マクロビオティックの指導者の間では、最近は動物性の重要さに気づいて、かつての指導方針を改めたり、マクロビオティックの看板をおろそうかと考えている人がいます。
また、外部から講師を招いて、動物性の入ったお料理を教えているところもあります。
こんな動きには、マクロビオティックの時代の流れを感じます。
一方、ベジのみのお料理を教えているところも依然として多いのですが、教わって実践した人たちの体調がどのようになっているか、そこを何年も観察して指導に反映しているところは少ないようです。
つまり、指導が一方通行なんですね。
それに加えて、受け取る人の考え方の個人差があります。
これが決定的に問題をややこしくしています。
そんなにひどい体調になる前に、なぜ「おかしい?」と立ち止まって考えることができないのだろうか?
そんな人によく出会います。
今年もむそう塾にそういう人が来られて、すでに体調はしびれが出る段階まで進んでいました。
そんなになっていても動物性を摂らずに、お菓子は食べるのです。
体重は30キロ台でガリガリです。
でも、今はしびれが治りましたので、あとは体重を増やしてもらうだけなのですが、考え方の切り替えがなかなか難しいのです。
もし、あなたがマクロビオティックを知ったばかりなら、ぜひ次の記事もお読みになってください。
動物性に対する認識が「ちょうどよく」なるかもしれません。
そのうえで、野菜の重要性にも気づいていただけたら、それが一番安心です。
・動物性を完全排除することがそもそもマクロビオティックではないことに気づくべきです 2015.3.6
・再び「菜食はなぜ老けるか 動物性食品の取り入れ方」 2017.3.21
下の写真は極端ですが、左の写真に近い人は実際におられます。
そして、むそう塾にもそういう人が現れます。
そのたびに心を痛めます。
あなたはそんな人にならないでくださいね。
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【サイト内の記事】
・マクロビオティックの盲点
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・陰陽を感じる日々の暮らし
・中川善博から娘へのお弁当
・中川善博厳選!おすすめ器具と食材
美風さん、こんにちは。
私が「陰と陽が一体である」と解った(いえ、体感したという方がぴったりきます)のは、上級幸せコースで「金平牛蒡」を習って、家で何度も復習をしていた時です。
牛蒡は「陽性」が強い野菜と言われていますが、同じだけ強い「陰性(灰汁)」があって、てこずりました。
お料理をする過程で、スピード他陽性の要素を色々加えて「陰」を調和する方法を、中川さんから教えていただきました。
ですが最初は腕が未熟で、あのピカピカの涙がでるほど美味しい「中川式金平牛蒡」ができませんでした。
でも、何度もトライしたお蔭で、「表に見えてる部分だけで判断したら、あかんちゅうことやな。必ず見えてへん裏があるんや。ひー(汗)」となりながら、「山高ければ谷深し」「陽大なれば陰も大なり」「表裏一体」ということを身をもって体感しました。
そして、陰陽がわかりにくかったのは、コレが「陰」だ、コレが「陽」だと固定して考えてしまっていたからだ、ということにも気がつきました。
これをきっかけに、だんだん
「立っている位置によって、比べる対象によって、向かっている方向によって、陰陽は変化すること」
「すべては相対的であること」
「バランス、調和をとるために、物事は変化していること」等々、美風さんが講座の中で、繰り返し教えてくださっていたことが、腑におちていきました。
そうすると、突然、世の中の見え方が変わってきました。
記事の内容とは少しズレたコメントになってしまいましたが、記事を拝読し心が痛みました。
偏ったマクロビォティックではなく、自然界の成り立ちと共生してきた日本人力と重なる、ほんまもんのマクロビォティックをたくさんの人に知ってもらいたいなあ、という思いが溢れてきて、思わずコメントさせていただきました。
ふみよ丸ちゃん、こんばんは。
>陰陽がわかりにくかったのは、コレが「陰」だ、コレが「陽」だと固定して考えてしまっていたからだ、ということにも気がつきました。
そうそう!
陰陽は相対的なものなのだと最初からスッと入ると、もっとマクロビオティックのことを正しく理解してもらえるのになぁと思います。
そうしたら、排除一辺倒のマクロビオティックは不自然だと気づくはずなんですけどね。
考え方を伝えるのは難しいものですが、こうして地道に細々と伝えながら、希望の持てる人生を共有出来たらと思っています。
お久しぶりにコメントをありがとうございました。
はじめまして。お邪魔致します。
>受け取る人の考え方の個人差があります
そのとおりだと思います。食べるものは大切だし「食べたもののようになる」というのにも納得致しますが「思考」や「考え方」も同じように大切だと思います。
人間は「食べ物」だけで生きているのではないと思います。
私はマクロビオティックや菜食、ベジタリアン、ヴィーガンと経験し、弁護士の秋山先生を知り小食を実践するようになって数年です。
私は「不食」には至りませんが1日に玄米ごはん1膳だけとか、お味噌汁だけとかの日もあります。
それで元気で快適に活動的に生活できています。
年齢相応で老けているとも言われませんし自分でも思いません。また体型はガリガリでもありません。
小食でもお肉やお魚を食べなくても元気に生きていけてます。
そもそも人が他の人に「食べる」ことに口出しするのもおかしいと思っています(食べることとセックスのことは口出しすべきではないと思っています)。
法を犯したり他人を傷つけたり迷惑をかけないかぎり自由だと思います。
好き放題の食生活で体調を崩したり病気になって迷惑をかけることになることもありますけど。
食べ物や食べ方云々を教える&教わる以前に、お金儲けの手段になっていたりATM扱いされている「心」や「思考」が病んだ人がすがりやすいのがマクロビオティックや○○法、○○制限などのマニュアルや方法論なんだろうなあと感じてます。
“食べ物だけではない”さん、初めまして。
コメントをありがとうございます。
秋山佳胤さんのような生き方を選ばれている方は、他にもおられますし、女性でもおられますね。
私もマクロビオティックを知った頃、不食に関心を持って調べたことがありましたし、本も読みました。
何回かの断食を経て、食べない快感を味わってからは、精神面の軽やかさとお食事の量や内容を比較するようになりました。
胃袋が小さくなってくると、食べ物への関心も薄らいできますね。
もちろん人は食べ物だけで生きているわけではありませんし、個人の考え方は尊重されるべきだと思います。
これは当然ですね。
ですから決して押し付けではありませんし、関心のある人とだけ共有出来たらそれでよいと思っています。