マクロビオティック京料理教室 むそう塾」カテゴリーアーカイブ

お肌が荒れたときのお手入れと界面活性剤の問題

きのう京都からの帰り道、電車の中で若い女性が楽しそうに話をしていました。
3人並んでいたのですが、その中の1人が「何買ったの?」と隣の女性に聞くと、「寝るときの手袋♪」と相手が嬉しそうに答えます。
(? 手袋?)
思わず反応してしまった私。
真冬に手荒れがひどくて保湿のために手袋をして寝る人がいるようですが、桜も散ってこんなに暖かくなって来たのに手袋が必要だなんて・・・。

「だって、こんなに手荒れがひどいんだよ〜」とその彼女は手を見せています。
どうやら指先に集中している感じ。
お仕事の種類にもよるので一概に言えませんが、お顔を眺めていると間違いなくお菓子が多すぎるのが判ります。
ふむふむ。
小麦粉の摂り過ぎは皮膚に出ますね〜。
そして甘いものも。

ところで、20代で普通の生活をしているなら、寝るときに靴下や手袋は不要なはず。
この私だってそんなものは不要です。
かかとや手の指先を保湿するためにクリームや乳液を擦り込む人がいますね。
でも、よく考えてください。
水と油は本来交わらないものなんです。
それを交わらせて商品化しているのですから、そこには何かが介在しています。
それが界面活性剤ですね。

界面活性剤の怖さを知ったら、お顔に乳液、手に乳液やクリーム、かかとにクリームなんてつけられなくなるはずです。
ましてそれを布で覆うと効果は出ますが、マイナス面も大きくなります。
ですから、手袋なんて論外です。
私は20代から最低限しかお化粧をせず、出産したら完全にノーメイクになりました。
サッパリして気持ちがいいです。
ただし、出かけるときには口紅だけを身だしなみとしてつけています。

お肌の潤いは外から補うのではなく、自力で潤うように持って行くことが大事だと思っています。
そのために玄米ご飯は素晴らしい効果を発揮してくれます。
玄米に含まれる米糠部分のお蔭ですね。
でも、甘いお菓子、特に小麦粉を使ったお菓子を食べ過ぎると、いくら玄米ご飯を食べていても効果の足を引っ張ってしまいます。

体のことをちゃんと知って、その上で売り手市場に誘導されない自分を確立したいものですね。
そのための大いなるヒントと知識をマクロビオテッィクの考え方は教えてくれます。
陰と陽という二つの視点から判りやすく。

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(某レストランにて このような食べ物はなるべく減らしましょう。)

 

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独活(うど)のきんぴら

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上級幸せコースの今月のメニュー。
・ひじき豆
・独活(うど)のきんぴら
・アサリの酒蒸し
・アサリのワイン蒸し
・蜆(しじみ)の味噌汁

独活のきんぴらは白く仕上げるのが中川式。
皮もむかずに全部使っても白く仕上げる。
簡単なようで難しい。
盛り付けも。

 

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なお、独活という字は難しいが、漢方ではお馴染み。
どくかつ又はどっかつと読む。
茎の部分より根の方が効果が強いが、血流を良くして炎症を抑える作用もある。
冬の間に汚れている血液をきれいにする春らしい食べ物だ。
排毒の季節にはぜひいただきたい。

 

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マクロビオティックとは気づくことです

私たちは自分の意志より大きいものに生かされています。
自分の意識より無意識の時間の方が圧倒的に多いです。
だから、その意志より大きいもの、無意識の世界を少しでも知っておくと、より生きやすくなります。
それを知る一つのツールがマクロビオティックという考え方です。
マクロビオティックとはマクロビオティック料理のことだと思っておられた方々、残念でした(笑)

マクロビオティック料理は、マクロビオティックの物の見方考え方を具体的に実現するための入り口にしか過ぎません。
それは健康と精神の安定を獲得出来るためのツールでもあります。
もっと大事なことは、その肉体と精神で「どんなふうに生きるのか?」ということです。
生きるというと自分が主体になりそうですが、実は「どうやって生かされ切るか?」というのが本当の姿だと私は思っています。

生かされ切るためには、生かそうとするものに気づくのがいいですね。
それが宇宙(自然)の営みです。
たとえば赤ちゃん。
妊娠から成長まで、私達人間はそれを見守ることしか出来ません。
何一つコントロール出来ないのです。
人間は生かされていることを実感する場面です。

 
 

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こんなにぷっくりしたほっぺもお手々も、そして骨も歯も、み〜んな母乳だけで賄っているのです。
母乳って勝手に配合されているんですよね。
まさに生かされているのです。
そのことに気づく方法をマクロビオティックは教えてくれます。

 

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シズル感のある生き方

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じゅる!
思わずお箸を持って来たくなる写真ってありますよね。
見ているとよだれが出てしまいそうな写真。
そんな写真には人が引き寄せられます。
業界用語で「シズル感」と呼ぶそうなのですが、それは家庭のお料理でも大事な要素ですね。
せっかく心を込めて作るのだから、いただく方も心を込めていただく。
中川さんが麺類を作るときには、お嬢さんはお箸を持って待っていたそうです(笑)
そのくらい出来立ての美味しさを味わうということですね。
むそう塾でも毎回シズル感をうるさく言っています。

ところで、人間にも同じことが言えると思うのです。
艶があって、爽やかで、勢いと弾力を感じる人。
そんな人には思わず吸い寄せられます。
それは外見だけでなく、中からにじみ出る味となって援護射撃します。

生き方そのものにシズル感があるかどうか?
私たちは往々にして日々を怠惰な方向に流れてしまいがちですが、案外人間って頑張れるものです。
超人的と思われる内容でも、楽しんでこなせているうちなら大丈夫です。
でも、嫌だなと思ったり、耐えている部分があったら、それは体に負担になりますからそんなに頑張れません。

その瞬間瞬間を楽しんでこなせるためにも、まずは健康を確立しましょう。
シズル感は健康でなければ出て来ません。

そういえば、むそう塾生で少しシズル感のある生き方をされている人がいます。
彼女からは運を味方につける強さを感じます。
要所要所で相談があるのですが、それはすでに自分で結論を出して、それで間違いがないか確認のためであることが多いです。
いいですね〜、こんな生き方。
マクロビオティックの考え方を上手に取り込んでさすがだと思います。
彼女にはまた一つ道が拓けたようです。

みんなでシズル感を目指そう!

<追記>
そういえば業界ではそのシズル感を出すためにあれこれとよろしくないこともしているのでした。
テクニックに走って中味が伴わないのは、この記事の目指すところではありませんので念のため。

 
 

 

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すべてを帳消しにする食べ過ぎ

先に花粉症の記事を書きました。
この記事より前に過去の記事を読んでくださった方は、花粉症を食べ物で改善しようと取り組んで下さるのですが、その人達は3つのグループに分かれます。
1.タイトに実行する人。
2.ゆるやかに実行する人。
3.制限食の種類を守る人。

この1〜3での違いは次のようになります。
1.量も種類も守る。
2.量も種類もアバウト。
3.種類は守るが量は守れない。
この中では1の人が最も効果が出ます。
でもそれは楽しくない面を伴うので、多くの場合は2,3の方に崩れて行きます。
ここでの種類とは質をも含みます。

ですからむそう塾では、そこを崩すことなく楽しく体調をキープ出来るようにアドバイスをしているのですが、究極的なところ「なんのためにマクロビオティックをするのか?」というところに行き着きます。
自分の人生をどうしたいのか?
自分はどう生きたいのか?
その質が「食の質」をも決める傾向にあります。

マクロビオティックのとても重要な点に「質」の問題があります。
「質」を吟味して「量」を少なめに。
これでOKです。
しかし人間はこの「量」がなかなか厚い壁なんですね〜。(つくづく)

私がアドバイスをして来た人達でも、体調が悪くなることがあったとすれば、それはまず「食べ過ぎ」を考えた方が良いです。
人間は本能の一つとして「食欲」が組み込まれているため、無意識に食べていると食べ過ぎてしまうのです。
でもその食べる行為を律するとかなり人生が変わります。
つまり「足るを知る」状態になるからですね。

どんなにマクロビオティックの制限食を実行したところで、食べ過ぎてはなんにもなりません。
気休め程度の変化はありますけどね。
ちゃんと改善しようと思ったら、どんな病気であっても食べ過ぎはご法度です。
胃下垂なんて食べ過ぎの典型例ですね(笑)
それも陰性の食べ物が多いのです。

花粉症をきっかけとして、あなたの食を見直してみませんか?
ポイントは「質」と「量」です。

 

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(京都駅にて)

 

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