おかずのメインは動物性だと思っていませんか? もしそうなら調整をお忘れなく

先日不思議なことがありました。
授業の際に何気なくこぼれた塾生さんの発言にビックリしたのです。
「お弁当のおかずは主が動物性でなければならないと思っていた」というものです。
???
私も中川さんも一度もそんなことは口にしていないはずなのですが、どこかで勘違いされたのでしょう。

召し上がる人の体調によっては、一時期動物性を主にするといいねということはあっても、「動物性でなければならない」ということは断じてありません。
ましてや、むそう塾はマクロビオティックの考え方を取り入れているのですから、相当に植物性の重要性を説いているはずです。
それでもそういう誤解が生じるのですから、本当に人それぞれだと思うと同時に、丁寧にフォローし続けることの必要性を再認識したのでした。

むそう塾では「現代版マクロビオティック食事法」として、次のような記事があります。
現代版マクロビオティック食事法(1)序
現代版マクロビオティック食事法(2)食事バランス
現代版マクロビオティック食事法(3)動物性の割合
現代版マクロビオティック食事法(4)主食としての玄米

「現代版マクロビオティック食事法(2)食事バランス」の中に、次のような文章があります。
「おかずは動物性がメインなのではなく、植物性がメインなのだという認識を持てると、一気に色々な体調の変化を感じることでしょう。」
ここですね。
このことが実際に頭に落とし込めていないから、冒頭のような言葉が出たのだと思います。

また、「現代版マクロビオティック食事法(2)食事バランス」には次のような文章もあります。
「肉・魚などは主菜ではなく副菜としての位置づけになりますので、農林水産省が示したガイドラインの逆になります。
ここの認識が一番難しく、メインが動物性になるような食べ方しか出来ない人は、お肉やお魚を摂らない日を1週間に何回か作るべきです。」

動物性は旨味があるので、ついつい量を求める人が多いのですが、毒消しの観点から考えると、「毒消しできる範囲内で」と指導しています。
それでも世の中には動物性を求める人が多いので、その趨勢を考慮して、あえて厳しい目標を設定しています。
そのくらいの「動物性の少なさ」を意識してもらわないと、絶対植物性が足りなくなってしまうからです。

血液を浄化できるのは野菜や果物のおかげです。
決して動物性の旨味だけに惑わされることなく、野菜をしっかり摂りましょう。
お弁当に動物性を入れることが多い人は、朝食や夕食で動物性を減らしたお料理を心がけましょう。
身体はちゃんと反応してくれますから、それを読み取れるようになりましょう。

*   *   *

おはるさんのお弁当】2019.1.15
自分用です。蓮根金平、高野豆腐白煮、わさび菜辛子浸、玄米274gに冨貴味噌、モバみそ、糠漬です。盛込1分46秒です。早朝に動物性を食べたので調整弁当です。宜しくお願いいたします。

(マクロビオティック京料理教室 むそう塾 おはるさんのお弁当)

中川善博
文句なし 💯!  本当に言うことなしです。  うまそう

この場合は自宅で動物性を口にされたので、お昼は植物性のみということですね。
こういう食べ方で良いのです。
一つの例としてご参考になさってください。
ただし、毎日動物性を摂っても平気な人がいます。
そういう人はご自分の体調を優先なさってください。

 
 

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コメント

  1. おはる より:

    美風さん、こんばんは。
    お弁当を載せていただき、ありがとうございます。

    普段はお弁当が一日の中心となる食事になっており、朝晩は軽く、なのですが、
    この日は復習その他で早朝からガッツリ食べてしまい、急遽予定変更の献立でした。

    この日のお昼は、蓮根金平の滋味、青菜の爽やかさ、高野豆腐の優しさが沁み渡り、
    満足感あふれ、植物性のみということをすっかり忘れていました。

    お弁当投稿を始めた当初は、動物性をメインにしなければ形にならなかったり、
    植物性だけだと、物足りなかったりしていましたが、体調を見て日々調整することが
    大切だったのだと今、実感しています。

    改めてそれぞれの記事を読みました。思い新たに、毒消しの心地よさを味わえる
    お弁当作り、いたします。

    一食、一日の構成や食べ方含め、陰陽のバランスをとることをも、
    お弁当投稿を通じて日々ご指導いただき、ありがたいです。
    一朝一夕では身につかない感覚を育んでいただいています。

    これからも観察し考え体験して、調整していきます。

    • マクロ美風 より:

      おはるちゃん、こんばんは。

      うまく調整出来るようになってきて流石ですね。
      体が陽性を求めている時に植物性オンリーのお食事にしたり、反対に体が陰性を求めているのに動物性のお食事にしたりすると、美味しさも半減して物足りなさを感じますが、おはるちゃんは体の声を感じるセンサーが鋭くなってきたのだと思います。
      そして、その体調に合ったお料理をササッと用意できる料理力がついたということですね。
      早朝に急に変更しても「文句なし100点」を取れるのは、本物の力がついたということです。
      素晴らしいですね。

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