マクロビオティックのアンケートに思う

先月、なかなかさんのブログを通じて、マクロビオティックのアンケートがありました。
東京農業大学の学生さんが、卒業論文の参考にされるそうです。
その回答をunekocanさんが、以前、公表しておられましたので、拝読させていただきました。
unekocanさんは、短期間で素晴らしいマクロビ感覚を身につけていらっしゃるので、ぜひ、もっと多くの方に読んでいただけたらと思って、ご紹介させて戴きました。
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■マクロビオティックに関するアンケート
Q2:マクロビオティックを始められてからどのくらい経ちましたか。
回答: 約1年
Q3:マクロビオティックを知ったきっかけはなんですか。選択肢から選んでください。(複数回答可)
1,雑誌・本
Q4:マクロビオティックを始めたきっかけはなんですか。選択肢から選んでください。(複数回答可)
回答: 11,その他(具体的にお答えください)
30代になってからクラシックバレエを始めました。バレエでは股関節を中心に保障可動域を超越した動きがあるので、体のパフォーマンスを向上し、より長い年月踊り続けるための食事を考えるようになりました。PureCafeで野菜料理の本を読んだことをきっかけに、まず南清隆さんのヒューマン・オプティマルダイエットを取り入れ、講座にも参加しました。マクロビオティックは学生時代に知ったのですが、暗くてカルト的なイメージがあり敬遠していました。しかし、奥津典子さんの「オーガニックベース マクロビオティックと暮らす」を読み、実は自由で楽しいものだと知って始めてみる気になりました。
Q5:実際の食生活についての質問です。
Q5-1:一日の食事の回数
回答: 2回または2.5回
Q5-2:動物性の食材の摂取についての質問です。選択肢から選んでください。
回答: 1,魚介類を含め完全に断っている
ただし、披露宴など特別な場合の外食では魚はいただきます。進んで摂る事はありません。
肉は完全に断っています。卵・乳製品はQ5-3の回答に書いたように、お菓子を食べたときに少しいただきました。
Q5-3:白砂糖についての質問です。選択肢から選んでください。
回答: 1,完全に断っている
日常的には完全に断っています。ただし、披露宴など特別な場合の外食では砂糖は入ります。
この1年では2、3回(質がよいと思われる)お菓子をいただきました。
Q5-4:砂糖の代わりに利用する、糖分があれば教えてください。
回答: 玄米甘酒、米飴、麦芽糖、みりん(味の母)
この他お菓子には甜菜等、メープルシロップ、無糖のジャム
Q5-5:摂取する食材についての質問です。選択肢から選んでください。
回答: 4,有機農法にはこだわらないが、安全に栽培された食材を取るように心がけている
Q5-6:摂取する食材の中で特にこだわっているものがあれば教えてください
回答: 玄米
お米は水の中で育ちます。水は環境や携わる人の影響を強く受けるものだそうです。
なので、お米については無農薬・無化学肥料であることと、考え方に共感できる生産者から買うようにしています。
Q6:マクロビオティックを始める前と今の健康や体調の変化についての質問です。
Q6-1:体重の変化があった。
回答: はい
『はい』と答えた方は具体的にお答えください。
回答: 体重5kg、体脂脂肪率10%程度減少
Q6-2:病気や持病が改善された、または完治した。
回答: いいえ
Q6-3:睡眠の質が改善された。 はい
回答: はい
『はい』と答えた方は具体的にお答えください。
回答: 就寝時間に関係なく、朝5時半から6時にすっきりと起きられるようになりました。
昼食後の眠気がなくなりました。
Q6-4:疲れが溜まりにくくなった。
回答: はい
『はい』と答えた方は具体的にお答えください。
回答: ただし、体重が減った当初は持久力が不足しているように感じました。
今は、多少普段と違う運動をしても筋肉痛があまり残りません。以前は休日に夫と出かけると夕方には疲れてしまって食事の支度が大変だと感じることがありましたが、そんなこともなくなりました。
Q6-5:その他に変わったと感じる点があれば教えてください
回答:
<体の変化>
・爪:手の爪は2枚爪が改善され、足の爪は蛇腹上につぶれていたのがきれいになりました。
・髪:縮毛気味で矯正パーマをかけたこともありましたが、石鹸シャンプー、酸リンスで洗って乾かすだけできれいにまとまるようになりました。美容師さんにも髪質が良いといわれます。
・肌:吹き出物があまり出なくなり、肌理が細かくなりました。10年来、頬に小さく引きつれた盛り上がりがあったのですが、ほとんど目立たなくなりました。洗顔後もあまり乾燥しません。
<心の変化>
マクロビオティックを実践しているとイライラしなくなる、と言いますがその点ではまだまだです。でも感情に飲み込まれたときに早く気がついて自分のリズムを取り戻すことができるようになったと思います。
Q7:マクロビオティックの良さや問題点、改善点についての質問です。
Q7-1:マクロビオティックを始めて良かったと感じますか。
回答: はい
『はい』と答えた方は具体的にお答えください。
回答:
人間は、取り入れるエネルギー(飲食物、見聞きするもの)と自分から出すエネルギー(言葉など)で自分をデザインしていくことができると知り、体で実感できるので今後の人生がより楽しみです。
中心とするべきものが分かったので、溢れている健康情報・美容情報に振り回されず、生活がシンプルになりました。
マクロビオティックを通じて、通じ合うものがある人たちと知り合えたことも大きいです。
何より、マクロビオティックのごはんはおいしいです!
Q7-2:マクロビオティックを始めるにあたり苦労する点、つらい点はありましたか。
回答: いいえ
『いいえ』と答えた方は具体的にお答えください。
回答: 前述のようにオプティマル・ヒューマンダイエット(動物性、未精製の砂糖は摂るが穀物、豆、野菜中心)からだんだんと移行できたため、始める上で大変だったことはありません。
続けていく中で問題は常に出てきますが、それは当たり前だと思います。
Q7-3:今後普及させるにはどのような事が必要だと思いますか。
回答: マクロビオティックを実践している人が楽しく、幸せな姿を実現すること。
食材の入手しやすさや外食問題の改善には、ちょっとした機会にも「こういうものが欲しい」という希望を伝え続けることだと思います。
Q7-4:マクロビオティックを人に勧める事が出来ますか。 
回答: はい
『はい』と答えた方へ。これからマクロビオティックを始める方へアドバイスをお願いします
回答: 勧められる、といっても、それは「やってみたい」と思う人に対しては「ぜひ!」ということであって、誰彼かまわず勧めて歩きたいという意味ではないのですが・・・
マクロビオティックは動物性・砂糖を摂らないことが本質ではなく、ニュートラルポジションを保てるようにバランスを整える方法としてマクロビオティックの食事があります。スポーツでも武道でも、ダンスでも即座に必要な動きに移れるように「構え」の状態を整えますよね。
できることから少しずつ、と良く言いますが、マクロビオティックをバランス悪く取り入れてしまうと却って調子が悪く感じ、続けることがいやになってしまうと思います。私は食べ物ではまず中心となる全粒穀物(玄米)を食べることを優先すると良いのではないかと思います。中心が決まれば、他の事はおのずとついてくると思います。
Q-8:その他にマクロビオティックについて思う事があればお書きください。
回答:
マクロビオティックでは「なんちゃって」「ゆるゆる」という言葉をよく目にします。多分、もともとがとてもストイックなイメージの強いものなので、それを和らげるために出てきた言葉なのでしょう。また、実践している人の中でも「そこまではできない」という気持ちから発せられるのだと思います。でも、最初からあきらめているのと、本質をつかんで「今はここまで」と意識しているのとでは同じ言葉を使っていても意味は全く違うと思います。マクロビオティックに限らず、何かを目指すというのは厳しいもので、だからこそ楽しいのだから、「なんちゃって」にとどまっているのはもったいないな、と。
一方で、マクロビオティックの食事をすること自体が目的になってしまうことには大きな違和感を感じます。食事は大切ですが、それが人生のすべてではないですから。
それもまた、「バランス」なんですね。
真剣に向かい合うことがないか、視野狭窄に陥っているか・・・なんだかバランスの悪く感じるできごとを見聞きすることが多いのですが、マクロビオティックを理解する人が増えれば(別に肉を食べないとかそういうことでなくて、考え方が広まれば)で世の中に楽しいことも増えるのではないかと思います。
以上
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素晴らしいですね?。
1年間でここまでしっかりとマクロビオティックを理解され、実践されていることに感動しました。
日々のマクロビ生活を振り返る意味でも、この質問事項を半年に1回でもチェックしてみると、自分の進歩が分かっていいかも知れません。
unekocanさんの将来がとても、とても楽しみですね。


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不耕起米について

不耕起米について、せさみさんからコメントがありましたので、ちょっと記事にしてみますね。

不耕起米」とは、読んで字のごとく、「土を耕さないで作る米」のことです。
一般的にお米を作る場合は、まず、水田の土を掘り起こし、水を入れてから「代掻き」と呼ばれるドロドロ状態にしてから、ある程度まで育った苗を「田植え」しますね。
ところが、この不耕起栽培は、それらの作業を一切やらないで田植えをするのです。
なぜか?

昔、稲は「育てていなかった」のです。
勝手に育って、勝手に実った物だけが生き残ったわけです。
ところが現在は、化学肥料や農薬で、病気にも自然環境にも弱い稲が多くなってしまいました。
そのようにして栽培されたお米は、当然エネルギーが低くなっていますね。
そこで、稲をできるだけ「野性的」な環境で収穫しようとしたのが、「不耕起栽培」なのです。
純粋な意味では、「栽培」の部分をうんと少なくしたものです。

一般的に稲の栽培は手間がかかると思われていますが、田植えをしてから収穫するまでほとんど手をかけないのです。
草取り? これが凄いんですね〜。
凄い裏ワザがあって、雑草の芽があまり出ないようになるのです。
これは、土壌づくりに秘密があります。
メダカやイトミミズなど、他の命も一緒に米作りをしてくれるんですね〜。
最もいいのは「強い稲」になることです。
その結果、害虫や低温の被害から守られるのですから。

このようにして収穫されたお米は、当然エネルギーが高いので、人間に良い作用を及ぼすのは間違いありません。
何だか子育てと似ているように思いませんか?。
いじくりまわすのは不自然」ってことですね。
肝に銘じたいものです。

 


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出会いの年でした

ここ数日、マクロ美風は“強風”のごとく、夜も昼も外に出てばかりでした。
家のことは、夫である“マクロ微風”さんが、辛うじて命を保つ程度に、協力してくれました。
ありがとう、微風さん。
やっと、数日ぶりにパソコンの前に座り、“久しぶりだなぁ”なんて感じてしまいました。
コメントをいただいた皆さん、お返事が遅くなってしまって本当に申し訳ありません。
順番に書いていきますので、気長にのぞいてみて下さいね。
今年は、8月の末にブログを始めて、次から次へと新しい出会いがありました。
中には、直接お目にかかって交流できたかたが何人もいます。
その輪が次第に大きくなって、来年の1月?2月にかけての土曜日、仙台で“おひさまや交流会”なるものが開催されることになりました。
ブログ上での会話が、直接お会いして生の会話を楽しめるのですから、何て素晴らしいことでしょう!
しかも、そこには“共通の話題がある”のですから、最高の集まりですね!
今から、皆さんにお目にかかれるのを、子供の遠足のように指折り数えて、待っている私です。
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ところで、先日、「名刺交換会」に出席しました。
一面識もない方々が70名ほどいらっしゃって、その中に私が一人ぽっちで参加したのですが、皆さんの共通意識は“心・体・地球(環境)の健康”です。
まるで、LOHASのようですが、どこにもLOHASという文字も言葉もありません。
“心・体・地球(環境)の健康”に関心のある人たちが、集まっただけであって、何の拘束も義務もありません。
もちろん、マクロビオティック実践者もいらっしゃいました。
何といっても印象的だったのは、“日本から医者をなくすことが私の夢です”と言い切って、着々と実行に移しつつある現役の医師であり、某大学助教授の存在でした。
柔和で、穏やかで、信頼のおける表情も素晴らしいものでした。
また、それはそれは惚れ惚れして、つい見とれてしまう柔和な表情のご夫婦がいらっしゃいました。
不耕起米を生産しているお百姓さんです。
この方が育てたお米は、きっと美味しいはずだと確信するほどでした。
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今年は、何年分もの出会いを4ヶ月足らずで現実のものにしてしまいました。
この機会をつくったのは、間違いなく“ブログ”です。
今年の出会いに感謝しつつ、来年の出会いを心待ちにしている今日この頃です。


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天下一品のごま塩

マクロビオティックの基本は、何と言っても“玄米ごはんとごま塩”ですね。
先日、ゆなりんごさんが、ごま塩についてとても良い記事をかいておられます。
慌ただしい12月ですが、この時期にこのような記事に出会うと、お料理の真髄が五臓六腑にしみわたるような気がします。
“ごま塩”といえば、伊豆長岡温泉のこだま荘さんのごま塩は、それはそれは丁寧に、気持ちをこめて擂りあげてあって、感動ものです。
「このごま塩はどんな気持ちで擂ったのかなぁ?」と想像してしまうほど、惚れ惚れします。
その天下一品のごま塩に、これから会いに行ってきます。


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おふくろの味

お歳暮が届きました。
マクロビ生活をしていると、複雑な思いが交錯するこの時期ですが、思わぬことで「おふくろの味」を考えるいい機会をいただきました。
私が北海道出身なのをご存知なのでしょうか、「北海道の海産物詰め合わせ」が届いたのです。
イクラ・鮭・などに混じって「松前漬け」が出てきました。
「懐かしい?」
マクロビ生活になってから、松前漬けは作っていなかったので、あまりの懐かしさに、ちょいと一口食べてみました。
「ん?」 違う? 甘いのです。「あ?、ここにも甘さが・・・」
私の母は、何でも手づくりする人だったので、当然、松前漬けも自家製でした。
昆布やスルメなどを細く切るのは子供達の仕事で、兄弟でおしゃべりをしながら切ったのを思い出します。
切りながらスルメをつまみ食いして、材料の割合がバランスを欠いてしまい、母が後で補ってくれたのも楽しい思い出です。
お醤油などの調味料と混ぜて蓋つきの容器に入れるのですが、毎日「まぁだ?、まぁだ?」と聞きながら、つまみ食いをしておりました。
母は市販品によくある「甘み」のあるおかずや漬け物が嫌いで、お味噌から納豆の果てまで自家製でしたから、子供達は当然甘みの強くない味に慣れて育ちました。
大人になって、昔母が作ってくれた料理名と同じ物を口にした時、そのお料理が美味しく感じたり、まずく感じたりする時には、無意識のうちに母の味を基準にしていたと思います。
今回の松前漬けは、まさにその典型例でした。
ところで、夫は埼玉県の生まれ育ちですが、完全な消費者の家庭で育ったので、私より食材の生(き)の味は知りません。
たとえば、乳製品は体にいいからと、牛乳を毎日飲まされて育ち、チーズも「△Pチーズ」などを毎日食べていたそうです。
一方私は、実家で牛乳を生産していましたが、母が「牛乳はそんなに好きでない」という理由で、あまり食卓にのぼることはありませんでした。
でも、時々、お菓子を作るときに、お水の代わりに牛乳を使っていました。
理由は、その方がふっくら出来上がるから、というものでした。
母は、チーズも作りましたが、1年に6回程度でした。
それは絞りたての牛乳を使って、すべて自家製ですから、怪しげな添加物は一切なしです。
それらの味に慣れていた私は、結婚した時夫が口にする牛乳やチーズは、「何か変?」な味に感じました。
牛乳の味の違いは特に顕著だったので、あまり飲みませんでしたが。
マクロビオティックを知った今では、私は、自然の食材が手に入る環境と、母の手づくり料理によって育ててもらえて、本当に良かったと思っています。
夫の母親も一生懸命お料理を作って育ててくれたそうですが、育った環境が私より都会に近かったこともあって、現代栄養学を真面目に反映した食生活だったようです。
こうしてみると、子供が育つ段階で日々口にする物は、人間の味覚の原点を形成することに気がつきます。
この「味覚の原点」が「おふくろの味」なのだと思うのです。
一般的には、大人になってから母親の料理を懐かしむ程度の感覚でこの言葉を使うことが多いのですが、マクロビアンにとっては重要な意味を持つと思います。
ますます、訳のわからない食材が出回ってくるこの時代において、本能ともいえる「味覚」の基準をしっかり育ててあげることは、親が子供に残してあげられる最高のプレゼントだと思います。
そして、マクロビオティックによって、最高の人生が送れるように、道しるべを示してあげられれば理想的ですね。
私も、夫や子供の味覚づくりに、全精力を注ぎ込んでいる毎日です。
子供にとっては「おふくろの味」ですが、夫にとっては何の味になるのでしょう?
妻の味?マクロビの味?
100歳ぐらいになったら、聞いてみたいものです。


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