美味しいからおせちを作りたい! むそう塾生の場合

おせちはそんなに美味しくないから食べなくてもいいとか、おせちを作れないから買ったけど、不評だったという話はよく聞きます。
そして、そもそもおせちはもう食べなくてもいい、なんていう話も見聞きします。

でも、むそう塾の「幸せコース」から包丁の砥ぎ方や切り方、煮物・揚げ物・蒸し物・酢の物・和え物など、お料理の基本を習った塾生さんたちは、おせちを作ってみたくなります。
そして、トライしてみると、案外美味しくてビックリされます。

おせちとは、そもそも色々な料理技術の集大成なので、まったくお料理をしない人には厳しいですが、プロから手ほどきを受けたむそう塾生たちは、おせち作りを楽しんでいます。
そうはいっても段取り面などで神経がピリピリすることはあるのですが、それでも、完成したときの達成感は、経験した者だけにわかる喜びです。

 
 

おせちは氏神様をお迎えするためのお料理です。
無事に1年間を過ごし、最後に感謝の気持ちを込めておせちを作って元旦を迎えることは、精神面での区切りもついて実に爽やかなのです。
お料理をしていると、自然に感謝の気持ちが湧いてくる経験は、誰しもされていると思います。

お料理を作りながら、1年間のあれこれを整理しているうちに、前の年よりお料理が作りやすかったり、早く出来上がったり、美味しくなったりして、自分の成長を知ることも喜びです。
そして、多くの皆さんが口を揃えておっしゃるのは、おせちの仕上がり時間が早くなってくるということです。
これはとても貴重な経験です。

 
 

今や、おせちを作れる人は本当に貴重な存在です。
そして、そのおせちがメチャクチャ美味しいとなれば、それはもう作ることが自分の存在を確認する手段でもあります。
まわりの人に喜んでもらえて、親孝行もできて、こんなに幸せなお料理はありません。

むそう塾では、おせちは廃れゆくお料理ではなく、「美味しいから作る!お料理」になっています。
そして、まわりの人が待っていてくれます。

すでに、今年の勉強会も2回のうち1回は終わり、あと1回の勉強会を残すだけになりました。
そして、気持ちはもう、10月頃から始まる「おせちの苦手克服講座」に向いています。
来年の(あ、もう今年ですが)おせちのことを話すときの塾生さんは、とってもイキイキとしていて素敵です。
共に戦う仲間みたいな連帯感の強さを感じます。

受験勉強と同じで、苦手なところをきちんと解明して、それを繰り返さない方法を学び、12月31日に向けて日々のお料理があるわけです。
日々のお料理技術が12月31日に集結するのは、なんとも快感ですし、誇らしいことです。
そして、そんな生き方が素敵だなぁと思っています。

 
 

(蟹錦糸巻き 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

おせち料理の中でも特に大人気。
薄焼き玉子の技術、巻く技術、刻む技術、色々な技術が要求されます。

 
 

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毎年レベルアップする「おせちの盛付秘伝講座」がすごかった

今年の単発講座の第1回は、1月8日に開催された「おせちの盛付秘伝講座」でした。
おせち投稿に関する記事は、私のブログでまとめてあります。
2023年度おせち投稿一覧(マクロビオティック京料理教室むそう塾) 2024.1.2

もともと「中川善博の盛付秘伝講座」というのが過去の単発講座にあって、そのおせち版に特化したのが「おせちの盛付秘伝講座」になります。
美味しいお料理が出来上がっても、盛り付けとなると何をどうしたらよいのかさっぱり分からない人が多いものです。
それで、プロの技術を学んで盛り付け上手になろうと始めたのでした。

ここで盛り付けと盛り込みの違いについて触れておきます。
「盛り付け」というのは、日常的にお皿に盛るときに使い、「盛り込み」というのは、お弁当箱や重箱などにお料理を詰めていくときに使います。
京都には「仕出し」の文化があるので、京料理人さんたちは盛り込み技術も大いに問われるわけですね。

 
 

「マクロビオティック京料理教室  むそう塾」としては、プロの技術を伝授していますので、当然「盛り込み」も大切にお伝えしています。
あえて「中川善博の・・・」としたのは、その前に辻嘉一氏の「盛付秘伝」という本があるからです。
その本については次の記事をごらんください。
「盛付秘伝」(辻嘉一著)には盛付けの奥義がいっぱい! 2016.9.20

京料理人中川善博が今までに蓄積してきたノウハウとともに、辻嘉一氏の奥義も詰まっている世界を伝授してきたのが、「中川善博の盛付秘伝講座」でした。
この講座の内容に一番惚れているのは、もしかしたらこの私かもしれません。
こんな記事もあるくらいですから。
「中川善博の盛付秘伝」の内容に身震いする! 2016.10.7

 
 

古い塾生さんたちは、辻嘉一さんの本も買って勉強したものです。
その延長線上にお弁当投稿があり、さらに「おせちの盛付秘伝講座」があります。
実際に手を動かしてみてこそ出てくる疑問があります。
それらの一つひとつに丁寧に答えていく講座は、むそう塾だけだと思います。

この講座は、おせちを盛り付けた後に開催するものですが、そもそもそのおせちを作るための講座は、昨年から「おせちの苦手克服講座 魚編」「おせちの苦手克服講座 野菜他編」として開催しました。
大人気で受講延べ人数は32名になりました。
(キャンセル待ちもありましたが空席が出ず)
この講座によって一気に力がついた人が多く、皆さんのレベルがグーン!と上がってビックリしました。

それで、1月8日の時点で、今年の秋に開催されるであろう「苦手克服講座」の受講ご希望者をまとめて伝えてくださったのには感動しました。
それほどこの講座を楽しみにしていてくれるなんて、やっぱりむそう塾生は凄い!と思いました。

 
 

そして今、まだその講座募集の記事も書いていないのに、次々と受講ご希望のご連絡が入ります。
X(旧Twitter)からのご連絡を、こちらの記事に反映しております。

なお、2月16日(金)に、もう一度「おせちの盛付秘伝講座」を開催しますので、ぜひご参加くださいませ。

 
 

おせちの盛付秘伝講座より 2024.1.8 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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「便秘の8割はおしりで事件が起きている!」 佐々木みのり著

尾籠な話で恐縮ですが、スーッと一気にお通じがあると、気持ちがいいですよねぇ。
しかもある程度の量があると、なおさら快感が増します。
そうなんです。理想的な排便には一種の快感が伴います。

そんなお通じを得られない人は、まず便意に素直に応じていない事が考えられます。
わかりやすく言えば、ウンチを我慢することがあるということですね。
我慢なんて誰だってしていると言われそうですが、我慢が日常的になると問題です。

だいぶ前に塾生さんから、お子さんの便秘のことでご相談を受けました。
ウンチが出なくて痛がって泣いているのです。
原因となりそうなことをお尋ねすると、お母さんがお子さんの現実をよく把握されていませんでした。
そこで、応急の対応と、日々気をつけてほしいことをお伝えして、無事に問題は解決しました。

しかし、これからも日々気をつけておかないと、また再発する可能性があります。
便秘問題に一番大事なことは、ウンチは我慢しないことなのですが、外ではすぐトイレに行けないことが多いでしょう。
特に学生の場合は深刻です。
ですから、朝のうちに排便を済ませてから外出できると安心ですね。

こんな記事があります。
便秘疑われる小学生は4人に1人 NPO調査「大人が気付いて」 2023.12.28

 
 

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大腸は1.5〜2mほどありますが、便から水分が奪われるのは直腸が近くなってからです。
それでもすぐ排便できればカチカチ便ではないのですが、そこに留まっているうちに水分が吸い取られてコロコロ便になってしまいます。
理屈では、こうならないうちに排便してしまえばよいのです。

肛門科医の佐々木みのり先生の本に、こういうページがあります。
あなたのお子さんはいかがですか?

 
 

 
 

子育て中の人には、ぜひお子さんの排便をチェックしてほしいです。
本当の健康体に育てあげるためには、食べ物だけに気をつけるのではなく、「出す」方向にも気を配ってほしいのです。

以前ご相談を受けたお母さんは、子どもが一人でトイレに行けるようになってからは、子どもの排便なんて気にしていなかったと言うことでした。
いえいえ、親御さんも勉強しましょう。
きっと親御さんも排便では問題が大アリだと思いますので。

 
 

便秘の8割はおしりで事件が起きている! 佐々木みのり著

 
 

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「プロから学ぶ台所の整理術と道具講座・マクロ美風の家事アドバイス講座」同時開催のご案内

塾生さんから「プロから学ぶ台所の整理術と道具講座」と、「マクロ美風の家事アドバイス講座」のリクエストがありました。
今までは別々に開催していたのですが、人数もあまり多くないようなので、両方を一緒に開催しようと思います。
過去には、他の人に対するアドバイスがとても参考になって、自分では気づけなかった整理術が学べたと大喜びの塾生さんも多かったです。

また、この講座を受講された方でも、生活をしていくうちにまた使いにくくなっていることが多いものです。
そんなときには、何度でも整理し直すとスッキリします。
片付けに使う道具類も、日に日に新しく改善されて使い勝手がよくなっていたりするので、最新の商品に置き換えてみると新たな発見があったり、さらに使いやすくなるでしょう。

なお、お食事は塾生さんの熱いご希望で、2021年12月26日に開催したときと同じメニューにします。こちらもお楽しみに!
・海老芋の狸餡かけ
・黒毛和牛の和風ローストビーフ
・柚子蕪(かぶら)

※キッチンの写真や図面を持参されると、より具体的にアドバイスができます。資料は多ければ多いほど良いです。

 
 

以前の講座の雰囲気は下の記事でごらんください。
「プロから学ぶ台所の整理術と道具講座」 5月5日 (中川ブログ)2022.5.5
「プロから学ぶ台所の整理術と道具講座」 12月26日 (中川ブログ)2021.12.26
「プロから学ぶ台所の整理術と道具講座」 10月25日 (中川ブログ)2020.10.25
「プロから学ぶ台所の整理術と道具講座」を終えて 氣を意識しよう 2019.11.28
「プロから学ぶ台所の整理術と道具講座」 11月27日 (中川ブログ)2019.11.27
「プロから学ぶ台所の整理術と道具講座」 10月29日 (中川ブログ)2019.10.29

 
 

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【講座名】
「プロから学ぶ台所の整理術と道具講座・マクロ美風の家事アドバイス講座」
(通称:台所講座&家事アドバイス講座)

【開催日】
2024年2月23日(

【会場】
「むそう塾」京都市左京区孫橋町18

【内容】
・中川善博による台所の整理術と道具の選び方
・あなたのキッチンへの個人アドバイス
・マクロ美風による家事全般のアドバイス
・土地や家、住まい方やレイアウトの個人相談

<昼食>
季節の料理三種+玄米ご飯・味噌汁・糠漬け

【タイムテーブル】
11:00  開場
11:30〜17:00 お食事&講座
17:00 解散

【持ち物】
・アドバイスをほしい方は、写真や図面を持参
・話を聞くだけでもOK(勉強になるから)

【定員】
8名

【受講資格】
幸せコース在籍以上(2024年度幸せコース申込者を含む)

【お子様】
会場が狭いため、申し訳ありませんがご同伴出来ません

【受講費】
44,000円(消費税込)

【受講費の支払期限】
開催日の1か月前まで

【申し込み方法】
こちらの予約システムから 随時受付

【締切】
定員になり次第

【キャンセル料】
・開催日の15日前〜8日前:受講費の50%
・開催日の7日前〜当日:受講費の100%
(ご返金に伴う振込手数料はいただきません)

 
 

(海老芋の狸餡かけ 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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ビートたけしが明かす被災地への思い

こんな記事があった。

 
 

ビートたけしが明かす被災地への思い「“被災地に笑いを”なんて戯れ言だ」「震災のたびに芸人の無力さを感じるよ」 2024年1月15日

 
 

その中で印象的だった表現がある。

普段通りに仕事をして、安心して眠れる場所があって、しっかりメシが食える。それが揃ってヒトは初めて心から笑えるワケでさ。

うんうんと頷きながら読んだ。
人は命を守ることが最優先で、そこに血のにじむような力と時間が必要だと私は思っている。
そして、精神的にホッとできるようにならないと、本当の生き方は始まらない。

 
 

やっぱり大変な時に一番大事なのは想像力なんだよな。

ここで「想像力」を出してこられたところが、ビートたけしさんの素晴らしいところだと思う。
どこまで自分の想像力を膨らますことができるか?
それはやはり体験の多さもあると思う。

私はこの世に無駄な体験はあまりないと思っている。
どうでもいいような、しなくてもよかったと思える体験があるかもしれない。
しかし、それすらもいつか役立つことがあったりする。
それは、あるときには限界を知ることであったり、あるときには度胸となったりして、自分を支えてくれる。

そんな体験が想像力を豊かにしてくれるのではないだろうか。

そんなことを考えながら読ませてもらった。

 
 

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