マクロビオティック京料理教室 むそう塾」カテゴリーアーカイブ

マクロビオティック料理教室なのにトンカツも?

今年の幸せコースでは、むそう塾で初めての「カツ三兄弟」が登場しました。
「車麩のカツ」「串カツ」「トンカツ」です。
マクロビオティック料理教室なのになぜ動物性を使ったお料理を教えるのかと思われるでしょうね。
いえいえ、教えたのではありません。サービスしたのです。
こんなふうに揚げるんだよ〜って(笑)

マクロビオティックをかじった人ならご存知だと思うのですが、動物性を食べたいご家族はたくさんいますので、その人達の要望も満たしてあげられるむそう塾生であってほしいと思って三兄弟で登場してもらいました。
まずは基本の車麩のカツです。
これは中川式の作り方で、一般的なマクロビオティックのお店で出されているものとは別格のお味です。
表はカリッとしていて、中はふわふわでジューシー、ソースがなくても美味しく食べられるお味なのですが、一応ソースをかけて召し上がっていただきました。

車麩のカツ マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

次は串カツです。
こんなに美味しそうな牛肉を使います。
しっかり毒消ししてね。
串カツ マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

そして最後はトンカツです。
良いお肉ですね〜。
こんなふうに筋切りをしてから揚げます。
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揚がりました!
一口食べると、これがビックリするほどジューシーなのです!
トンカツの嫌いな塾生さんが「美味しい!」と言って食べていました。
「ソースをかけなくてもこのまま食べられる!」とか、「今まではソースを食べていたんだね」とかいう声があちこちから聞こえて来ました。
これには揚げ方に大きな秘密があったのです。
説明を聞いて納得です。
とんかつ屋さんより美味しいトンカツでした。
トンカツ マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

とまあこんな感じで、車麩のカツが忘れ去られそうな歓声の一日でした。
どちらが良い悪いではなく、体調がイマイチだったり優しい食べ物をお望みなら車麩で体への負担を軽くし、ガッツリ感をほしい男性や若者にはトンカツも選択してもらえる人であってほしいと思います。
すべては体調に合わせて選んでくださいね。

 
 
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食事日記をつけるにあたって

昨日から今年の幸せコースの食事日記が始まりました。
日記のつけ方は授業でご説明しましたが、肝心なのは何をそこに記録するかです。
何を食べるか、何を食べないかも重要ですが、何のために日記をつけるかの目的意識がないと、単なる宿題になって面倒くさくなってしまいます。
自分は日々のお食事をどんな意識でいただいているのかをこの日記で確認しながらつけてみましょう。
空腹を満たすためだけに食べるのではなく、「こうありたいからこの食べ物を選択する」というふうに一呼吸おけたらいいですね。
餓鬼道の食べ方ではなく、判断力を高められる食べ方。
それがマクロビオティックの目指す食べ方です。

食べる物の種類は大事ですが、量もとても大事です。
「量は質を変える」という考え方があって、どんなに良い質の物であっても量を多く摂ってしまうと体に負担になってしまいます。
動物性の物を摂るときには特にこの負担が大きくなるので要注意です。
しっかりと毒消しをしながら召し上がってください。

 
 

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(京都・鴨川の紅葉 写真:中川善博 2014.9.17撮影)

 
 
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姿勢の良し悪しは食べ物の影響も大きい @musooyajibotから

むそう塾では塾生さんとメールのやり取りを瀕雑に行ないます。
お料理を復習すると写真付き、あるいは動画付きでメールが送られてくるので、それを読んで(見て)さらにアドバイスをすることを日々繰り返しています。
そのメールのお返事に中川さんが書かれた言葉や、ブログで発した言葉、Twitterで発した言葉をお気に入りにしていてくれる塾生さんも多くいらっしゃいます。

どうしてもここはマスターしてほしいという要所は、どなたにも繰り返し説明する必要があるので、ある日ふと思い立って中川さんがbotを始めました。
botって何?という方がおられるといけないのですが、Twitterで自動的に流れてくるツイートのことです。
通常は名の知れた偉い人たちの格言的な言葉がbotには多いのですが、一つの連絡ツールとしてこのbotを利用したのが「@musooyajibot」です。

このmusooyajibotを始めるに当たって、塾生さんから原稿を寄せていただきました。
その原稿は実に様々な内容があるのですが、やはり桂剥きや出汁巻き玉子に関するものが多く、人生訓みたいなものもあります。
そのbotが流れて来ると、何だか今の私達を見ているかのようにピッタリな内容もあって、そのタイムリーさが塾生さんの間で評判になっています。
botさんには心があるのか?
検索能力があるのではないか?
というわけで、今朝のbotにこんなのがありました。
「美しい剥き姿を求めれば自ずと結果も美しくなるのです。」

これは桂剥きについての言葉ですが、姿勢は日常のすべてに通じることなので、とても重要な内容が含まれています。
今は姿勢の悪い若者が多くてとても気になるのですが、それは格好の問題だけではなくて内臓にも影響するからです。
前かがみの姿勢は内臓を圧迫し、呼吸器系にも悪影響を及ぼします。
正しい姿勢は健康への第一歩なのですが、これを正してもらうのがなかなか難しいのです。
癖の矯正は本人が自覚をもって直そうとしない限り、外部から言っても無駄になることが多いのですが、それでも塾生さんの健康のために言い続けています。

下の写真は昨日の授業開始前の光景です。
包丁を上手に砥いで来た塾生さんの包丁で、中川さんが桂剥きを始めた時のものです。
よく包丁を持つ手を脇にくっつける人が多いのですが、それをしている限り桂剥きは正しく剥けないと中川さんはいつも言い続けています。
中川さんの右手が体から離れていることをご確認くださいね。
(mikayan、頑張ってるね!)

桂剥き むそう塾

 
 

ところで、望診においても姿勢は重要なポイントになります。
姿勢の悪さは陰性を表します。
内向的、自信のなさなどが伝わって来て、気持ちの良いものではありません。
それまでに甘いお菓子や果物を多く食べ、炭酸飲料を含む甘い飲み物が多くて、主食のご飯が少なめだったか、パスタやパンのような小麦粉製品が多いことが考えられます。
あるいは、ゲームやパソコンや勉強ばかりに熱中していて、背筋を伸ばす時間が著しく少ない成長期を送っていた場合ですね。
背筋がシャンと伸びた人は見ていても気持ちが良いものです。
それにファッションも見栄えが良くなって、若々しく見えます。
姿勢は自分では気づかない人が多いのですが、丹田に氣が集まるような時間の使い方をすることが大いに助けになります。
点が線につながることを意識して、一瞬一瞬の姿勢を大切にしましょう。
それはあなたの人生を大切にすることにつながります。

 
 
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玄米ご飯が美味しく炊けない理由

新米の季節になりましたね。
ご飯は美味しく炊けていますか?
毎年この季節になるとご飯がうまく炊けなくなる人が続出します。
それは新米というものの特徴を知らない人がいることと、田んぼや気候、作る人の体調や環境によって微妙にお米の仕上がりが変わることが原因です。
いつもお米は一定であると思うのは浅はかで、お米はれっきとした生き物であり、環境の影響を色濃く反映するものなのだということを意識しなければなりません。
夏の日照時間は影響がとても大きいので、今年の夏は西日本と東日本での大きな天候差を考慮しながらお米を判断しましょう。

さて、先日の愛クラスでどうしても美味しく炊けないからお米に原因があるのではないかと思われた塾生さんから中川さんのもとに玄米が送られてきました。
こういうことはよくあることで、むそう塾ではここまでフォローしながらその人にピッタリの玄米ご飯が炊けるようにご指導しています。
中川さんがその玄米で炊飯してみると、下の写真のように美味しく炊けました。
ということは玄米に問題はないということが判明しましたので、次の原因を探すことになります。

きっとご本人は認めたくないかも知れませんが、ご家族のことで大きな悩み事を抱えていらっしゃることが影響していると思います。
むそう塾生にはいつも口を酸っぱくしてお伝えしているのですが、お料理をする人の精神状態によってお料理の仕上がりが異なります。
プロとは違って普通の主婦やお嬢さんがお料理をすると、その反映度は大きいので、そこを意識して台所では気持ちを切り替えてお料理をする必要があります。

これはお料理に限ったことではなく、日常の会話やお仕事でも心当たりがありますね。
ですから、良いお仕事をするためにも、良い人間関係をつくるためにも、自分の氣を高めておくことがとても重要です。
良い氣をキープするには、良い氣を発する人や物に接すること、良い氣の集まる場所に出入りすること、悪い氣を発する場所や人や環境には距離をおくことです。

そうはいってもご家族や職場に悪い氣が満ちている時には、なかなか避けられない側面がありますね。
そんな時には努めて食べる物の氣(質)を上げることです。
本当に体に良いお食事をした時には、人間って何だか安心したり幸せな気持ちになりますよね。
一時的であっても満足感を味わいませんか?
それで良いのです。満足な時間を少しでも多く持続出来るようにして行くのです。

その一つの方法としてあらゆる角度から精神面をプラス方向に持って行くビジネスも大賑わいですし、その効果を否定するものではありませんが、人間はいつも食べるわけですから、そのお食事から見直すことが一番継続しやすいと思います。
これは地道ではあるのですが、確実な土台を作ってくれますので、まずは自分からその意識を持つことが重要です。
意識を持った上で主食を大事にすること。おかずはその後です。

ということで先述の塾生さんの場合ですが、色々心配事が多くてもすべてはあなたの気持ち一つでその心配度は軽くなります。
あなたがするべきことは、周りのご家族さまの心に響く玄米ご飯を炊き上げることではないでしょうか。
あなたの炊きあげた玄米ご飯を召し上がって、「ああ、幸せだ」と思ってもらえる時間を増やしてあげることです。
そこのところがついついいい加減になって今を迎えてしまったように思います。
今こそ過去を総決算するおつもりで玄米炊飯に真剣に取り組んでみませんか?
それがひいてはご自分の氣をアップすることにもつながって、結局気づいたら周りの心配事が減っていたということになります。

もう一度愛クラスを再受講されるのも良いですね。
中川式玄米炊飯はそれほど奥深いからです。

中川式玄米炊飯 生徒と塾長の比較 マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

(同じお米で炊き比べた中川式玄米炊飯 右:中川善博作品)

 
 
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無農薬葡萄の威力を改めて知る

体って実に正直です。
特に葡萄の力は凄いなあと感じます。
葡萄を5〜7粒ずつ3日間食べたのですが、明らかにみかんだけ、梨だけの時より腸の状態が変化するのを感じます。
昨日はおならが出やすい感じで、今朝は腸がとても動いているのが感じられて、便通が惚れ惚れするほど理想的な形状でした。

中川さんが無農薬の葡萄を糠床に入れると発酵が促進されていいよと仰っていたけれど、私はその時の糠床の状態が自分の体でよく判りました。
マクロビオティックでは果物は陰性だから摂ってはいけないと思っている人が多いのですが、私は特別な病気がない限り、果物はむしろ摂った方が良いと思います。酵素の関係でね。
もちろん、摂り過ぎは体を冷やすのでいけませんけれど。

糠床も腸も微生物が心地よく暮らせる環境なら健康体でいられるってことですね。

 
 

マクロビオティック料理教室 むそう塾 水物 ぶどう なし みかん

 
 

(水物 無農薬栽培の梨・みかん・葡萄 盛付け:中川善博)

 
 
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