人にものを勧めるときにはまさに陰陽の法則が働く

Twitterを見ていて気になったことがあるので、記事を書いてみます。

 
 

みかん
人にものを勧めるのが下手くそすぎる。本当にできない。氣付いたら強制みたいなことになって、仲悪くなるんだよね。
うるさいよ!興味ないわ!しつこい!
みたいなね。
どうやって勧めればうまくいくんだろう。興味ないものに興味を持たせないといけないのが難しい。あと、言語化ができない。

みかん 
魚座だから?笑。感覚で感じてるから説明できないんだろうな。あとじわじわ勧めるのが嫌でストレートにスパッとこれいいよ!!とかこの方がいいよ!!とかこれ読んだ方がいいよ!!みたいなわがままな感じになるから、普通にうるさいんだろうね笑
むずかし~~。

 
 

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これに似たことが誰にもあるかもしれないですね。
つまり、自分がよいと思ったことを誰かに勧めても、その割に手応えを感じない時があるという話です。

こういうケースは、一歩間違えば「押し付け」になるから難しいのです。
誰しも自分の判断が一番よいと思って生きています。
そこに違う価値観のものが闖入してきても、素直にそれを認めるとは思えません。
つまり、価値観の違うものを理解してもらうのは容易なことではないのです。

これはマクロビオティックでもよくあることです。
いわゆる陰陽で考える世界を誰かに勧めても、にわかに理解してもらえることは困難でしょう。
だから、時間をかけて、その生き方を示して、それを納得してもらって初めて受け入れてもらえる下地ができることになります。

押し付けるのではなく、憧れてもらうこと。
「君のようになりたい」という姿を見せてあげること。
こういう流れになると押し付けにはなりません。

この流れに持っていくには時間がかかります。
誰かの意識を変えるには時間が必要なのです。

洗脳ではなく、自分が地に足をつけた行動をとれているかどうか?
その考えが独りよがりになっていないかどうか?
そこを第三者はクールに見ています。

急に広めたものは急にしぼみます。(陰性)
時間をかけて広めたものは、案外すたれません。(陽性)

さあ、みかんくん。
陰陽を学ぶときですぞ。

 
 

 
 

埼玉の自宅に帰ったらエントランスの紫陽花が咲いていた。
毎年咲いてくれる紫陽花に、そして手入れをしてくれる人たちに感謝。

 
 

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「教科書は先に絶対読まない」勉強法に思うこと

私はいつも大量の情報に接しているので、その情報をもっと深く知りたい、でも時間がないということがいつもある。
特に教室の授業がある土日に流れてくる情報は、とてもタイムリーには読めないから、メモしておくことになる。

たまたまメモしていたTwitterからの情報で、秀吉さんの文章をご紹介します。

 
 

一橋大学法学部卒業の現役弁護士の先輩と飲んでたんだけど、「勉強するコツは?」と聞いたら「そりゃぁ、受かるわ」と思ってしまった。

まず勉強する順番が違うと。

①教科書を読む
②問題集を解く
③回答を読む

これではダメだし、「教科書は先に絶対読まない」とのこと。なんで?って話。

成果を出す・合格する勉強方法は、

①問題集を解く
②回答を読む
③回答を読んでもわからなければ教科書を読む

このサイクルで回し続けるのが”一番効率がよい”とのこと。

凡人の私は「え?教科書を読んで、問題集を解かないと”そもそも問題が解けない”のでは?」と質問。

すると、「多くの人は、教科書を”読む”という行為に満足していて、わからない問題に”挑戦する”というストレスから逃げるものなんだよね。わからないというストレスが頭を思いっきりフル回転させることに繋がる。どれだけストレスと向き合うかのゲームなのよ。ストレスをかける順番が大事」と。

続けてこう言った「これは戦術の話ね。次は”戦略”の話をするね。例えば国家資格を取ろうと考えたとする。その時に過去問を適当に選んでしまうのは絶対にNG。まずは今年の試験内容を確認するのよ。そして、ここからがめちゃくちゃ大事なんだけど、今年の試験予想(模擬試験)をした出版会社をリサーチして、その中で”最も試験予想が的中した”出版社の本を買うのよ。どれだけ試験予想が的中したかという軸で本を選ぶのよ。これが戦略ね」と。

続けて、「まだまだあるけど、勉強はね。戦略と戦術の掛け算をしないと勝てないゲームなのよ。ただ単に勉強したって勝てない。毎日10時間勉強しても戦略と戦術が間違っていたら、そりゃぁ伸びないし、結果だって出ないのよ。だからね、まずは『どうやったら勝てるゲームなのか』を考えることが大事」とのこと。

この話を聞いて、「なるほどぉ!」しか言えんかったです笑

 
 

この手の勉強法を懐かしいなぁと思った。
実は私の知人もこのようにして国家資格に合格した。
彼は法律事務所で働いていて、時間がないから教科書より問題を解くことに時間を充てていた。
スクラップ化した六法全書をカバンに入れていて、信号待ちのときにもそれを手にするような勉強法だった。

時間がある人は教科書から入ってもいいし、その方が全体を知ってから部分に入れるので、「木を見て森を見ず」に陥る危険は少なくなるかもしれない。
しかし、あくまで「問題意識」をもって本を読んでいるかどうかが大事なので、単に活字を追っているだけでは効果的ではない。

先に問題を解いて解らないところを本に当たっていく方法だと、いつも「どうして?」「なぜ?」という問題意識を持って読み進めているので、効果的なのはすごく分かる。
試験問題というのは、重要なところは繰り返し出題されるので、問題を解いていると自ずから重要な記述には何度も接することになって、教科書の重要部分は読むことになる。

ところが、これが正解というわけではない。
人には色々なタイプがあるから、勉強法も自分に合う合わないがある。
本の装丁から楽しんで、1ページずつ読み進めるのが好きな人もいる。
こんなタイプは要領の良い勉強法には向いていないが、芸術的なものを愉しむ感性が豊かな場合がある。
将来、人間として味のあるおつき合いができるのはこのタイプだったりする。

だから人間は面白い。

 
 

(教室の掛花 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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素晴らしきかな むそう塾生の男性たち

今年のむそう塾では、「幸せコース」に5名の男性がデビューされたことを、先日ご紹介しました。
素敵なクラスが誕生しました マクロビオティック京料理教室むそう塾 2023.5.15)

奥様を通じて入って来る情報では、玄米ご飯を炊いてくれたり、お出汁をとってくれたりするご主人さまがおられるようで、なんて素敵なんだろうと思っています。

 
 

【玄米ご飯をご主人さまが炊いたお弁当】
つむぎさんのお弁当投稿より)

 
 

【お出汁をご主人さまがひいたお弁当】
つむぎさんのお弁当投稿より)

 
 

素晴らしいですねぇ。
こういうお弁当を持って行けるお子さんは、最高の愛情を注いでもらっていますね。

 
 

他にもご主人さまがお出汁を引いてくれたご家庭があったそうです。
とても美味しくて、奥様以上だとか!
いいですねぇ。
これからどんな展開になっていくのか、今からとても楽しみです。

 
 

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「満足コース」もスタートしました 久しぶりのむそう塾生が素晴らしい

5月21日、「2023年度(第10期)満足コース」がスタートしました。
やむを得ない事情により2名が欠席されました。

今年の満足コースには、お久しぶりの方がいらして、なかなか刺激的でした。
ちょっとこちらの写真をご覧ください。

 
 

真ん中でスルスルと桂剥きをしているのは、第1期(2011年度)上級幸せコース修了者のkyoroさんです。
実に12年ぶりにコースに通われることになりました。
12年の間にお子さんを産み、育て、なおかつずーっとお仕事を続けてこられ、多忙な日々を過ごしておられたのですが、お子さんのご希望でコースに復帰することになったのです。

それは、お母さんが習っていないコースに、お子さんの食べたいメニューがあったのだとか。
それでお母さんは、お子さんのために頑張ってコースに通われる決心をされたのです。
自由人コースのメニューに届くまで、まだ丸2年あります。
でも、こうして頑張っているkyoroさんの姿を見ると、お子さんの姿まで見えてくるような気持ちになりました。

 
 

驚いたことに、みんなで桂剥きを始めた時、スルスルと剥き進むkyoroさんがいました。
12年間のブランクをまったく感じさせないことに、ビックリしました。
何事にも真面目に取り組んでいた彼女は、ちゃんと体で技術を覚えていたんですね。
出汁巻き玉子も上手に焼いていて、やはり体で覚えた技術は強いなと思いました。

今後の改善点は、腕を脇から離すことです。

 
 

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もうお一人、コースではお久しぶりのかたがいました。
コロナのために職場が大忙しで、しばらくコースどころではなくなった塾生さんです。
でも、見てください。
こんなに綺麗に桂剥きをされています。

 
 

中川さんも私も驚きました。
凄い!
なんて美しく剥けるのでしょうか!
そして、姿勢も綺麗です。
真新しいまな板に、大根シートが清々しく感じられます。
出汁巻き玉子も上手に焼いていました。

なんだか面白い満足コースになってきましたよ。

 
 

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「八ツ橋に盛る」 京料理人中川善博の盛り付け指導より

「マクロビオティック京料理教室 むそう塾」では、京料理人である中川善博がお料理を教えています。
お料理というと、つい作り方に神経が行ってしまうものですが、中川善博はお口の中に入るまでお料理は終わらないと考えています。
ということは、盛り付け段階はまだお料理の途中なのです。

そこでむそう塾では、お料理の盛り付け指導も徹底しています。
その指導の一環として、毎朝「お弁当投稿」に対する添削が行われていて、これがとても勉強になって、かつ力がつく実践の場になります。

実はお弁当というのは、箱に詰めるという点でミニおせちみたいなものなので、お弁当投稿をしている人たちは、年末になるとおせちに対するハードルがグンと下がるのが現実です。
これが本当にすごい実力だなぁと毎年感心する私です。

 
 

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盛り付けの一つに「八ツ橋に盛る」というのがあります。
京都の銘菓に「八ツ橋」というのがありますが、お菓子と違って盛り付けの場合は、伊勢物語「かきつばた」の「三河国八橋」から、八枚橋の板の形を指します。
私のブログでも過去に取り上げています。
アヤメ・カキツバタ・ハナショウブの見分け方と「八ツ橋」の由来 2018.4.19

お皿でも八ツ橋というのがありますが、次のような形をしています。
こちらのサイトからお借りしました。

 
 

こちらのサイトからお借りしました。

 
 

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この八ツ橋が基本にあって、奈良漬けをお弁当に盛り込むときには、お弁当箱の左下に2枚を少しずらして置きます。
必ず手前の1枚を右側にずらします。
前の1枚が奥の1枚より高くなってはいけません。
後ろにある1枚を隠してしまうからです。

 
 

このお弁当は、塾生のつむぎさんからお借りしました。

 
 

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それから、次のようなときも八ツ橋を意識します。
このお弁当は、塾生のおはるさんからお借りしました。

 
 

まだまだ「八ツ橋に盛る」例はあるのですが、今回はこのへんでおしまいです。

京都は古い街なので、注意していると結構あちこちに八ツ橋を意識した形が見られます。
「八ツ橋」を知らないでいると素通りしてしまいますが、日常的に気を配っていると、案外見つけることができますよ。

 
 

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