私の林住期から遊行期は京都で

名前にも画数があるように、地名にも画数があります。
たとえば私が生まれ育った北海道は32画、20代の大半を注ぎ込んだ神奈川は21画、人生の練習場になった東京は16画、結婚して家族関係を築いた埼玉が16画、人生最後の場所と決めて心を磨こうとしている京都が24画。
もともと私は占いの類は信じないタイプですが、マクロビオティックを知ってから姓名判断を習い、画数の勉強をするうちに陰陽として無視できない面があるなぁと思ったのでした。

もちろん、京都はバッチリ!陽性の画数です。
東京の16画とは異なる陽性ですね。
ちなみに大阪は15画で東京と似た陽性さがあります。
これが昔の「大坂」だったら陰陽の質が変わっていたかもしれませんね。
画数って面白いものです。
だからといって画数に依存しているわけではありませんが、一応意識はしておきます。
陰陽バランスのために。

私は引っ越しが大好きで、中学を卒業した時から部屋を借りて、いろんな環境で住んでいましたが、そのたびに感じ方や発見があって実に面白かったものです。
結婚のスタートは賃貸でしたが、その後凝りに凝った一戸建ての家を建て、庭の設計も相当勉強しました。
その後、阪神淡路大震災をきっかけにマンションも購入して、3年ほど両方の家を行ったり来たりしていました。
結局生活の重心はマンションの方に流れたので、一戸建ての家は手放してマンションだけにしました。
そこで味わったのは広さ(陰性)と狭さ(陽性)です。

そもそも私は北海道の陰性な環境で暮らしていました。
それが神奈川→東京→埼玉と土地と住まいを変えているうちに陰陽が変化して陽性な環境になったのです。
今度お部屋を借りる京都は、言わずと知れた観光都市ですから、とても陽性なエネルギーを持つ土地です。
世界各地から大勢の人がこの街に足を運んでお金を落とすだけでも陽性です。
そして、古い歴史(時間の陽性)はさらに陽性ともとらえられるのですが、お寺やお庭が多くて、これが素晴らしい陰性を放っています。
この陰性が人々の琴線に触れるのでしょう。

京都に瀕雑に出入りするようになって丸9年が過ぎました。
その間京都が私に与えてくれたものは、一貫して「落ち着く」という精神面と、「綺麗だなぁ」という感動の心でした。
マクロビオティックを知って陰陽で物事を考えるようになると、この「落ち着く」と「綺麗」は陰陽バランスが取れた状態であることに気づきます。
常々陰陽バランスを口にするものとして、自分の陰陽バランスがどんなふうに変化するのかを試してみたい欲求に駆られました。

これから私が住むマンションの近くには疎水や木々があって、心がホッとする場所がたくさんあります。
毎日時間に追われる日々であることに変わりはないのですが、そんな場所を伝って来る空気だけでも吸い込みたいと思いました。
京都で吸い込む空気が変わると、私の心も少しずつ変化することでしょう。
五木寛之氏の「林住期」によると、これからの私には「林住期」(50〜74歳)と「遊行期」(75〜90歳)があるそうです。
どんな人生になるのか楽しみにしながら、一呼吸でも大事に生きて行きたいと思います。

 
 

京都 琵琶湖疏水

 
 

(京都 琵琶湖疏水にて)

 
 
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