「弾力」 マクロビオティックの観点から

幸せコースの授業が始まると、お料理のことだけでなく、私は塾生さんの健康面にも気を配ります。
なぜなら、むそう塾はマクロビオティックの料理教室だからです。
桂むきをしていても、包丁とぎをしていても、その人が常々口にしているものが見えてきます。
そして精神状態もビシビシと伝わって来ます。

見かけは体力があるように見えても、実際は見掛け倒しの人もいるし、華奢な体でも結構踏ん張りがきく人もいます。
その違いは、心身に弾力があるかないかですね。

体の弾力・心の弾力・考え方の弾力…。
今は実に折れやすい人が多く、弾力とは対極の人が増えて来ました。

解決能力が低いというか、知恵が乏しいというか、これは体験の少なさから来ることではあるのですが、あまりにも生活力がない人が多いですね。

ですから、むそう塾でお料理を通じて、少しずつ自信をつけてもらって、体験を増やして、生活の知恵の貯金をしてほしいなと思っています。

*   *   *

ところで、この「弾力」は陰陽バランスがうまく取れていないと、理想的な弾力にはなりません。
お母さんのお腹の中で心臓が動き始め、一生休むことなく動いているのも陰陽の働きです。
緊張のあとに、甘いものや珈琲やお酒をほしくなるのも陰陽の働きです。
塩味の強いものを食べた後にお水がほしかったり、甘いものがほしくなるのも陰陽の働きです。

体には恒常性があるため、私達が意識していなくても自然に陰陽バランスをとって、体調を一定にするよう調節してくれているのですが、あまりにも私達が偏った食べ方をしていると、調節しきれなくなってしまいます。
そして、ついには体調不良になってしまいます。

我流でマクロビオティックをした人には、偏ってしまった人が結構多くて、塩分の摂りすぎ、穀物の摂りすぎ、粉物の摂りすぎ、マクロビオティック甘味料の摂りすぎなどがあります。
反対に、塩分の足りない人や穀物の足りない人、それから水分の足りない人もいます。
これらの人は、どのルートでマクロビオティックを知ったかが重要な分かれ目になります。

*   *   *

もしマクロビオティックをまったく知らない人の場合は、多くの場合がお菓子の食べ過ぎ傾向にあります。
主食が少なくてお菓子が多い生活では、遅かれ早かれ健康を害します。

乳製品と砂糖を控えるだけでも、嘘のように体調が変わるのですが、習慣や癖を変えるのはなかなか出来ないんですよね。
でも、出来ないことではありません。

「弾力」のある心身のために、あなたの食べ物を変えてみると、体はちゃんと応えてくれます。
なぜなら、心身はあなたが食べたもので出来ているからです。




(しっかり毒消しした烏賊料理 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)


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コメント

  1. メロン のコメント:
    美風さん、おはようございます。

    投稿動画から、その人の普段口にするものや精神状態までも伝わってくるのですね…!驚きです。
    私はそこまでは分かりませんが、せっかちそうだとか、穏やかな人だとかは、なんとなく感じることがあります。
    面白いです^ ^

    体・心・考え方の弾力だなんて、むそう塾を知らなければ考えもしなかったことかもしれません。
    今は「ゆるーい」生き方や働き方に憧れを持つ人が多いですが、
    きっと現実がストレス(陽)ばかりの生活だからかなぁと思います。
    食べ方と一緒で、極端な世の中になってしまったのですね。

    私は高校を卒業してから、何かにグワーっと集中してやり遂げる機会がピアノ以外になかったので、
    こうしてむそう塾に通って必死に練習している日々が、今の私にはすごく大切な期間のように感じてます。

    むそう塾も自分で見つけて自分で行くことを決めたわけですが、きっと何かしらの導きがあったのかなと感じてます。
    これから習う陰陽のお料理や考え方で、自分だけでなく家族やこれからの家庭に弾力を付ける働きをしたいなと思います(^^)
    • マクロ美風 のコメント:
      メロンちゃん、こんにちは。

      東洋医学では「四診(ししん)」という診察法があります。
      望診(ぼうしん)、聞診(ぶんしん)、問診(もんしん)、切診(せっしん)とあって、私はこれらの一部を元に判断しています。
      西洋医学なら聴診器を当てたり臨床検査をしますが、東洋医学にはそういうものに頼らなくても、その人の体調を判断する方法があるのです。

      それを元に陰陽で考えていくと、普段その人が口にされている物が想像できて、その結果が体調に見事に反映されているのです。
      ですから、単に勘で当てずっぽうに判断しているわけではありません。

      >私は高校を卒業してから、何かにグワーっと集中してやり遂げる機会がピアノ以外になかったので、
      >こうしてむそう塾に通って必死に練習している日々が、今の私にはすごく大切な期間のように感じてます。

      多くの人が同じような状況です。
      それで満足する人もいるし、もっと上を目指して生きようとする人もいますし、生き方の個人差になりますね。
      桂むきの過去記事に登場する舞さんは、次のように思って桂むき投稿を頑張ってくれました。

      >一度だけでもいいから、「頑張り抜く」ということをしてみたかったのです。
      >絶対に諦めない。最後まで手を抜かずに、頑張りぬく、ということを。

      その結果、むそう塾生で一番桂むきが上手な人になりました。
      (こちらの記事から http://musojuku.jp/bifu-blog/?p=47851
      そして、秘伝コースを修了して、見事に美しいお料理を作れる人になりました。
      毎回真剣に復習して、頑張っていましたよ。
      舞さんは京都に通うために、お仕事を2つしながらお金を捻出したほどの頑張り屋さんです。

      メロンちゃんも、ご自分で働いたお金で、授業料も交通費も材料費もまかなっていますので、その本気度には並々ならぬものを感じています。
      きっとすごく上達されると思います。
      そういう人には「気迫」を感じますね。

      あなたがこれから、お料理をきっかけにして、弾力のある人生を送れる人に育ってくれることを、心から楽しみにしています。
      • メロン のコメント:
        美風さん、お返事ありがとうございます。

        舞さんのことは、過去に紹介してくださった記事で何度も読ませていただき、
        あの美しいお料理が身につくことは並大抵の努力では成し得ないということは分かっているつもりでいました。

        でも、「京都に通うために、お仕事を2つしながらお金を捻出した」ということは知りませんでした。

        私は、「むそう塾で開かれる講座をお金が理由で断念するのは、今の自分には仕方ないことだ」と、心のどこかで思っている部分がありました。
        「そのうち。いつか。」と。
        でもそんな考えは甘すぎることに今気づきました。お恥ずかしいです。

        舞さんは、その時の自分にとって出来る精一杯のことをやり遂げた結果があの桂剥きなのですね。
        いつかの記事で、「秘伝コースが終わるまでの舞さんは、無我夢中で5年間を走り抜けた」と書かれていましたが、まさにその通りだったんだと。

        まだむそう塾を知って間もない私には、美味しいお料理を作る先輩方は「もともと出来る人たち」という印象を持ってしまうのですが、誰もが1からのスタートだった時代があるのですよね。
        だから、美風さんと中川さんの言うことを真っ直ぐに受け止め、導かれるままに進んでいけば(もちろん練習・努力は必須ですが)、
        私も同じ景色を見ることができる可能性は十分にあるんだと、思いました。

        理想だけでなく現実もしっかり直視して、お料理も仕事も生き方も、弾力のある人生にしていきたいです。
        この桂剥き期間に気づきがあってよかったです。
        ありがとうございました。これからも宜しくお願いします!
        • マクロ美風 のコメント:
          メロンちゃん、こんばんは。

          舞ちゃんがむそう塾を知った時には、今のメロンちゃんと違って、まったくと言っていいほどお料理が出来ませんでした。
          舞ちゃん自身がこちらの記事の中で書いていますが、料理経験自体が小学校の調理実習程度だったということです。

          ですから、むそう塾に通おうと思ってから、それはそれは真剣に取り組んでくれました。
          開かれる講座は必ず受講して、復習もちゃんとしてくれました。
          もちろん、お仕事も2つしていました。
          ですから、いつも寝不足です。
          そんな日々で駆け抜けた5年間だったのです。

          ところで、物事の上達に必要なのは、「素直」ということですね。
          どこまで素直になりきれるか。
          それは、自分の心に対しても癖に対してもです。
          素直になれた人は癖を直すことができますから、結果として上達するわけです。

          メロンちゃんがどこまで素直(裸)になって、どんな上達のドラマを見せてくれるか、楽しみにしています。

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