子供の入園・入学と親の態度

桜が満開になると、ウズウズしてきます。
これはもう、日本人のDNAのせいですね。
ところが、この季節になると、心の晴れない人が出てくるのも事実です。
それは、幼稚園・保育園・小学校・中学校など、入園・入学シーズンで、環境が変わるために起きる心の変化で、体に不調を感じる人が出てくるからです。
社会人になっても、多かれ少なかれその傾向はありますが、そこは大人なので、何とか乗り越えていくものです。
(時には、乗り越えられない大人も多くなってきていますが・・・。)
問題なのは、子供たちです。
ブログにも、そんな悩みの記事が多くなってきました。
そこで、私と息子の体験をふまえて、オバさんの考えを書いてみますね。
*    *    *    *
我が家の息子はとても神経質で、食も細く、アトピーもあって、それはそれは育てにくい子でした。
ですから、保育園に入園した時も、小学校に入学した時も、中学校に入学した時も、高校に入学した時も、いつも大きな体の変化がありました。
この調子だと、大学生・社会人と進む時にまた何かあるかも知れませんが、そういうことは考えないようにしています。
「想い」は重要なので。
入園・入学後の息子の変化を具体的に書くと、
保育園:オムツが不要だったのに、まったくトイレで出来なくなってしまった。
小学校:チックが出現して、治ったのは2学期の半ば。
中学校:きれいに治っていたアトピーが一気に再発。
朝は綺麗な顔だったのに、入学式を終えて帰宅したら、別人のように顔がブクブクになって、目もまとも
に開けられないくらい。
刻々と悪化して、全身に拡がってしまった。
高 校:病名は「円形脱毛症・全頭型」だが、全身の毛が抜けた。
(頭・眉・まつ毛・ひげ・わき毛・陰毛・すね毛すべて)
悲惨だった。
今でも涙がにじむ。
(詳しくは、「体中の毛が抜ける!!」、「アトピーが原因?」へ)
ここには、体の変化の大きなものだけ書きましたが、問題は、「心の変化」です。
体の変化として、外に出てくる前に、子供は心でいっぱい反応しているのだと思います。
しかし、親がなかなか子供の心の変化に気づかないでいると、SOSとして、子供の体が反応してくるのではないでしょうか?
私も、その都度、精一杯考えて、真剣勝負で対応してきました。
悩み、苦しみ、他との比較、夢、希望、見栄などが交錯しました。
その結果、結論は、「人それぞれ違う」ということでした。

当たり前といえば当たり前なのですが、この「当たり前」にたどり着くまでに、本当に身も細る思いや、眠れぬ夜や、枕を涙でぬらしたことが何度もありました。
今も、困ったことはありますが、マクロビオティックの考え方を駆使すると、不思議なくらい自然な対応ができて、子供を無駄に苦しめることがないように思います。

*    *    *    *
入園・入学前後のお子さんを育てていらっしゃる方、本当にご苦労様、そして、お疲れ様です。
親も疲れていますが、お子さんはもっともっと、体中で頑張ってヘトヘトだと思います。
ですから、この時期は、過保護かと思えるぐらい抱きしめて、お子さんの主張を聞いてあげましょう。
子供なりに、外では頑張ってくるので、家ではゆっくり、のんびりさせてあげましょう。
今まで出来たことが出来なくなっても、黙っていましょう。
外であったことを、根掘り葉掘り問い詰めないようにしましょう。
お子さんに聞くのは、たった一言、「楽しかった??」で十分。
ただし、その時の反応は、よ?く観察します。
どんな反応があっても、親の感情は表に出さない努力も必要です。
子供に、ダイレクトに影響しますから。
なお、逞しくて、元気いっぱいで、何の心配もないようなお子さんでも、小さなストレスは受けるものです。
気を抜かずに、いつもより注意して観察しておきましょう。
ただし、観察していることも、悟られないようにしてくださいね。
最後に、とっても大切なことを一つ。
お子さんの状態について、夫婦や家族が、お子さんのいるところで話をしないでください。
子供は、遊びに夢中になっているようでも、しっかり聞いているものです。
お子さんの耳の鋭さに、地獄耳かと思われた経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
子供は、大人より言葉での表現は未熟ですが、その分、雰囲気を察知したり、親の表情は良く見ていて、大人もビックリしますよね。
きっと、自分の身を守るために必要なんでしょう。
こんなことを頭の片隅において、お子さんと向き合ってくだされば、見えないものも見えてくる時があるかも知れません。
どうぞ、肩の力を抜いて、楽しい子育てをなさってくださいね。
幸多きスタートでありますように。


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善右衛門さんの本豆餅(お大福)

待ちに待った、善右衛門さんの「本豆餅」が、きょう届きました。
室温で解凍すること4時間。
まだ冷たい感じがしたので、もう少し待ってからいただくことにしました。
すると、お茶の時間ではなくて、夕食が近くなってしまいました。
息子(17歳)が夕食前(17:55)に、「お腹がすいたぁ」と言うので、ちょっとためらいましたが、「本豆餅」を食べさせてあげることにしました。
普段は、食事前にこんなことは絶対しないのですが、食事前の方が味がよく分かるので、あえて、食事前を選んだのです。
私と一緒に「本豆餅」を食べた直後(18:10)に夫が帰宅したので、事情を説明して先に「本豆餅」を食べてもらいました。
そんなわけで、今晩の夕食は、いつもより大幅に遅らせて、20:00からにしたのです(ゴメンね家族)。
* * * 「本豆餅」の感想 * * *
   息子 :「うまい!、これどこの?」
        「今度から、これいっぱい買っといて」
             「ん?いつものより皮が元気だね」
        「なんか大きいなぁ」
       「アンコがくどくないね、さっぱりしてるね」
   夫 : 「皮がうまいね」
      「塩が強いかな」
      「う?ん、やっぱり皮に味があるなぁ」
      「竹の皮が善右衛門さんらしいね」
    私 :「皮にコクがあるわ」
      「もう少し皮がほしいなぁ」(皮が美味しいので)
      「もうちょっと、甘みが少なくてもいいね」
      「もう一回り小さくてもいいねぇ」
          *    *    *    *
☆ 善右衛門さんへ ☆
家族が口にした言葉を、遠慮なく、そのまま書いてみました。
共通だったのは、やはり、皮の美味しさでしたねぇ。
色・弾力・コクなどは、一般の豆餅に絶対ないものだと思います。
特に、「豆餅の皮にコクを感じた」のは、初めての経験です。
白米のご飯を食べていて、玄米ご飯を食べると、真っ先に感じるのが、このコクだど思っています。
玄米ご飯に感じるあの深みのある味が、そのまま豆餅の皮に存在していて、感動しました。

この皮が、「本豆餅」の命かも知れませんね。
それから、これは全く私個人の好みなのですが、もう少し甘さが控えめでもいいかなぁと思いました。
それは、マクロビオティック的にという意味ではなく、とても皮に存在感があったので、むしろ、アンコは引き立て役に徹した方が、釣り合いがとれると感じたからです。
もし、あの甘さのままだったら、気持ちていどアンコの量を少なくした方が、全体のバランスがとれるような感じがします。
生意気なことを書いて、ごめんなさいね。
でも、試行錯誤の末に出来上がったお菓子に、こうして気軽に自分の感想をお伝えできるご縁を、とてもありがたく思います。
          *    *    *    *
関東では、「お大福」として売られていている「豆餅」ですが、この呼び名は地方によって、どのように違うのか興味のあるところです。
また、大きさもどのように違うのでしょうね。
関東では、善右衛門さんの「本豆餅」の大きさは、一番大きいと思います。
それより小さい大きさが、2段階ほどあります。
京都では、どうなんでしょうね。
お米以外は、私の故郷の材料でつくられている、この「本豆餅」。
手にとって眺め、口にして味わい、心ゆくまで故郷を味わいました。
マクロビオティックへのこだわりを貫いた、美味しく、大満足の「本豆餅」。
私と家族の、生涯の必需品です。
善右衛門さん、素晴らしいお菓子を、本当にありがとうございました。
<追記>
残りの本豆餅が気になって、気になって、もう一個食べてしまいました。
すると、食前に食べたものより、皮が厚めでした(??)
ということで、こちらは、皮とアンコのバランスがちょうど良かったので、上の記事に補足させていただきます。
 
<さらに追記> 4/3  
guguさんから、素晴らしいコメントが届きました。
「本豆餅の甘さ」に寄せる、善右衛門さんの奥深さが伝わる、感激の内容です。
善右衛門さんの、マクロビオティックに対する熱き思いを共有しましょう。
ぜひ、お読みくださいね。 
<さらにさらに追記>4/3
またまたguguさんから、大事なコメントが寄せられました。
次のような内容です。
善右衛門さんは、「ほんとにたま?にいただくお菓子ですからね」と何度も念を押されていました。

肝に銘じましょう。


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赤ちゃんとの会話・上の子供の納得

Happy Healthy Lifeのakkoさんの記事で、気になることがありました。
“下のお子さんが生まれてから、上のお子さんの態度に変化があって、そのことで悩んでいる”という内容です。
コメントをしようと思ったのですが、子育て中なら、どこの家庭でも起こり得る問題なので、記事にしてみました。

*    *    *    *

まず、子供って本当にそれぞれ違っていて、赤ちゃんの時から個性があるものです。
何事にも神経質だったり、少々のアクシデントでは動じなかったり、おとなしくて扱いやすかったり、とにかく忙しく動き回ったり、観察していても、飽きることがありません。
最近は、マクロビオティックで子育て中のお母さん達にお会いする機会が増えて、大勢のお子さんとも接することが可能になりました。
私は独身の時から、“野口整体”を取り入れた生活や考え方をしていたのですが、今では、マクロビオティックの観点からも考えることが出来て、とても複眼的になりました。

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そんな私が、幼児期の子育てについてのポイントだと思うのは、ただ一つ。
“赤ちゃんと会話してますか?、上のお子さんは納得してますか?”
ということです。
赤ちゃんは、“お腹の中にいる時から”会話をしましょう。
1 お腹に手を当てて、「おはよう♪ おやすみ」
2 「さぁ、一緒にご飯をたべようね」
3 「ああ、お風呂は気持ちがいいねぇ」
などと、お母さんが行動するたびに、語りかけましょう。

ここで大切なことが、三つあります。
 「○○ちゃん」と名前をつけて語りかける ことです。
 お父さんにも協力してもらって、お母さんのお腹に手を当てて、
「○○ちゃん、お父さんだよ、おはよう♪」
などと語りかけてもらうことです。
この行為が、誕生後の父子関係を格段に良いものにします。
赤ちゃんは、お腹の中にいる時から、お父さんの声を聴いているので、誕生しても、すぐ父親を認識できるからです。

 赤ちゃんのお世話は、気持ちを集中してしましょう。
オギャーと生まれてからのことですが、オムツを換える時も、オッパイを飲ませる時も、目を見ながら語りかけます。
つまり、親の気持ちを赤ちゃんに集中させながら、授乳などをするのです。
もちろん、テレビを観ながら授乳するのはダメですねぇ。
気持ちがテレビに向いているからです。
時々、ベビーカーに赤ちゃんを乗せたまま、抱っこもせずに哺乳瓶をあてがっている光景を見ますが、ゾッとしますね〜。
この時点ですでに“孤食”が始まっているからです。

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だんだん、赤ちゃんの起きている時間が長くなってくると、「お母さんは、トイレに行ってくるから、1分待っててね」というように、事前に親の行動を説明します。
そのくり返しが子育てなのですが、もし、上にお子さんがいる場合は、そのお子さんへの対応がとっても重要です。
それは、難しいことではありません。
ポイントはただ一つ。
「○○ちゃん(下の子)にオッパイをあげたいけれど、△△ちゃん(上の子)い〜い?
「○○ちゃん(下の子)のオムツを換えたいけれど、△△ちゃん(上の子)は大丈夫? 」
と、下のお子さんに手をかける前に、上のお子さんに声をかけることです。

すると、上のお子さんは、何らかの意思表示をしますから、そちらを納得させてから、下のお子さんのお世話をすると、上のお子さんは納得しているので、精神的に満たされます。
必ずこれを守っていれば、下のお子さんが生まれても、上のお子さんの情緒は安定しているはずです。
幼児期は、母親(父親)との信頼関係を築く大切な時期です。
この時期に、精神的に満たされた子供は、親から離れるべき時に、“スッ”と安心して離れて行きます。

しかし、信頼関係が築けていない子供は、精神的な自立が思うように行かなくて、のちのち問題を抱え込むことも少なくありません。
お母さんやお父さんは、大変だと思われるでしょうが、ちょっと順序に気をつけるだけのことですから、ぜひ、実行してはいかがでしょうか。

 


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「我や(GAYA)井戸端会議」の申込み状況

先日、なかなかさんのブログで告知しました、「我や(GAYA)井戸端会議」の参加申込みは、3月28日現在で、大人28人子供8人です。
4月は、年度初めでもあり、何かと行事が重なって多忙なのに、こんなに沢山の方々が参加を表明してくださって、とても嬉しいです。
中には、結婚式への出席と時間が重なってしまい、泣く泣く井戸端会議は欠席するものの、二次会には飛んできてくれる人もいて、嬉しい限りです。
また、北は仙台、南は大阪・名古屋からも駆けつけてくださるとのこと。
皆さんが、「待ってました!!」と仰ってくださるので、「マクロビオティックに寄せる想いは同じだなぁ」と、つくづく感じます。
井戸端会議の詳細は、後日なかなかさんのブログで告知しますが、今回は、ただおしゃべりをするのではなく、ちょっとしたお楽しみを企画しています。
このお楽しみは、「マクロビオティック奥の院」とも言うべきもので、それはそれはサイコーに盛り上がる内容なんですよ。
定員まで、まだゆとりがありますので、どうしようかな?とお考え中の方は、ぜひお出でください。
お待ちしております。


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タクシードライバーとマクロビオティック

私は、外に出かける時、なるべく電車を使っています。
たまに、タクシーを利用することがあるのですが、どういうわけか、タクシーの運転手さんとのお話で、盛り上がることが多いのです。


先日も、運転手さんとお話しをしていたら、「糖尿病でねぇ」と心配そうに言います。
そこで、玄米の話をしたところ、真剣に質問をしてくるので、こちらも真剣に答えてあげました。
そのうちに、目的地に着いたのですが、運転手さんは一生懸命にお話をするので、車内で20分ほど話したでしょうか。
すると、最後に涙を流しながら、「私は救われた、希望が持てた」と握手を求めてきました。
何だか、私も涙腺が刺激されて、「決して諦めないでください」と涙声で激励しました。
最後に、名刺の交換をして、後日、資料をお送りする約束をしてお別れしました。
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タクシーに乗って、マクロビオティックのお話をするのは、これで3回目です。
男性2名、女性1名でした。
いずれも、最後は涙で終わりました。
そして、いずれも、「糖尿病」でした。
「糖尿病」でも、タクシードライバーとして働いているのですが、彼らに共通していることは、「何をしても血糖値が下がらない」ということです。
そこに、考えもつかなかった「食事の見直し」で「治るかも知れない」と、希望を見出すのでしょうが、私には、一つの課題があります。
それは、タクシーの乗務は深夜が多く、食事の時間帯が標準的なパターンではないことです。
そんな彼らがマクロビオティックを実践するには、どんな方法がいいのか、私も頭を痛めます。
どんな職業の人でも、気軽に、普通に、美味しく、楽しくマクロビオティックが続けられるように、色々な方々と情報を交換して、マクロビオティック実践者を応援したいと、心から思いました。


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