食べたもののように、着たもののように、見(観)たもののように

マクロビオティックではよく「食べたもののようになる」と言います。
これは当然ですが、「着たもののように」もなります。
たとえば和服を着た場合は、歩き方や手の動かし方まで変わりませんか?
浴衣であっても、帯をするとちょっと引き締まった感じになりませんか?
せっかく和服を着ているのに、お洋服と同じ身のこなし方だと悲しくなるだけでなく、その人が美しく見えません。
和服姿の女性が美しく見えるのは、お召し物もさることながら、その身のこなし方やスピード、そして内面からにじみ出てくる氣のグレードが上がるからなのです。
今はパンツスタイルで移動している私ですが、昔は和服が好きでよく着物を着ていました。
父は私が着物で帰省すると、とても喜んでくれました。
せっせと和服を縫っていたこともあります。
仕上がってそれを着ている自分をイメージしながら縫うのはとても楽しいものです。
お洋服の仕立てもそうですが、針仕事は癒されます。
一針一針心を込めて縫う作業は、氣の集中とともに氣の鍛錬にもなります。
今では浴衣もミシン仕立てのことが多いそうですが、やはり絹物の和服は手縫いでなければ出せない「釣り合い」があります。
微妙なミリ以下の加減が必要だからです。
そんな繊細な世界の着物をまとうと、心まで繊細で奥ゆかしさが出てくるから不思議です。
その反物を織り上げるまでの工程、あるいは模様や色染めまでの工程、仕立て上げて美しくまとう優しさ。
そこからは乱暴な波動は一切出ませんね。
だから和服に身を包まれると穏やかな気持ちになれるのです。
*   *   *
次は見(観)るものです。
美しいものを観ていますか?
美しいもので感動していますか?
美しいなと感じるものには調和があります。
それは一種の安定です。
どれだけあなたが美しいものに触れたかで、あなたの美しさは決まります。
美しい物でもいい、美しい人(容姿だけでなく生き方も含めての美しさ)でもいい、美しい景色でもいい、心を揺さぶられるような美しさならもっといい。
いつも見ているものは光景となってそのように再現してしまうのです。
子供が良い例ですね。
身近な人の行動を真似て成長していきます。
教えなくてもちゃんと真似てしまいます。
そのくらい目から入ったものの再現性は高いのです。
だから、見て触れるものは調ったものである方が望ましいのです。
調和のとれたものに接している時間が長ければ長いほど、その人の心も調和がとれてきます。
これはマクロビオティック的にいうと、陰陽のバランスがとれているということになります。
ですから、いかに自分のまわりを調和のとれた空間にするか。
そのことがその人の生き様に表れて来るんですね。
家事アドバイス講座ではその辺のこともお伝えしたかったのです。
そう、マクロビオティックを生きるということは、陰陽のバランスをとるということですから。

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コメント

  1. より:

    美風さんこんばんは。

    コメントしたいと思いつつ、ずいぶん遅くなってしまいました。
    先日、氣を意識するようアドバイスいただきましたので、この記事は私にとってとても大切な記事だな、と何度も読んでいます。
    記事で言われたことは、理解はできるつもりですが
    簡単に実行できることではないように思えます。
    でも、目指すべき素敵な世界ですね。

    家事アドバイス講座も、私の中ではまだ続いています。
    歩みが遅いのですが、もっと変わっていきたいと思っています。
    どうぞ、バランスが整った世界を自分で作り出せるように、これからもよろしくお願いいたします。

  2. マクロ美風 より:

    直さん、おはようございます。

    >記事で言われたことは、理解はできるつもりですが
    >簡単に実行できることではないように思えます。

    あれ? そうですか?
    私はいつでも、たった今からでも実行出来ることだと思うのですが・・・。
    すでに直さんは実行されていることがありますよ。
    それに気づいていないだけかも?
    実行を意識するより、気持ちの切り替えが先です。
    気持ちが変われば実行は自然について来ますのでね。

    私自身も日々この世界を生きるべく、意識を持ち続けています。
    そして家事アドバイス講座の中身も自分に適用させています。
    氣を意識する生活はとての心地よいものです。
    お金では買えない心地よさです。
    でも、ちょっとお金がかかる氣もあります。
    それは可能な限りでよいので、楽しみながら向きあうと良いですね。

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