かつて横浜に住んでいた時、「有隣堂」の店名は論語の「徳不孤 必有鄰」(徳は孤ならず 必ず隣あり)から取ったと聞いていたので、山県有朋がなぜ無鄰菴と名づけたのか昔調べたことがありました。
その理由はすぐ判ったのですが、京都の家からむそう塾に行くとき、いつも「有鄰館」の前を通るので、ふと「無鄰菴」に行きたくなったのでした。
それで昨日、無鄰菴に初めて行きました。
奥には滝があって、すぐ後ろの仁王門通を車が走っているのを忘れてしまうほどです。
ここからむそう塾まで歩いて15分ほどでしょうか。
ところどころに紅いモミジが見えます。
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この庭園の水は琵琶湖疏水から引かれているので、とても澄んでいて気持ちのよいものでした。
動画を見てもお分かりのように、すべての水が流れて淀みがありません。
氣の良い水ですねぇ。
この池泉廻遊式庭園は池が浅いことや、水が流れていることなどから陽性の庭になります。
日陰に生える苔とは違って、陽性の苔が何とも美しく、苔好きの私は大満足でした。
ところで、マクロビオティックでは人が集まることは陽性と判断しますが、冒頭の「徳は孤ならず 必ず隣あり」は、徳を積むことによって人が自然に集まると解釈できるので、このことは陽性であるといえますね。
人が集まる庭、人が集まる家、人を引き寄せる人はみんな陽性です。
マクロビオティックの陰陽を深いところまで考えさせてくださった恩師大森英桜先生は、よく「陰徳」という言葉を使われていました。
「陰徳陽報」の陰徳ですが、無鄰菴を歩きながら、このような形でマクロビオティックの陰陽を再認識できたことがとても嬉しかったです。
これからも徳を積むことを忘れずに生きて行きたいと心を新たにしました。
(京都 山県有朋別邸 無鄰菴)
すぐお隣の「瓢亭 本館」は、厨房の工事が済んで屋根にダクトが突き出ていました。
古い建物ですが、ここから数々のしっかりしたお料理が生み出されているんですよね。
揺るぎない信念を持って経営にあたっている瓢亭さんとともに、私はこの土地の陽の氣が好きです。
左へ少し進むと「瓢亭 別館」があります。
(京都 瓢亭 本館)
美風さん
こんにちわ。
数年前、足立美術館に行ってから日本庭園っていいなぁと思い始め、
中川さんの授業やお弁当投稿で指導を受けているうちに日本庭園の
造りとと盛り付けは似ているなぁと思うようになりました。
それで、勉強も兼ねて日本庭園をいくつか巡っていた時がありました。
妊娠が発覚する前の6月の授業の前に、朝、最後に行ったのがこの無鄰菴でした。
そこからむそう塾まで仁王門通をとぼとぼ歩いて授業に行ったのが懐かしいです。
無鄰菴は知識の少ない私でもすっごく気が整っていて感動するお庭でした。
陰徳陽報!息子たちに伝えていきたい教えです(私自身も実践せねば)
最後の授業の時に、美風さんが「子育てには陰陽がたくさんあるから、
そこから色々勉強するといいよ」とおっしゃって頂いたことを時々思い出します。
まだまだ漠然としてますが、楽しく探求していきたいと思ってます。
緋乃ちゃん、こんばんは。
わあ! すでに無鄰菴には行かれたんですね!
ちゃんと中川さんの教えを感じ取れるように、日本庭園にも足を運ぶその姿勢が上達を約束してくれます。
私の話した内容もよく覚えていてくれて嬉しいです。
これから双子ちゃんを育てながら、いっぱい陰陽のお勉強が出来るから楽しいね。
一緒にお勉強しましょう。