むそう塾のコース制を始めてから丸5年。
最初は私にも見えなかったことが最近は納得できることが多くなりました。
そして、そのことを実感される塾生さんも多くなって来ました。
その結果が「幸せ再受講コース」として新しい講座の誕生になったのです。
むそう塾は玄米炊飯から始まるマクロビオティック料理教室です。
玄米炊飯が一定レベルに達するとやっとお料理を習うことが出来るのですが、まずはここで「なぜお料理を習う前に玄米炊飯なの?」と思われることでしょう。
次にお料理を習う幸せコースでは、最初に包丁砥ぎを習い、同時に切り方や刻み方や桂剥きを習うのですが、これが最後の最後まで影響することをイヤというほど実感されている塾生さんは多いことでしょう。
たとえば玄米ご飯を炊く時に力が抜けない人は、包丁砥ぎでも力が抜けません。
そして切ったり剥いたり、出汁巻き玉子を巻く時ですら力が抜けません。
幸せコース、上級幸せコースと進むにつれて、愛クラスや幸せコースの基本の重要性に遅まきながら気づくのです。
現代人に力の抜けない人が多いのは、世の中が複雑になっていてストレスが多いことに加え、陽性寄りの食べ物を多く食べているせいだと思っています。
ハイスピードで物事が進み(陽性)、多くの場面で競争(陽性)が導入された結果、人々の心は疲れ始めているのです。
そんな時、中川式の玄米炊飯で我を取り戻し、自分を見つめ、桂剥きで心のありようを知り、出汁巻き玉子で自分のスピードを知って、盛り付けで自分の感性を確認するようになると、改めたいところが浮き彫りになって来るわけです。
それでもう一度受講して、修正したくなるのだと思います。
幸せコースの1期生であっても、今なおむそう塾で学びたいとおっしゃってくださる塾生さんがたくさんおられますし、皆さんが基本をしっかり身につけたいと口にされます。
それは基本をしっかり会得することによって、精神的に心地よさや安心感が生まれるのだと思います。
どんなことでもそうですが、基本ができている人は強いです。
まさにお料理の基本は人生の基本でもあり、気がついてみればそれは出発点と到着点であったわけです。
下の写真は先日の幸せコースの授業中のひとコマです。
「桂剥きをしてください」のひと声で、スッと皆さんが剥き始める姿を見ると、「ああ、成長したなあ」と涙がこぼれそうになります。
鼻の奥がツーンとして目頭が熱くなります。
何事もなかったかのように、難しい桂剥きをスルスル剥いていくむそう塾生ってかなりレベルが高いです。
しかも三徳包丁で。
幸せはバランスの良いところにやって来ます。
反対にバランスの崩壊は不幸せを招きます。
もしバランスの悪さを実感したなら、一刻も早く立て直しましょう。
それが幸せに生きる方法です。
マクロビオティックではそれを陰陽という二つの視点でバランスを取ります。
その方法をお料理をとおして習えるのがむそう塾の講座の数々です。
どうぞご活用ください。