顔も姿勢も生きてきた過去の領収書

人の特徴の一つに「姿勢」がある。
多くの場合はあまり姿勢を意識することなく生活している。

しかし、人に見られる立場の人は、大なり小なり姿勢を意識していると思う。
中でも芸能人やスポーツ選手のように、姿勢が結果を左右するような場合は、徹底的に姿勢を改善していく。
成績や職がかかっているから真剣だ。

習い事も最初に姿勢を指摘される。
目的に合った型というのがある。
その型を習得できると上達が早い。
たま〜に、少し型から外れていても、その人の体の特徴でそれをカバーすることがある。

 
 

姿勢というのは、長い間の無意識の上に積み重ねられた結果だから、姿勢には自分の意識もさらしてしまう側面がある。
つまり、「その姿勢」を良しとしてきた自分が存在するのだ。
それほど姿勢はものをいう。

一言で言えば姿勢は個性になるが、得にも損にもなる。
姿勢の美しい人は、見ていても気持ちがいいものだ。

姿勢を悪くしてしまうと、なかなか直せない。
途中から直そうとすると、なかなか難しい。
補助具などを使って、本来のあるべき姿勢にしようとしても、むしろ体が疲れると訴える人が多い。
いわゆる「悪い姿勢」の方が体が楽だというのである。

 
 

顔は生きてきた過去の領収書であるが、姿勢もまた領収書だと私は思っている。
だから、姿勢を悪くしないような体の使い方をしないといけない。
よく理解できることだが、気持ちが落ち込んでいるときはどうしてもうつむき加減になってしまうし、嬉しいことがあったときは胸を張っていたい気持ちになる。
だから、精神面のコントロールもまた領収書作りには必要だ。

 
 

(姿勢のよい塾生さん 鱧の骨切り特訓講座にて マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

写真の塾生さんは、いつも姿勢がよい。
それは立っているときだけでなく、お料理をするときにも目的に応じた姿勢が自然にできる。
だから、見ていても疲れないし、立ち姿が自然体で美しい。
お料理も上手だ。

見ていて疲れるなんて生意気な言い方だが、そういう人もいるのである。
不自然な立ち方だったり、肩に力が入っている人は、見ているとこちらまで肩が凝りそうになる。
そういう人はお料理に時間がかかったり、うまく行かなかったりする。
ということは、お料理もまずくなる方向に行ってしまうので要注意だ。

むそう塾では包丁や火を使うので、何より怪我をしない姿勢を第一に指導している。
その第一歩が桂剥きにおける包丁の持ち方であり、むき方である。
一つひとつの姿勢も動作も、正しく繰り返すことで身につく。
諦めないで美しい姿勢を目指してほしい。

 
 

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2023年度幸せコース桂剥き投稿の最終日のお知らせ

現在は「幸せコース」の桂剥き投稿月間なのですが、今年は大変静かでビックリしています。
まあ、そんな年もあるということですね。
そろそろ最終日が近づいてきましたが、まだ未投稿のかたもおられますので、投稿についてのお知らせを下記にまとめておきます。

 
 

第15期幸せコースの皆様へ 桂むき投稿の要領 動画のお知らせ 2023.6.11
桂剥き投稿の最終日:2023年7月7日(金)21:00までに着信のこと。

 
 

今後、もし「横ケン指令」が出た場合は、過去の記事を読んで正しく投稿ができますように。
かつらむき投稿 横ケン指令が出た場合の投稿 2021.6.29

 
 

かつらむきがもっと上手になるためのヒント。
「プロが教えるかつらむき上級者向けのアドバイスと動画」 2021.6.28

 
 

今まで投稿しなかった人も、勇気を出して投稿してみましょう。
むくことや刻むことはお料理の基本ですから、これからのお料理が美味しくなったり、楽しくなったりするきっかけにもなりますよ。
7月9日には、全員が笑顔でお会いできますように。

 
 

(刻みの授業中 京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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地味だけど伝統的なお料理が体調を助けてくれる

梅雨のある日本は、今とても湿っぽいですね。
そのせいで、体調が悪い人も多いことでしょう。

そんな人はもしかしたら、水分の摂取が多いかもしれません。
梅雨の季節は空気中に水分が多いので、呼吸からも水分を補っていることになって、体の中にはいつもより水分が多い状態なのです。

ですから、こういう季節の過ごし方として、水分は控え目にするとよいです。
すでに体調が悪い人は、利尿効果のあるものに着目しましょう。

6月の「自由人コース4」では「お赤飯」の授業がありました。
お赤飯は昔からおめでたい時に作るお料理でしたが、この中の「小豆」がとても利尿によいのです。
小豆の煮汁は宝物。
私にはそんなふうに見えます。

尿の出が悪い人や、むくみやすい人、糖尿病の人などは、積極的に小豆料理を摂るといいですね。

そういえば、京都では6月30日に「水無月」を食べる習慣がありますが、それも昔から小豆の効用を知っていたからなのでしょう。
伝統料理にはそういう身体を守る意味が込められているものが多いですね。

そういえば6月30日に、京都高島屋の仙太郎の近くを通ったら、とんでもない場所に「最後尾」の札を持った人が立っていて何事かと思ったら、「水無月」を買い求める人の行列でした。
まるで、バレンタインチョコの売り場のような賑わい方でしたよ。
季節感を大事にする京都の人たちらしいなぁと思いました。

梅雨の季節はもう少し続きます。
せっせと水はけのよい身体にして、元気に本格的な夏を迎えましょう。
そうしたら、水分補給は積極的にね。

 
 

(お赤飯 京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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鱧の骨切り特訓講座を続けて受講した人の上達度がすごい! 動画あり

今年は「鱧の骨切り特訓講座」が4回開催されます。
昨日はその2回目が終わりました。
毎年この講座は長丁場になるので、開始時刻も終了時刻も特別の時間設定になっているほどです。

前回も、昨日も同じだったのですが、皆さんの動作が昨年より早くなっているので、予定した時刻より早く終了したことに驚きました。
指導方法も昨年とは変えて、中川さんが一人ずつ付きっきりで診ていますが、それでも早く終わっているのです。

その上、皆さんがとても上手になって帰って行かれます。
これは、昨年習って練習しているので、今年はその成果の上に技術を教えてもらうと、「はは〜ん!」ということがとても多かったのだと思います。
昨年の苦労が報われる瞬間ですね。

昨年は驚きの新人さんが登場されました。骨切りのセンスがあるのです。
しかし、今年も続ける人と、ご家庭の事情で今年は練習をしない人に分かれました。
続ければアップする技術が、これ以上伸びないことをとても勿体ないなあと思いました。
やはり技術は継続してこそ身につくものだからです。

 
 

では、教室での授業風景の一コマを。
難しい技術は、こんなふうにその人の体で実感してもらって伝えます。
こういうことはオンラインでは実感してもらえません。
やはりリアルで伝授できる環境にあればこその方法です。

 
 

 
 

では、心地よい中川さんの骨切り動画をアップしておきましょう。
スタートからの切り方と、途中からの切り方が変わっているのを感じ取っていただけるでしょうか?
ここを皆さんに理解してもらいたくて、この動画を撮りました。

 
 

 
 

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姓名判断の流派はいろいろ 気にしないで生きるもよし

今日はふとしたことから、ある人の姓名判断をしていました。
というのは、その人の人生において、生まれつき持っているよさを発揮できていないように感じたからです。

案の定、人生の途中からとても悪い流れになっていました。
今までは天格のよさに助けられていたのですが、これからは人格や地格・総格をもっとよくして、外格もよくなったらいいなと思っています。

もちろん、ご本人が望まなければ余計なお節介なのですが、芸能人のように名前を変えて、これからの人生を前向きに生きるのもいいですよね。
姓名判断がすべてを決めるなんて思わなくてもいいですが、もし気になることがあるなら、ニックネームだけでも変えてみると気持ちに変化が出てきますよ。

気になることは排除しておいて、あとは全力で頑張ってみる。
そんな生き方がいいなと私は思うのです。

 
 

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ところで、姓名判断にはいくつも流派があります。
今ではサイトで簡単に姓名判断をしてくれる時代ですし、ご丁寧に流派の希望を選べるものまであります。

私が教わった姓名判断は、最も古典的な方法で旧字体で判断します。
画数は漢字のなりたちから考えて数えるのですが、今では新字体で姓名判断をする人も多いですね。
しかし、陰陽の波動が及ぶことを考えると、やはり旧字体が納得できる私です。

まあ、そのくらい姓名判断の世界はゆるやかというか、幅があるというか、不思議な世界でもあります。
占いは「当たるも八卦当たらぬも八卦」と言われますが、昔から子どもの名付けに親は悩みながら文字を選んでくれたのです。
仮にそれがあまり良くない文字だったとしても、それを乗り越える強さがあるといいですね。

ちなみに、有名な人たちの名前を思いつくまま姓名判断してみても、ひどい名前でありながら素晴らしい人生を送っている人が沢山いらっしゃいます。
その反対も然りで、私が教わった先生は、「名前だけ良くしても努力を忘れたら駄目だ」と仰っていました。
良い名前に頼ったり、名前の上にあぐらをかいていてはいけないということですね。

 
 

(抹茶プリン 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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