美学

「美しい」って言葉には夢がありますね。
色々な場面で気軽に使われる言葉でもありますが、古臭い私は生き方に美しさを求めてしまいます。
たとえば「美味しい」ってよく使いますが、これは「旨い」が男性的な言い方なのに比べて「美味しい」の方がちょっと丁寧で女性的な言い方ですね。
私は「旨い」というと味そのものに直結する感じがしてお鮨を連想します。
つまり、味そのものをズームした感じですね。

それに比べて「美味しい」というと、味の他に器や盛り付けやその場の雰囲気などすべてを包含した意味合いに感じてしまうのです。
そこにあるのはバランスです。
美しい物にはバランスの良さがあります。
そして使い勝手がいい物には何気ない美しさがあります。
機能美っていうものですね。
だから「美味しい」ものはバランスが取れているのです。

それと同じで人生にもバランスがあると思うのです。
あっちこっちと情報に振り回されながら生きている人は美しくありません。
それは「自分」という核を持たないからです。
まずは「自分」があって、それに彩りを添えるために必要なものをチョイスすれば良いのです。
その核が大きくてどっしりとしていれば安定を感じますし、底に流れる考え方に一貫したものがあれば感動を伴います。

考え方が一貫していてブレないと、人間は信頼性を増します。
その信頼は良い氣を発し、ますますバランスが取れます。
美しさを感じさせる人生にするには、いかに多くバランスの取れた物や人や考え方に接するかが決め手になります。
それが実現できている人には美学を感じます。
大森英櫻先生はそんな美学をお持ちのかたでした。

 

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(料理&盛り付け by 中川善博)

 

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コメント

  1. Lisa より:

    美風さん
    Lisaです。連日素晴しい記事をありがとうございました。
    この時の記事で特に心に残ったのがこの記事といちごとエネルギーの記事です。
    小学生の頃でしょうか、校歌に「美しく正しく生きる」と言う歌詞がありました。
    その影響か、その頃から美しく生きたいという思いが胸にあります。
    ただ今までは「美しい」の意味を間違えていたように思います。
    中川さんの「遂に鉄火美人になったHiさん」の記事でHiがコメントにお返事をくださいました。
    その時に本当の美人とはこういう人をいうのだと深く感じ入りました。
    私も少しずつでいいから芯を持ち美しく生きれるようになりたいです。

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