新型コロナウイルスは私たちに色々なことを考えさせてくれますね。
平和にのほほんと生きてきた人たち、戦争を知っている人たち、大地に足をつけて生きてきた人たち、便利さの中で生きてきた人たち、あらゆる職業や生き方の人たちが、一斉に自粛という名のもとに窮屈な生活になりました。
それぞれの人が自分の人生を背景にして、少しでも良い方法をと考えるのですが、人には実に個人差があって、楽観的な人や神経質に考える人、もう悲壮感いっぱいの人などがいて、自分の考えを持たずに生きてきた人にとっては、とても不安が増す日々のようです。
今までに体験したことがないような場面では、大なり小なり不安になるのは仕方のないことですが、不安ゆえに正常な判断が出来ないようでは困ってしまいます。
でも、それは常々自分で意思決定を疎かにした生き方をしてきた影響があるように思います。
つまり、いつも自ら決めて、自ら行動せずに、常に誰かの意思決定に従う生き方をしてきた人は、コロナ問題ではとても苦しい判断を迫られる場面があります。
それは、人はそれぞれ「自分」というものを持っているのですから、当然「自分」の感情があるわけです。
ですから、なにかの選択を迫られた時、自分はAを選びたいのに、誰かの意思決定に支配された生き方をしていると、AではなくBを選ばなければならない場面が出てきます。
そんなとき、その人は嬉しいでしょうか?
満足できるでしょうか?
納得できるでしょうか?
きっとスッキリした気持ちになれずに、不満がくすぶることになるでしょう。
それがもし、夫婦の間や、親子の間だったらどうでしょうか?
どちらにおいても、自分で自分の人生を歩んでいる感じは薄くなりますね。
それが積み重なると、物事が自分の思いどおりに進まなくて、不満がピークに達してしまいます。
あなたはいかがですか?
そもそも人生はあなたのものなのですから、あなたが納得する方法を選択しながら生きればよいのですが、日常的にそれが出来ていますか?
相手のあることは、相手に自分の考えを理解してもらうことも必要です。
そのための努力をせずに、相手が理解してくれないと嘆いていませんか?
えてして似た者同士はうまくいくことが多いです。
でも、正反対のタイプであっても、相手に対する尊敬の気持ちがあるとうまくいきます。
あるいは、正反対の相手から学ぼうとする気持ちがあってもうまくいきますね。
この辺は陰陽で考えるととても面白いテーマです。
自粛生活が長引くと、精神的にも負担になって、今まで見せなかった顔が出てくることがあります。
そのうえ、経済的な面で大幅な収入減になれば、笑顔が消えても不思議ではありません。
場合によっては失業だってありえます。
そんな時にはその人の「正味の人間性」が出てきますから、「この人ってこんな人だったの・・・」とガッカリするかもしれません。
あるいは、「え? この人、こんなに頼もしかったんだぁ!」と見直すかもしれません。
さあ、あなたはどちらになるでしょうか。
(京都 南禅寺 水路閣)
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美風さん、こんにちは。
今まさにこのようなことを考えていたのでドキッとしながら読みました。
むそう塾に出会ってから、それ以前よりも自分がやりたい事をやってきたつもりでした。
でもこの状況になって改めて振り返ると、自分で考える事を怠け、上手くいかないことを周りのせいにして、仕方ないのだと無理やり自分を納得させていたという事実を思い知らされました。
というより、分かっていたけどそれを見てみぬふりをして楽な道を選んでいたのです。
今死んでも悔いはない、そんな生き方を目標にしていますが、実際はあのときこうしていたら…と思うことが多々あります。
今回のことは心が揺さぶられることが沢山あります。でも今の生き方で本当に良いのか?それを問われている貴重な機会でもあるので今一度よく考え、感じて行動していきたいと思います。
みんみちゃん、こんばんは。
コメントをありがとうございます。
確かにコロナは大変な問題ではありますが、目の前にこんなにも具体的に決断せねばならないことが提示されているわけですから、これを大いなる体験として生かさぬ手はないと思うのです。
>仕方ないのだと無理やり自分を納得させていたという事実を思い知らされました。
>分かっていたけどそれを見てみぬふりをして楽な道を選んでいたのです。
>あのときこうしていたら…と思うことが多々あります。
キーワードがゴロゴロ転がっていますね(笑)
きっと頭で考えて出した結論の場合は、後でモヤモヤするのだと思います。
反対に、感情面でも納得できる落とし所で出した結論は、後々しこりを残さないので、優先順位を間違わない方がよいと思います。
ちなみに私の場合は、「後悔しないように生きる」ことだけを念頭において生きて来ました。
そうすると、「自分を納得させる」ことも、「見てみぬふりする」こともなく、スッキリと生きられましたよ(^o^)