こころ・想い」カテゴリーアーカイブ

価値観は誰のものであっても大事にしたい

自分がよいと思うことでも、誰かにとってはよいと思わないことがある。
たとえ親子であっても、兄弟であっても、価値観が同じとはいかない。

極端な言い方をすれば、人の顔がそれぞれ違うように、価値観もそれと同じだけあると思った方がよい。
同じ環境で暮らして来た家族ですらそうなのだから、まったく別の環境で育ってきた夫婦の間では当然価値観が異なってくる。

そんな人間関係の中で、お互いがうまくやって行こうとしたら、お互いの価値観を大事にして、共通する点を見出すのがよい。
つまり最大公約数の中に共通点があるのだから、そこをしっかりさせておきたい。

だから、初めて会った人や、まだ深くお互いを知らない人の場合は、価値観を変えるような話は不向きである。
それでも世の中には珍しいことが起きたりするので、チャンスがまったくないわけではない。

もし、そんなチャンスが到来したら、ここぞとばかりに自説を述べてもよい。
ただし、相手が興味を持っている確信が持てる場合のみ。

誰だって自分のテリトリーは犯してほしくないもの。
だから、相手のテリトリーも大切にしてあげよう。

 
 

これは私がマクロビオティックを通じて学んだことでもある。
自分でよいと思っていることでも、相手が同じ考えでない場合は、こちらの考えを押し付けるのは控えるようにした。
ただ、情報だけちょっと流しておいて、サッと引く。
相手が気になれば、後日何らかのアクションがあるから、それまで待った。

マクロビオティックを始めた頃、夫はあまり関心を持たなかった。
しかし、私のすることに反対はしなかった。
でも、お願いすると協力はしてくれた。
そんな夫も今は玄米ご飯を食べ、少食を気に入っている。

一番身近なはずの夫でさえ、価値観が違えば無理強いしてはならないと思ったものだ。
それでも夫婦として何十年も連れ添えたのは、お互いに相手のテリトリーに土足で入らなかったからかもしれない。

そんな距離感は、親しい間柄でも必要だから、ましてや他人に対して新しいことを伝えるのは難しい場面だと思う。
若き青年が、これからどんなふうに成長していくのか、実は楽しみにしている私なのだ。

 
 

人にものを勧めるときにはまさに陰陽の法則が働く 2023.5.25

 
 

(富士山 2023.5.26)

 
 
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人にものを勧めるときにはまさに陰陽の法則が働く

Twitterを見ていて気になったことがあるので、記事を書いてみます。

 
 

みかん
人にものを勧めるのが下手くそすぎる。本当にできない。氣付いたら強制みたいなことになって、仲悪くなるんだよね。
うるさいよ!興味ないわ!しつこい!
みたいなね。
どうやって勧めればうまくいくんだろう。興味ないものに興味を持たせないといけないのが難しい。あと、言語化ができない。

みかん 
魚座だから?笑。感覚で感じてるから説明できないんだろうな。あとじわじわ勧めるのが嫌でストレートにスパッとこれいいよ!!とかこの方がいいよ!!とかこれ読んだ方がいいよ!!みたいなわがままな感じになるから、普通にうるさいんだろうね笑
むずかし~~。

 
 

***

これに似たことが誰にもあるかもしれないですね。
つまり、自分がよいと思ったことを誰かに勧めても、その割に手応えを感じない時があるという話です。

こういうケースは、一歩間違えば「押し付け」になるから難しいのです。
誰しも自分の判断が一番よいと思って生きています。
そこに違う価値観のものが闖入してきても、素直にそれを認めるとは思えません。
つまり、価値観の違うものを理解してもらうのは容易なことではないのです。

これはマクロビオティックでもよくあることです。
いわゆる陰陽で考える世界を誰かに勧めても、にわかに理解してもらえることは困難でしょう。
だから、時間をかけて、その生き方を示して、それを納得してもらって初めて受け入れてもらえる下地ができることになります。

押し付けるのではなく、憧れてもらうこと。
「君のようになりたい」という姿を見せてあげること。
こういう流れになると押し付けにはなりません。

この流れに持っていくには時間がかかります。
誰かの意識を変えるには時間が必要なのです。

洗脳ではなく、自分が地に足をつけた行動をとれているかどうか?
その考えが独りよがりになっていないかどうか?
そこを第三者はクールに見ています。

急に広めたものは急にしぼみます。(陰性)
時間をかけて広めたものは、案外すたれません。(陽性)

さあ、みかんくん。
陰陽を学ぶときですぞ。

 
 

 
 

埼玉の自宅に帰ったらエントランスの紫陽花が咲いていた。
毎年咲いてくれる紫陽花に、そして手入れをしてくれる人たちに感謝。

 
 
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「教科書は先に絶対読まない」勉強法に思うこと

私はいつも大量の情報に接しているので、その情報をもっと深く知りたい、でも時間がないということがいつもある。
特に教室の授業がある土日に流れてくる情報は、とてもタイムリーには読めないから、メモしておくことになる。

たまたまメモしていたTwitterからの情報で、秀吉さんの文章をご紹介します。

 
 

一橋大学法学部卒業の現役弁護士の先輩と飲んでたんだけど、「勉強するコツは?」と聞いたら「そりゃぁ、受かるわ」と思ってしまった。

まず勉強する順番が違うと。

①教科書を読む
②問題集を解く
③回答を読む

これではダメだし、「教科書は先に絶対読まない」とのこと。なんで?って話。

成果を出す・合格する勉強方法は、

①問題集を解く
②回答を読む
③回答を読んでもわからなければ教科書を読む

このサイクルで回し続けるのが”一番効率がよい”とのこと。

凡人の私は「え?教科書を読んで、問題集を解かないと”そもそも問題が解けない”のでは?」と質問。

すると、「多くの人は、教科書を”読む”という行為に満足していて、わからない問題に”挑戦する”というストレスから逃げるものなんだよね。わからないというストレスが頭を思いっきりフル回転させることに繋がる。どれだけストレスと向き合うかのゲームなのよ。ストレスをかける順番が大事」と。

続けてこう言った「これは戦術の話ね。次は”戦略”の話をするね。例えば国家資格を取ろうと考えたとする。その時に過去問を適当に選んでしまうのは絶対にNG。まずは今年の試験内容を確認するのよ。そして、ここからがめちゃくちゃ大事なんだけど、今年の試験予想(模擬試験)をした出版会社をリサーチして、その中で”最も試験予想が的中した”出版社の本を買うのよ。どれだけ試験予想が的中したかという軸で本を選ぶのよ。これが戦略ね」と。

続けて、「まだまだあるけど、勉強はね。戦略と戦術の掛け算をしないと勝てないゲームなのよ。ただ単に勉強したって勝てない。毎日10時間勉強しても戦略と戦術が間違っていたら、そりゃぁ伸びないし、結果だって出ないのよ。だからね、まずは『どうやったら勝てるゲームなのか』を考えることが大事」とのこと。

この話を聞いて、「なるほどぉ!」しか言えんかったです笑

 
 

この手の勉強法を懐かしいなぁと思った。
実は私の知人もこのようにして国家資格に合格した。
彼は法律事務所で働いていて、時間がないから教科書より問題を解くことに時間を充てていた。
スクラップ化した六法全書をカバンに入れていて、信号待ちのときにもそれを手にするような勉強法だった。

時間がある人は教科書から入ってもいいし、その方が全体を知ってから部分に入れるので、「木を見て森を見ず」に陥る危険は少なくなるかもしれない。
しかし、あくまで「問題意識」をもって本を読んでいるかどうかが大事なので、単に活字を追っているだけでは効果的ではない。

先に問題を解いて解らないところを本に当たっていく方法だと、いつも「どうして?」「なぜ?」という問題意識を持って読み進めているので、効果的なのはすごく分かる。
試験問題というのは、重要なところは繰り返し出題されるので、問題を解いていると自ずから重要な記述には何度も接することになって、教科書の重要部分は読むことになる。

ところが、これが正解というわけではない。
人には色々なタイプがあるから、勉強法も自分に合う合わないがある。
本の装丁から楽しんで、1ページずつ読み進めるのが好きな人もいる。
こんなタイプは要領の良い勉強法には向いていないが、芸術的なものを愉しむ感性が豊かな場合がある。
将来、人間として味のあるおつき合いができるのはこのタイプだったりする。

だから人間は面白い。

 
 

(教室の掛花 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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整体心理学「暗示を解く」の内容がマクロビオティックの陰陽と重なる

人は誰しも大なり小なり暗示にかかっている。
意識しなくても多くの刷り込みをされて生きている。
だからこそ、つらいなと思ったらその暗示を解いてあげよう。
大雑把に言うとそんなことを教えてくれる動画に出合った。

肉体は形のあるものだけど、その肉体は精神の表れでもある。
肉体の不都合は、精神の不都合の結果だったりする。
そんなことをこの動画は教えてくれる。

 
 

「『二宮整体 大仲塾』整体心理学:暗示を解くの暗示って?」

 
 

***

人を内面から観察していると、きっとこれじゃ体調が悪くなるだろうなぁと想像できることがある。
案の定その人はそのうち体の不調を訴える。
しかし、その不調が精神面から来ていることを知らないか、指摘してもなかなか直せない。
そう。
本人はその考え方を当たり前(あるいは常識)だと思っているから、直す意思がなかったりする。

私は20代で野口整体に出合って、いわゆる世の中で常識といわれていることにかなりアンチな生き方をしてきた。
それは野口整体を実践していくと、あらゆることから開放される心地よさがあったからだ。
いつも自分が心地よくいられる生き方を選んだから、この動画のいわんとすることはすごくよく分かる。

私の健康の秘訣は、案外この「暗示を解く」ことがうまくいっているのかもしれない。
ストレスフリーな生き方を心がけているから。

 
 

***

ところで、マクロビオティックでは「陰」と「陽」で物事を考えるが、暗示にかかっている時を「陽」とすれば、暗示が解かれた状態を「陰」と考えることができる。
陰も陽もどちらが良い悪いではなく、微妙に動きながら両者のバランスをとってくれている。

だから、食べ方でも考え方でも、がんじがらめになるのではなく、ほどよいゆとりを持ちながら生きていると心地よく生きられる。
そんな状態が「中庸」なのである。

人によって使う言葉が異なったり、視点が違ったりしても、着地点は中庸の世界だ。
山に登るルートは幾通りもあるが、頂上を目指す目的は同じなのと似ている。
自分に合った方法で心地よさを得られたらいいね。

 
 
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情報と若者の人間関係をマクロビオティックの陰陽で考えてみる

今の若者は大変だなと思う。
洪水のように溢れる情報の中で、どれが正しくてどれが怪しいのか見分けなければならない。

ある程度判断力がついている大人なら見抜ける情報でも、まだ社会経験のない子どもたちなら、知らないうちに危ない世界に近寄ってしまうことがある。
身近にいる大人は、そういうことに注意して見守らなければいけないと思う。
自分に子どもがいなくても、子育ての時期が終わっていても、社会全体で子どもたちを守ってあげる必要がある。

昔、テレビがない頃の情報源は、ラジオや新聞・本・雑誌などだった。
この頃はまだ平和だった。
しかし、テレビが登場すると一変した。
受け身になってしまう情報の流され方で、好奇心は刺激され続けた。
このあたりから「誰かと比べる」ということが多くなった。

そしてインターネットがトドメを刺した。
インターネットは便利な面がいっぱいあるが、能動的に情報を取りにいけるぶん、際限なく「誰かと比べる」。
これでもか、これでもかと優秀な人やリッチな人が登場する。
世界中の富豪や優秀な人の情報に毎日接していたら、それは自分に自信が持てなくなってしまうのも当然だ。

しかし、人間はもっと最小単位で生きてもいいのだ。
その方が幸せ感をつかめる。
満足感も高まる。
世界に飛躍する生き方もいいだろう。
しかし、まずは自分の幸せを実感できることも大事だ。

インターネットは有害な情報に接する確率も上がる。
そこでそれを見抜く目が必要になる。
生まれたときからインターネットがあって、その中で生きてきた若者は、上手に利用しながら生きていくだろうが、ちょっと疲れたら陰陽で考えてみることをおすすめする。

 
 

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生の人間に会って、その人の人となりや考え方から尊敬の念が生まれたり、食事や会話を経ながら学んでいくのが昔の人間関係だった。
こういうのをマクロビオティックの陰陽では陽性な関係ととらえる。
反対に、一度も会っていない人とネットを通じて交流しても、その関係は陰性ととらえる。

今、世の中はどんどん陰性化しているので、チャットで質問に答えたり、Zoomで会議をしたり、勉強をしたり、生の人間に会わないで済んでしまうことが多い。
それとともに、メールだけでは説明しにくいので、写真や動画がどんどん多用されるようになってきた。

それらが一見効率的に見える時間の使い方であっても、人間の気持ちはその方法では物足りないことが多い。
安心感が薄いのだ。
生の顔を見て会話をする陽性さが人々の心を安心させる。

だから人は自然に心の動きに従って、握手したり、ハグをしたり、キスをしたり、セックスもする。
深く交わるほど陽性な関係であり、そこから安心感や信頼感が生まれていく。

子どもは親の体温を感じながら安心して成長する。
それが本能だ。
だからどんなに大人になっても、人間は体温が恋しいのだ。
いざとなったら、見知らぬ人の体温でも癒やされる。
(そこまで孤独になることは少ないだろうが…)

子どもがやがて成長して、親から離れる年齢になると、自然に親以外の人間の体温を求めるようになる。
なかには、人間の体温ではなく、犬や猫の体温で満足している人がいるかもしれない。
高齢者にもそういう人がいる。

きょうもどこかで起きているであろう問題行動の多くは、こんな陰陽の見方で解決の糸口が見つかるかもしれない。
社会環境は著しく変化しても、人間の本能はそんなに短期間に変われないのだから、まずは体温のある生き方を意識してみたらいかがだろう。

 
 

(京都市左京区にて)

近所のマンションの生け垣に咲いていた。
あま〜い香りがして、近寄ってしまったよ(笑)
「コミノネズミモチ」というらしい。
PictureThisより。

 
 
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