「見える物」から「見えないもの」へ

むそう塾を始めてから思うことがあります。
女性の生き方について。
私の歩いた道と重なるので、彼女らの気持ちがよ?く解るのですが・・・。
私は過去(20代前半)に子供を産まないで仕事に生きたいと思った時期がありました。
男性と対等に仕事をしたいと思ったこともありました。
20代後半から30代前半はそれらの考えと目の前の現実をなめつくした時期でした。
今ではそれらの想いが微笑ましく思えるくらい幼かったなぁと思います。
身体のことを忘れて頭だけで生きていたからです。
特別大きな病気をしていたわけではなかったので、身体のことに関しては二の次になっていました。
38歳の時、縁あって結婚をしました。
39歳で初産を経験しましたが、20代から続けていた野口整体のおかげで、通常分娩で産むことが出来ました。
子供を産んで私の世界は一変しました。
遅まきながら初めて命と向き合うことになったのです。
子育ては時間と肉体的には大変だけれど、精神面では毎日が感動の連続でした。
と同時に自分を試されている気がしました。
幼児期の記憶をたぐり寄せながら、母の後ろ姿を想い出しながらの子育ては実に私を成長させてくれました。
一般的に言われる「子をもって知る親の恩」も味わいつくしました。
感謝というものを心の底から感じました。
たった一人でも子供は私を格段に成長させてくれました。
一人だった分、アトピーがあれほどひどくて、私に何人分もの学びを与えてくれたのかも知れません。
でも、今は確実に言えます。
子供を産んで良かったと。
子供を産むことは女の仕事ではなく、女性の特権です。
子供を産むことによって、身体は浄化され、真の健康に近づきます。
私も子供を産んでからずいぶん身体が変わりました。
可動域が広がった感じがします。
マクロビオティックを始めたら、身体が生まれ変わりました。
踏ん張りのきく身体になりました。
マクロビオティックは息子のアトピーが運んできてくれたご褒美です。
アトピーのことがなければ、マクロビオティックに出会うチャンスは少なかったかも知れません。
今こうしてマクロビオティック漬けの生活をしているのは、息子のアトピーのおかげです。
私がもし子供も産まず仕事に生きていたら、きっと味気ない人生だったと思います。
そんな時には「形ある物」に惹かれるんですよね。
でも、命と向き合うと「見えないもの」に惹かれます。
出産ってやっぱりいいです。
こんな経験ができない男性が可哀想。
でも、一緒に子育てをしたら命には向き合えるので、「見えないもの」の共有は出来ます。
ぜひ男性も子育てを楽しみましょう。
そして、身体に不都合のない女性なら、子供を産むことを視野に入れましょう。
人生を何倍にも充実させてくれます。

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コメント

  1. りんの より:

    美風さん、おはようございます。
    私は長男の妊娠を振り返ると、救ってもらったんだなぁ・導いてもらったんだなぁと感謝せずにはいれません。
    それくらい人生がガラリとかわりました。
    子育ては難しい場面もあり、私は良い母親とはとてもじゃないけど言えませんが、それでも日々充実感があるのは、”見えないもの”で充たされているからなのですね。きっと今が私の人生の中で一番華の時期なんでしょうね。
    そして出産が”女性の特権”という美風さんの言葉にもすごく納得です。子供がもう一人いたらいいなと思うのとは別に、もう一度妊娠期と出産の経験をしたい!という思いが強くあります。
    そんなわけで、むそう塾ではおめでたのご報告が続いていらっしゃるので、その度に私も嬉しくなっています。
    様々な事情を持つ方がいらっしゃるでしょうが、この女性の特権で更に幸せになる方が増えるといいなと思います。

  2. マクロ美風 より:

    りんのさん、おはようございます。

    おっしゃるとおり、女性には様々な事情がおありだと思うので、この記事を書くことをためらう想いもあったのですが、やはり素晴らしいことは素晴らしいとお伝えしたくて書きました。

    りんのさんももうお一人いらしても良いかもですね。
    私は子供が大好きで、独身の時から子供は3人が理想でした。
    子供の世界が出来るから。
    でも、義母の病気と看病などですっかり間隔があいてしまい、チャンスを失した感じです。
    私の分も頑張って!

  3. お花 より:

    美風さん

    何度も読ませて頂きました。
    何日間か色々自問し、このコメントを見てまた色々考えました。

    今迄、ガツガツと外へ外へと満たしを求めていた自分何かを求める事で、バランスを取ろうとしていました

    美風さんのコメントを読み、
    もっと自分自身を『認めよう』、大事にしようとフッと思いました。
    自分の中も探索してみようと。好きになろう
    自分を楽しめるようになりたい、目に見える物でのバランスでなく
    自分自身でバランスを取りたい!と思いました。

    『我』を前に押し出し過ぎて、感じることも出来てない人間になっているんちゃうか!とも思いました。
    既にお腹の赤ちゃんに、様々教えて貰ってます
    しっかりしろ!と言われている気もします。
    どんどん出てくるアトピーにも、自分を大事にと。。
    言われている気がします

    ありがとうございます☆

  4. おはる より:

    美風さん、こんばんは。
    この記事を読んでからずっと、
    見えないもの、って。。??
    と、考えてました。
    まだ、はっきりとした答えは出てません。

    出産は、自分にとって、世界と人生がひっくり返った大事件でした。
    ヒトは哺乳類の生き物であること。
    ヒトは、大地から生まれてくること。
    を、理屈抜きで、感覚で、納得させられました。

    見えないもの。
    もっともっと、きっと世界は明るくて楽しくて、深くて、澄み渡っていて、
    まだ、それに気づいてないだけなんだなあ、と、思います。
    のびのびと、自由に、とらわれずに、謳歌したいです。

  5. マクロ美風 より:

    お花さん、おはようございます。

    いつも外に氣が行っていたあなたは、妊娠によって嫌でも内に目を向けなければいけないのに、どこまで呑気なことを言っているのだろうと中川さんと嘆いていたのですよ。
    きっと強制的にあなたを変えさせるために赤ちゃんがやってきたのね。
    謙虚な気持ちで赤ちゃんから学びましょう。

  6. マクロ美風 より:

    おはるさん、おはようございます。

    おはるさんはそのままでOKですよ。
    今まさにおはるさんは目に見えないものに取り組んでいらっしゃるから。
    ご安心を(^^)v

  7. Ni(17-8) より:

    私は、20代の頃 いつかは結婚したいと思いながら、青春を謳歌しました。独身の幸せを味わいつくして、30代始めに結婚しました。
    結婚して、お陰様で2人の幸せを充分に味わっているので、次は、家族の幸せを と思いながら、3年目です。
    ここにきて、人間として、命をつなぐという事がどれだけ大切で、有難いことなのかを実感する今日この頃です。
    このまま、2人の人生も悪くはないのでしょうが、子どもがいた方が、何倍も人生が充実するというのは、凄くよく想像できます。
    妹に子供が生まれて、私も嬉しいですが、両親は、それはそれは、喜んでいます。
    「孫の顔を見せることだけが、親孝行な事ではない」と母親は、言ってくれますが、私も孫の顔を早く見せたいです。

  8. マクロ美風 より:

    Niさん、こんばんは。

    親になってみると分かるのですが、親は子供のことをそれはそれは案じて育てます。
    自分(親)たちが死んでも子供が不幸にならないように、そればかりを考えて育てます。
    だから、子供(息子・娘)には子供(孫)がいて、子供(息子・娘)の最後を看取ってくれることを望みます。

    言葉ではまだお子さんのいないNiさんのことを気遣っていらっしゃるのでしょうが、きっと胸の内ではお孫さんの誕生を心待ちにされておられることでしょう。
    連綿と命が続くことは、動物の本能でもあると思いますのでね。

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