細胞に染み入る味

我が家は夫・私・息子の全員が7月の誕生日でしかも蟹座である。
息子の誕生日には私は京都にいて留守にしていたので、きょう3人分をまとめてお祝いした。
皮肉にも家族の誕生日には、私は全部京都にいる。
そんなわけなので、きょうは誰の誕生日でもないけれど、息子の希望で家から徒歩2分のステーキハウスに行った。

個室を含めて40名ほどが利用出来るこの店は、バブルの頃建てられたので大理石をふんだんに使って豪華な外壁と内装だ。
軒並みテナントが撤退していく中、このお店だけはバブルが弾けても、狂牛病問題でも持ちこたえた。
我が家がまだマクロビオティックを知らない頃、よくこのお店に来たものだ。
一日に2回来たこともあったっけ。
スタッフもずいぶん入れ替わったけれど、昔からの懐かしいスタッフもいて、ニッコリと席まで挨拶に来てくれた。
マクロビオティックを知ってから、とんとご無沙汰になり何年も遠のいていた。

こんなふうにお味噌汁も美味しいのが出るし、頑張って漬けた糠漬けも出るのだけれど、私にはもうそんなに美味しいとは思えない。
不思議なもので、マクロビオティックを始めて動物性を食べない期間が長くなると、たま?におつき合いでお肉を口にしても、かつてのような幸せな美味しさを感じない。
つまり、体が喜ぶ感じがしないのだ。
それより空腹でいただく玄米ご飯や糠漬けの旨味の方が、細胞に染み入る感じがする。
そんな時いつも思う。
「やっぱり動物性ってそんなに体に必要ないんだな」って。
特に「断食明けの一口」の美味しさを知ってしまうと、どんなグルメ料理でも吹っ飛んでしまう。
断食後の命に置き換えられる食事とはこういうものなんだと、ひれ伏してしまう美味しさだ。
余談だがきょういただいた糠漬けは、中川式糠漬けと比べるどころか、圏外の味であったことを付記しておく。

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