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熱中症とマスク 鼻は脳の冷却装置 熱中症予防のための食事

熱中症になる人がグングン増えています。
これは気温のせいではありますが、マスクの影響もありますね。
去年も熱中症が多かったのですが、今年はそれ以上の勢いです。
長引くマスク生活で、だんだん体力が落ちている人が増えているのかもしれません。

人間が脳に酸素を送り込むために吸う空気は、冷たい方がよいのですが、マスクをしているといつも暖かい空気を吸うことになってしまいます。
これがいけません。
脳をあたためてはいけないからです。

「鼻は脳の冷却装置」といわれるほど、大事な役割を担っています。
脳と鼻の奥は数ミリの近さなので、脳への影響が大きいのです。
冬の寒い朝など、冷たい空気を吸い込むと気持ちよく感じるのは、脳にとっても良いことだったわけです。
体が心地よく感じることは、ちゃんと意味があるということですね。

 
 

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体に関することですから、当然食べ物の影響もあります。
汗をかくと水分が奪われますから、血液がドロドロ状態になって、血栓が起きやすくなります。
さらに塩分も奪われるので、血液の循環が悪くなって頭痛がしたり、筋肉のけいれんが起きたり、意識を失ってしまうこともあります。

ですから、常日頃塩分を控えたお食事ではなく、きちんと必要な塩分は摂っておくべきです。
今は減塩を意識されている人が案外多いのですが、そういう人や甘いものが大好きな人は、熱中症になりやすいかもしれませんので注意しましょう。
(甘いものが大好きだと、ミネラル消費が激しいからです)

水分と塩分摂取に一番良いのはお味噌汁です。
毎日のお味噌汁は健康の要であるだけでなく、場合によっては命をも救ってくれます。
お味噌汁を冷蔵庫に冷やしておいて、帰宅したら飲んでみるのもいいですね。
疲れた体がスーッと楽になるのを実感できることでしょう。
部活帰りのお子さんには特に効果がありますよ〜。

さらに、夏野菜は水分をたっぷり含むだけでなく、ビタミンやカリウムも多いので、体内の塩分を上手にコントロールしてくれます。
ナトリウムとカリウムは、まさに陰陽の関係なので、このバランスをベストにしておくことが熱中症対策としても大事です。

 
 

熱中症はマクロビオティックの陰陽で考えると、とても分かりやすい症状なんですよ。
でも、マクロビオティックを盲信していると、この夏に体調を悪化させてしまう場合があります。
要注意ですね。

 
 

(京都の上賀茂から届いた朝採りトマト マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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指先の指紋を意識すると心地よくなる 脱力こそが快感への道 

現代人は力んでいる人が多いですね
それは社会全体の影響だと思うのです

どっちを向いても完璧を求められるような社会
真面目な人ほど疲れてしまう社会

それは
頭ばっかり使っているからですね

 
 

20代のある日 友人とコップを曇らせる練習をしていました
方法は簡単 コップに2本の指を差し入れて そこに気を送るのです

その練習が気に入った友人は 自宅でもせっせと繰り返していました
小さいときからずーっと成績優秀で歩んできた友人ですが
とても冷え性で 真夏でも冷たい手をしていたのです

指先に気を送り続けていた友人は
冬が来ても手袋がいらないほど「あたたかい手」になりました

お料理が苦手だった彼女に
私は昆布と鰹節で出汁をとる方法を教えました
お味噌汁がすごく美味しくなったと大喜びしてくれました

彼女は自然に「感じる生き方」が出来るようになって
体調がものすごく良くなりました

 
 

まずは指先
指紋の部分を敏感にしましょう
片方の指紋の部分で
反対の腕や体を撫でてみましょう

心地よくて ほんわかした感じになるでしょう?
何も感じなかったら力の入れすぎです
肌に触れるか触れないかの距離でも感じる人がいます

あ この心地よさはセックスの快感にも通じます

いかに脱力できるか
これは楽しいことにつながる道なので
ぜひ 感じてみてほしいなあ

 
 

 
 

桃に触れる感じで
そ〜っと
そ〜っと

 
 
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中川式小豆玄米ご飯を1週間食べてむくみが治った塾生さん

6月17日に開催した「第12回 中川式小豆玄米ご飯の炊き方秘伝講座」ですが、今はその人達の投稿期間です。(締切日は6月27日まで)

投稿してくださった人たちが「食べた感想」を書いてくれるのですが、共通して体調が良くなったことが書かれています。
それは、小豆の力によるところが多くて、本当に食べ物の力は大きいなあと思っています。

そもそも小豆は、体内の水分代謝を円滑にしてくれる食材なので、梅雨時にはいつも以上に食べてほしいのです。
それから、いつも体がだるく感じる人にも食べてほしい食材です。

体がだるいということは、水分代謝がうまくいっていなかったり、肝臓での解毒がうまくいっていないことが考えられますので、利尿作用のある小豆が効果的なのです。

 
 

ところが、一般的には小豆料理というと、お菓子を連想してしまう人も多いでしょう(笑)
しかし、砂糖のような成分は体内で水分を抱いてしまうので、小豆の作用を殺してしまいます。
(水分を抱くというのは、利尿作用の反対で水分を吸収してしまうこと)

健康のために食べるなら、小豆を塩味でお料理する方がよいのです。
それで、マクロビオティック料理には「小豆南瓜」というお料理があります。
これは塩味なのですが、小豆も南瓜も甘味のある食材なので、やさしい甘さが感じられて、これが好きという人もいます。
塩味といっても、甘さを引き出すための塩なので、塩はほんの少ししか入れません。

でも、男性には南瓜嫌いな人が多いので、小豆南瓜は食べたくないという人がかなりいます。
現実はそうなのですが、あるマクロビオティック指導者のお父様が2型糖尿病になったので、小豆南瓜を毎日丼1杯食べてもらったら、糖尿病が1か月で治ったそうですよ。
凄い力ですね。

 
 

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さて、小豆玄米ご飯ですが、これは小豆の煮汁も一緒に摂れるので、小豆の成分をダイレクトに取り込むことができます。
小豆はこの煮汁にすごい力があるのです。

小豆の中に含まれるサポニンは、水にも油にも溶けてくれるので、油の毒消しもして肝臓を助けてくれます。
だから、疲れが取れやすくなるんですね。

さらに、小豆に含まれるビタミンB1が、炭水化物の代謝過程で補酵素の役目を果たして応援してくれます。
もしこのビタミンB1が不足すると、どうなるか?
ブドウ糖から十分にエネルギーを産生できなくなるので、食欲不振、疲労、だるさ、むくみ、しびれなどの症状が現れます。

 
 

というわけで、小豆玄米ご飯を食べ始めた塾生さんが、1週間で体のむくみが取れてきましたとのご報告がありました。
やっぱり!との思いを強くしています。

なお、白米だとビタミンB1が著しく減ってしまいますから、玄米を食べましょうね。
それから、甘いものが好きな人や、お酒が好きな人は要注意。
体内で糖質を燃やしてエネルギーに変えるときに、ビタミンB1を大量に消費するからです。
一番良いのは甘いものやお酒を減らすことですが、もし食べる時にはその分を意識してビタミンB1やミネラルを含む食材を多めに摂ってくださいね。
(玄米はそのどちらも含んでいます)

 
 

小豆玄米ご飯の新しい炊き方は画期的で、従来の炊きあがりとは別次元の美味しさと吸収力になってしまいました。
古い炊き方を習った人は、10月10日の機会を活かして、ぜひバージョンアップしてください。

 
 

(中川式小豆玄米ご飯 料理:むそう塾生つむぎさん マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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本当に美味しいお味噌汁とは? 塾生さんの食事日記より

塾生さんから提出された食事日記で、嬉しいことがありました。
それは、5月の授業で習った「一番出汁」でお味噌汁を作ったら、お味噌汁嫌いの子どもがおかわりして飲んでくれたというのです。

また、今まで何も言わなかったご家族が、「このお味噌汁美味しいね」と言ってくれたそうなのです。
そんなふうに言われると、作った者としてはすごく嬉しいですよね。
「美味しい!」という反応は、お料理をする人には最高の応援になります。

なんというか、報われるんですよね。
お料理を作り上げるまでに費やした時間が、無駄にならなかったことが嬉しいんです。

そこにあるのは、食べた人の笑顔。
作った人の笑顔。

これって、最高の空間ですよね。
良い気に包まれた空間です。

 
 

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でもね、食事日記を見ていてちょっと気になることがありました。
ものすごく具沢山にしている人が何人かいました。
お料理が苦手だと、お味噌汁に色々な材料を入れて、それをおかず代わりにしてしまう考え方があります。

しかし、それだと本当のお味噌汁の美味しさから少しズレてしまいます。
お出汁の美味しさを味わうためには、材料がいくつも入ってしまうと、その分だけお出汁の味に濁りが出てしまうのです。

よく素材の美味しさを引き出すために、出汁すら不要で、いくつもの食材のハーモニーで美味しくなるのだという考え方もあります。
それも分かりますが、多すぎるとやはり雑味が出てしまって、透き通った美味しさにはならないことが多いです。

もっと単純に、お出汁の美味しさを味わうお味噌汁。
お味噌も具材も添え物みたいなお味噌汁が、案外喜んでくれたりします。
毎日飲むものは、あんまり複雑でない方がいいのです。
その方が体が疲れません。

具沢山のお味噌汁はたま〜にね(^_-)-☆

 
 


(アジサイ キンシバイ)


(ビヨウヤナギ)

 
 

埼玉の自宅に帰ったら、エントランスに色々な花が咲いていた。
この後にはクチナシも咲く。

 
 
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「変なものを食べるくらいなら食べない」 塾生さんの食事日記から

連日食事日記とにらめっこしています。
3週間分の食事日記に細かく目を通すのは、結構大変な作業であり、毎年「来年はやめたい」と思うほどです(笑)

でも、食事日記をきちんと読み取ることによって、記録してくださった塾生さんの心身の「今」と「過去」を知ることができるので、これから塾生さんの健康を考えるうえで、ぜひともきちんと把握しておきたいことなのです。
これから塾生さんと二人三脚で、よりよい人生にするための陰陽バランスを考えて行きたいからです。

 
 

今日送られてきたAさんの食事日記に、面白い書き込みがありました。

●朝起きた時、顔の皮膚がしっとりしていた。思い当たるのは昨夜の参鶏湯。
●少し鼻水がでるのはアレルギーではなく、寝冷え。くしゃみなし。
●母が友だちに会うので、京都まで連れて行く。朝時間なく、昼時にお腹がすきすぎて、コンビニでパンを手に取ってしまったが、「変なものを食べるくらいなら食べない、飲み物はすぐに体に現れる」を思い出し、踏みとどまる。踏みとどまれる力がでてきた?!食事日記への見栄?我慢できたことへの爽快感。

最後のところで思わず声を出して笑ってしまいました。(失礼)
いやあ、真面目に私の話を実行に移してくださっていて、感心したのが本当のところです。
「変なものを食べるくらいなら食べない」というのは、私が塾生さんにお話しした自分の体を守るためのセオリーです。

と同時に、1食ぐらい抜いてもビクともしない体でなければなりません。
もし災害に遭って、2,3日食べられなかったとしても、なんとか切り抜けられる体であるように、常々空腹に強くなっておくようにという意味でもあります。

 
 

それから、「飲み物はすぐに体に現れる」というのは、固形物より液体は体内での吸収が早いので、すぐ体が反応することを意味しています。
これを知っていると、低血糖状態の人を助けるには、何を口に入れてあげたらよいのか分かります。
そして、今の自分は何を口にするべきかも。

ところでAさんは、朝が忙しくて朝食を摂らず、お昼も食べなかったとのことなので、少なくても低血糖ではないし、そんなに体力がないわけでもありません。
(というか、そこまで体力がついてきたというのが正直なところでしょうか)

Aさんは、よい実験をされましたね。
だんだん空腹に強くなって、食べ物に対する見方が変わったりしますよ。
それも健康への道です。

 
 

(じゅんさいの酢の物/じゅんさい 梅玉 土佐酢 生姜 鴨川青もみじ 料理;京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

今はじゅんさいが旬です。
私の大好きなじゅんさいを、中川さんが料亭仕様に仕立ててくれました。
「葉蓋」(はぶた)にするために、青もみじも用意してくれました。
葉蓋はお茶をされる人にはお馴染みでしょうが、一般の人も知っておいた方がいいですね。
梶の葉や里芋の葉も使われます。
こちらの記事に葉蓋のことが書かれています。

 
 

(梶の葉の葉蓋)

 
 
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