私のもとには毎日多数のメールが届きます。
そして相談メールもたくさんあります。
中には緊急性のあるもの、複雑に原因がからまってなかなか手ごわそうなものなども含まれます。
そんな中にとても困った内容のものがありました。
拒食症だった。
体重が31キロで生理が止まっている。
薬を使わないと便が出ず、腸内洗浄に頼る日々。
新婚なのに夜の交渉もなし。(痩せた姿を見せられなくて)
あるマクロビオティックを始めたら、陽性と言われて塩分を著しく控えた食事をしていた。
などなど、大変難しい要因がいくつも絡みあっています。
メールの最後は「助けてください!」と書いてあります。
そして彼女は愛クラスに来られました。
31キロの体は確かに細いけれど、彼女の芯には陽性がありました。
これはお食事だけでなく、心に問題がありそうだと判断しました。
そして玄米投稿の最大ピンチのとき、私は夜中に彼女に電話をかけて中学生の頃の話も聞いて納得しました。
彼女はただ親の愛がほしかったのです。
お父さんにもお母さんにも「私を愛して! 私はここにいるよ!」と言いたかったのです。
そのために彼女は食を拒否してまで自分の存在を主張したのです。
でも親は子供より「自分」を取ったのです。
そんな彼女を知って、私は彼女のすがりつき方の異常さが納得できました。
自分の願望を満たすことに必死です。
真剣に食らいついて来ます。
私も中川さんももう彼女に寄り切られてしまいました(笑)
31キロでも寄り切ることが出来るのです。
それは渇望感でしょうか?
真剣に求めれば必ず道は拓けることを彼女は体験したと思います。
彼女の頑張りに心から拍手を送ります。
では、パスポート取得者を発表します。
<第143次 むそう塾 パスポート取得者>
Sa(68−2)さん
<寸評>
◆中川善博より
やっとやっとここまでたどり着きましたね。
どうすれば失敗するのか、どうすれば美味しくなくなるのか?
すごくたくさんの「失敗のためのノウハウ」が蓄積できたとおもいます。
これは不要なようで、実はものすごい大事な引き出しなのです。
こうすれば失敗してしまうぞ。と解かっていれば無駄な失敗を防げます。
これからの課題は簡単にブレないこと。
体調をなるべく早く治すこと。 これですね。
よくがんばりました おめでとうございます。
◆マクロ美風より
Saさん、頑張ったね。
あきらめないで最後までご飯を炊いたね。
多くのむそう塾生仲間にTwitterで応援してもらったね。
それはあなたが真剣に頑張ったからですよ。
強い想いが他の人の心を動かしたからですよ。
あなたには何だか放っておけない可愛らしさがありますね。
これからはその笑顔が本物の笑顔になって、赤ちゃんを抱いて京都までいらしてください。
指切りげんまん!
おめでとうございます。
<パスポートの説明>
(1)絶対美味しい玄米ご飯の炊き方をマスターしていただきたい。
(2)その玄米ご飯を炊く行為を通じて、自分を見つめ気づきを得て、幸せに繋げてほしい。
(3)まわりの人と一緒に幸せになろうとする意識を持ってほしい。
これが「むそう塾」の願いなので、この(1)~(3)をおおむね理解され、なおかつ実践出来ていると思われる方に、パスポートを発行させていただきました。これからは、ご自身と向き合いながら、日々の心の持ち方を大切にして、中川さんに言われたことを思い出しながら、人間性をより高めて幸せな日々をお過ごし下さることを願っております。
パスポートを手にされても気を緩めないように、引き続き真剣に玄米と向き合ってください。パスポートは出発点であり、到達点ではありません。