マクロビオティックの陰陽を活かした家事アドバイス講座(61)妻の居場所 遮光カーテン

<Ka(86-4)さん>
あなたからの最終投稿メールは、どこも抜粋では載せられないほど中身の濃いものでした。
私が家事アドバイスで「こうあってほしい」という目標を見事に達成してくださいました。
それは物を整理するためには必ず処分という行為が伴うので、そのためにご夫婦で会話をするようになりますね。
その会話がきっかけでご夫婦間に新たな気持ちが湧いたり、相手の知らなかった一面を発見したり、夫婦間の絆が深まることを想定しています。
そして、そのとおりになってくれました。
家事アドバイスをしていて、こんなに嬉しいことはありません。
私からもあなたの頑張りに、そしてご主人様のご協力に心から感謝を申し上げます。

*   *   *

<Kaさんからのメール>

美風さん

こんばんは。

この度は1ヵ月に渡り、本当に本当にたくさんのアドバイスをして下さりありがとうございました。
あっという間の1ヵ月でした。美風さんには感謝してもしきれないくらいです。
今、とてもいろいろな思いが溢れでてきていて、どのようにお伝えすれば、美風さんにこの感謝の気持ちが伝えることができるのかもどかしい思いをしています。

家事アドバイス講座でたくさんのことを学びました。自分の生き方や考え方の癖など、普段あまり意識しない角度から自分を知ることができました。
講座を受講するまでは愚かなことですが、お片付けをちょっと甘く見ていたところがありました。でも大きな間違いでした。
自分の生き方や考え方の整理ができないと、結局は持続性のない、時間が経てば元に戻ってしまう表面的な片づけしかできないのだと実感致しました。
奥が深かったです。そしてやはりこころの整理なんだなーと思いました。
その心の整理の中で一番、自分の中で大きく整理がついたのが自分の居場所についてと夫との関係性についてです。

私はこれまで自分の居場所を外に求めていました。
でも何をしてもこころに隙間があるようで、自分が何を求めてどう生きたいのかよくわかりませんでした。
もやもやがいつも心にあって、でも何を悩んでるのかもわからないという状態でした。家事アドバイス講座でその何かがわかるかもと漠然としていながらも、何かが変わる、わかると根拠のない確信が自分の中にあって参加させていただきました。

それは早くもダイニングセットが問題だとわかった時点で濃い霧だったのが徐々に視界が見えてきた感じでした。
私が家にいても疲れが取れず、気持ちが休まらなかったのはダイニングセットが原因のひとつでもあったのだとわかると妙に納得できたのです。
(寝室の問題もありましたが。。。)
美風さんから最初に約束事を決めて頂いたおかげでその中でとても大事なことを教えてくださったことで、夫に対してどのような心持で接して家の整理を
進めていけばよいかもわかりました。それを意識して夫と接してみると今まで以上に夫に対して感謝の気持ちが湧きました。

私の陰陽が変わると夫の陰陽も変わる、このことを実感できたのだと思います。今までは夫を見ているようで見ていなかったのだと気が付きました。
同時に私の居場所はここなんだとわかりました。まずは二人の軸をしっかりさせることが大切なのに、私の目は外にばかり向いていたのだなーと、いつも同じ場所にいてくれた夫に申し訳なかったです。

そしてクローゼットの服を整理する中で、美風さんから私自身の陰陽が変わっているから、着ていない服はいつか着るだろうということがないと教えて頂いて、はたと気が付きました。
自分がどう生きたいかを考えるうえで、私は過去ばかりを見ていた気がします。本当はもっと年を重ねていく上でこうゆう自分になっていたかったという想いに囚われていて、実際とかけ離れている現状を受け入れられていなかったんだとわかりました。

でも陰陽で考えれば、過去にそう願っていた私と今の私は違うわけで、定理7や8を考えれば当然でした。そして同じ陽性でも全く同じ陽性(同じ比率)もないと考えると、今の私がなりたい自分に変わる努力をして行けばよくて、大切なのは今なんだと、その努力を毎日、日々重ねていくことが先につながるのだということがよくわかりました。
それがわかるといつもどんな私でも優しく見守っていてくれた夫の存在が今まで以上に大きく感じました。

美風さんのお力添えがなければ、大事なことに気が付かなかったままだった思います。
そしてたくさんのアドバイスのおかげで、こころがワクワクして楽しくて、生活の質が良くなることを肌で感じることが出来て生活自体が楽しくなりました。
細胞が喜んでいるというか、体の奥からなんかワクワクしてきます。
家具の購入についても、気分や好みで選ぶのではなく、陽性の家具を選ぶ、よい気のものをという意識を持って決めることで、愛着を持てる家具になることがわかり
今後の買い物の判断基準を学ぶことができました。

まだまだたくさん学んだことはあって、後になって「あっ、こんな気づきもあった!」と思い出しそうです。
「恐るべし家事アドバイス講座!」です(笑)ただのお片付け講座ではありませんね。
今回開催してくださって本当にありがとうございました。美風さんの労力を思うと本当にただただ感謝です。

今回手を付けられなかったところは引き続き、この勢いのままま取捨選択を進めていきます。
4月下旬にはダイニングテーブルセットも届きますので、4月中には水屋箪笥の移動も含めて終わらせたいと思います。

おかげさまで寝室の移動を終えることができました。。ナイトテーブルを夫が変えたがっているので、夫の好きなものを購入しようと思います。
それからカーテンは冷気対策で、遮光機能がある長いものに変える予定です。ちなみに窓から夫のベットの距離は760あります。
寝室を洋室(1)に変えたことで、落ち着いた空間で寝ることが可能になりました。
ありがとうございます。この部屋で寝ることが楽しみです。

ダイニングセットや私の机等、整いましたら写真だけでも送らせてください。

美風さん、本当にありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願い致します。

Ka

*   *   *

何度このメール読ませていただいても、感謝の気持ちが湧いて来ます。
深いところで家事アドバイスを成功させてくださったことがありがたくてなりません。
私一人では得られない感動に、心から感謝しています。

私は主婦目線で、女性目線で家事を考えています。
そうすると、男性が設計した家では、あるいはキッチンでは不便なことが多々出てくるのです。
そして最も欠落しているのが、「妻の居場所」がない間取りです。
本来なら間取りから変えたいところですが、そうは行かないので、せめて家具とレイアウトで居場所を作り出そうとしています。
今回のあなたの居場所もその実現にほかなりません。

夫にも妻にもそれぞれの人生があり、どちらも一人の個として尊重されるべきですが、家庭内にあってはそこに陰陽差があった方が上手く行くのが現実です。
それはマクロビオティックの陰陽を知っているあなたなら、すでに理解されているように男女の陰陽差があるからです。
それを実際に意識しながら生活をすると、とても気持ちよく風通しの良い関係が築けます。

今回の家事アドバイス講座では、そんなことも会得していただけてとても嬉しかったです。
マクロビオティックの陰陽が無双原理の12定理とともに、より腑に落ちたようですし、OBENTERS™のように点数をつけるなら、100点をつけたい心境です。

家の中の陰陽バランスが取れると、家が一番落ち着く場所になります。
外に当てもなく居場所を求めることはしなくなります。
今後もしそんな気持ちになった時には、もう一度家の中の整理をしましょう。
そうやっていつも家の中の氣の棚卸しをしながら、心地よい空間をキープなさってください。

*   *   *

最後のメールに書かれていたことにアドバイスです。
遮光カーテンはぐっすり眠るには良い面もあるのですが、人間のためには5〜6cmでもよいから開けて寝るようにしましょう。
朝が来たことを体が感じ取れるようにするためです。
外界(自然界)と一体となって生きるとは、こんなところでも影響があるのです。
朝になっても暗い室内は、自然界の明るさとは違いますよね?
健康のためにとても大事なことです。

なお、家事アドバイス講座は終わりましたが、あなたの場合はまだ家具の購入でアドバイスをさせていただいた方がよいかなと思っています。
有料になりますが、もう一度家事アドバイスを受けることが出来るようにしますので、よろしければご利用ください。
期間も受講費も今回と同一です。
1か月間で片づけるには、決めることがが多すぎたので特別のはからいです。

1か月間、お疲れさまでした。
そして、感動をありがとうございました。

 
 

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(京都御苑にて 中川善博撮影 2017.3.22)

 
 

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マクロビオティックの陰陽を活かした家事アドバイス講座(60) Ka(86-4)さん

<Ka(86-4)さん>
最終日の投稿メールのうち、朝お送りくださったものについてのお返事です。

【食器棚について】
あなたが気に入った食器棚は次のとおりですが、下記にいくつかご質問があります。

旭川家具 アーリータイムスα(アルファ) ETERNO(エテルノ) 引き戸食器棚 120BD チェリー

 
 

昔はこのデザインのように、引き戸タイプの食器棚が多かったのですが、最近は開き戸タイプのものが多くなっています。
開き戸は両方の扉を開いた時に、大きな食器の出し入れもスムーズに出来る良い面があります。
しかし、地震のときに扉が開いてしまって、中の食器が飛び出して割れてしまう二次災害があります。
最近はそのことも踏まえて、地震対策を施した開き戸の食器棚も多くなりました。
そのことをご存知の上でこの食器棚に決められたのですね?
一応確認をしておきます。

私はもう30年ほど開き戸タイプの食器棚を使っていますが、この方が引き戸タイプより使いやすいです。
ただ、家具というのは好みの問題がありますので、人それぞれで押し付けはできません。
地震対策のこともそれぞれの人が納得出来る選択でよいので、このことも押し付けるつもりはありません。
ご主人様と相談されて、どのタイプにされるかをお決めになったら良いと思います。

それから、あなたのシステムキッチンの収納はすべて引き出しタイプになっているので、食器棚はあえて「棚」タイプのものを選ばれたのでしょうか?
他の方にもご紹介したように、食器は引き出しの方が収納量が多くなります。
キッチンは収納量と機能性を優先して考えた方が使いやすいですよ。

もしこの引き戸タイプに決定されるのならということで、ご質問にお答えしますね。
【保温ジャーの置き場所】
写真で炊飯器を置いてある場所(実際には保温ジャーを置く)を左側()に移動してはどうかとのことですが、私はむしろ保温ジャーをキッチンカウンターの上に置かれた方が良いように思います。
理由は食器棚のオープン部分を限りなく作業台としても使いたいからです。
食器棚は動線として最高の場所にあるので、そこを使用頻度の少ないジャーを置くのは勿体ないと思います。

百歩譲って、そこにジャーを置かれるとしても、この食器棚は下の図面ではキッチンの端に来るので、右側()にジャーを置かれた方が動線的によいです。
しかし、左側()にジャーを移すと、動線として使いやすい場所を塞いでしまうのでおすすめではありません。
キッチンでは1歩でも2歩でも減らすようにするのが、美味しいお料理に近づくためには必要なのです。(=動線を減らす)

 
 

【米びつの置き場所】
上の黒い写真の⑥⑦の間の板を取って、そこに米びつをとのことですが、使う頻度の少ない米びつなので、むしろキッチンカウンター下収納に収めてはいかがでしょうか。
あまり囲い込まない方が気持ちが良いと思いませんか?
お米も生きていますのでね。

【糠床の置き場所】
キッチンカウンター下にオープンの部分を作って、米びつと糠床を置いてはいかがでしょうか。
糠床を置く台は、オープンな収納部分にすれば不要になりますね。

【カウンター下収納について】
2000㎜全部を収納にしても大丈夫です。
そして一部は上の文章にもあるように、オープン部分を設けて米びつ・糠床・通勤カバンを置くスペースにしましょう。

【奥様の机について】
ご主人様の机に合わせようとすると、どうしても奥行きが少ないですね。
あなたは今はノート型パソコンだそうですが、将来的にはデスクトップに移行する可能性があります。
というより、移行された方が体のためにも良いです。
電磁波の関係でもね。
私は散々ノート型パソコンを使って、デスクトップとの違いを確認した関係上、あなたにはデスクトップをおすすめします。
そのためには700㎜の奥行きがほしいところです。

ということで、可能であれば、この際思い切ってご主人様の机も一緒に揃えて、高さと奥行きを合わせるととても綺麗になります。
焦ることはないので、ご主人様とよくご相談なさってください。
机の材質もデザインも椅子も、お二人でバランスを取りながらお決めになるのが一番良いと思います。

【奥様の机の脚について】
面白いものですねぇ、人の好みって。
私はクッキーテーブルの脚の付け根がむしろ個性があっていいなあと思うのですが、あなたはそれが好みではないとおっしゃる(笑)
実際に商品を見て触っているし、使う人の好みなので、それで良いのですが、私の方で気づいたことを書いておきますね。

ウッドユウライクカンパニー クッキーテーブル

 
 

クッキーテーブルの脚の付け根

 
 

バンビテーブル

 
 

バンビテーブルの脚の付け根

 
 

よく見ていただきたいのがバンビテーブルの脚の付け根の部分です。
このテーブルには「幕板」(下図参照)がついているため、その分天板下と膝上の空間が少なくなるので、脚を組めなくなる可能性が出てきます。
下の図と写真を参考にしてください。

 
 

 
 

幕板がない場合はこのように脚が組めます。

 
 

こういう点も考えた結果、私はクッキーテーブルの方に軍配をあげます。

【ゴミ箱について】
この色というわけではありませんが、こんな形のゴミ箱が一番使い良いのです。
私は床や壁の色との関係上、「ウオルナット」を中の仕切りなしで使っていますが快適です。

MOKUMEキャスター付きダスト ウォルナット(45Lタイプ)

W=44.5cm D=22.5cm H=60.5cm

 
 

下の「シナ」タイプは色のバランスがイマイチですが、これに似た形のものを選ばれてはいかがでしょうか。

MOKUMEキャスター付きダスト シナ(45Lタイプ)

 
 

奥行きが浅いので、2個並べて1つは仕切りなしで、もう一つは分別して使う方法もあります。
この場合でも同じ色にした方が統一感があってよいです。
キャスターはなくても良いですが、キャスターがあれば片手で動かせますので、お掃除の時に楽です。

なお、この後にもう1通最後の投稿メールがありますが、それは別記事にさせていただきます。

 
 

 
 

(京都御苑にて 中川善博撮影 2017.3.22)

 
 

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マクロビオティックの陰陽を活かした家事アドバイス講座(59) Na(69-4)さん

<Na(69-4)さん>
最終日のあなたからのメールで嬉しかったことです。

片付けしていくうちに、見えなかったことが見えるようになり、感じなかったことを感じるようになってまいりました。
その中で大きな変化はやはり病気を本当に受け入れることができたことでした。
美風さんの目線で洗い直していただきましたことはこれからの私の生活を一変させてくださいました。
感謝しかありません。

病気のことをちゃんと受けとめられるようになって、本当に良かったです。
病名はもらっていますが、そのことを忘れるような生き方が出来ることを知ってほしかったのです。
あなたがお料理を通して活き活きと生きる姿を、これからもずっと楽しみに眺めさせてください。
1か月間よく頑張りました。

*   *   *

最後のアドバイスです。
【押入れの整理】
キッチンにある押入れ(正しくは物入れだと思いますが)の整理は、箱から出してするのが一番いいです。
一目瞭然になることが大事なので。
その上で、食器は食器棚に、保存食料は前後にスライド出来るワゴンを買って整理しましょう。
今は通販でもちょうどよいサイズのものがたくさんあります。
それでも食器棚に入り切らない場合は、器の量が多すぎです。

【処分を迷うもの】
未使用の粗品類、プレゼントされて使用せず置いているもの(食器類、本)、過去の写真(アルバムにしておらず箱に入っている)の処分に迷いが生じているそうですね。
答えは、写真だけを残して後は処分しましょう。
ちなみに私は学校の卒業写真も残っていませんが、これは真似なくてもいいです。
人によっては後悔する人がいるので。
写真以外の物は、自分の意志で買い求めたものではないため、そこには氣の存在がありません。
そのような物に空間を占領されて狭くなるのは、絶対避けましょう。

浄水器(シンクに固定しあるものでなく卓上型)も迷われているそうですが、シンクにビルトインタイプのものがあるので、それだけで充分です。
と言いたいところですが、もしかして震災があったときにお水を浄水することを考えておられますか?
そんなことはないことを祈りますが、ご家族様が捨てたがらない意向をお持ちなら、そのお気持ちを尊重してあげてください。
ただし、カートリッジの試用期間を確認してくださいね。
そうでないなら、浄水器も処分しましょう。

バック、お財布、家、体、色々な事に影響され、影響しながら生きている事を感じました。
そして美風さんが何に対しても平等に“優しく丁寧”ということを感じられ、自分もそうありたいという思いが芽生えました。

バッグやお財布の件は、あなたに機能的なことの快適さを味わってほしいと思ったのです。
バッグやお財布は身の回りで日常的に使うものですが、今回集中的に取り組んだキッチンは、とても動線の悪い使い方をされていました。
しかし、キッチンも立派に身の回りなのです。
家の構造上どうしようもない面はありましたが、物を大幅に減らせば、画期的なレイアウトが実現できるはずでした。
残念ながら時間切れになってしまいましたが、方向性は示してありますので、ぜひそこまで行ってほしいです。

そして、形あるものすべてに共通することですが、丁寧に扱うことです。
丁寧に扱った方が気持ちがよいことを感じてほしいのです。
それは物にも人にも共通のことなので、これからの人生を丁寧に生きましょうね。

そのためにはやはり氣のこもった物で周りを調えて、その空間に良い氣を感じられるようにすることです。
そういう視点で今ある物を見直してください。
処分の決心がつくものがたくさんあると思いますよ。

これからも迷った時には、どうぞメールをください。
活を入れてあげます(笑)

 
 

 
 

(京都御苑にて 中川善博撮影 2017.3.22)

 
 

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マクロビオティックの陰陽を活かした家事アドバイス講座(58) Sa(21-9)さん

<Sa(21-9)さん>
最終日にいただいたメールがとても嬉しかったです。

今回受講させていただけ、これまでは整理出来なかったところまで出来ました。
「ひとまず取っておこう」と残しているものが多々あり、物事を後回しにする性格を再認識しました。
時間も空間も 無駄遣いすることはもうやめます。
今回整理出来た事で頭の中の引っ掛かりがなくなり、頭にも気持ちにも少しゆとりが出来たように思います。
何かを吸収できるスペースがようやく出来るかなと嬉しい気持ちです。

どんどん片付いていく様子に、夫も心地良さを感じていたようで、
好きなようにして下さいと嬉しい言葉もくれました。
お陰様でどっと澱が出たような爽快感があります。
病みつきになりそうですが、もう溜めずに
清々しい氣を循環させていけるようになります!

どっと澱が出たような爽快感って、とてもよくわかります。
そのためにこの家事アドバイス講座を開催したのですから、あなたは最後の目標まで到達しましたね。
この爽快感をいつもキープすることが当たり前の日常になると、もっと物事の流れが良くなって来ますよ。

ところで、天然木のカウンターを見つけたと書かれてありました。
お値段は張るようですが、寸法が合えば嬉しいですよね。
最終決定に不安があるようでしたら、メールでご相談ください。

素晴らしい頑張りの1か月間でした。
お疲れまでした。
下の写真は、中川さんが京都御所で写したものを送ってくれたので、あなたにもお届けします(^^)

 
 

 
 

(京都御所にて 2017.3.22 中川善博撮影)

 
 

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再び「菜食はなぜ老けるか 動物性食品の取り入れ方」

かつて、下の写真がついた記事がかなりシェアされたことがありました。
マクロビオティックの人も要注意!「菜食はなぜ老けるか」 2015.3.20
ちょうど2年前ですね。

 
 

2年前であっても記事の波に埋もれてしまって、最近の人には読んでもらえないことがよくあります。
しかし、体調不良を通り越して、確実に病気の症状が現れているのに、本人は「排毒」だと言って、その不調を改善しようとせず、ただ「排毒」(と思っている)が終わるのを待っている人がいます。
昨日もそういう人がむそう塾に現れました。

昨日の人の場合は、生理のストップ、しびれやこわばりや皮膚の異常があったので、すでに排毒なんてものを通り越しています。
それでも本人は「排毒」だと思っているから厄介です。
そういう人が昨年も来られました。
まだお若いのに「これでいいのだ」と思って突き進んでしまうのです。

そんな人達のために、もう一つ大事な記事をご紹介しておきます。
マクロビオティックにおける動物性食品の取り入れ方 2011.7.14
2011年にすでに私のブログでも掲載しているのですが、ブログの移転があって、読みにくくなっているので、改めて全文を載せておきます。
とても長い記事ですが、マクロビオティックを提唱した桜沢如一(G.O)と、マクロビオティックを広めた久司道夫氏やその他の弟子たちの動物性に対する温度差がわかって、とても参考になる記事です。

この記事にはマクロビオティックの考え方でとても重要なことが書かれています。
排他的でないこと。
それなのに、それを忘れている人のなんと多いことか。
肝に銘じておきたい言葉です。
マクロビオティックの教えの中核には非排他性、即ち他人を受け入れるという考えがある。他人の意志決定に寛容になれることが大切であり、我々の多くが日常肉を食する親戚や同僚を持つという点を考えた場合、この点は特に重要である。

*   *   *

以下、日本CI協会の記事からリンクします。
How to Include Animal Foods (動物性食品の取り入れ方)

カール・フェレー

 
 

マクロビオティックを実践している若者・ジョーは首に違和感を覚えていた。数年間、熱心にマクロビオティックを実践していたが、彼の病状は悪化の一途を辿っていた。ジョーは久司道夫氏のアドバイスを受けるため、テキサスからボストンに飛んだ。道夫氏のアドバイスにもかかわらず、病状の好転は見られなかった。ジョーはさらにヘルマン相原氏にもアドバイスを求めたが、結果は同じだった。結局、ジョーは全身を動かさないと頭を回せない身体になってしまっていた。彼の首は完全に凝り固まってしまっていた。

救いを求め彼は医者を渡り歩いたが無駄に終わった。結局、一人の医者がノースカロライナの専門医を紹介してくれた。この専門医がジョーを診断した結果、彼は非常に稀な骨障害を抱えていることが分かり、彼に解決策を示してくれた。鶏である。専門医の説明によれば、ジョーの骨は悪化し続けており、鶏のある成分(それは鶏にしかないそうである)が彼の病状を治療可能だそうだ。

ジョーは私の友人で、病気の兆候が現れる前の1975年に彼と出会い、共にマクロビオティックをスタートした仲でした。彼はとても社交的で面白く、毎日がパーティのような生活を送っていました。GOMF(George Ohsawa Macrobiotic Foundation)で働くため、私は1978年にカリフォルニアへ引っ越してきました。ジョーに最後に会ったのは、1983年にテキサスへ彼を訪ねたときでした。彼は完全に治癒しており、初めて会った頃の彼に戻っていました。一体どのようにして治癒したのかを聞くと、先に書いたように説明してくれた後、次のように言っていました。「良くなるためにマクロビオティックを諦めて鶏を食べなくちゃいけなかったんだ」

「冗談だろ!」と私は出し抜けに言い、続けて「身体が求めるものを食べるのがマクロビオティック食じゃないか」。ジョーは理解できなかったようだ。マクロビオティックでは鶏は敬遠すべきものだという考えに凝り固まっていたのだ。鶏は食べないものだという「マクロビオティック」の食箋に従っていた時よりも、身体がそれを求めていることを受け入れ、鶏を食べたジョーの話を聞いた時、彼が本当にマクロビオティックを実践しているのだと感じることができた。

BACKGROUND-背景-
現実的に考えてみると、マクロビオティック食に動物性食品を導入している人もいればしていない人もいる。動物性食品を健康に寄与する形で摂るこることは可能だと考えている人もいれば、魚介類以外の動物性食品を摂るのは避けるべきだと考えている人もいる。マクロビオティックの実践をする際の敷居を低く設定している人もいれば、高く設定している人もいるのである。

魚介類以外の動物性食品を制限・禁止するという厳格な規定がある一方、それを摂っても良いという程度の寛容な規定もある。今日、動物性食品を食べることの危険性は以前にもまして大きい。只、より深刻な危険とは、マクロビオティックの理念を病気治しのための食事に限定してしまうことにある。この記事では、魚介類以外の動物性食品をマクロビオティックの理念や実践に導入する際の賛否両論を検討する。尚、これ以後、「動物性食品」とは、魚介類以外の動物性商品全般を指すことにする。

マクロビオティックを実践する際、動物性食品の位置づけに関する混乱は、マクロビオティックの著書に既に見ることができる。1960年に出版された「ゼン・マクロビオティック」は、George Ohsawa(桜沢如一、以下GO)が食箋について書いた最も詳細な著書である。彼はその中で、健康になるための10の食箋を提唱しており、その中の5つはベジタリアン食で残りの5つは動物性食品を含んだ食箋だった。彼が列挙した後者のマクロビオティック食には、鶏、七面鳥、卵、そしてバターや牛乳などの乳製品が含まれていた。

その一方で、健康的な生活には動物性食品を摂る必要がないことGOは書いている。動物性食品が人間の霊的な成長を阻害すると考えていたからだ。動物性食品を全く摂らなくてもよくなるまで自分自身を啓発することをGOは奨励していた。GOが動物性食品をマクロビオティック食に摂り入れた理由は、人々が与えられた食箋を厳格に守り続けることがマクロビオティック食であるという誤った考えを持たないようにすると共に、動物性食品を食べたいという希望を持っているためにマクロビオティックの理念を敬遠してしまうのを避けるためだったように思える。彼は可能な限り包容力のあるものとしてマクロビオティックを望んでいた。排他性を心底毛嫌いしていた。

ヘルマン・コルネリア相原夫妻が著した1970年代の書物では、動物性食品を時々食べても良いとする嗜好品の部類に入れている。事実、コルネリア夫人は何年もの間、感謝祭の日に七面鳥などの動物性食品を料理していたし、そうした料理レシピを『カレンダー料理本(“Calendar Cookbook”)』に掲載していた。GO夫妻も相原夫妻も、動物性食品の適切な摂り方に関するガイドラインを示しており、例えば、ごく少量をときどき摂取すること、オーガニックの飼料で生育され、放し飼いされている動物であることなどが示されていた。さらに両夫妻は、健康体であるためには、動物性食品は必要ないということも指摘していた。
マクロビオティックにおいて動物性食品を完全に禁止する方向に舵を切ったのは、道夫・アベリン久司夫妻により著された1980年代の書物に端を発する。『標準的なマクロビオティック食事法(“Standard Macrobiotic Diet”)』で道夫氏は、魚介類以外の動物性食品を「日常的に避けるべき食べ物」の部類に入れている。アベリン夫人は、週に2・3回ならば少量の魚介類を摂っても良いというスタンスから、1985年までに自著『マクロビオティック食完全ガイド(“Complete Guide to Macrobiotic Cooking”)』の中で、「肉、家禽、卵、乳製品の摂取は厳禁である」と述べている。

こうした厳格な規定に固守するというマクロビオティックの教えこそ、GOが避けようと試みてきたことだった。今日、マクロビオティックを指導する講師やそれを実践する者の多くは、アベリン夫人の食箋に従い、肉、家禽、卵、乳製品の摂取を厳禁としている。さらに言えば、人々の多くは、そうした食べ物はマクロビオティック食ではないと信じ、また指導している。マクロビオティックの実践者がGOや相原夫妻の書物を目にした際に混乱が生じるのである。我々は次の質問が投げかけられている。「マクロビオティックで動物性食品を摂っても良いのでしょうか?」

マクロビオティックとは大きく、偉大な生命という意味であり、それは動物性食品を摂る者も摂らない者も抱合するのに十分たる包容力がある。マクロビティックの原理によれば、反対のもの、あるいは対立するものは全て、同時に相補的でもある。健康的にマクロビオティックを実践できるのであれば動物性食品を摂っても良いと考える人も、それを摂るのは厳禁であると考える人、その両人を統合可能な考えがマクロビオティックである。個人的には両人の考えを尊重する。ただ、そこには問題もあるという点も指摘しておきたい。

PLOBLEMS WITH INCLUDING ANIMAL FOODS
-動物性食品を取り入れることの弊害-
動物性食品を摂っても構わないとすることの問題は、そのような記述が誤解の源泉だからであろう。この号の『マクロビオティック・トゥデイ( “Macrobiotics Today”)』の編集者への手紙で、読者はまさにこの点に関する懸念を述べている。マクロビティックの食事とは主に植物性食品を中心にしたものである。オーガニック飼料で生育された放し飼いの動物、あるいはその動物を元にした製品を時々、少量食べたからといって、それは変わらない。またこの事は、GO、相原夫妻、あるいはマクロビオティックの原理を勉強している者みなが皆、残虐非道な農場経営手法を容認している訳ではない。

動物性食品を避ける人が言うには、ごく少量であれば動物性食品を食べても良いと伝えてしまうと、それを聞いた人は、いつでも、好きなだけ食べても良いと勘違いしてしまうそうだ。これは明らかに誤りである。GOや相原夫妻は共に、特に当時の食品の質を考えた場合、動物性食品を食べることの危険性を指摘している。今日、品質はさらに悪くなっている。動物性食品に対する無知と、それを過度に摂取することに対する彼らによる警鐘は今日にも当てはまるのである。

マクロビオティックの世界には指摘しておくべき神話がある。マクロビオティックの実践者の中には、動物性食品を摂らない自分たちの方が高い精神性を持ち、判断力も高く、その他の点でも優れていると考えている者がいる。マクロビオティックを実践する菜食主義者は、動物性食品の量や質に関わらず、それを食べる人だと知りながらその人と席を共にしようとは考えてない。

動物性食品を食べる・食べないにせよ、その選択の裏にある考えも同様に重要なのである。マクロビオティックの教えの中核には非排他性、即ち他人を受け入れるという考えがある。他人の意志決定に寛容になれることが大切であり、我々の多くが日常肉を食する親戚や同僚を持つという点を考えた場合、この点は特に重要である。

動物性食品を制限することに関する別の議論は、マクロビオティックを実践しようとする人の大部分が、何らかの病を治療する目的でそれを始めるということにある。そのような状態にある人が病を克服するためには、必ずと言っていい程、動物性食品を避ける必要がある。そうした話をしていくと、各人に応じた適切な動物性食品の摂取を伝えるよりも、皆に動物性食品を避けるよう推奨したほうが話として簡単になったのである。動物性食品を制限する理由は多数あるが、それにより誤解が生まれ、様々な意味でマクロビオティックを制限することになったのである。個人的にその最たる例は、マクロビオティックの原理を学ぶことをせず、ただ盲目的に基本食を守るという欲求に駆られるという点ではないかと思う。

PROBLMES WITH EXCLUDING ANIMAL FOODS
-動物性食品を除外することの弊害-
動物性食品を厳しく制限することの弊害の一つは、健康の維持・増進を図るために動物性食品を必要とする人を過度に怖がらせ、それを食べるよう薦めるアドバイスに耳を貸さなくすることにある。友人のジョーは彼の症状を改善するために、動物性食品(彼の場合は鶏肉)を必要としていた。動物性食品のせいで彼はマクロビオティックをやめてしまった。しっかりとマクロビオティックを理解していなかったために、彼はそれを全て放り投げてしまったのである。こうした限定的な物の見方のためにマクロビオティックをやめなくてはならなくなった人が一体何人いるのだろうか?

魚介類以外の動物性食品を食べる必要があるとアドバイスを受けた経験を持つ人を何人も私は知っている。私自身、数年前に同じようなジレンマに直面したことがあり、わずかの間だけ動物性食品を食生活に摂り入れ、体調が改善した。私は、何をどのくらい食べるかを決定する際にマクロビオティックの原理を活用したが、心配されるほど難しくはなかった。

動物性食品を制限することで発生する別の問題とは、マクロビオティックを実践する指導者の多くがそれを自らの食生活に摂り入れていることにある。何年も前に、私は、乳製品を厳しく制限する理由をいくつも挙げレクチャーを開催していたマクロビオティック講師の素晴らしレクチャーを聞いた。大変な感動を覚えたため、講演後、感謝の気持ちを伝えるため、彼の控え室を訪れてみると、なんと彼は、牛乳入りの冷たいシリアルを食べているところだった。私はショックを覚え、彼が講演で謳ったことと実際の行動が違うのは何故なのかと考えてみた。

数年後、マクロビオティックの指導者たちが集まる会合に参加した際、その答えが明らかになった。過去2ヵ月の間、魚介類を除いた卵や動物性食品を食べていないかを聞かれ、6人中一人がYESと答えた。私は混乱した。彼らは自分たちの主張を正当化するために、動物性食品を摂っても良い理由を、自分たち講師はマクロビオティックの原理、例えば、食材の品質、食べる量、適切な調理法などを知っているからだと主張した。マクロビオティックの原理を知っている者であれば動物性食品を食べても良く、知らない者はたべてはいけないのだ、と私は考えるようになった。このことを初めから教えてくれないのはなぜか?単に動物性食品を絶対摂ってはいけないと教えるのではなく、健康に資する形でそれを導入する方法を説明してくれないのはなぜなのか?

マクロビオティックの哲理には、生命のあらゆる領域で活用可能である普遍的な原理が内包されている。ところが、食養との関連が強くなったため、その哲理が疎かにされてきたのである。マクロビオティックは非常に限定的になり、「規模、範囲、能力が非常に大きいこと」と辞書が定義するようなマクロなものではなくなってしまった。マクロビオティックが食事面に限定されてしまったのみならず、その食事そのものも限定的なものとなってしまったのである。

How to Include Animal Foods
-動物性食品の取り入れ方-

このセクションでは、マクロビオティックの原理を使った動物性食品の取り入れ方のアイデアをいくつか提案していこうと思う。但し、以下の提案は、誰もが自分の食生活に動物性食品を摂り入れるべきだと述べているのではなく、また、注意深く熟考せずにそれを取り入れてもよいと述べているわけでもない。

Condition:健康状態
基本的に動物性食品は酸を形成し、植物性食品よりも身体に負荷がかかる。このため、すでに病気を抱えている人は動物性食品を摂取する前に、注意や相談といった正規の医療サービス提供者からのアドバイスを受ける。
全く健康な人ならば、動物性食品を摂る前にその特質や効能を徹底的に学ぶことが助けとなる。

Constitution:体質
ある人たちは、自分たちが積極的に動物性食品を摂っており、ほかの人達はそうではないと見出すが、私たちはみな一人ひとり違う人間である。私たち人間も含め、全く同じものなど存在しない。例えば、血液型がO型だという人たちの多くは、動物性食品を摂った方が身体の調子が良いと話すが、A型の人たちは、植物性食品を摂り、動物性食品を全く摂らない方が良いのだそうだ。

Purpose:目的
動物性食品を摂るかとらないかで、暮らしの中で無双原理やその哲学を使う目的に、直接影響を与えてしまう。心の成長のためにマクロビオティックを実践している者は、植物性食品を多く摂り、動物性食品を減らすことが有効であるといった桜沢や相原の教えを見出してきた。不調を癒すことに関心のある者は、各人特有の健康状態のためにはっきりこれ、と必要な食品がない限りは、前述した教えが同じく当てはまることに気づくだろう。

Attraction:効果
私は、フレンチメドウキャンプでのあるセッションを思い出す。ヘルマンがキャンプの女性参加者たちを楽しませているあいだ、コーネリアが男性参加者たちに話していた。ある男性参加者がコーネリアに、女が男に期待することとは何かと訊ねると、彼女はぐるりと彼らを見回しこう言った。「あなたたちみんな陰性すぎよ!」彼女は我々に、(適切ならば)動物性も含めたより陽性な食品を摂るよう薦めるのだった。彼女が考えるに、我々は女性の陰性さを引きつける陽性さが十分ではなかった。我々は「陽は陰を、陰は陽を引きつける」原則にではなく、コーネリアの助言には同意しかねる。

Quality:質
いずれの食品を摂るときにも、最も重要なことはその品質である。私見だが、選んだ食品の質は、動物性食品の場合は悪化する。化学物質や農薬、防腐剤、添加物等々といったものの入らない食品を選ぶことが重要だ。基本的には、人工的に手が加えられていなければ、それだけ良いということであろう。この原則は大量消費向け商業ベースの食品店からほとんどの動物性食品を排除してしまう。飼育場を自由に駆け回り、オーガニックな作物や飼料だけを食べている動物(やその加工食品)を選ぶのがいいだろう。可能ならばその飼育場を訪れるのだ。野生の獲物の肉は通常、飼育されているものより質は良いものである。

Quantity:量
GOは「量は質を悪化させてしまう」といったが、これは言い得て妙なことである。私の経験では、ごく少量の動物性食品であればそれはとても役に立つ〜たとえばコーンブレッドに入れる卵一つとか。いつものように、各人の健康状態や目的に応じた必要量を摂ることだ。もし健康状態のために動物性食品の摂取が必要で、それが少量なものならば、方法の一つとしては、自然飼育された食肉を扱う肉屋から骨を買いスープストックを作ることだ。このやり方なら、食肉そのものの過剰な脂を摂らずに骨のミネラルを摂取できる。

Yin/Yang:陰陽
陰陽の分類上、動物性食品がより陽性だと考えられている一方で、動物性食品は陽性の性質と陰性の性質、両方を合わせ持っている。肉についている脂肪は陰性であり、その脂肪こそが陰陽バランスを取る際に厄介なものなのである。GOが提唱する食養法ではその人の食事療法に動物性食品が含まれている場合、穀物を控え、サラダや果物、デザートなどをより多く摂るよう助言している。

Change:変化
全ては変化する。マクロビオティックは柔軟性や、適応力をもつことを説いている。釣り合いをとるために、素材に備わっている陰陽を料理法を変えることで調整するのだ。下準備や陰性食品を組み合わせることで陽性食品のバランスをとるといったことだ。マクロビオティックの料理本にはそのための多くのアイデアが載っている。初めあるものは終わりがある。もし我々が動物性食品を食べ始めたならば、それらを食べることを止める時もまた来るだろうし、後に再び食べ始めるほうへと引き寄せられることもあるだろう。

Front/Back:表裏
表あるものはまた裏もあり表大なればまた裏も大なり。効のあるものは害をなすこともあるということ、効能が大きければそのぶん害もまた大きく潜んでいるのだということを、GOは我々に教えてくれた。その理論を理解せずに、ただ闇雲に杓子定規な規則のあと追いをすることこそが最も危険なことだ。適切な理解や予防措置といったことなしに動物性食品を食べることは間違いなくその危険行為に当たる。

CONSEQUENCES
-結論-
マクロビオティック哲学のもっとも重要な概念の一つが、我々が飲み食いしたものが、その結果を引き起こすというものだ。GOは経験はまた偉大な教師であると教えてくれた。彼の助言はつまり「やって、それをよく見ろ」ということだ。我々が飲食に何を選ぼうとも、最も重要なことはその結果を見極めるということなのだ。もし我々がさらなる不調を感じたなら、摂ると自分で決めた(不快さや病気を引き起こす)食べ物を飲み食いする、その欲求を控えることだ。

我々の考え方や指導にも結果はついて回る。この財団が入る建物の大家は、我々の活動が気に入っているといってくれていた。我々が沢山の人たちの健康維持やその回復を助けていることを、自分は知っているんだと話してくれた。しかしながら、彼は、厳格なマクロビオティックダイエットを続けながら30年やそこら生きるくらいなら肉やピザを楽しみながら10年ちょっと生きるほうがましだと、言い続けてもいた。彼はドアの向うへ歩きながら振り返りこういった。「もちろん、10年かそれよりもっとか、病院から君の助けを求めているかもしれないけどね」

あの時、私は絶好の機会を逃してしまった。私はマクロビオティックを治療目的のダイエットへと焦点を絞りすぎてしまったのだ。そして大家はドアの向うに歩き去っていった。彼が寄せたマクロビオティックへの関心は失われてしまったのだ。彼が肉やピザを食べながらでもマクロビオティックの原理を使えることを私は説明出来たはずだったのに、結局それをしなかった。そのドアを閉じる代わりに、その瞬間を捕らえ彼の考え方の方向転換をはかることで別の扉を開けることが出来たはずなのに。

動物性食品を摂ることを選ぼうとそうでなかろうと、我々は動物性食品に対して感謝の念を捧げることはできるし、また我々は食べ方に頓着しない人々を受け入れることはできる。マクロビオティックは頑固な決まり事のセットではなく、人生の全てに当てはまる順応した哲学なのだ。マクロビオティックにおける全ての経験は価値があり必要とされるものである。我々が他者を受け入れる努力をより多く払うことは我々の自由や喜びもまたさらに深みを増すのだ。

 
 

 
 

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「Macrobiotic and Animal Foods(マクロビオティックと動物性食品)」は日本CI協会・編集部が和訳したものです。

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