きょう塾生さんと話をしました。
電話をすると、受話器の向こうからは泣き声が・・。
子供のように泣きじゃくっていました。
ひとしきり泣いてから話を聞くと、小さい時から親に甘えることをしていないから、甘え方が分からないと言います。
それでも結婚しました。
子供も産みました。
でも、甘え方が分からないと・・。
そうは言っていながら、彼女はきょう私に甘えたんですよね。
泣けるっていうことは、気が緩んだっていうことです。
きっと彼女は今まで悔し泣きばかりしていたのでしょう。
そして、誰かの胸に顔をうずめて泣くことが出来なかったのでしょう。
甘えるには前段階として「信じられる関係」が必要です。
男性でも女性でも信じることが出来る相手の前では無防備になれるからです。
どんなに意地を張って生きていても、必ず泣きたい時があるもの。
そんな時あなたは一人で泣きますか?
それとも誰かの胸で泣きたいと思いますか?
その身を委ねられる人はいますか?
今、目を閉じて浮かんできた人は、あなたが少し心を開いている人です。
そうしたらその人をまず信用してみてください。
信用できたらその人の言うことを徹底的に実行してみましょう。
何かが頭をもたげてきても、まずは徹底的に信じてみましょう。
そこからあなたは以前のあなたに別れを告げます。
人間は信じ合える関係の人がいると強くなれます。
それが第一義的には親であり、次は配偶者であり、その他にどれだけそれに続く人が出来るかです。
甘えることは恥ずかしいことではありません。
相手にとっては嬉しいことです。
それでもこれだけ甘えるのが苦手という人が多いのは、育てられ方の影響が大きいと思います。
往々にしてしっかり者と言われる人には甘え下手が多いです。
外側だけで生きてしまうんですね。
それで通せる人はいいです。
でも、それがつらくなったら思い切って甘えてみましょう。
それは「つらい」と口にすることです。
人間はいつも張り詰めてばかりでは生きていけません。
瞬間でもいいから氣を緩める必要があります。
それは上辺ではなく、心の奥深くにある根っこの氣です。
今は春です。
自然界は成長の季節です。
成長の前にはたっぷりの緩みが必要です。
日照りや、気温や、雨などが一日一日緩みのプレゼントをしてくれました。
あなたも心を開いてみましょう。
私もお手伝いをします。
(京都 野村別邸の馬酔木)