出します。
悩み事がある場合は悩み事も解決しましょう。

「これから開催予定の講座案内」

 
 

中川式玄米ちらし寿司 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(中川式玄米ちらし寿司 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

このちらし寿司は玄米ご飯で作られています。
白米のお寿司より深い味わいでとても美味しいのですが、食べ終わっても玄米だと気づかない人が多くて二度ビックリです。
ただし、それだけの美味しさを出すには、一にも二にも玄米の炊き方が完璧でないとダメです。
すし飯にお酢が入って行かないからですね。

 
 
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京料理人が教える「鯛蕪」と「蕗味噌」 そして骨瘤のこと

鯛蕪 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(鯛蕪 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

昨日は今月の煮物コースの試作会でした。
天然物の鯛をおろすところから始まったのですが、途中で中川さんが「この鯛は美味しいよ〜」と言います。
その鯛には「骨瘤(こつりゅう)」というのがあって、それは天然鯛の証拠なのだそうです。
写真の円内にある丸いコブのようなものです。(二つありますね。)

骨瘤 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(鯛の骨瘤)

調べてみると、どうやら急流を泳ぐときに骨折してしまったからという説が有力なようです。
こちらのサイトも参考になります。
次の文章も説得力があります。
鯛のコブは骨の一部が肥大した血管棘。肥大した原因は骨折。流れに逆らうために、骨折するほど尾を振っている鯛なのだ! どの鯛にもあるものではなく、天然もの、それも速い瀬に住む鯛にしかない。鯛のコブは急流にもまれた鯛の証。旨い鯛の印なのだった。こちらのサイトからお借りしました。)

ただし中川さんによると、骨瘤があるからといって100%天然物とはいえない場合があるとのことでした。
気が遠くなるほどの数の鯛をおろして来た経験上、そういうことがあったそうです。
その理由も教えてくれましたが、長くなるのでここでは割愛します。

ということで、すっかり骨瘤に気を取られながらの試作会でした。
いえね、気を取られていたのは私だけで、中川さんもスタッフの麗可ちゃんもせっせとお仕事をこなしていましたよ。
私は知らないことがあると、納得するまで調べたくなってしまう性格なのです。

ところで、「鯛蕪」は美味しすぎてTwitterで漏洩したくなるお味だったのですが、「骨瘤」に気を取られて漏洩しそびれました(笑)
鯛蕪のお汁が物凄く美味しくて、ゴクゴク飲みたくなるお味です。
これもきっと皆さんが大絶賛してくださるお料理になること間違いなしです。

それから、「蕗味噌」の作り方がこれまた陰陽の視点からも大納得でした。
やはり私の作り方とは違っていて、憎くなるほど秘伝なのです(笑)
美味しすぎてご飯がいくらでも食べられてしまいます。
これは色々なお料理に使えるのでとても便利ですし、お弁当のおかずにも大活躍することでしょう。
お楽しみにね♪

 
 

【追記】
私が上で引用した魯山人の文章をTwitterに流したところ、塾生さんがその魯山人の文章の全文を探してくれました。
参考になりますので、下記にリンクします。
「明石鯛に優る朝鮮の鯛】北大路魯山人

 
 
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雛祭りのお菓子は桜餅ではない ひちぎりと京都人

関東と関西では何かと文化が異なって、それがまた面白くもあり、ややこしくもあり、お料理をお伝えするときにふと考えるところでもあります。
今月の秘伝コースでは「中川式桜餅」をお伝えしました。
その美味しさ、美しさは何とも表現しがたい世界であり、そこには艶っぽさを感じるのでありました。
しかしお下品になってはいけないギリギリのお色気。
それが中川さんの世界なんだなぁと実感したのでした。

 
 

桜餅 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(中川式桜餅 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

ところで、あちこちのお料理教室で「お雛様のお菓子」として桜餅を教えるところがあります。
これはもしかしたら関東の方が多いかもしれません。
桜餅にも関西式と関東式があるので、よけい混同しているのでしょう。
しかし、日本の文化は京都を中心にして発展して来ました。
特に京都は御所を中心に文化が広がっているので、お雛祭りの歴史的背景も含めて関東とは異なることが多いです。

もう10年以上前になりますが、マクロビオティックの某先生がお雛様の飾り方について解説してくださったことがありました。陰陽を使って。
「左近の桜 右近の橘」という言葉の説明から入り、お雛様そのもののお話でしたが、その時のことを想い出しながらお雛様のお菓子のことを考えました。
中川さんによるとお雛様のお菓子は桜餅ではないと言い切ります。
では何がお雛様のお菓子なのか?
それは「ひちぎり」とのこと。

ちょっと検索してみると、面白いのがありました。
「ブランドを守る菓匠の心意気」
京都人らしいなあと思いました。
ブランドという視点は京都の人に感じるところ多々ありなので、クスッとしてしまいました。
「商売人であっても、譲れないところは譲れない。世間に迎合していては、結局その文化はすたれていく。敷居が高いと言われても、その高さがあってこその京都と違いますか」

中川さんにもそんなところを感じる今日このごろなので、きっとむそう塾生の皆さんには、そんなところが伝わっていることでしょう。
これが千年を超える文化を守り伝える京都魂なのかもしれませんし、自分の中に軸を作る時のコツのようにも思えます。
周りに振り回されないで自分を貫くための指針は、案外お雛様のお菓子ひとつとっても隠れているのかもしれません。

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中川式ぼたもちと桜餅 小豆の働きと健康

今月の秘伝コースではぼたもちの授業がありました。
本来はしんじょうの作り方を教えることが目的の授業だったのですが、お彼岸の前でもあることなので、ぼたもちも加えてはどうかということになって、盛り沢山の内容になりました。
その上に桜餅まで追加してもらったので、中川さんは大忙しでした。
でも、みんなの満足そうな笑顔を見ていると、ああ、中川さんに頑張ってもらって良かったなぁとしみじみ思いました。

ぼたもち マクロビオティック京料理教室 むそう塾 京都

 
 

(中川式ぼたもち 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

次に桜餅の授業もありました。
中川さんが作る桜餅は本当にやさしい美味しさで、その心地よい甘さとともに桜の葉の塩分が絶妙で、マクロビオティックの陰陽を知っている人なら誰しも唸ってしまうお味でした。
特に桜の葉の使い方が秘伝でした。
(写真では見えませんが)

桜餅 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(桜餅 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

桜餅の包み方が動画で公開されていますが、その手つきの見事なこと。
久しぶりに作ったとのことですが、体が覚えているそうですよ。
塾生さんがよく分かるようにと、ゆっくり作ってくれました。

[youtube width=”880″ height=”440″]

ところで、この桜餅はこしあんを使うので、ぼたもちのつぶあんとは別にこしあんも作りました。
中川さんが作るこしあんは、本当にびっくりする作り方で、これぞむそう塾!という方法でした。
きっと桜沢先生も驚かれることでしょう(笑)
陰陽で考えるとこんなことも出来るのか!ってね。

*   *   *

もともと小豆は腎臓に良い食材ですが、この小豆を煎ってから作る「小豆茶」もマクロビオティックを知っている人ならご存知だと思います。
この小豆茶より飲みやすいのが、さらしあんを作るときに出る小豆の煮汁です。
最初は下の写真のように全体が薄い小豆色をしていますが、時間とともに下の方に小豆の細かな粒子が沈殿して来ます。

小豆の煮汁 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(小豆の煮汁 秘伝コースの授業より マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

小豆は利尿効果が抜群なので、むくみのある人や排毒のお手伝いにはもってこいです。
私も先日断食の際に飲みましたが、ほんのりした甘さに癒やされるため、もっと飲みたいと思ったほどでした。
事実、小豆茶をたくさん飲む健康法もあります。
(誰にでもお奨めするものではありませんが)
腎臓の弱い人は特に美味しく感じることでしょう。

小豆には食物繊維も豊富にあり、牛蒡の3倍もあると言われています。
食物繊維は腸内細菌のごちそうでもあるので、昔から小豆を大切に扱ってきた食習慣は、まさに健康への近道だったわけです。
お一日と十五日には小豆ご飯を食べ、おめでたい時にはお赤飯に小豆を入れ、こうして餡にもなってくれる小豆はまさに豆類の王様のように感じます。
小豆そのものの効能もさることながら、お米と同じくらい大切にしたい食材の一つです。

 
 
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