マクロ美風の家事アドバイス講座」カテゴリーアーカイブ

人生の棚卸し

「片付けられない人への提案」の続きです。
先の記事で「枚数を数える」ところで腰がひけてしまった人がいるでしょう(笑)
でもね、これは企業なら当然のことです。
毎月在庫調べをして、棚卸しをするのです。
ですから私は、日々の暮らしの中にも在庫管理の導入をお奨めするのです。
結論から言えば、家の中にある物を場所別に把握出来るように。
枚数は最新状況として把握出来ているように。
これが出来ればグンと暮らしやすくなります。
これは生き方にもつながります。
ただ漫然と生きるのではなく、棚卸しをしながら人生を生きていますか?
在庫がいっぱいで溢れそうな暮らし方をしている人は、心も整理されていません。
棚卸しをすると現状が見えて来ますから、次にどうすれば良いのかが判断できます。
外にばかり関心があって、なかなか家の中に関心の向かない人がいます。
でも、まずは内から。
内をしっかり整えてからの外です。
内が満ちていないのに、外にどんなに素晴らしいものを寄せ集めてもいずれ崩れ去るでしょう。
内側を整えたら、自然に外側も整って来る人生を歩みたいと思いませんか?
そのためにも時々人生の棚卸しをすると良いですね。
私はそんな生き方が好きです。

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掃除と模様替え

東京の拡大放課後で、お部屋の片付けについての相談がありました。
簡単にアドバイスしたのですが、すぐに模様替えをしてメールを送ってくれました。
Before After の写真付きで。
いや?、それはもう別人のお部屋です!
それはそれは見事に片付きましたね?。
私の読みどおり、このお部屋は使いやすくて広かったのです。
今頃彼女はそれを実感されているのではないでしょうか。
もう一人分のお布団が敷けるくらいの空きスペースが出来たと喜んでくれたのが嬉しかったです。
これを散らからないようにキープ出来れば、彼女の氣の流れは相当良くなるはずです。
それにしてもアドバイスをしたのは日曜日。
その日は夜の帰宅ですから、5日以内に決行された陽性さが素晴らしいです。
寒さが和らいでコートが薄くなるように、あなたの生活も身軽にしてみませんか?
彼女の嬉しさを一緒に味わってみましょう♪
<Tさんのメールより> 抜粋

先週日曜日の拡大放課後ではレイアウトのアドバイスをありがとうございました。
今日、念願の模様替えを決行できたので、ご報告させていただきます!
中略
模様替えを決行することができました。
すると、布団を二枚敷けるんじゃないか!というくらい、スペースが出現しました(泣)
もうびっくりでした…
これまでのレイアウトは一体なんだったのだろう…という感じです。
特に机が、とっても使いやすくなりました。

…ちなみに拡大放課後の前は部屋の入り口も塞がり、どうしようもない有様でした…
わたしの場合、これまで何度も部屋の整理整頓、掃除に取り組みながら、いつも元の散らかり具合に戻ってしまうことに悩んでいたのですが、美風さんがおっしゃる通り、そもそもの部屋の使い方自体が、とても下手だったのだと思います。
そして、これまで一見整った風にしてもすぐ散らかってしまっていたのは、動線や、それぞれの家具・物の使いやすさを全く意識していなかったからなのだと気がつきました。
何より、自分自身の動きにくさにとっても鈍感になっていたことに気がつきました。
ちょっとくらい通りづらくても、あるいは物が取りづらくても何とかなってはいたのですが、通りやすく動きやすい方が、圧倒的に「氣持ちがいい!」のですね。
小さな澱みや溜まりで、何気ないストレスが積み重なっていたのではないか、と振り返るきっかけにもなりました。
それから、教えて頂いた、あらかじめ部屋や家具の大きさを測っておいて、配置を机上で決めておくという方法も、
省エネでスムーズに物を動かすのにとっても役立ちました。もう、感謝です…。

DK含め、まだ不要物があったりするので、もう少し頑張ってみます。
氣の流れを意識すると、文字通り動きやすくなるし、
自分自身の氣持ちが良くなって、それが周りにもよい影響になるのですね。
本当に、目から鱗でした!
素晴らしいお話をありがとうございました。
<マクロ美風より>
まだダイニングキッチンが残っているそうですが、ここは一にも二にも動線を意識してくださいね。
平面に広がらずに上下に広がって行く方が使いやすくなります。
動線が短くなるとお料理が手早く出来るようになって、お料理がもっと楽しくなりますよ。
それから室温もアドバイスどおりに出来ると、玄米ご飯が確実に美味しくなりますから頑張ってください。
◆参考記事
視点を変えると
なぜ掃除をするのか?
昔取った杵柄
氣の流れ
お掃除と決断力
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お掃除と決断力

先日お掃除のことを記事にしたのですが、もう一つ書かせてください。
なぜなら、マクロビオティックではお掃除をとても大切に捉えているからです。

 

まず、あなたはどのタイプ?

 

A 拭き掃除は好きだけど、持ち物の整理が出来ない
B 拭き掃除は嫌いだけれど、掃除機はかける
C 拭き掃除も、小物の整理整頓も、持ち物の整理も苦手
D 拭き掃除も、小物の整理整頓も、持ち物の整理もすべて好き
E 窓ガラスを拭くのが好き
F 照明器具の手入れが好き
G 床掃除が好き
一口にお掃除、整理整頓と言っても、色々な見方が出来ます。
・拭き掃除 → 習慣や育ち方の影響が大
・小物の整理 → 創意工夫が必要
・持ち物の整理 → 決断力が必要
昔から「四角い部屋を丸く掃く」という言い方があります。
お掃除にはその人の性格や決断力、創意工夫までもが反映される総合力みたいなところがあります。
お掃除の仕方を見れば、その人が判るみたいにね。
ところでAタイプの人って結構います。
私の義母もそのタイプでした。
つまり決断力が乏しいのです。
特に思い出の品々に対しては、どうしたら良いのか見当がつかなかったようです。
子育てをしていると、この思い出の品が増えます。
思い出の品を上手に整理することは、単なる整理術ではなく、決断力がものをいう場面でもあります。
これから夏休みの宿題があります。
毎年増える子供の作品をどのように処理するかは、親子の決断力の第一歩ですね。
あなたならどうしますか?

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氣の流れ

昨日から家中の整理をしています。
浴室の掃除道具や吊るす場所を新しくしたり、洗面室のこまごまとしたものを収納し直したり、楽しくてワクワクする作業です。
小学生のころから家中の整理をして、母親にビックリされていたのを思い出します。
私には姉が二人いるのですが、二番目の姉は私と同じく整理魔・掃除魔です。
一番上の姉とは13歳離れているのですが、私が掃除をしたり片づけをすると、「おー! 綺麗になったね〜、気持ちいいわあ!」と笑顔で嬉しそうにしていました。
その雰囲気が小学校低学年の私にも嬉しかったのです。
いつしか、卓球が出来るくらい広い廊下や階段を、ごま袋でせっせと磨いて、ピカピカにするのが私の役目になっていました。
これは夏休みのある日に、母親に教えてもらってごま袋を作って磨きあげたら、とってもいい艶が出て、外出から帰って来た一番上の姉が玄関に入るなり、「凄ーい! 磨いたの?」と目を丸くした表情が忘れられなかったからです。
二番目の姉は9歳離れているのですが、お裁縫や編み物がとっても上手で、私が物心ついた時から、お裁縫の残り布でお人形さんの服を作ってくれました。
そしてお針箱の中がきちんと整頓されているのを、子供心に綺麗だなと思って眺めていました。
整理・整頓魔はこの姉の影響です。
一番上の姉は成果を認めて褒めるのが上手いので、人を使うことが上手です。
私もまんまとその姉の罠にはまって、掃除魔になって行きました(笑)
きっかけってどこにあるか分からないです。
小学生にもならない年齢の時に、よその人に褒められたことがきっかけでどんどん絵が好きになったり、小学2年で初体験したお料理教室(大人向け)の新鮮さが刺激になって、お料理に興味をもったり、その他たくさん似たようなことがあります。
ただ、それらに共通しているのは、「褒められた」という体験です。
その体験がよほど人間の印象に残るらしく、こんな歳になっても一番上の姉が褒めてくれた光景や、お料理教室での体験が鮮やかに想い出されるのです。
*    *    *    *
ということで、日用品の収納場所を整理しようと思ったら何やら様子が違います。
? ?
ははーん、夫の仕業だな^^
私が留守にしている間、夫は夫なりの方法で紙袋をしまってくれたらしいのですが、こんなの要らないよと言うような紙袋もしまってあるのです。
デパートで買い物をした時に入れてくれるあの紙袋ですが、いちいちしまっていたら、膨大な量になってしまいます。
ですから私は、後々使いそうな形の物だけ厳選して、大きさの順に立てて収納します。
ところが夫は、全部捨てないで大きさに関係なく、隙間に入れてありました(笑)
だから収納場所の扉を開けたら、景色が違ったのです。
これは昔のお年寄りに多いです。
特に戦争を経験した世代は、とにかく物が捨てられません。
スーパーのお総菜が入っていたパックさえも、綺麗に洗ってしまって置くのです。
いつか使うかも知れないと。
これは体験上仕方のないことだと思います。
でも、何でもかんでも、とにかく取っておくだけの人は決断力のない人です。
そんな人に限って、狭い狭いと言って物に囲まれた暮らしをしているものです。
私はマクロビオティックを知る前から、家の中に不用品があるのがとってもイヤでした。
ですから家の中にあるのは全部必要な物ばかりです。
人間さえも(笑)
マクロビティックを知るようになって、そのことがコトンと納得出来ました。
不要な物の存在は、氣の流れを悪くするからなんですね。
本能でイヤだと感じていたのでしょう。
そのためにマクロビオティックでは、お掃除をとっても大切に捉えているのです。
桜沢如一先生のお掃除好きは有名です。
逸話も多いです。
*    *    *    *
氣の通った家に住み、氣の通った生活をする。
それが健康や幸せを運んでくる。
そんな生き方が楽しくないはずがありません。
マクロビオティックはそんな生き方を提唱しているのです。
決してマクロビオティック料理の普及のみが目的ではありません。
「マクロビオティックというものの見方考え方」が大切なのです。
決してお料理をミクロの視点で排除することではありません。
さあ、暑い時期ですが、夏休みを利用して家中の「氣」を見直してみませんか?
旅行のシーズンですが、氣を整えてから旅行をするともっと楽しくなりますよ。
一家総出で住まいの氣を意識するって、素敵なことだと思うのです。
そうそう、今年の夏はお掃除をすることに変更した塾生さんがいました。
彼女の素敵な笑顔が、ますます素敵になることを期待しています。
(とプレッシャーをかけておく 笑)

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昔取った杵柄

先日中川さん宅の2階リフォームが終わった。
春の1階リニューアルに引き続いて、2階部分も工事前からアドバイスをさせていただくことになってしまった。
2階には玄米投稿をこなす事務所部分と美味しいお料理が出来上がるキッチン部分があるので、「むそう塾」との絡みで工事業者の方から私の意見もと言われたためだ。
ここのキッチンは、ご家族とのお食事をされる大事なリビング空間でもある。
リフォーム前に私が描いたのは、早くに奥様を亡くされて頑張って来られた中川さんとお子さんたちが、天に召されたお母様やお婆さまといつも一緒に暮らせることだった。
そのために大きな仏壇は処分していただいて、壁に小さなミニミニ仏壇(もどき)をしつらえた。
オープンなこの壁面とともに、ご家族はいつも一緒に大きなテーブルを囲んで笑顔になれる。
そのためにとてもいい「氣」のこもったテーブルが、奈良から運び込まれた。
このテーブルのそばで中川さんはお料理を作る。
背中に亡き奥様とお母様の「氣」を感じながら。
きっと中川さんは、これから益々「氣」の充実を感じることだろう。
*    *    *    *
私は掃除と収納がとても好きだ。
独身の頃、私の部屋に遊びに来た人はみなビックリした。
「これをビジネスにしたら繁盛しそう」なんて声もあった。
お掃除をしたり、収納を考えたりすることは、私の趣味でもあった。
そんな私が家を建てようとした時は、拘らないわけがない。
何度も実物を見、寸法を測り、図面をひき、設計していく工程は、楽しくて楽しくて、一生の仕事にしたいと思ったほどだ。
結婚してから子育ての日々に追われていたけれど、今回中川さんの1階や2階の改装にあたって、昔の知識や経験が大いに活きた。
特別な資格はないけれど、ふと、昔取った杵柄が役に立ったかも知れないと思った。
ありがたいことだ。
何事も真剣に取り組むと、後で思わぬところで活きるものだなぁと改めて思った。
お陰様で、中川さんにもお子さんたちにも喜んでいただけた。
前より広くなったこの空間で、3人が、いや5人が一つになって本当の幸せをかみしめてほしいと、心から願っている。

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