マクロビオティックを続けるために(その4)
マクロビオティックを始めてしばらくすると、体に変化が出てきます。
(以下の記述は個人的な体験です)
まず、3週間目。
私の場合は、この頃、排毒が始まっていました。
排毒といっても、恐ろしいものではなく、「好転反応」という言葉を使っている本もあります。
口の中が何だか苦くて、何を食べても苦いのです。
夫に聞いてみると、苦くないと言うので、私だけの変化だと判りました。
それから、私はもともと胃が丈夫でなかったので、胃の存在感を意識するようになっていました。
胃が玄米に慣れていないからでしょう。
二人とも、お通じの変化もありました。
そういえば?と気がついたことがあります。
何と、二人とも1週間に1キロずつ、3週間で3キロ痩せていたのです。
ダイエット目的で始めたわけではなかったので、「ヘェ?」と言う感じでした。
夫は、ゴルフに行っても下半身が疲れないので、「もっとやりたいと思うようになった」と言っておりました。
私達夫婦は、3週間でこれだけの変化があったのですが、体は、100人いれば100人とも違うので、私達の例はそのうちの一つに過ぎませんから、ご参考までに。
* * * *
マクロビオティックを始めると、最初の頃は一般的には、ストイックになっていて、精神的に疲れたり、いわゆ
る「禁断症状」のように、やたらと陰性のものを食べたくなる人が多いものですが、玄米がまずい、あるいは入らなくなってしまう人もいます。
この場合は、体が陽に傾いているので、陰陽のバランスをとって、中庸になる食事を心がけると良いです。
そもそも最近の人達は、小さい時から(いや母親の胎内でも)動物性の食べ物が入っているので、昔の人達に比べると体質が変化してきているそうです。
ですから、玄米が入らないか、美味しく感じられない人がいるらしいのです。
そんな時は、分づき米にしてもいいし、あるいは、おかずを陰性の料理法にしてもOKです。
* * * *
なお、本で勉強する時、気をつけたいことがあります。
いわゆる「食事法のピラミッド」についてです。
マクロビオティックを紹介する本などで良く見かける、二等辺三角形の図で、「マクロビオティック食事法ガイドライン」と呼ばれているものです。
あの図にある食物のバランスは標準的なものなので、年齢・性別・体質・健康状態・季節・環境・運動量などによって、加減する必要があるのです。
詳しいマニュアルがあるわけではないので、マニュアル世代の人には難しく感じるかも知れません。
でも、とても大切なことなので、ぜひ、マスターしたいですね。
* * * *
最後に、大森英櫻先生の「正食医学講座」を受講していた時のこと。
10何年も玄米を食べている人がいました。
地方で自分流に食べていたそうですが、大森先生に噛むことの重要性を教わり、早速実行したそうです。
翌月の講座で、その人は体中、ボロボロの皮膚をして現われました。
聞くと、玄米をよく噛んだらこうなったというのです。
その翌月、その人はツヤツヤのきれいなピンク色の肌で現われました。
間違いなく、10歳はサバよめる雰囲気です。
あまりにきれいな肌になったので、大森先生がみんなの前にその人を立たせ、実例として紹介しました。
みんな感激して、ワーッと、自然発生的に拍手をし、玄米の力と、噛むことの素晴らしさに、酔いしれたひとと
きでした。
動物性・砂糖・乳製品・卵抜き生活を始めたのが8ヶ月前くらい。マクロビオティックを実践してきたつもりなのですが・・・。
確かに肌はきれいになってきたし、それまで飲んでいた薬からもサヨナラできましたが、体重変化が・・・。
以前よりも太ったんですよね~。(身長が161cmに対して、以前の体重が46kg、今は48~9kg・・・。)夫に言わせると、今の方が普通だということなのですが。
でも何だか不安です。私は間違っているのかなぁ、とか。
だから「ゆるマクロ」がなかなかできませんね。固定観念にとらわれているような感じ。
悩み相談みたいになってごめんなさい。
正しいマクロビオティックって、どんなものなのでしょう・・・。
fujitamanegiさん、おめでとう!!!!♪♪♪
ちっとも変ではありません!
私が、リマ・クッキングスクールに通っていた時にも、「太っちゃった」という人が何人もいましたよ。
先生は最初の講義で、「マクロビオティックを始めると、太っている人は痩せて、痩せている人は太って、その人にとってちょうどいい体重でストップする」と話されたので、私は「ヘェ~、そんなに都合よくいくものかしら?」と思って聞いていましたが、それは本当でした。
事実、太って喜んでいる人もいましたが、そのうち体重のことはあまり気にならなくなる人が多かったですよ。
きちんとマクロビオティックをなさっていらっしゃるのならなおのこと、これから「不安がなくなってくる」ので、体重の悩みは払拭されますよ。
ご主人のおっしゃるように、「普通」なのではないでしょうか。
ストイックになってしまう時期もありますが、マクロビオティックは「一方を排除」するものではありません。
「頭」で、「あれはイケナイ、これはイケナイ」と排除するよりも、「あれをやめたら、肌がきれいになった!そのうえ、薬がいらなくなった!」と思った方がマクロ的ですね~。
8ヵ月間努力されたことに自信をもって、その調子で明るく進んでみてはいかがでしょう?
ごめんね、書き忘れたことがあったので。
「薬からサヨナラできた」って、画期的!!なことですね。
それこそ、最高の喜びですね!!
自分のことのようにうれしいです。
これからも、薬に頼らない生活を目指しましょう!
とてもとても大事なことなので、追加させてくださいね。
「正しいマクロビオティックってどんなものなの」と文中にありましたが、そのお答えです。
簡単にいうと、「不安がなくなって、楽しく、自然体でいきいきと、何事にもとらわれない生き方ができる」ことだと思います。
そして、それが最終的に「平和」につながっていくことを説明した「壮大な原理」が背景にあるのですが、要は、「楽しく、毎日健康に生きられれば、それでいい」のです。
私のブログタイトルにも、その意味を込め、サブタイトルにもその文字を入れました。
もし、マクロビオティックをやっていて、「楽しくない」と感じる場合は、どこかに誤解があるはずです。
それはたいてい、ちょっとしたことなのですが・・・。
マクロ美風さん、こんばんは!
マクロビオティックの取り入れ方の一連の記事を拝見し、ひとつひとつ私の中の疑問がほどけていく気がしてワクワクしながら拝見しています。
そしてfujitamaさんへのコメントの中の『不安がなくなって、楽しく、自然体でいきいきと何事にもとらわれない生き方ができる』という一文にほーっと恋をしてしまい(笑)、思わずコメントさせていただきました。
今まで本も読みましたが、マクロ美風さんのこの一言が、わたしの心にしみこみました。
なんだかとっても嬉しいです。安心したというか、何というか・・・。
私が実行しているマクロビオティックが正しいのかどうか、常に不安でしょうがなかったのです。
他の方のように教室に通っているわけでもなく、望診を受けたわけでもなく・・・。
まだ、「不安がなくなって、楽しく、自然体でいきいきと、何事にもとらわれない生き方ができる」という境地までは達していないような気がしますが、少なくともマクロビオティックをやってて楽しくないと思ったことは一度もありません。断言します。
料理も、本を読んで独学するのも、他の方のブログを読んで自分もやってみることも、とっても楽しい。
薬漬けから抜けるまで、すごく大変だったんです。マクロをやって段々体調が良くなっていく自分と、それまで頼り切っていたお医者と薬との付き合い方を見直すこと・・・。お医者を裏切ってしまうような罪悪感があったりして。今は、そういう思いからも抜けましたが。
長いコメントになってしまいました。ごめんなさい。・・・目の前が開けたような気分です。本当にありがとうございます。
ぢゅんさん、おはようございます。
ぢゅんさんにそのように仰って戴くと、恐縮してしまいます。
浅学の身でありながら、難題のシリーズを書き、「10年早いよ」と皆様からお叱りを受けるのを覚悟でおりました。
しかし、「とにかく実践せよ」という桜沢先生の言葉に、背中を押されて書いてみました。
書くことによって、自分自身の考えもまとまり、勉強にもなりました。
そのうえ、このように過分なお言葉まで頂戴して、体の中から「じんわり」と嬉しさが込み上げてきました。
これからも、どうぞご指導戴けますよう、よろしくお願い致します。
fujitamanegiさん、おはようございます。
良かったです!
少しでもお役に立てたようで、本当に嬉しいです。
私も、お医者さんとの付き合い方には苦労しましたので、fujitamanegiさんのお気持ちはよく分かります。
でも、最後は「自分の体は自分で守る、なにしろ、この体は自分のものなんだから」という思いが優先しました。
お医者さんへの疑問も、「自分を成長させてくれるために必要な経験だった」と思い、感謝はしても憎まないようにしています。
私はアトピーだったため、ステロイドからの脱出は、ある意味自分との闘いでした。
でも、元来の頑固な性格が功を奏したのか、「自分で納得したことは貫きたい」一心で脱出しました。
強い意志と信念を持てば、必ず目標は叶えられると信じています。
なお、私は、「何事にもとらわれない生き方ができる」の部分が、時々脱線します。
自分では気づかずに、「常識」が優先していたり、幼い時からの「すりこみ効果」が残っていたりするのです。
そんな時、マクロビの大先輩に指摘されて、「あっ、そうだった!」と自分の未熟さを思い知ります。
その繰り返しで、成長していくのですから、fujitamanegiさんも焦ることなく、ゆっくり「変化を楽しんで」進んでくださいね。
最後に、「今、楽しい」とのこと。
これで私も心から安心しました。
「楽しい」ことが一番であり、すべてです。
「楽しい」に優るものはありません。
その調子で、安心して、自然体で毎日を送ってみてください。
必ず、いきいきとして、不安がなくなってきますから。
不安がなくなると、グ~ンと変わりますよ!
オ・タ・ノ・シ・ミ・ニ!
はじめまして。
私はマクロビオティックをはじめた当初激やセなどのいわゆる好転反応が激しくでなくて間違っているのか悩みました。でも、一方そんな夢見たいこと~と思ってるふしもありました。
でも、慢性化していた腎炎や膀胱炎をおさらばでき、ステロイドや抗生物質のと無縁になったのでいいとしてます。
この秋大量に抜け毛がおこり、予期せぬ事態に少々困惑しました。みんなとは違う形ですが、それはそれでいいのではと思うようになりました。以前はあらゆることに対し教科書通りではないと落ち込みましたが、そんなことが少なくなったような気がします。洗脳やアンジではなく、自分を見直すきっかけをマクロビは作ってくれました。これは私にとって大きな収穫です。
BR_GIRLさん、ようこそ、いらっしゃいませ。
ずいぶん良くなったことが多いですね~。
薬と無縁というのも、すごいです!
抜け毛は相当つらいはずなのに、さらりと書かれていらっしゃるので感心しました。
我が家も長男の抜け毛を体験したので、困惑のお気持ちはイヤというほどよく解ります。
その記事も書いたことがありますので、よろしければご覧ください。
「体中の毛が抜ける」です。
http://blog.goo.ne.jp/macro21/e/a0d68f467491c7b4e9b1906e6d00d7f7
この記事では、アトピーとの関係で書いていますが、動物実験では、脱毛を玄米で治した先生がいらっしゃるので、それを支えに頑張れました。
マクロビがきっかけでご自分を見直せたようですが
、素晴らしいことですね。
私もそうでしたよ。
お仲間が増えてうれしいです。
ブログにコメントいただき、ありがとうございました。抜け毛は落ち着いてきましたが、上司や取引先をはじめ身近な人はびっくりしています。もともと、ものすごく多かったのが余計みんなを驚かせたみたいです。なんせ、髪が伸びると頭が重たいと言っていたくらい多かったのですから(笑)。不思議なことに、笑い飛ばすように受け止めたいと思ったのですよ。なので、淡々としていたのかもしれないですね(^^)
息子さんの記事のところにもコメントさせていただきますね。
BR_GIRLさん、こんにちは。
いくつもコメントをいただき、有難うございました。
明るい発想が出来るのは、生まれつきの性格もあるでしょうが、玄米の威力かも知れませんね。
何しろ、3ヵ月ですっかり性格が変わった人もいるくらいですから。
これからが楽しみなBR_GIRLさんです。
拝毒のお話,勉強になります.私も現在,排毒かな?という症状が起こっていて,どのように対処するべきか困っています.
私の場合はどうも陰性の冷えがあり,1年以上前に生理が止まってしまいました.その後,東南アジアで生活しているのですが,こちらでお肉がたくさんの食生活に疲れ,マクロビの勉強を始めました.半年ほど前から徐々に玄米を食べ,梅醤番茶を飲んでいます.1ヶ月ほど前に漢方薬局で陰性の冷えだといわれてからは足湯をしたり,漢方薬も飲み始めました.
先々週,1週間ほどタイに行き,砂糖や香辛料のたっぷり入った食事をとったせいか,体がまた冷えてしまい,その後小豆を食べたりしています.足がむくんで段々体重が増えてきたので,また足湯を続け,ためしに甘い野菜のジュースを飲んでみました.最近は頬に吹き出物ができるようになり,体も疲れやすくなりました.
いつかおさまるだろう…と思いながら何とか頑張っています.日本にいるのと違って情報が少なく,自己流でやることにとても不安を感じているのですが,よろしければ少しアドバイスをいただけないでしょうか?
bickeyさん、お返事が遅くなってごめんなさい。
ブログを拝見しましたが、日本より暑い国での暮らしに、身体も精神的にもおつらいようですね。
私としても、何とかお力になりたいのですが、一度もお目にかかったことのない方に、アドバイスするのは、とても危険なのです。
お医者さんが、患者さんを看ないで病気の診断をするのと同じことなのです。
食べ物のことではありますが、マクロビオティックで健康になるというのは、そのくらい重要な意味があるのだということを、ご理解いただけますでしょうか?
今はお医者さんの指示に従っておられるのなら、100%満足はいかなくても、bickeyさんのできる範囲内で続けられるのが良いのではないでしょうか?
排毒はとてもつらい時があって、それで玄米を止めてしまう人もいますが、細々とでも続けると、必ず身体は応えてくれます。
「完全でなくても、少しだけ」
それでも納得できる気持ちになれることを、願っています。