私はいつも現実から目をそらさないで生きていたいと思っています。
それはマクロビオティックの料理教室として「むそう塾」を始めてから、特に重要なこととなりました。
なぜなら、相変わらず動物性は排除するけれど、甘いものは今までどおり、あるいはマクロビオティックを始めてから甘いものが増えたという人まで登場するからです。
先の記事に書いたように、マクロビオティックは完全に動物性を排除するものではありませんが、もし動物性をいただく場合には「良質のものを少しだけ+毒消しをしっかり」という食べ方をおすすめしています。
現実には、マクロビオティックをしていて動物性を一切食べない人はとても少ないと思います。
そもそも私はこの「マクロビオティックをする」という言い方が好きではないのですが、皆さんに伝わりやすいために敢えて使っています。
使いたくない理由は簡単で、「マクロビオティックは気づくもの」だからです。
ことさら「する・しない」と二分するような考え方は、ちょっと違うような気がします。
マクロビオティックとは、すでにある宇宙の営みと、そこから派生する自然界の動きと一緒に生きましょうという考え方だからです。
その考え方で物事を見て理解してくださることが「マクロビオティックに気づき」、それを意識して暮らしてくださることが「する」に該当するかと思います。
現実問題として考えると、私たちはお肉もお魚も食べて育って来ましたし、牛乳もそれらの加工品も食べて来ました。
そしてマクロビオティックの考え方を知らない人たち(こちらが圧倒的多数)は、きょうもそれらを「美味しいね♪」と食べています。
でも、ひとたび健康に目を転じれば、動物性は少なめにした方が良いのも現実です。
しかし、頭から動物性を否定するのではなく、食べ方を工夫することを教えてあげたら良いと思います。
そのためには「毒消し(または中和)」と言って、動物性が体に負担にならないような食べ合わせを知ると良いのです。
また、量はとても大切で、動物性の量が多いと、せっかく質の良い食材を選んでも帳消しになってしまいます。
そのくらい量の及ぼす影響は大きいのです。
一般的なマクロビオティック料理教室では、動物性のお料理は教えないで、野菜料理ともどき料理を教えているところがほとんどです。
しかしむそう塾ではあえて「ほんまもんの動物性」をどんなふうにして食べれば体への負担が最小限に食い止められるのかを教えています。
この方が現実的だと思うからです。
結果として、「あまり外食しなくなった」というご報告が多いです。
理由は「家のお料理の方が美味しいから。」
嬉しいですね。
ところで、最近は次々と食材の偽装が明るみに出て色々な意見が交わされています。
外でお食事をいただく場合は、おのずとコスト計算された上での商品であることを忘れてはなりません。
本物のお料理をいただきたいと思った場合は、それなりのお金をお支払いする覚悟も必要です。
そもそも常々舌を敏感にしておけば、ある程度のところまでは判別出来るはずです。
文字や数値を頼りに食べ物を決めるのではなく、自分の舌で納得できるものをセレクトする訓練をむそう塾ではいつもしています。
動物性であれ、植物性であれ、自分の体に最適な状態の食べ方をして、ぜひ「ほんまもんの人生」を切り拓いていただきたいといつも願っています。
それが「むそう塾スタイル」であり、無理のないマクロビオティックだと私は思います。
(鯵の塩焼き 料理:中川善博)
美風さんこんにちは。
先日からの記事が嬉しくて、何度も何度も読み返していました。
私は元来お肉が苦手だったので、動物性のない食卓というのもなじみやすいのですが、やはり家族、友人、その他の諸状況を見ると難しいし、受け入れられにくいとも感じていました。
マクロビオティックを実践しているお友達も何人かいますが、やはり家族からの不満、本人たちの戸惑い、消化吸収に悪いご飯が原因の体調不良など、なんだか残念に思うことが多かったです。
必要以上に痩せていて、その状況をどうにかしたいと指導者さんに相談した方が『あなた、そんなのだから変な陰性に傾いているのよ』と言われているのを見ていたたまれなくなったこともありました。
(話の一部を切り取ったため、きつい責めるような言い方ではなかった事は付け加えておきますね)
私も危うくマクロビ難民になりかけるところでしたが、むそう塾を知ることができました。
玄米ご飯の炊き方を探してしてむそう塾に行き着いた時、ホームページを拝見して動物性の食べ物に対するスタンスに驚きました。
また、食べ物だけでなく、生き方、考え方の陰陽を記してあるブログに感銘を受けました。
そしてなかがわさんを訪ね福ZENをいただいて、あまりの美味しさに衝撃を受けました。
お食事だけでなく、心の持ちようや生活などもですが、
お二人の仰る『気づいたらマクロビオティック』というのが一番理想だなぁと思います。
まだまだ知らないことばかりですが、悲しい顔をしながらのマクロビオティックの実践なんて嫌です。
〝動物性であれ、植物性であれ、自分の体に最適な状態の食べ方をして、ぜひ「ほんまもんの人生」を切り拓いていただきたいといつも願っています。
それが「むそう塾スタイル」であり、無理のないマクロビオティックだと私は思います。〟
この言葉が心に響いています。
私はむそう塾とご縁ができて本当に良かったです。
お二人と、塾生の皆さんと出会えて嬉しいです。
こつぶさん、おはようございます。
マクロビオティックを実践されているお友達が身近にいらっしゃるんですね。
その方が難民になりませんように。
マクロビオティックは指導者によって陰性か陽性かの分かれ道になります。
習う人の陰陽とピッタリ合った指導者に巡りあえばラッキーなのですが、そうでない場合は悲劇の階段を歩くことになります。
すでに読まれたかも知れませんが、このブログの古い記事でも何回も登場してくるのが、「マクロビオティックをしていて楽しくなかったり、つらかったり、周りの人に反対される場合は、マクロビオティックの理解や実践方法が間違っている」ことを知っておきましょう。
マクロビオティックを正しくご理解してくださったら、今までよりも体調が良くなって、人生に希望が持てるようになります。
体の中からふつふつと湧いてくる「やる気」に心が満たされて、不安な気持ちが払拭されます。
そして、自分を取り巻く様々な環境が良い方向に転がり始めます。
それから、想っていることが現実になってビックリする頻度が上がって来ます。
これは小さいことから大きなことまで様々ですが、本人が気がついていない場合もあります。
ですから、私と会話していると「それがマクロビオティックの効果だよ〜」って教えてあげてハッと気づく人もいます。
こんな感じで毎日が楽しくなって行くのがマクロビオティックなので、まずは玄米ご飯をちゃんと炊けるようになってください。
すべてはそこから始まります。
かたい玄米ご飯で胃腸を傷めつけないためにも、早く消化吸収の良い玄米ご飯をあなたにも、お友達にも、そしてマクロビオティック難民のかたにも召し上がっていただきたいと心から思っています。
美風さんこんにちは。前回の記事に引き続き、むそう塾のスタイルについてとてもわかりやすく解説していただきありがとうございます。
むそう塾に通い始めて、マクロビオティックの偏った考え方を少しづつ改めることができたおかげで人生の選択肢が広がりました。
それまでは都会での自分の生活と、一般的なマクロビオティックの料理教室の提唱するライフスタイルがあまりにかけ離れているのでどうしたらよいのか上手くバランスが取れず、いろんなものを拒否しながら否定的な気持ちで生活してきた気がします。
今でも昔からの友人と外食に行ったりすると、
「動物性のものたべないんだよね?大丈夫?」と言われたりするので周りにも気を遣わせて窮屈な思いをさせていたんだなと心苦しくなります。
むそう塾で教えていただく食べ方は本当にシンプルで、自分がいかにいろんな情報に振り回されているかを痛感しています。
量やバランスのとり方はまだまだ調整が必要だと思いますので、これからもよりバランスよい食事を目指してほんまもんの人生を切り拓いて行きたいと思います。
おたにさん、おはようございます。
えーっとね、私は都会の人ほどマクロビオティックが必要だと思っています。
なぜなら都会には人工的なものが多すぎるからです。
つまり、都会の環境は陽性が強いので、良い陰性を意識する必要があります。
しかし田舎の方に行けば行くほど陰陽バランスが都会ほど偏っていないので、そんなにマクロビオティックを意識していなくても健康的に暮らせます。
ただ、生き方(哲学)としてのマクロビオティックは、都会か田舎かを問わずに共通のものなので、ぜひ参考にされたら良いと思います。
マクロビオティックを突き詰めて行くと、多くの人は第一次産業、それも農業に従事するのが自然の流れになってしまいます。
一緒にマクロビオティックを勉強していた私の知人も何人かその流れになりました。
でも、すべての人がそんなふうに出来るわけではないので、現実社会とにらめっこしながらご自分に適した環境の中で人生を愉しむのが良いと思います。
外でお友達と一緒にお肉が入ったお食事を「美味しいね♪」と言って食べても大丈夫な体を作るために、毎日の自分の食生活を見直して体調を万全にしておくことが一番ストレスなくマクロビオティックを実践できるかと思います。
排除するのではなく、コントロールする。
この手法は陰陽を操れば簡単に出来ますので、ぜひ陰陽をしっかり身につけて思いどおりの人生を歩みましょう。