マクロビオティックを続けるために(その3)
<ゆるゆるについて>
“ゆるゆる”って言葉、なんだかホッとしますねぇ。
どなたが名づけたか知りませんが、いい言葉だと思います。
今の時代は、こんな感覚を求めているのでしょうね。
ところで、あなたは「マクロビオティック」をどのように捉えていますか?
この捉え方によって、「ゆるゆる」なる人が登場するので、ちょっと考えてみましょう。
A 「主食は玄米で、肉・魚・乳製品・砂糖を摂ってはいけない食生活」
B 「肉や乳製品中心の食生活から、穀物や旬の野菜・海藻中心の食生活に移行して、自然体で暮らす
生き方」
Aの観点から考えると、いけないと思っている食品を食べることによって、罪悪感が伴ったり、「マクロビオティックをしています」と言うには、ちょっと遠慮が・・・ということで、「ゆるゆる」と言うのかも知れませんね。
あるいは、最初から「こ?んなのやれっこないわ、でも、体に良さそうだから、出来ることだけやってみよう」とか、「窮屈なのはイヤだわ」ということで、「ゆるゆる」宣言なのかも知れません。
反対に、Bの観点から考えると、「今の自分の生き方や食事は、移行期にある」と思えますね。
マクロビオティックを始めた当初は、私もそうでしたが、Aがマクロビオティックだと思っていました。
でも、段々Bであることが理解できるようになりました。と同時に、とても楽になったものです。
長い間食べなれてきた食事は、病気でも治す目的がなければ、すぐには変えられるものではありません。
それは、以前食べたもので出来た細胞が体の中にあるので、その細胞が変わらない限り、食べ物の欲求は以前と同じようなものを求めるからです。
それでも、できる範囲でマクロビ生活を始めてしばらく経つと、体が変わってくるのが判ります。
私も夫もどんどん変わって、戸惑うほどでした。
そのうち、不思議なことに、お肉もお魚も、揚げ物も、あまり美味しいとは感じなくなって来ました。
乳製品も、卵も砂糖も、お酒もみりんも、いらなくなったのです。
この間は3ヵ月ほど。
私も夫も、たとえば体重が仲良く10キロずつ減りました。そして、そのまま現在に至っています。
ですから、自然とAからBに移行して、生き方としてのマクロビを楽しんでいます。
心地いいです。
そして、精神的にどこまで到達できるのか、とても楽しみな毎日です。
今の実感として、むしろ、これが「ゆるゆる」のように思えるのですが、おかしいですか?
「ゆるゆる」の語感って、とてもリラックスできるので、Bの方に似合うと思うのですが・・・。
* * * *
まとめとして、A段階で「ゆるゆる」を自称しているかたは、とりあえず、玄米をお手本どおりに3週間食べてみて下さい。
その時、体や心がどう変わっているかを確かめて、Bを目指すのが楽だと思います。
ダイエット目的であっても、ライフスタイル目的であっても、3週間、白米から玄米に変えるだけで、体はあなたに答えを用意してくれるでしょう。
その時、体に導かれてあなたの着地点を決めれば良いのではないでしょうか。
ちなみに、罪悪感を伴う食べ方は、マイナスのイメージとして、体に大きな影響を与えます。
どんな食べ物でも、いただく時は「その命に感謝」して、ありがたくいただきましょう。
* * * *
(注) Aでは次のことに注意してほしいと思います。
誤解なきように。
マクロビオティックでは、何事も禁止してはいません。
常に陰陽の理論に従って、必要なものを選べば良いのです。
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※「マクロビオティック」とは、生き方、ライフスタイル、原理、考え方、食事法など、いろいろな言葉で説明
されますが、今風の言葉で、多くの人にわかりやすく表現するなら、「ライフスタイル」と言うのもいいか
なぁ?と思っています。
以上は、浅学の私が勝手に、今感じていることを正直に書いてみたものです。
皆さんから、ご意見を頂戴して勉強させていただきたいと存じますので、ご感想、ご叱責をお待ち申し
あげております。